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「利用者さまとの距離が近いことにやりがいを感じています」訪問看護師インタビュー・酒井 みさきさん

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在宅医療の最前線で活躍する訪問看護師へのインタビューシリーズ。今回は、外科病棟から訪問看護の道へ進んだ酒井 みさき(さかい みさき)さんを取材しました。利用者さまとじっくり向き合うことを大切にしている酒井さん。実際に働いてみて感じたこと、やりがいについてお聞きしました。

プロフィール
酒井 みさき(さかい みさき)さん 

千葉県松戸市にある「地域医療福祉支援サービス株式会社 ケアンド松戸訪問看護ステーション」に勤務する28歳。看護の専門学校を卒業後、付属病院へ就職。外科病棟で約3年勤務。その後、オープニングスタッフとして現職へ。趣味はゲーム、漫画、食べ歩きをすること。

目次


・「患者さまとじっくり向き合いたい」との思いで外科病棟から訪問看護師へ
・利用者さまに合わせて、臨機応変にケアを考える大切さ
・初心に帰り、改めて利用者さまと向き合いたい


■「患者さまとじっくり向き合いたい」との思いで外科病棟から訪問看護師へ


ーー現在の職務内容について教えてください。

松戸市にある「地域医療福祉支援サービス株式会社 ケアンド松戸訪問看護ステーション」に常勤で働いています。当ステーションの利用者さまは、介護保険と医療保険を使われている方がメインです。主な業務は、利用者さまの清拭、食事介助、生活指導、服薬管理、末期がんの利用者さまの点滴ケア、看取りケアです。

勤務時間は9~18時。訪問エリアは幅広く、ほとんどのスタッフは1日5~6件を車で訪問しています。私は車の免許を持っていないので、原付バイクで回っていますよ。オンコールは主に常勤のスタッフが対応しており、夜間や休日も呼ばれることがあります。

ーーなぜ訪問看護師になろうと考えたのでしょうか?

患者さまとじっくり関われる仕事を希望していたからです。以前は外科病棟に勤めており、夜勤が多くて体調を崩すことが多く、体力的に厳しいと感じていました。そこで、日勤で働ける場所を転職アドバイザーに相談した結果、クリニックと訪問看護を紹介されたんです。どちらが良いか考えたときに、クリニックでは初めてお会いする患者さまを看ることが多く、訪問看護は継続して同じ利用者さまと何年も関わっていけるとアドバイスをもらいました。そこで、「私のやりたい仕事に近いのは訪問看護師だ」と思い、転職を決めました。

ーー訪問看護師になる前に不安はありましたか?

はい。約3年病院で働きましたが、外科病棟での知識しかないことが不安でした。訪問看護で看る利用者さまは、外科だけではなく、色々な疾患をお持ちです。「自分の知識がどこまで活かせるのか」「勉強が追いつくのか」などと心配していました。また、訪問看護は未経験のなか、自分ひとりで利用者さまのもとに伺い、状況を判断して対応しなければならないことにも不安を感じましたね。専門学校時代に訪問看護の実習をしたことがありましたが、当時は学ぶ範囲が広く、細かい部分が分からなかったので。

ーー実際に働いてみて、ギャップはありましたか?

ありましたね。衛生面や対応の仕方に、病院との違いを感じました。病院では、必要な備品が豊富にそろっていて、使い捨てで使用できます。しかし、訪問看護の場合は、備品が限られており、費用は利用者さまご自身やご家族の負担になるので、なるべく使い捨てにはしません。そうした備品の使い方に初めは戸惑いを感じましたね。また、病院ではマニュアルに沿って処置をしていました。でも今は、ケアの仕方を利用者さまに合わせて自分で考えています。利用者さまのご自宅にあるものを使わせていただいたり、自分で購入したり、作ったりすることもあります。効果があると、他の方にも活用できるのでやりがいを感じています。

嬉しいギャップとしては、プライベートが充実していることです。病院で働いているときは、残業がほぼ毎回ありました。時間外業務、委員会活動などが多くてプライベートの時間をとることが難しかったんです。でも今の職場では、夜勤明けで委員会に出ることもないですし、自宅で過ごす時間が以前より増えましたね。

