
「看護師長の年収はいくらくらいなの?」「看護部長や看護主任の給与とどのくらい差があるの?」と気になっている看護師は多いのではないでしょうか。
ここでは、看護師長の平均年収や、看護部長・看護主任・非管理職看護師の給与との比較などについて詳しく紹介します。
この記事を最後まで読めば、看護師長の給与相場が分かり、年収アップに役立てることができるでしょう。
昇進に伴って年収アップを目指したい方は、ぜひ参考にしてください。
「看護師長は給与が高いのではないか」と考える看護師は少なくありません。
そこで、看護師長の平均給与・年収や管理職の手当について分かりやすく解説しますので、給与相場を知りたい方は確認してみましょう。
看護師長は一定の臨床経験やマネジメント経験を積んだ看護師が就任することが多く、40〜50代で任命されるケースが一般的です。
そのため、基本給が高く設定されていることに加え、役職手当が支給されるため、一般の看護師より年収が高くなる傾向があります。
日本看護協会の「2024年度 看護職員の賃金に関する実態調査報告書(P66)」によると、看護師長相当職の平均年齢や給与は下記のとおりです。
| 項目 | 詳細 |
| 基本給月額の平均 | 35万8,649円 |
| 税込給与総額の平均 | 46万7,243円 |
| 平均的な年収* | 704万1,512円 |
※平均税込給与総額×12ヶ月+賞与(基本給の4カ月を想定)で算出
実際の年収は勤務先や役職手当の金額によって異なりますが、おおむね700万〜900万円前後が一つの目安とされています。
看護師長には、一般の看護師にはない役職職手当(役職手当)が支給されることが多いです。
日本看護協会の「2024年度 看護職員の賃金に関する実態調査報告書(P90)」によると、看護師長相当職の役職手当が「ある」と回答したのは、75.0%でした。
た、平均手当額は4万9,588円であり、算定方法については下記のように回答しています。
| 役職手当の算定方法 | 割合(%) |
| 定額(等級等によらず一律) | 62.3% |
| 定額(等級等によって異なる) | 27.0% |
| 基本給等の定率 | 7.0% |
支給される手当の金額は病院によって異なるものの、月数万円程度が支給されるケースが多いです。
ただし、看護師に支給される手当は、夜勤手当や残業手当などもあるため、年収を比較する際は他の手当ても含めて計算しましょう。
看護師長を目指すうえでは、「ほかの役職と比べてどれくらい年収が変わるのか」が気になる人も多いのではないでしょうか。
看護師は役職が上がるほど責任や業務範囲が広がり、それに伴って給与も上昇する傾向があります。
看護部長・看護主任・非管理職看護師の年収を紹介するので、看護師長の給与相場と比較してみましょう。
看護師の年収は、役職が上がるほど高くなりやすく、一般的な目安として、非管理職の看護師は450万〜550万円前後、主任クラスでは550万〜650万円前後とされます。
さらに、看護部長や病院全体を統括する管理職になると、900万円以上の年収となることもあるでしょう。
日本看護協会の「2024年度 看護職員の賃金に関する実態調査報告書(P9,64,68)」では、看護部長・主任・非管理職の年収は下記のように算出されます。
| 基本給月額の平均 | 税込給与総額の平均 | 平均的な年収* | |
| 看護部長 | 42万0,147円 | 54万3,463円 | 820万2,144円 |
| 主任 | 31万2,192円 | 41万7,676円 | 626万880円 |
| 非管理職 | 25万2,450円 | 33万9,979円 | 508万9,548円 |
※平均税込給与総額×12ヶ月+賞与(基本給の4カ月を想定)で算出
昇進するほど給与アップが期待できますが、夜勤回数の多い非管理職に比べて夜勤手当が少なくなりやすいことから、大幅な給与アップが難しいケースもあります。
看護師は経験年数を重ねるにつれて基本給が上がるため、年齢とともに平均年収も上昇する傾向があります。
日本看護協会の「2024 年度 看護職員の賃金に関する実態調査報告書(P24)」によると、病院に勤務する正規雇用フルタイム勤務の看護師の年齢階級別の給与は下記のとおりです。
