
「師長の働き方に対して看護師から不満が出ている…」病院で人事担当者として勤務しているTさんの場合
病院で働く人事担当者のTさん。今回「新しい看護師長を探している」とのご相談でした。前の看護師長さんは看護師から仕事のやり方に関して不満があったとのことで、そのことを伝えたとろ、引き継ぎもなく退職してしまったとのこと。Tさんは、新しい看護師長に期待している気持ちと、また看護師さん達から不満が出るのでは、という思いでお悩みのご様子でした。そんなTさんが安心できるよう、アドバイザーがとある提案をいたしました。
「引継ぎができないので経験者をお願いしたいんです」とK病院から『看護師長求人』の依頼を頂きました。
K病院へのご紹介はまだなかったのですが、人事部のTさんとは何度かお話したことがあり、この時のTさんは少し疲れているように見えました。
私がそういうと、Tさんはずっと悩んでいたことを話してくださいました。
「実は、前の師長が現場好きで、何でも自分でやってしまわないと気がすまない人だったんです」
意欲のあった前師長さんは常に現場に出て口を出し、そのせいかほかの看護師達は自主性がなくなり、「師長に何かを言われなければ何もしない」という雰囲気になってしまったようです。
「看護師たちから不満の声も上がっていたし、このままでは良くないと思って、師長に『現場にあまり出ないように』と私から言いました」
結果的に”現場から干された”と感じた前師長は、退職してしまいました。
Tさんは環境を良くしようと思ってしたことですが、自分のせいで師長さんが辞めてしまったと責任を感じているようでした。
私は「今の環境を改善したいと思われたのなら、最後までやりぬきましょう。こちらでサポートできることはしますから」とお伝えし、すぐにMさんという看護師さんをご紹介したいと思いました。
Mさんは師長として病棟の立ち上げをした経験のある方で、引越しに伴い転職の相談に来られた方でした。
師長としての意識が高いMさんならきっと、K病院の重くなってしまった雰囲気に新しい風を吹かせてくれると思ったのです。
しかし、もちろんMさんが希望されたらの話です。Mさんにとって良い転職になることが何より大切なことです。
Mさんとは希望条件を満たしたいくつかの病院と一緒に、前任の師長さんが辞めた背景も話したうえでK病院も候補に入れ、何度も話し合いました。
「考えてみたのですが、K病院にしようと思って」ある日、Mさんがおっしゃいました。
「自分の経験を強く必要としている病院があるのなら、そこへ行くべきじゃないかって気がして」と言ってくれたのです。
その言葉をTさんに伝えると喜ばれました。しかし、Tさんは喜びながらも、どこかまだ曇り顔でした。
何か不安があるのか伺ってみると、前の師長がいなくなり、看護師たちにある程度のまとまりが出来ているとのこと。なので、高い意識を持つ師長が来ることは嬉しくもあるが、看護師たちがまた不安を言い出すのでは、と心配していたのです。
確かに新しいことをはじめようとすると、慣れた環境が壊されるようで、人は反抗的になるものです。
しかし今、勇気を出して看護部を変えなければ、この先も同じことで悩み続け、良い看護環境にもならないのではないでしょうか。
そこでMさんとTさんに実際に顔を合わせてもらい、話をしていただきました。
面接という形でしたが、Mさんは落ち着いていました。MさんはK病院の環境や設備にも強く興味を惹かれたご様子。Tさんも実際にMさんに会って安心したようで、双方の希望が合い、無事内定が決まりました。
そして、入職初日。業務終了後にMさんには電話を入れたのですが、「外部から師長が来れば、どんな病院でも始めは大変ですよ。苦労もあるけれど、やりがいもけっこうあります」と、こちらが勇気付けられるような返事をもらいました。
しばらくしてからK病院を訪ねると、そこにはMさんに自主的に提案をする看護師の姿がありました。
そんな姿を見ている時、Tさんが言いました。「もしかしたら前の師長も、どこかの自分が必要とされる病院で、頑張っているかもしれないですよね」
「そうですね」と同意すると、Tさんにどこかホッとされたような表情をされました。
今回のようにニーズを見極めてうまくマッチングできた時はアドバイザーとして何よりも嬉しい瞬間です。
転職には相性のようなものがあります。
もし今、「自分が必要とされていない気がする」と感じていても、看護師という誇れる資格を持っている時点で、あなたは努力のできる専門知識を持った有資格者です。
あなたを必要としている病院は、別の場所にあるのかもしれません。
希望条件にあった求人を探すことも大切ですが、『あなたを必要としている病院』を選ぶことも、看護師として幸せなのかもしれませんよ。
看護師歴が長い場合、「せっかくならキャリアを活かした転職したい」と希望する方も多いでしょう。以下では、経験を活かして働ける職場を見つけるポイントをまとめました。
まず、転職先でどのような看護に携わりたいかを明らかにすることが大切です。「同じ診療科で専門性を上げたい」「管理職に就きたい」など、人によって看護観や将来の目標はさまざまでしょう。これまでの経験をふまえて具体的なキャリアプランを考えることで、自分がより活躍できる仕事や合っている職場が見えてくるものです。
転職の際はこれまでに身につけてきた知識やスキル、経験したことを伝えると、看護師として評価されやすくなります。応募書類や面接では、具体的に携わってきた業務や貢献したことをアピールすると良いでしょう。たとえば、「看護主任として現場をまとめてきた」「新人教育を担当してきた」など、どのような業務で経験を積み、能力を発揮したかを細かに伝えてみてください。実績のある看護師だということが伝わると、好条件で転職できる可能性もあります。
職場によって、看護師に求めるスキルや経験は異なります。「即戦力として経験のある方に活躍してほしい」「年齢や経歴に関わらずほかの看護師と同じ業務をしてほしい」など、さまざまです。そのため、自身のやりたいことと、人材に求めていることがマッチした転職先を選ぶことがポイントです。また、意見の言いやすい環境であるか、看護師のキャリアアップをサポートする制度があるかも確認しておくと良いでしょう。
「キャリアに合った職場を一人で探すのは難しい」「自分にマッチした職場か客観的に判断しにくい」とお悩みの方は、転職のプロに相談するのも一つの方法です。レバウェル看護では、アドバイザーが仕事内容や給与を含め条件交渉を行います。幅広い求人を幅広くご紹介できるので、複数の職場を検討することも可能です。条件に合わない求人は避けたいという方もご安心ください。丁寧に希望条件をヒアリングするので、経験を活かして長く活躍できる職場に転職できますよ。
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