看護系学校の志望理由書の書き方とは?例文とポイントをあわせて解説

2020.3.20

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看護系学校へ提出する志望理由書の書き方がわからない方に向けて、書くコツをご紹介します。「ありきたりな志望理由になってしまい、自分に合った書き方がわからない」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。志望理由書作成のポイントは、看護師を目指すきっかけと学校を選んだ理由と自分の将来像の3点を書くことです。このコラムでは、一人ひとりに合った志望理由書の書き方を解説していますので、ぜひ参考にしてください。

目次

志望理由書を書く理由とは?

志望理由書を書く理由は、生徒の成績以外の人間性や意欲を学校側が把握するためです。志望理由書は、その学校で何をしたいのかや、ほかにも学校がある中でなぜその学校を選んだかを書きます。決まった書き方がないからこそ、受験者の人柄や考え方が文章に現れるのです。そのため、志望理由書は選考の判断材料の一つであり、テストや面接と同じように重要な役割を持っています。学校によっては志望理由書を点数化しているところもあるので、丁寧に作成しましょう。

 
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志望理由書を書く前の準備

志望理由書を作成する前に、志望する学校のオープンキャンパスや説明会に行きましょう。参加した際に確認することは、学校の雰囲気が自分に合っているかです。その学校で勉強したいかどうかを見極めると、志望理由書の内容に具体性が出てきます。ほかには、自分と向き合う時間を作りましょう。なぜ志望校に行きたいと思ったのか、きっかけを伝えられるように整理しておきます。また、自分の強みやエピソードは何があるか考えてみましょう。説得力のある志望理由書を書くために、自己分析をしっかり行います。

看護系学校の志望理由書の書き方

看護系学校の志望理由書は、「看護師を志望するきっかけ」「なぜこの学校を選んだのか」「看護師としての自分の将来像」の3点に重点を置いて書きましょう。まずは、志望理由書の基本的な構成から解説します。

志望理由書の構成のポイント

志望理由書の構成は文字数によって変わります。志望理由書の文字数の上限は学校によって異なっており、200字程度から1000字以上とさまざまです。受験する際は複数校受けることもあるので、事前に400字程度の志望理由を作ってみましょう。受験する学校の志望理由書の文字数が少ない場合は切り詰めて、文字数の多い場合は詳細に書き内容を膨らませられるよう準備しておきます。

また、ほかの分野とは異なり看護系の学校では、取りたい資格や学びたいことが周りの人と似てしまうことが多々あります。そのため、将来像に文字数を割くと良いでしょう。では、どのような構成で内容は何を書いたら良いのか、参考にしてみてください。

看護師を志望するきっかけ

最初に書く内容は、看護師を志望するに至ったきっかけです。きっかけは自分の体験したことやエピソードを交えながら具体的に書きます。きっかけを書こうとするとつい長くなってしまうので、できるだけ簡潔に、しかし短くなりすぎないよう書くことを意識しましょう。盛り込む内容の中に、固有名詞を出したり、自分の感じたことを書いたりすると読み手の共感を得られやすいようです。きっかけは、どの程度の熱意を持って看護師を目指しているのか、採用担当者の判断材料になります。

なぜこの学校を選んだのか

なぜこの学校を選んだのかには、その学校でなければならない理由を書きましょう。「緑が多く自然豊かな環境」のように、ほかの学校にも当てはまることは、ありきたりな理由と捉えられてしまいます。Webサイトやオープンキャンパスで授業のカリキュラムや実習について確認し、自分がその学校でやりたいことと結びつける書き方がおすすめです。

看護師としての自分の将来像

目指す看護師像で志望理由を締めくくりましょう。看護師を目指したきっかけと受験校を選んだ理由が書けたら、入学後にどのように学んで、どうしたら自分の目指す看護師に近づけるかを書きます。看護師になるだけではなく、ほかのプラス要素があるとなお良いでしょう。たとえば「看護師だけでなく保健師の資格取得ができるカリキュラムがあるため、貴学で目指したいと考えています。」など、将来像にプラス要素が入ることで、ほかの受験者との差別化が図れます。