| 基本給月額の平均 | 税込給与総額の平均 | 平均的な年収* | |
| 20~24歳 | 22万1,374円 | 32万5,906円 | 479万6,368円 |
| 25~29歳 | 23万3,027円 | 35万7,438円 | 522万1,364円 |
| 30~34歳 | 24万1,403円 | 37万2,620円 | 543万7,052円 |
| 35~39歳 | 26万5,082円 | 37万7,237円 | 558万7,172円 |
| 40~44歳 | 26万7,988円 | 39万1,947円 | 577万5,316円 |
| 45~49歳 | 29万7,249円 | 42万1,118円 | 624万2,412円 |
| 50~54歳 | 28万8,948円 | 41万4,029円 | 612万4,140円 |
※平均税込給与総額×12ヶ月+賞与(基本給の4カ月を想定)で算出
20代では臨床経験を積む時期であり、30代になるとリーダー業務や後輩指導を任される機会が増え、給与にも反映されやすいです。
また、40代以降は主任や看護師長など管理職へ昇進する人も多く、役職手当が加わることで年収が大きく伸びるケースもあります。
看護師長は病棟や部署全体を管理・運営する責任者として、スタッフが安心して働ける環境づくりや、安全で質の高い看護を提供するためのマネジメントを担います。
看護師長の役割・仕事内容は下記のとおりです。
それぞれの役割・仕事内容について、具体的にお伝えするので確認してみましょう。
看護師長は、夜勤や休日勤務のバランス、有給休暇の取得状況、育児や介護などスタッフ一人ひとりの事情も考慮しながら、勤務表を作成します。
急な欠勤や退職者が出たときには、人員配置を見直したり、他部署と応援体制を調整したりすることも看護師長の重要な役割の一つです。
また、スタッフが無理なく働ける環境を整えることは、患者様への安全な看護にもつながります。
看護師長は病棟全体の運営責任者として経営の視点を持ち、医療の質や安全性を維持するための管理業務を担当します。
病床稼働率や看護必要度などを確認しながら、病棟内のベッドコントロールに取り組み、緊急入院の受け入れや転科・転棟などを検討するでしょう。
また、医療安全対策や感染対策、業務改善の推進、各種会議への参加など、現場だけでなく病院全体の運営にも関わります。
看護師長は病棟全体の教育責任者であり、看護部長や看護主任と連携しながらスタッフの育成に携わります。
定期的な面談や評価を通じてスタッフの成長を支援し、一人一人の課題や目標に応じた指導を行うでしょう。
スタッフの指導・教育は病棟内の看護の質の向上だけでなく、安心して働き続けられる環境づくりにも役立ちます。
病棟では、スタッフ同士の人間関係や業務上の課題、患者様対応に関するトラブルなど、さまざまな問題が発生します。
そこで、問題が大きくなる前に状況を把握し、関係者から話を聞きながら原因を整理し、適切な解決策を検討するのが看護師長です。
また、インシデントや医療事故が発生した場合には、部署全体で原因分析や再発防止策の検討を行い、安全な医療提供体制の構築につなげます。
チーム医療では病棟内の看護師だけでなく、医師や薬剤師、ケアワーカー、リハビリスタッフなど他職種との連携が欠かせません。
そのため、看護師長は多職種と情報共有を行い、患者様にとって最適な医療や看護を提供できるよう調整します。
また、病棟の代表として病院経営陣に現場の声を届け、現場のスタッフが働きやすい環境を整えることも看護師長の大切な役割の一つです。
看護師長は病棟・部署全体を管理する責任者として、現場のスタッフを率いていく立場にあります。
そのため、人によっては「荷が重い」と感じるかもしれません。
ここでは、看護師長に向いている人の特徴を紹介するので、当てはまる特徴があるかチェックしてみましょう。
看護師長は質の高い看護の提供を目指して、病棟全体の目標を設定し、スタッフをまとめながら業務を円滑に進める役割を担います。
そのため、自ら率先して行動し、周囲を引っ張っていけるリーダーシップがある人に向いているでしょう。
