時間に追われて効率重視になっていた私に、患者さんが教えてくれた”自分で食べるということ”。ズルカンさんの『看護師メシ』【vol.26】

2021.1.28

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新人の頃、私はとにかく焦っていた。

やることが多く、それを上手くこなせず、時間にいつも追われていた。

患者さんのケアも対応も、早ければ早いほどいいと思ってしまい、患者さん自身ができることを全て取り上げてしまっていたのだ。

むしろ、そのときの私はそれが親切だとすら思っていたのだが、患者さんに一度、「自分でさせてほしい」と言われてやっと気づいたのだった。

自分でできる範囲を見極めて、どれくらい介助すればいいのか考える。

その人が自分でできる限り日常生活を送れるように支援する。

時間に追われていると、どうしても私はそれを見失いがちになるが、

そんなとき、Sさんの「私は何もできなくなったわけじゃないの。」という言葉を思い出している。

中山有香里

【『看護師メシ』バックナンバー】

『看護師メシ』vol.1 ~年末年始の「すき焼き」~


『看護師メシ』vol.2 ~夜勤明けの「ラーメン」~

『看護師メシ』vol.3 ~休憩室を襲う「カップ焼きそば」~

『看護師メシ』vol.4 ~特別感がある「パン屋さんのパン」~


『看護師メシ』vol.5 ~士気が上がる「ケーキ」~

『看護師メシ』vol.6 ~欲望のままに「コンビニ飯」~


『看護師メシ』vol.7 ~腹も心も満たす「実家飯」~

『看護師メシ』vol.8 ~何杯もいける「カレー」~

『看護師メシ』vol.9 ~同期と「アイスクリーム」~

『看護師メシ』vol.10 ~折れた心を癒やした「天津飯」~

『看護師メシ』vol.11 ~無言のコミュニケーション「隠しオヤツ」~

『看護師メシ』vol.12 ~後輩の差し入れ「アップルパイ」~

『看護師メシ』vol.13 ~職員食堂の人間模様と「カツ丼」~

『看護師メシ』vol.14 ~落ち込む新人時代と「炊き込みご飯」~

『看護師メシ』vol.15 ~かたくなな患者さんの「娘さんのお弁当」~

『看護師メシ』vol.16 ~パウンドケーキと看護師の母~

『看護師メシ』vol.17 ~患者さんと野菜~

『看護師メシ』vol.18 ~好きな仕事、配膳~

『看護師メシ』vol.19 ~真夜中のジュース会~

『看護師メシ』vol.20 ~心配な患者さんと肉じゃが~

『看護師メシ』vol.21 ~応援のみかん~

『看護師メシ』vol.22 ~夜勤中の朝ごはん~

『看護師メシ』vol.23 ~患者さんの外泊ごはん~

『看護師メシ』vol.24 ~カワイイお弁当と冷凍ポテト~

『看護師メシ』vol.25 ~きゅうりの苗と皇帝ダリア~

【プロフィール】

中山有香里

看護師?イラストレーター。著書に『ズルいくらいに1年目を乗り切る看護技術『悲しいくらい人に聞けない看護技術』(メディカ出版)

Twitter:@musashi_0303

Instagram:@zurukan.yukari33

 
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