志望理由書の本文のポイント

志望理由書の本文は、結論から書き始め、理由を続けましょう。このときの志望理由書の本文の書き方のポイントを紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

大学が求める学生像に自分が合致しているか

受験を決めた学校の、アドミッションポリシーを確認しておきましょう。アドミッションポリシーとは、入学者の受け入れ方針が書かれているものです。つまり、学校がどのような生徒を育てたいと思っているかが記載されています。アドミッションポリシーを確認できたら、求める学生像に合わせた書き方をしてみましょう。

将来のビジョンについても言及する

看護系学校に入学する学生のゴールは、ほとんどが資格を取得して看護師になることでしょう。そのため、看護師になったあと大事にしたいことを、あなたらしく書くことが大切です。たとえば、「患者に寄り添える看護師になりたい」と考えているのであれば、そのあとに理想像に近づくために心がけることを書きます。看護師になったその先を考えて、将来のビジョンを伝えましょう。

看護師になりたいと考えたきっかけは具体的に書く

看護師を目指すきっかけは、エピソードを交えて具体的に書きます。きっかけは、たいていの人が「看護師にお世話になって」「看護師の姿に憧れて」という理由を挙げていることが多いのです。
以下の例文を見てみましょう。

「小さいころ長期の入院をして、看護師さんにお世話になったことが目指したきっかけです。」

このようにきっかけを書くのであれば、もう少し深堀して書き出してみます。

「幼い頃、2カ月間の入院を経験した際に、担当の看護師の方が毎日病室に来て、温かい励ましの言葉をかけてくださいました。それがきっかけで、入院中の心細い気持ちが理解できるような看護師になりたいと考えました。」

このように詳細に書くことで、独自性を持たせられます。「きっかけは〇〇です。」と一言で終わらないようにしましょう。

他者との違いをつくり印象に残る書き方

他者との違いを作るには、より具体的な自分だけのエピソードを書くことが、印象に残る書き方になります。看護系学校では、看護師になることがゴールになる生徒が多いのです。そのため、志望理由書の内容が被る可能性があります。そのため、看護師以外のプラスの要素や独自性が必要になるでしょう。

熱意が伝わりやすい志望理由書を書くためには?

志望している学校に熱意を伝えるためには、偽りのない気持ちを正しい言葉で書くことです。学校側は志望理由書を通して、どれだけこの学校に入りたいのかを知りたがっています。読み手に伝わる志望理由書にするために、注意すべき点をいくつか紹介しますので、参考にしてください。

主語と述語を近づける

主語と述語の間に長い文章が入ると、主語が分かりにくくなります。ひとつの文にはひとつの内容を書きましょう。盛り込みすぎて整わない場合は、文章を1文でなく2文に分ける方法もおすすめです。では、以下の例文を見てみましょう。

「私は在宅看護実習という在宅医療について学べて技術も習得できる授業がある貴学を、ぜひ受けたいと考えました。」

この場合、主語は「私」で、「考えました」が述語です。主語と述語の間の文章部分を修正すると、以下のように変えられます。

「貴学は在宅医療の知識や技術が学べる実習があるので、私もぜひ受けたいと考えました。」

このように、主語と述語を近づけるだけで、より分かりやすい文章になるでしょう。

結論から先に書く

結論から書き、そのあとに理由や根拠を続けましょう。先に結論を知った状態で読み進める方が、読み手の理解度が上がります。以下の例文を見てみましょう。

「私が貴校を志望するのは、こちらには実習の設備が充実していて最新鋭の実習設備がそろっており、在宅看護についてより具体的な知識や技術が学べると考えたためです。」

上記の文章を結論から先に書くと下記のように変えられます。

「私が貴校を志望するのは、実習の設備が充実しているためです。こちらには最新鋭の実習設備がそろっており、在宅看護についてより具体的な知識や技術が学べると考えました。」

結論を先に書くことで、分かりやすい文面に仕上がります。結論が先に書かれていない文章は、主語と述語の間に長い文章が入っており、何を伝えたいのか分かりにくい印象です。結論から先に書き、簡潔な文章を心がけましょう。