ただし、一方的に指示を出すだけではなく、スタッフの意見に耳を傾けながら、状況に応じて適切な判断を下し、チーム全体が同じ目標へ向かって働ける環境を整える必要があります。
周囲から信頼され、相談される存在であることも、看護師長に求められる資質の一つと言えるでしょう。
看護師長は、看護師の人員配置や病棟運営、医療安全、スタッフ教育など、幅広いマネジメント業務を担当します。
また、病院経営や医療制度への理解を深めながら、部署全体の課題を改善していく視点も求められます。
看護管理に興味があり、組織運営にやりがいを感じられる人は、看護師長として力を発揮しやすいです。
病棟では緊急入院や急変対応、スタッフ間のトラブルなど予測できない問題が発生する可能性があります。
そこで、看護師長は、そのような状況でも感情的にならず、事実を整理しながら冷静に判断する力が必要です。
また、トラブルが起きた際には、関係者の話を公平に聞き、原因を分析したうえで再発防止策を検討します。
落ち着いて状況を把握し、最適な対応を考えられる人は、周囲からも信頼される看護師長になりやすいでしょう。
看護師長は、看護スタッフだけでなく、医師や薬剤師、リハビリスタッフ、事務職員など多職種と連携しながら病棟運営を進めます。
そのため、相手の立場を理解しながら円滑にコミュニケーションを取れる人が向いているでしょう。
また、スタッフから相談を受ける機会も多いため、話を丁寧に聞き、適切な助言やサポートができることも大切です。
日頃から信頼関係を築けるコミュニケーション力は、働きやすい職場づくりにもつながります。
看護師長は人事評価や部署内の目標管理、スタッフのキャリア支援に関わります。
そのため、好き嫌いや個人的な印象ではなく、一人ひとりの能力や努力を客観的かつ公平に評価する必要があります。
また、「どこが良かったのか」「今後どのような成長を期待しているのか」といった具体的なフィードバックを行うことで、スタッフの成長を後押しできるでしょう。
手の強みや課題を適切に見極め、育成につなげられる人は、看護師長として活躍しやすいです。
「看護師長になりたいけれど、どうすれば昇進できるのか分からない」と悩んでいる看護師は多いものです。
管理職の枠は限られており、昇進したいタイミングで空きが出るわけではありません。
看護師長になる方法を紹介するので、キャリアアップしたい方は参考にしてください。
非管理職から看護師長にキャリアアップするケースはほとんどなく、主任を経験してから看護師長に昇進するケースが一般的です。
看護主任は看護師長の補佐として、現場の業務改善や人材育成などに関わります。
したがって、管理職としてキャリアアップしていきたい場合、まずは看護主任を目指し、実績を積むと良いでしょう。
看護師長には、患者様対応だけでなく病棟運営やスタッフ教育、トラブル対応など幅広い判断力が求められるため、多くの病院では十分な臨床経験を積んだ看護師が師長へ昇進します。
看護師長に昇進する条件や規定は病院によって異なるものの、15年以上の臨床経験が求められることが多いです。
将来的に看護師長を目指す場合、臨床経験15年以上を目安に積むと良いでしょう。
認定看護管理者とは、日本看護協会が認定する、看護管理に必要な知識や能力を備えた看護師を認定する資格です。
組織運営や人材育成、医療安全、経営管理など、管理職として求められるマネジメントスキルを体系的に学ぶことができます。
看護師長になるために、認定看護管理者の資格取得が必須というわけではありません。
しかし、病院によっては管理職候補者に取得を推奨していたり、昇進時の評価項目の一つとして設定していることもあります。
また、資格取得を通して看護管理に関する専門知識や組織運営の視点を身につけられるため、将来的にさらに上位の管理職を目指す際にも役立つでしょう。
現在の勤務先で昇進の機会が少ない場合は、管理職を募集している病院へ転職する方法もあります。
近年では、看護師長や主任経験者を対象とした管理職求人を募集している医療機関も少なくありません。
ただし、管理職を募集している求人は希少であり、希望する条件に合った求人がなかなか見つからないこともあります。
