震災後に土地を離れての転職…引け目を感じていた相談者が決めた道とは

「子どものために収入を確保したいが好条件の転職に引け目を感じる」一般病院の日勤常勤で働く准看護師Mさん(40歳/女性)の場合

准看護師のMさんは、11年間勤務したのち、実家のある福島県に戻り出産。そこで2年も経たないうちに震災が起きてしまい、兵庫県へ転居しました。Mさんは生活費のためにすぐ入職できる一般病院で勤務しましたが、給与の低さに不安を感じるように。「子どものために収入アップをしたい」という内容でご相談を受けたものの、好条件の転職を目指すことに引け目を感じているようでした。
そこでアドバイザーは、Mさんの希望が達成できるような求人を探し、交渉に努めました。

子どもの将来ために収入アップを図りたいけど…

これは10年ほど前に当時40歳の准看護師であるMさんからご相談いただいた話になります。Mさんは、関東の療養病院やリハビリ病院で11年ほど勤務したのち、出産を機にご実家のある福島県に戻られていました。

その後、腰をすえて働こうと一般病院に勤務しましたが、2年も経たないうちに東北大震災が発生。お子さんの健康を守るため、学生の頃に暮らしていた兵庫県へ転居されました。

「生活費を稼ぐため、すぐに就ける仕事を」と、ハローワークへ行ったMさん。育児と両立が可能な一般病院の日勤常勤を勧められ、そのまま職場の詳細も分からぬままご入職されました。

しかし、生活が落ち着いてくると、給与の低さから将来が不安になったMさん。Wワークも考えましたが、お子さんとの時間を考え、転職しようとご相談くださったのです。

私は、Mさんとお話して気になった点が1つありました。それは、今より良い条件の職場を希望することに、どこか引け目を感じているような言動でした。

「子どものためにもっと収入アップを」と願う一方で、「こんなこと言うなんて贅沢ですよね」と、どこかご自身を責めているようなところが幾度も見受けられたのです。

【福島県】震災の影響による看護師の退職者割合

日本看護協会の「被災地域における看護職員実態調査(P.13)」によると、震災の影響により2011年内に福島県で退職した看護師の割合は53.8%。地域全体で看護師不足が深刻な問題となっていました。

しかし、小さなお子さんを抱える看護師の中には、子どもの将来への不明確な影響を心配し、やむを得ず土地を離れる方も多くいらっしゃいます。
こうして被災地を離れた看護師の中には、「地域医療に貢献できなかった」という後ろめたさを感じてしまう方も少なからずいらっしゃいました。

出典
日本看護協会「被災地域における看護職員実態調査」2015年1月(2023年9月28日参照)

交渉のすえに好条件の求人をご提案

私はMさんを励ましたいと思ったのですが、情けないことにいい言葉が見つかりませんでした。今はとにかく私にできることをしようと、Mさんにより良い条件の仕事を紹介できるよう、「准看護師・日勤常勤で給与が上がる求人」を探すことにしました。

エリアや時期的な問題がありましたが、交渉の上、条件に合う求人が見つかりました。そこは大手法人のクリニックで、職員同士の雰囲気もとても良いところです。
ただ懸念点として、Mさんのご自宅から自転車で35分ほどかかる場所にありました。

Mさんは通勤時間は気になるけれど、とにかく面接を受けたいとご希望されたので、そのクリニックを訪問していただくことになりました。

条件もよくなり地域医療に密着したクリニックで働けることに

その後、Mさんから「遠くても給与は上がるし、何より雰囲気がとても気に入った」とご連絡をいただき、入職が決定しました。

Mさんが入職後、「福島の前の職場も今の病院と同じ、地域密着系の病院で、患者さんとの距離が近かったんですよ…」とおっしゃっていたのが印象的でした。

そんなMさんの様子から思い出したことがありました。

子どもの頃ニュースの報道で聞いた、阪神の震災で被災された女性の言葉です。その女性は「できなかったことを悔やむより、今何ができるかを考えてね」とおっしゃったそうです。

災害時やパンデミックなど困難な状況で看護師さんは必要とされます。ですが、看護師さんも一人の人間でそれぞれに多様な事情や状況があります。
たとえ、どのような選択をされたとしても、今その人ができることをすればいいのだと思います。転職で引け目を感じるのではなく、その選択で大切にしたことを意識してほしいと思いました。

Mさんがどうか、お子さんのために選んだ道を堂々と歩んでいかれることを心から願っております。

誰かに聞いて欲しい悩みはありませんか

転職成功のポイント

ここでは、看護師が必要とされる現場をやむ得ず離れ、より良い条件を求めて転職することに引け目を感じている看護師さんのお悩み解決ポイントを解説いたします。

今自分ができる働き方を選ぶ

自分が大切にしていることを優先しながら仕事を続けるためには、無理なく働ける環境を選ぶことが大事だということを認識しましょう。
看護師が求められている最前線の地域や職場に従事することができなくなったとしても、働くということ自体が社会貢献につながっています。特に看護師という職業は社会への貢献度が高い仕事であると言えます。看護師として自分が働ける場所で長く働き続けることができれば、より社会への貢献度を高くします。そのためにも、今できる働き方を選ぶことがとても重要です。

職場の雰囲気を実際に確かめてから入職を決める

転職を決意したら、給与や労働条件だけでなく、職場の雰囲気をよく確かめることも大切な要素です。Mさんが過去に勤務していた地域密着型の病院にやりがいを感じていたように、自分が前向きに取り組めると感じる環境を見つけるには、実際の雰囲気を掴む必要があります。自分に合った職場環境を選択できれば、長期活躍やモチベーションの維持につながるでしょう。

レバウェル看護に相談する

レバウェル看護では、「より働きやすく長く務められる職場」「看護師として活躍できる職場」をお探しの方をサポートいたします。
あなたの転職状況をヒアリングし、アドバイザーがより良い求人を見つけてご提案。ここにしかない求人情報や職場情報を抱えているので、求人票だけでは分からない職場の魅力を掴む事が可能です。面接や入職に関するやり取りもアドバイザーが交渉するため、好条件の転職を実現できますよ。

働くうえでの悩み相談してみませんか?
看護師さんのお悩み相談窓口」では働くうえでのまざまな悩みに寄り添います。看護師のキャリアパスに詳しいアドバイザーが1人では解決しにくい悩みにお答えします。
\転職するか決めなくても大丈夫/
お読みいただきありがとうございました!
いいね・シェアで編集部が喜びます

記事の制作について

「レバウェル看護 看護師さん向けお役立ち情報」では、
記事の制作・公開にあたってのポリシーを定めています。
詳細は下記よりご確認いただけます。

看護師さん向けお役立ち情報 コンテンツ制作ポリシー

看護師の転職で「レバウェル看護」が選ばれる理由

レバウェル看護の新着求人

編集部Pick up

人気記事ランキング

タグから記事を探す

キャリア

働く場所

選考対策

資格

その他

読みもの

連載

LINE

レバウェル看護は相談からでもOK!

\ 登録はカンタン1分! /

無料まずは相談してみる