保健師国家試験の合格率はどれくらい?出題基準やボーダーラインを解説

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保健師の仕事に就くためには、保健師国家試験に合格しなければいけないため、毎年たくさんの人が受験しています。国家試験と聞くと難易度が高いイメージを持つ人もいるため、合格率を気にする受験者や親御さんも多いでしょう。このコラムでは、保健師国家試験の合格率や出題基準、ボーダーラインについて解説します。試験合格後に行うことや、保健師として働く難しさもまとめているので、参考にしてください。

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保健師国家試験とは

保健師国家試験とは、保健師になるために必ず受けなければならない試験です。保健師国家試験は、例年2月中旬に行われており、毎年約7,000~9.000人が受験しています。ここではまず保健師国家試験の概要や出題基準、ボーダーラインをチェックしてみましょう。

保健師国家試験の概要と出題基準

保健師国家試験は2021年3月時点で第107回まで行われており、数多くの保健師を輩出しています。保健師国家試験を受験するには、厚生労働省が定める5つの条件のいずれかに該当しなければなりません。受験資格を得られる条件は以下の通りです。

1.文部科学大臣の指定した学校において、1年以上保健師になるのに必要な学科を修めた者(受験した年度に修業する見込みの者を含む)

2.都道府県知事の指定した保健師養成所を卒業した者(受験した年度に卒業する見込みの者を含む)

3.保健師助産師看護師法第2条に規定する業務に関する外国の学校若しくは養成所を卒業し、又は外国において保健師免許に相当する免許を受けた者で、厚生労働大臣が1または2に掲げる者と同等以上の知識および技能を有すると認めた者

4.保健師助産師看護師法および看護師等の人材確保の促進に関する法律の一部を改正する法律の施行の際、改正法による改正前の保健師助産師看護師法第19条第1号に該当する者

5.改正法の施行の日より前に旧法第19条第1号に規定する学校に在学し、施行日以後に同号に規定する要件に該当することとなった者(施行日以後に同号に規定する学校に入学し、当該学校において6月以上保健師になるのに必要な学科を修めた者を除く)

また、保健師国家試験を受けるうえで、試験問題の出題基準が気になる受験生は多いでしょう。
試験科目は公衆衛生看護学と疫学、保健統計、保健医療福祉行政論の4科目に分かれており、厚生労働省が定める「保健師助産師看護師国家試験出題基準」に準拠した問題が選ばれています。保健師が身に付けているべき知識や技能について、幅広く実力を問う問題で構成されているため、合格するためには入念な受験勉強が必要になるでしょう。出題基準は定期的に見直しが行われているので、詳しく知りたい方は最新の「保健師国家試験出題基準」をチェックしてください。

保健師国家試験のボーダーライン

保健師国家試験のボーダーラインは例年85~87点で、満点は145点前後に設定されているため、試験問題の60%程度の得点を得られれば合格が見込めるでしょう。合格を確実なものにするためには、70%程度の得点率が望ましいです。保健師国家試験の問題は、一般問題と状況設定問題で構成されており、おおよそ半分ずつ得点を占めています。特に状況設定問題は、一つでもミスしてしまうと得点が得られない連問があるため、取りこぼさないようにしっかり知識を身に付けておきましょう。

参照元
厚生労働省
保健師国家試験の施行

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保健師国家試験の合格率は80~90%前後

保健師国家試験は例年合格率が高く、80~90%前後を維持しています。保健師は看護師や助産師のように、人々が健康に暮らすために必要な職業のため、毎年一定数以上人材を確保しなければなりません。そのため、保健師国家試験は合格することよりも、受験資格獲得が難しい試験になっています。裏を返せば、受験資格を持つ人の多くは保健師に必要な知識や技術を身に付けているため、保健師国家試験の合格率は非常に高くなっているのです。
2021年に実施された第107回保健師国家試験では、全体の合格率が94.3%で新卒の合格率は97.4%と全体に比べて高く、既卒に比べて合格者が多いことが分かります。第107回以前のデータでも新卒の合格率が高く、全体よりも約3~5%高くなっているようです。
保健師国家試験において新卒の合格率が高い背景として、保健師養成課程のカリキュラムをこなしてすぐに試験を受けられることが考えられます。新卒は保健師養成課程を学んでいる学生なので、独学で学ぶ既卒よりも効率的に試験対策ができるのです。

