
「もう看護師は続けていけないのかも」一般病棟に3年勤務する看護師Fさん(25歳/女性)の場合
頻回な手洗いや消毒でひどい手荒れを起こしてしまったFさんは、仕事にも影響が出るようになってしまい、「もう看護師を続けられないのでは?」と相談をしてくださいました。
「看護師以外の仕事も考えている」というFさんです。しかし、「せっかく取得した看護師免許やこれまで苦労して積み上げた経験を活かしてほしい」という気持ちから、Fさんの体調を考慮したうえで、病院以外の職場を提案してみました。
私の友人で、調理師と栄養士の資格を取ったのに、板前の仕事をわずか1年で辞めた人がいます。毎日、お米を研いでいたら、アトピー性皮膚炎が悪化してしまったというのです。
残念ですが、今、友人は調理と関係ない仕事をしながら、たまにホームパーティーなどを開き、美味しい料理を友人たちに振舞ってくれています。
今回、ご紹介させて頂くFさんも、自分ではどうしようもない事情で転職を余儀なくされた看護師さんでした。
Fさんは、25歳の女性です。看護学校を卒業後、一般病棟で3年間勤務をしてきました。
新人の頃は出来ないことや分からないことがあるもの。加えて、人見知りだというFさんは、緊張の連続だったそうです。
それでも必死で仕事を覚え、頑張ってきたFさんですが、どうすることもできない事態に悩まされることになりました。
Fさんは病院で使用する手指消毒用アルコールなどが肌に合わず、手が痒くなったり、痛くなったりしてしまったそうです。
看護師は、仕事柄、消毒や洗浄を頻繁にするので手があれやすく、感染症の危険性もあるので手を洗う機会がどうしても多くなります。もともとの皮膚の弱さやアレルギー体質の方は、症状が余計にひどくなってしまうことは、実はよくあることです。
Fさんは皮膚科を受診して内服と塗り薬を処方されましたが、効果はなく、ブツブツが出た腕は患者さんにもちょっと怖がられるほどだったそう。一番ひどかったときは、手に穴が開いてしまったと言います。
また、皮膚の炎症といった日常的な辛さに加え、周囲からは理解されにくいことも辛かったでしょう。
「もう看護師は続けていけないのかも」と不安になったFさんは、「手荒れのことで退職なんて誰にも言えない」と悩んだ末、レバウェル看護に相談して下さったのでした。
「看護師以外の仕事も考えてみる」というFさん。しかし私は「レバウェル看護に相談してくださったということは、看護師の仕事を諦められないのだろう」「せっかく頑張って取得した資格やこれまでの経験を活かして頂きたい」と思い、病院以外の看護資格を活かせる職場を提案させていただきました。
看護師資格を活かすことができ、アルコールを病棟ほど頻繁に使用しない職場といえば、「健診(健診)センター」や「産業看護師」「治験コーディネーター」「臨床開発モニター」などが挙げられます。
詳しくKさんの話を聞いていると、子ども好きだということが分かり、「保育園看護師」という選択肢に行き付きました。
「保育園看護師の配置」は努力義務とされており、すべての保育園で看護師求人があるわけではありません。加えて、1つの施設に対して看護師配置は1~2人程度なので、看護師求人は非常に少ないのが現状です。
保育園での看護師の主な仕事内容は、「子どものケガや体調不良時の対応」「感染症の予防と対処」など。子どもは病気を繰り返し、免疫力を培っていくものですが、感染症には命に関わる危険もありますので、集団感染を予防すること、早く見つけ広げないことが大切です。
ほかにも、配布物の作成や手洗いうがいなどの衛生指導なども行います。保護者から子どもの健康管理や発育に対する相談対応をすることもあるでしょう。
医療行為はほぼなく、看護師という専門職の立場から子どもの体調管理を行うのが保育園看護師の役割です。
保育園側から求められることをするだけでなく、看護師自らが考えて行動しなければならない場面が多く、さらに子どもや保護者とのコミュニケーションも求められるため、向き不向きがはっきりとした職場といえます。
さて、Fさんですが、具体的な仕事内容や保育園での看護師さんの現状など、さまざまな環境をお話すると、学んできたスキルが生かせるという場ではないけれど、看護師として好きな子どもたちに囲まれた仕事ができることに、強く興味を惹かれたようでした。
念のために、保育園看護師さんのマイナス面などもお伝えしましたが、Fさんには、すでにやってみたいアイディアに溢れているようでした。
ここまで、やる気を持っているのならきっと大丈夫だろうと、Fさんのご自宅から通いやすい民間保育園をご紹介。事前に手荒れのことを保育園側にお伝えしましたが、大きな問題はなく、「保育園看護師」として就職することになりました。
しばらくして、Fさんを尋ねてみると、Fさんが作ったという健康だよりが廊下に貼られている園内で、子どもたちに囲まれて嬉しそうなFさんがいました。
保護者の方からの細かい質問攻めに答えきれないこともあるそうですが、次に会うときにはしっかり返答できるように、日々、子どもの病気や発育のことなどを勉強されているそうです。
Fさんの保育園には看護師が1人しかいないので、仕事量が多いといった負担はあるようですが、「看護師を諦めなくちゃならないと悩んでいた自分が、こんな場所で看護師をやるとは思わなかった」と話すFさんは、笑顔でイキイキとしていたので、私も諦めなくてよかったと、嬉しく思いました。
看護師資格を取るために、みなさん、さまざまな苦労をされてきたと思います。
もし、看護師を続けるのが苦しい状況にあっても、目線を変え、場所を変えれば、看護師を続けていける環境もあると思います。
あなたに合った場所を見つけるのが私たちの仕事ですので、いろんな悩みをまずはお話していただけると嬉しいです。
持病などにより、病院勤務を続けるのに対して不安がある看護師戦に向けて、転職を成功させるためのポイントを紹介します。「病院以外の転職を検討している」「看護師資格や経験を活かしたい」という方は、参考にしてみてください。
まず「病院勤務を続けられない理由」を明確にすることで、転職先を決める際の足がかりとなります。今回の相談者さんは、「頻回な手洗いや消毒で、仕事に影響がでるほど手が荒れてしまった」といった理由でした。これを解決するには、病棟ほど手洗いや消毒が必要ない職場への転職だと分かりました。
たとえば、「腰痛が辛い」のであれば身体的負担が少ない「健診(検診)センター」や「コールセンター」など。「夜勤による体調不良を起こしてしまう」場合は、日勤のみの「外来」や「クリニック」「産業看護師」など、いくつかの候補を上げることができます。
広い視野で看護師求人を探すことで、転職先の選択肢をより広げることができます。病院勤務をしている看護師さんのなかには「看護師は医療施設でしか働けない」と思っている方もいますが、看護師が活躍する職場は医療機関だけではありません。
この記事で挙げた「健診(健診)センター」「産業看護師」「治験コーディネーター」「臨床開発モニター」だけでなく、「訪問看護」や「介護施設」「テーマパークなどの救護室」「医療系ライター」などの選択肢もあります。先輩看護師や同僚に相談するなどして、医療機関以外の求人も探すことで、思ってもみない自分のスキルや資格が活かせる仕事を見つけられるでしょう。
自分だけで「自分に向いている職場」や「抱えている問題を解決できる職場」を調べるのは、難しいことも。レバウェル看護は、今回紹介した相談者さんのケースのように、希望や条件をヒアリングしたうえで、あなたに合った求人を提案いたします。また、求人サイトには載っていない職場でも、受け入れが可能か問い合わせたり、交渉したりすることも可能です。サービスはすべて無料なので、お気軽にお問い合わせください。
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