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「利用者さまとご家族のためにいつも最善を尽くしたい」施設看護師インタビュー・福島 知浩さん

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介護の分野で活躍する施設看護師へのインタビューシリーズ。今回は、奈良県大和高田市にある「高齢者グループホーム ベルライフ築山」で看護師兼管理者として勤務する福島 知浩さんにお話を伺いました。もともとは介護士だった福島さんに、施設看護師のやりがいや大切にしていることについてお聞きしました。

プロフィール
福島 知浩(ふくしま ともひろ)さん

「株式会社日本べルアージュ高齢者グループホーム ベルライフ築山」に勤務する40歳。福祉大学を卒業後、特別養護老人ホームで介護職として4年勤務。その後、看護学校に入学し正看護師免許を取得。脳外科病棟で3年、消化器外科病棟で1年半の勤務を経て、2016年に同法人へ入職し、2017年から現職に。休日は妻とのドライブや神社巡り、飼い犬との時間を楽しんでいる。



目次

■認知症の祖父がきっかけとなり施設看護師の道へ

ーー現在の職務内容について教えてください。

看護師兼管理者として利用者さまと施設全体を見ています。当施設は認知症対応型施設で利用者さまの要介護度は3程度、平均年齢は90歳です。看護師としての主な業務は、往診のドクターの対応や利用者さまの病院受診の付き添い、事故対応、体調管理などですね。管理職としては、シフト作りや介護報酬・介護認定などの届け出といった事務作業を担うほか、人手が足りないときは介護業務も行いますよ。24時間オンコールがあり、グループ施設の看護師と連携して対応しています。スタッフの関係性がよく、大変なときは助け合う協力体制ができていますね。

ーー福島さんはもともと介護士をされていたんですよね。介護士から施設看護師になられたのはなぜですか?

もともと介護士になろうと思ったのは、祖父が認知症とパーキンソン病を発症して、入院したことがきっかけです。当時僕は中学生で、祖父の症状について知識がなく、どう関わって良いのか分かりませんでした。そこで「祖父の病気についてもっとよく知りたい」と思い、高校に入ってすぐに「福祉の道に進んで、施設の高齢者を支援する仕事に就こう」と考えたんです。福祉大学を卒業後、特別養護老人ホームで4年間働きました。

看護師になろうと思ったのは、介護士は夜間の事故やけがの対応ができないことに、もどかしさを感じていたためです。そんななか、看護師の妻と話すうちに「看護師の資格を取れば利用者さまに対してもっとできることが増える」と思うようになり、看護師を目指すことにしました。そうして看護学校卒業後に急性期病院で働くうちに「患者さまともっとゆっくり向き合いたい」と思うようになり、施設看護師になりましたね。急性期病院での仕事は患者さまの命を守ることがメインなので、すごく忙しかったんです。また、患者さまとのお付き合いは、病棟勤務だと1~3カ月ほどでした。その点、施設では最後のお看取りまで長く関わっていけることに魅力を感じたんです。

ーー施設看護師になるにあたり、ベルライフの施設に入職されたのはなぜですが?

施設看護師になろうと決めて、5~6箇所の施設を見学したのですが「病院での経験を活かせる」「いろいろなチャレンジができる環境」という点で、ベルライフの施設を選びましたね。初めに同法人の介護付有料老人ホームに入職したあと、現職の「ベルライフ築山」に異動しました。施設で働くにあたって不安だったのは、長年勤めている方たちの中に新人の自分が入って、人間関係をうまく築けるのかということです。しかし、当時は看護師が不足していたこともあり、ある程度は僕に任せると言ってもらえたので、自分なりのやり方でやっていけると思いました。また、もう一つ決め手となったのが、見学時に対応してくれた看護師が信頼できると感じたことです。不安に感じていることを相談に乗ってくれる頼りになる方だったので、フォローしてくれる人がいることに安心しました。

実際に入職してみると、恵まれた環境だと思いましたね。転職すると人間関係に苦しむことはよくありますが、当施設ではそのような悩みを抱えることがなかったからです。たとえ仕事で壁にぶつかっても、それは自分が乗り越えられるかどうかだけですしね。

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■利用者さまとご家族が安心して過ごせるような信頼関係を築きたい

ーー施設看護の面白さ・やりがいについて教えてください。

利用者さまとコミュニケーションをとりながら、信頼関係を築いていけることがやりがいです。利用者さまは認知症の方ばかりなので、入所したときは表情が固く、帰りたがる方がいます。そういう方が、施設に慣れて楽しそうに過ごしているのを見ると、来ていただいて良かったと思えます。当施設では、一人ひとりに寄り添ったケアを心がけているので、その結果が見えるとやりがいを感じますね。また、僕は青い服を着ているので「青い先生」や「大きい先生」、「看護師さん」「福島さん」などさまざまな呼び名で呼ばれるんです。呼び名があると頼られていると感じるし、うれしくもあります。

ーー施設勤務をしてきた中で、利用者さまとの心に残っているエピソードはありますか?

