
はじめに
アナムネ用紙は、勤務する病院によって多少の違いがあります。
ここでは、アナムネ聴取のポイントについてまとめてみました。
アナムネとはドイツ語の(anamnese)を語源としています。日本語訳は病歴です。
しかし、現在日本の医療業界でアナムネといわれる意味には、病歴だけでなく家族構成、緊急連絡先、嗜好品の使用歴やADL自立度など幅広い患者情報を聴取することを含んでいます。
アナムネ用紙は、既往歴・現病歴のほかに先ほどの家族構成などを含んだ患者情報を集約したものです。
アナムネを聴取するのは医師や看護師ですが、アナムネ用紙を記載するのは看護師であることがほとんどです。
入院時に、患者の病の部分だけでなく、患者様の周囲の生活環境などの情報を聴取することで、かかわる医療従事者が情報を共有し、その後の治療に役立てるために重要になります。
入院前のADLや入院当初のADLの記載がないと、病状の悪化の発見が遅れる可能性があります。
家族構成は、昨今とても複雑化しています。離婚調停中、内縁関係、絶縁など、聞きづらいことも多々ありますが、最初に確認していないと入院後トラブルになることもあるので、できるだけ詳しく聞く必要があります。
アレルギーの有無、ペースメーカーの有無、義歯の有無なども医療行為をするうえで重要ですので、記入漏れがないように注意します。
緊急時で聴取できずやもえず空白の場合は、リーダーに報告します。情報を得た時点で記入してもらうように申し送りが必要です。
誰から聴取した情報かは必ず記載する。第一聴取者が、患者様と関係性が薄い方であることもあります。
後から駆け付けた関係者と情報が食い違うことも少なくありません。そんな時、どちらの情報がより正確か判断するときに役立ちます。
緊急連絡先は、関係者の仕事や体調などで優先順位が変わることもありますので、入院時の順位のほかに、順位が変わった時も記入しなおす必要があります。
続柄で息子、嫁などの記入だと、息子や嫁が複数いる場合に特定できない可能性があります。
細かいことですが、「長男」「長男の嫁」と確定できる続柄を記入するようにしましょう。また、数字の「6と0」、「1と7」が書く人によってわかりづらいことがあるので、手書きの場合この点にも注意して記載します。
外来を通した入院の場合、外来で聴取した情報があり、救急搬送だと救急隊からの情報もあります。
診断し入院を指示した医師からの情報があります。同じことを何度も聞くと、患者様の負担です。難聴あり、認知症ありなどの情報があれば、アナムネの聴取の仕方も変わるでしょう。
情報から患者像をイメージし、訪床することも大切です。
個人情報を聴取するので、話しづらいまたは他人に聞かれたくない内容があります。
話しやすい環境を作ることで、より深い情報を得やすくことになります。環境だけでなく、対応する看護師のコミュニケーション能力も、情報収集量を左右します。
医療用語はできるだけわかりやすい言葉に置き換えて話をするなど気をつけます。
アナムネがしっかりとれていると、患者様とのコミュニケーションがとりやすく、また医療者で情報の共有ができるため、その後の治療もスムーズに進められることが期待できます。
対して、最初のアナムネ聴取でつまづくと、その後のコミュニケーションにも影響を及ぼし、治療に影響を与えることも少なくありません。
入院生活の第一印象といっても過言ではないアナムネ聴取ですので、しっかりポイントをおさえて行うことが大切です。
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看護師から寄せられる“よくある質問”
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