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■利用者さまに合わせて、臨機応変にケアを考える大切さ


ーー訪問看護のやりがいや印象的なエピソードを教えてください。

利用者さまとの距離が近いことにやりがいを感じています。外科病棟では、担当の患者さまと毎日接するわけではありませんでした。でも訪問看護は毎週ご自宅に通うので、利用者さまと密に関われます。また、利用者さまの疾患だけではなく、生活背景や職業などプライベートの部分を知ることができるのも魅力ですね。たとえば、利用者さまが過去にされていた仕事の内容ややりがいを聞くと、その人の考え方や生活習慣が見えてきます。看護師以外の仕事のことや、利用者さまご自身のお話をじっくり聞けるのは面白いですね。さまざまな利用者さまがいらっしゃるので、多様な価値観に触れることができるんです。

印象的だったのは、入職後1年半くらいから受け持った末期がんの利用者さまを看たことですね。最初は、その方の病状の確認や観察に重点を置いていたのですが、少しずつ趣味の話をするようになり、共有できる話題が増えていったんです。その後、徐々に体調が悪くなっていく様子が見られたので、利用者さまの体調に合わせて声のかけ方や接し方を変えるように心がけていました。そうした中で、私が訪問すると喜んでくださったのが印象的でしたね。利用者さまの状況に合わせて看護ケアを考える大切さを感じました。また、スタッフからも「酒井さんが訪問すると表情が良くなるね」と言ってもらえることがあり、継続して利用者さまと関わる喜びを実感しました。ほかのスタッフからアドバイスや評価を得られたことは、自信にも繋がっています。

ーー訪問看護の大変なところは何ですか?

オンコールのときに、普段担当していない利用者さまの状態を判断するのが大変です。普段の様子と比較ができないので、咄嗟の判断に迷いますね。実際に利用者さまのもとを訪問して対応しても、自分の判断が合っていたのかどうか不安が残ります。電話がかかってくると、未だに緊張しますね。
不安を解消するための対策として行っているのは、スタッフ間での情報共有です。夜間帯に急変しそうな利用者さまがいれば、事前にチャットや口頭で情報を伝え合っています。また、オンコールの日は自分でも利用者さまのことを調べてから帰ることで、不安を軽減できていますね。末期がんの利用者さまについては、いつ呼ばれても出勤できるよう備えています。

ーー訪問看護師として大切にしていることは何ですか?

利用者さまの年齢に合わせて対応を変えることです。利用者さまの中には、20代や30代で、精神疾患がある方もいらっしゃいます。自分と年齢が近い方には、相手が緊張しないような雰囲気作りを心がけています。できるだけ利用者さまとの壁をなくしたいので、相手の好きなものや興味のある分野、趣味について勉強して、会話の中で話題に出すようにしています。逆に高齢の利用者さまは先輩にあたるので、相手が不快に感じることがないようかしこまった対応をすることもありますよ。ただ、お孫さんにあまり会えない利用者さまには、孫のように気軽な感じで接しています。80代の利用者さまにとっては、私は孫にあたる年齢なので、喜んでくださいますね。

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■初心に帰り、改めて利用者さまと向き合いたい


ーーこれからどう成長していきたいと考えていますか?

初心に帰り、利用者さまと改めて向き合いたいと考えています。昨年は、訪問看護師として勤務して3年目になり、慣れが生じて慢心していたところがあったように思います。もう一度訪問看護について勉強して、今のケアを見直したいですね。そして、訪問看護師1年目のときのように、利用者さまに丁寧に接するよう心がけたいです。

ーー訪問看護に興味があるけど迷っている、または訪問看護の素晴らしさを知らないというナースへ一言お願いします。

病院勤務の経験があれば、訪問看護へ入りやすいので、心配しなくても大丈夫です。私自身、外科病棟で得た知識をフル活用しています。病棟では、一日に多くの色々な患者さまを受け持ちますが、訪問看護では、少人数の利用者さまを一人ひとりじっくり看ていきます。病棟より、働きやすいのでないでしょうか。新卒の方は先輩と一緒に訪問し、日々勉強する姿勢があると良いと思います。基本的には1人で訪問するので、相談できるスタッフがいない状態です。何かあった時に判断に迷うことがあるかもしれません。新卒の方は、最初はみっちり先輩と一緒に回ってもらうと不安が解消されると思いますよ。

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