そこで、効率よく転職活動を進めたい場合、看護師向けの転職エージェントを活用するのはおすすめです。
レバウェル看護では管理職を募集している求人も取り扱っており、専任のキャリアアドバイザーが転職活動をサポートします。
内定後の条件交渉も任せられるので、転職を期に年収アップを目指したい方はぜひレバウェル看護にご相談ください。
看護師が年収アップを目指す方法は、看護師長への昇進だけではありません。
看護師長を目指す以外に年収アップする方法は下記のとおりです。
それぞれの方法について具体的にお伝えするので、キャリアアップよりも年収を重視して働きたい方はお役立てください。
看護師の給与は基本給だけでなく、夜勤手当や時間外手当の割合も大きいため、夜勤回数や残業時間が増えることで年収アップにつながる場合があります。
特に急性期病棟では、夜勤手当が手厚く設定されている病院も少なくありません。
しかし、夜勤回数や残業時間を増やすことで心身への負担が大きくなり、不調につながるおそれがあるため、長く働き続けられる勤務形態かどうか考慮することも大切です。
助産師や保健師、認定看護師専門看護師といった専門性の高い資格を取得すると、資格手当が支給され、給与アップにつながる場合があります。
また、高度な専門知識を身につけることで、より専門性の高い業務を任される機会も増えるでしょう。
資格によって必ずしも年収が大幅に上がるとは限りませんが、自分の市場価値を高められるだけでなく、将来的なキャリアパスの選択肢も広げられます。
現在の職場で昇給幅が小さい場合は、給与水準の高い病院や施設へ転職することも有効な方法です。
同じ仕事内容でも、地域や病院の規模、運営母体によって給与や賞与、各種手当に差があることもあります。
また、管理職を目指さなくても、高給与の急性期病院や夜勤手当が充実した職場なら、年収アップを目指せるでしょう。
ここでは、看護師長の年収についてよくある質問を紹介します。
病院の規模や運営母体、地域によって給与水準は異なるものの、一般的な病院勤務の看護師長で年収1,000万円に到達するケースは多くありません。
ただし、大規模な病院で看護部長へ昇進した場合は、年収1,000万円に近付く可能性があります。
年収1,000万円を目標とするのであれば、管理職としてキャリアアップするだけでなく、給与体系や昇進制度が整った医療機関を選ぶことも大切です。
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病院によっては看護師長になることで、日勤中心の働き方に変わるため、夜勤手当が支給されなくなります。
したがって、夜勤に入る回数の多い非管理職の看護師に比べて、「思ったよりも給与が上がらない」と感じる看護師もいるでしょう。
しかし、管理職に昇進すると役職手当が支給されるため、夜勤回数が少なくなっても年収が下がるとは限りません。
看護師長への昇進に伴って給与アップを目指したい場合、夜勤手当以外の各種手当や基本給、賞与が充実している病院を選ぶと良いでしょう。
看護師の年収は、役職が上がるほど高くなりやすい傾向にあります。
そのため、勤務先や役職手当の金額によって異なるものの、看護師長の年収は700~900万円前後が目安です。
看護師長になるには、まずは看護主任を目指し、臨床経験を15年以上積むほか、認定看護管理者の取得を検討しましょう。
また、現在の勤務先で昇進が難しいようであれば、管理職を募集している病院への転職も選択肢の一つです。
「看護師長に昇進して年収アップを目指したい」「キャリアも収入も両立させたい」という方はレバウェル看護がおすすめです。
レバウェル看護では、看護師向けの求人を豊富に取り扱っているため、看護師長候補や管理職の求人の紹介が可能です。
また、希望する条件をお伝えいただければ、給与水準の高い職場や、キャリアアップ制度が整った職場など、一人一人に合った求人も探せます。
収入ややりがいを両立しながらキャリアパスに合った職場に転職したいなら、レバウェル看護をご活用ください。

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