ナースでありながら絵本作家でもあり、更にギャルでもあるという3足のワラジ(?)を履く阪倉友弥(さかくらともみ)さん。
それぞれひとつのジャンルだけでも大変そうなのに、その3つともこなせるなんてどんな人だろう?さまざまな分野で活躍し、ナースとしての仕事もこなすバイタリティあふれる阪倉友弥さんについてご紹介します!
http://tommyroom1123.wixsite.com/tomomipicture-book
北海道釧路市生まれ。高校卒業後、看護の道へ進み、東京大学医学部附属病院第1集中治療室にナースとして勤務しながら、書籍コンクールへ投稿。それをきっかけに絵本作家としてデビューされました。2012年3月に絵本「心の鏡」を出版。
その後もナースとして働きながら、休日は絵本作家として活動していました。
そして、2014年に渡米し、サンフランシスコでも絵本作家としての活動を続け、弘法大師空海をモデルとした絵本「ソラのあしあと」を日本で出版しました。
現在は東京在住。2016年にManuel and Oliviaというショップを開設し、プロデューサーやデザイナーとしても活動しています。
絵本での作者名は友弥(TOMOMI)と表記されています。
ページ数は19Pと少なく、シンプルでかわいらしいイラストで読みやすく作られています。「ありがとう」という言葉と奥深い内容で、大人も子どもも心の栄養になる内容です。
真言宗を開いた弘法大師空海の逸話のひとつである、「すりこぎかくしの雪」というお話が元になっています。
冷たいみぞれの降る冬の夕暮れ、みすぼらしい姿をしたお坊さんが、一晩泊めて欲しいと村の家をまわりますが、そのみすぼらしさから誰も泊めてくれません。
そして一番小さくて汚い家のおばあさんだけが、快く中に入れてくれました。
しかし、おばあさんは貧しい暮らしで食べ物がありません。不自由な足を引きずって、となりの家の畑から野菜くずをこっそり持ってきておかゆを作りお坊さんにふるまいました。
おばあさんの歩いた後には、足を引きずった跡がすりこぎを引いたようにはっきり残っています。
お坊さんがお経を上げると、みぞれが雪に変わり、おばあさんの足跡を隠しました。このお坊さんは空海だったのです・・・。
このお話を元にした友弥さんの絵本「ソラのあしあと」は、東京都内の寺院で無料配布されています。
小さな木の下で出会ったリチャードとミリーは、恋に落ちて結婚します。50年間、裕福ではないけれど笑顔があふれる温かい家庭を築いた2人の守りたい約束とは?
いつもなにげなく過ごしている日々が、どれだけ大切なことか・・・ふだん忘れがちな当たり前の幸せを感じさせてくれる作品です。リチャードの指輪 は英語版も発行されています。
ナースになるきっかけが「白衣を着たい」という理由であり、ファッションに対する興味や造詣が深く、外見はかわいらしいギャルそのもの。
絵本もナースもファッションもすべて違う方向を向いているように見えますが、友弥さんの思いはひとつ「好きなこと」をやっているだけだそうです。
確かに好きなことならどんなに大変でも続けられるかもしれません。それでも、その好きという気持ちを貫ける強さが必要になってきます。
派手な格好を敬遠する人もいるでしょう。そんな中でも友弥さんは、やりたいことを自分らしくやることにポリシーを持っているようです。これはなかなかできることではありません。誰でも他人から見た自分というものを作り上げてしまいますから。
友弥さんは、ナースにたちにご自分の絵本を読んでもらい、「自分の顔は自分の心がつくる」ということを伝えたいそうです。仕事がつらいと思ったら、自然とつらそうな顔になってしまいますよね。
友弥さんの絵本は、とてもやさしいタッチで、普段忘れがちな小さな幸せを大切にする気持ちを思い出させてくれます。
そして、さまざまな分野で活躍するには、自分の好きなことを貫く強さと勇気が必要なのだと教えてくれたように思います。それに伴うリスクや責任、そういったものも自分の糧としてがんばれる強さを見習いたいですね。
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