はい、2~3年前にお看取りをした利用者さまで印象的なエピソードがあります。奥さまが毎日お会いにいらっしゃって、ご家族からとても大事にされていた男性の利用者さまでした。施設から車で2~3分の場所にご自宅があり、毎年お正月はそこで過ごされていたんですね。でも、その年の年末に寝たきり状態となってしまい、「もう自宅に帰れないだろう」と奥さまも思っていらしたんです。

僕は当時すごく判断に迷いましたがご自宅にその利用者さまをお連れし、1~2時間横になって過ごしていただきました。奥さまは「施設にいた方が安心だ」と、娘さんは「自宅に帰してほしい」と考えておられ、最初はご家族の中でも意見が分かれていたんですよね。ただ、最終的にはご家族全員が利用者さまの帰宅を望まれたので、そのお手伝いをしました。不安に思われていた点に関しては安心していただけるように「何かあればすぐに飛んでいきます」と伝えましたね。利用者さまは、その3~4日後にお亡くなりになりました。最後は家族全員に見送られ、すごく良いお看取りをさせていただけたんです。奥さまからも「家に帰って来られたということが、ものすごくありがたかったです」と感謝の言葉をいただけましたね。

当施設はグループホームです。自宅で過ごしているかのような家庭的なサービスを提供しているからこそ、個別対応ができました。協力してくれたソーシャルワーカーもたくさんいましたね。最後はやはりご家族に喜んでいただけるかどうかだと思うんです。「自宅に帰したから寿命が短くなったのでは」などの賛否両論はあるかと思いますが、会社から批判の声はありませんでした。私はご家族の方に喜んでいただけたので良かったと思っています。

ーー施設看護の大変なところは何ですか。

看護師として判断を迫られることですね。最初は自分の判断が正しいのか不安でした。病院と違って、先生がすぐに来てくれる環境ではないですから。ケアワーカーから指示を仰がれたとき、先生に連絡するのか、病院受診をするべきなのか、判断しなければならないのがプレッシャーでした。ただ、経験を積むなかで病院の先生の考え方を知り、判断基準を学べます。また、自分の指示が正しいのかどうか振り返ることで、次に活かせていますね。

ーー施設看護師として大切にしていることは何ですか?

利用者さまとご家族が、安心して過ごしていただけるように信頼関係を築くことです。利用者さまが「必要としているときに側にいると安心できる」と言ってくださるので、積極的にコミュニケーションを取るように心がけています。また、利用者さまに何かあったときに信頼して任せていただけるよう、ご家族ともコミュニケーションをとることが大事だと考えています。僕は元々介護士なので、利用者さまと接する際にその経験を活かせていると思いますね。また、当施設はグループホームなので看護師を配置しなくても良いのですが、あえて置いています。ほかの施設と差別化できるところでもあるので、看護師である自分の責務は重大だと感じますね。「看護師がいるのに何をしていたんだ」と言われないように、最善を尽くしたいです。

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■施設看護師の魅力はさまざまなことに挑戦できること

ーーこれからどう成長していきたいと考えていますか?

2021年8月1日に田原本に60室の介護付有料老人ホームがオープンし、そのホーム長に就任する予定です。今後は認知症のスペシャリストとして、指導や教育を担える人材になりたいです。今年度の介護報酬改定でも、認知症の分野が注目されているんです。「認知症介護実践者研修」の資格は持っているので、今後は「認知症介護実践リーダー研修」や「認知症介護指導者養成研修」などを受講して、知識を深めたいと考えています。ゆくゆくは自分の施設だけでなく、本社やグループ全体の研修担当を担っていけたらいいですね。

ーー施設看護に興味があるけど迷っている、または施設看護の素晴らしさを知らないというナースへ一言お願いします。

看護師として、いろいろなことに挑戦できるのが施設看護師です。僕も当施設で一年経たずに管理職に抜擢されました。介護保険など看護以外の勉強をできるので知識の幅が広がりますよ。地域の人とも関わるので、自分とは違う職種や立場の人に出会えます。病院の中だけではなく外の世界に飛び出して、ぜひチャレンジしてほしいですね。また、当社には新卒で病院に2~3カ月勤務したあと、入職した看護師もいるんですよ。新人看護師は施設の中で学びながら、スキルアップを図ることが大切です。頑張って経験を積んでいく努力をしなければなりません。ケアワーカーと一緒に頼りにされる看護師を目指していけば大丈夫です。僕も知識の少ない疾患に直面することがありますが、その都度勉強していけば良いと思っています。そして、男性の看護師も挑戦してほしいですね。男性は施設でも頼られることが多いんですよ。当社のようにキャリアアップができる会社もあり、また社長と直接話して意向を聞いてくれるところもありますよ。会社の規模にとらわれず、広い視野でを探してみてください。

▼記事に関連する施設の情報はこちら(看護のお仕事)

高齢者グループホーム ベルライフ築山

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