
シャワー浴には、特殊入浴装置を利用してシャワー浴を行う場合があるが、ここではシャワーチェアーを利用したシャワー浴の介助方法について記載します。
シャワー浴は、清潔に対する欲求を満足させるだけでなく、温熱刺激が生体反応および心理機能に与える影響として、心身の心地よさなど、数々の効果をもたらします。
シャワー浴は、入浴に比べてエネルギー代謝率が少ないため、入浴の前段階として行う事が多い。
■全身を清潔にする
■爽快感を得る
■温熱刺激により循環を促進し、代謝を高める
■心身の緊張を和らげる事によるリラクゼーションの効果を得る
■病状や機能障害、体力の低下により、自力で一連の清潔動作が困難な患者に対して
行う
■転倒や熱傷などの危険を伴う可能性がある患者に対して行う
■シャワー浴道具(石鹸、タオル、バスタオル)
■着替え
■シャワーキャップ(必要時のみ)
1.シャワー浴を行う事について主治医の同意があることを確認する
2.患者の一般状態を観察し、シャワー浴可能か確認する
3.排泄を済ませる
4.創やドレーン挿入部位など、濡らしてはいけない部分があれば、フィルムドレッシング材を貼付したり、創傷部分を覆ったりしての汚染防止を行う
5.滑り止めマットや患者にあったシャワーチェアーを用意し、浴室の環境を整える
6.シャワーの給湯設備、湯の温度を調節する
7.頭髪を濡らしたくない場合は、シャワーキャップを使用する
8.湯の温度を確認し、患者の希望を確認しながら、洗体を行う
9.シャワー浴後は、バスタオルで体表面の水分を手早く完全に拭き取る
10.浴室を出たあとも、湯冷めしないように保温に注意する
11.創部・カテーテル類のチェックを行い、濡れてしまったドレッシング材は交換する
12.脱水予防のために、水分補給として、コップ一杯程度の飲み物を用意する
13.患者の疲弊具合によっては、バイタルサインを測定する
■装具を外す場合には、主治医の確認をとる
■シャワー浴により温熱刺激を受けると、皮膚血管が拡張し、胃腸の血管は収縮して血流量が減少するため、食事直後や空腹時のシャワー浴は控えるようにする
■浴室は滑りやすいため、転倒に注意する
■シャワー浴前後のバイタルサイン
■疼痛の有無
■創部周辺の皮膚状態(発赤・発疹・腫脹・熱感・出血など)
■全身の皮膚状態(発赤・発疹・皮膚の乾燥・掻痒感など)
■入浴中の訴えや表情
■入浴介助と患者との相性のアセスメントを行う
■患者自身が転倒や脱臼に注意してシャワー浴を実施することができていたかアセスメントする
シャワー浴は病状や機能障害、体力の低下などによって自力での入浴が困難な患者を対象とします。また、転倒や熱傷などの危険性がある患者に対しても行います。シャワー浴は全身浴に比べて体力の消費がが少ないことが特徴であり、全身浴をする前段階として実施することもあります
全身を清潔にするだけでなく、清潔に対する欲求を満足させることもできます。心臓への負担がかかりにくいため、体力がない患者でも行えます。また、マッサージ効果があり、温熱刺激により代謝を高める効果もあります。代謝が上がると内臓機能の働きを良くすることができます。
まずはシャワー浴の許可があるか、医師の指示を確認します。装具などがある場合は、外していいか主治医の確認をとりましょう。食直後や空腹時は、胃腸の血管が収縮して血液量が減少するため控えるようにします。創部がある患者の場合は、入浴前に防水性のフィルムドレッシング材を貼り、皮膚への浸水を防ぎましょう。浴室内は滑りやすいため転倒しないよう気を配ります。
シャワー浴前後のバイタルサインを確認します。シャワー浴中はどこかに痛みがないか、特に創部の皮膚状態や全身の皮膚状態をよく観察します。シャワー浴中の訴えや表情を観察し、また入浴介助者と患者の相性が良いのかもアセスメントをすると良いでしょう。転倒や脱臼などがないよう、患者自身が注意して実施できていたかアセスメントすることも必要です。
シャワー浴は、健康な人にとっては日常習慣的に行う身体の清潔保持の営みです。清潔に対する欲求を満たしてもらえるような心地よいサポートを実施していきましょう。
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