一文を短く

文章は適度な長さで区切るようにしましょう。一文の中に句読点「、」は2~3個までにとどめます。具体的には、一文が40~50字以内の長さだと理想的です。50字を超える場合は、文を切って接続詞や副詞をいれて繋ぎます。短くすることで主語と述語が離れることもなく、読みやすい文章になるでしょう。

文末表現を統一

文章に統一感を出すために文末はそろえます。「だ・である」もしくは「です・ます」のどちらかにそろえましょう。「だ・である」と「です・ます」はどちらで統一した方が、合格に近づくということはありません。どちらの文末にせよ統一されているということが大切です。

同じ表現を繰り返さない

同じ表現を何度も繰り返さないようにしましょう。志望理由書の文末は、「~と思います。」「~考えます。」という表記が多くなりますが、表現が全て同じになると中身のないような印象になることがあります。

よくある表記ミス

よくある日本語の表記ミスを確認しておきましょう。一人称は、「自分」ではなく男女問わず「私」です。また、略語ではなく正式名称を書きます。たとえば「部活」を記載する場合は「部活動」です。そして、普段の話し言葉や、ら抜き言葉を書かないよう注意します。不要なカタカナも書かない方が無難でしょう。医療を題材とした小説などに触れるのであれば「医療モノ」ではなく「医療を扱った小説」とします。志望校の呼び方は、専門学校なら「貴校」大学や短大なら「貴学」となるため注意してください。
見直しの際は、誤字脱字がないよう何度も確認しましょう。志望理由書は時間をかけて書くことができるので、その文書で間違いがあると、読み手からはマイナス評価になるケースもあります。

時系列に沿って文章を展開する

過去から現在そして未来へと、時系列順に文章を書いていきます。志望理由書の内容は、今まで自分が経験したことと将来したいことを両方書くので、未来から過去に戻るような書き方は避けましょう。これは、面接などで人と話すときも同じです。

NGな志望理由書の内容

内容が良くてもNGな表現をしていると、読み手は違和感を感じます。そこで、どのような内容がNGとなってしまうのか、チェックしてみましょう。

具体性がない志望動機

具体性のない志望動機は学ぶ意思が弱いと判断されてしまうことがあります。「先輩から良い学校だと聞いた」や「家から近いから」などという内容はその学校で学びたい理由にはなっていません。志望理由の内容は合否に関わりやすいため、体験談を交えながら具体的に書きましょう。

上から目線な表現

学校側が受験者を選んで合否を決めることを忘れないようにします。自分が選んで決めた1校かもしれませんが、あくまで受験のときに選ぶのは学校側です。たとえば「◯◯大学の看護学部に入るのは私の夢だった」や「貴校は私に一番合っていると感じている」などは、上から目線な内容に感じ取れます。自分が学校を評価する内容になっていないか確認しましょう。

看護系学校の志望理由書の例文

志望理由書の例文を紹介します。ただし、そのまま引用は避け、書き方の参考程度にしてください。自分の経験やエピソードを盛り込んだ、志望理由書を書いて提出しましょう。

例文

「私は、患者様やそのご家族の心の支えになれる看護師を目指しています。小学生の頃に長期入院していたことがあり、そのとき担当の看護師さんから、「あなたは一人ではないから、一緒に頑張ろう。」と温かい言葉をかけてもらいました。そして、精神的にも支えていただき、安心して病気の治療に専念できました。その経験が看護師の道に進んだ大きなきっかけです。
貴学を志望したのは、実際の看護現場に近いカリキュラムが、多く盛り込まれているためです。少人数での指導も受けられると知り、より深く看護についての知識を得られると思いました。また、設備なども充実しており、高いレベルの看護知識や技術が習得できると感じたことも入学を決意した理由です。貴学で学んだことを看護師の仕事に生かせるように、1日1日を大切にして励んでいきます。」

大学と専門学校では志望理由書の書き方は異なる?

大学希望者と専門学校希望者の志望理由書の書き方は、基本的には変わりません。看護師を目指すきっかけ、学校を選んだ理由、自分の将来像を書きます。ただし、大学希望者は専門希望者より在学期間が1年長く、何を研究したいのかを求められることもあるので、学校を選んだ理由の中に何を学びたいかをしっかり書きましょう。

 
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