参照元
厚生労働省
第107回保健師国家試験、第104回助産師国家試験及び第110回看護師国家試験の合格発表

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保健師国家試験に合格したら免許を申請しよう

保健師国家試験に合格しても、まだ保健師として働くことはできません。保健師として働くためには、保健師免許の申請・登録手続きを行う必要があります。保健師免許を申請せずに有資格者として働いてしまうと、行政処分になってしまうので必ず手続きを行いましょう。手続きに必要な書類は以下の通りです。

・保健師免許申請書(保健所や学校で配布されている用紙か厚生労働省のPDFファイルを印刷)
・診断書(1カ月以内に医師が発行した所定の様式のもの)
・住民票の写し(本籍記載あり、個人番号記載なし)または戸籍抄本(6カ月以内に取得したもの)
・9000円分の収入印紙
・登録済証明用はがき(厚生労働省所定のはがき)

詳しい記入方法は保健師免許申請書に書いてあるため、そちらを参考にして記入してください。9000円分の収入印紙は高額でコンビニでは扱われていないため、事前に役所や郵便局で購入することをおすすめします。
また、登録済証明用はがきは保健師免許証が発行されるまでの間、保健師登録をしていることを証明するために使えるはがきです。保健師として働くときに、就職先で提出を求められることがあるので、必ず発行しておきましょう。

保健師は難易度が高い職種

先述したように保健師国家試験の合格率は高く、ボーダーラインも60%前後と難易度は高くないように見えますが、実際に保健師として働くのは難易度が高いことだといえます。保健師になるための道のりは険しく、一筋縄にはいかないでしょう。

保健師になるには看護師資格も必要

保健師として働くには、保健師国家試験だけでなく看護師国家試験にも合格する必要があります。看護師国家試験の合格率は例年80~90%前後で、難易度は保健師国家試験と大差ありません。保健師養成課程がある学校ならダブル受験は可能ですが、2つの国家試験の勉強を並行して行うのは難しいでしょう。しかも、どちらかの国家試験で不合格になった場合、保健師として働くことはできません。
保健師養成課程がない学校に通っている場合は、改めて学校に通って受験資格を得なければならないため、保健師になるまでかなりの時間とお金が必要になってしまいます。保健師を目指すのであれば、無理なく国家試験に合格するまでの計画を考えておいた方が良いでしょう。

受験資格を得るのが難しい

先ほども触れましたが、保健師国家試験は合格することより受験資格を得ることが難しい試験です。これから保健師を目指す場合、保健師養成課程のある学校か養成所に通わなければなりませんが、学べる場所も定員も限られています。競争率が高く、必ず入学できるとは限らないため、保健師になるまでに時間がかかってしまうことも。
学生のうちから保健師を目指しているのであれば、保健師養成課程のある大学や短大への進学をおすすめします。

保健師の求人倍率は高め

保健師免許を手に入れたとしても、就職先が見つからず保健師になれない可能性があります。保健師は労働条件が良く、やりがいにあふれる仕事が多いため、求人倍率が高くなりやすいです。そのため求人が見つからなかったり、採用に至らなかったりして就職活動が難航することがあります。また、保健師には「行政保健師」や「病院保健師」、「産業保健師」といった種類があり、どの働き方を選ぶかによっても難易度が異なるのです。特に行政保健師は公務員試験にも合格しなければならないため、より一層就職のハードルは上がるでしょう。
保健師は国家試験の合格率が高いものの、就職・転職の難易度は高い職種だといえます。就職先を探すときはより多くの求人情報を見つけるために、医療業界に強いエージェントを活用するのも一つの方法です。

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