老健における看護師の役割とは…仕事内容や給料、夜勤の人数は?

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高齢化に伴い、介護の現場でも看護師の需要は年々高まっています。そのため、介護施設に興味のある看護師さんは多いのではないでしょうか。介護施設の看護師の働き方は病院で働く看護師とは異なります。本記事では、介護施設の一つである老健についてご紹介。仕事内容や夜勤など、老健の看護師について詳しく知りたい方は必見です。

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介護老人保健施設(老健)とは

介護老人保健施設(老健)は、要介護者である高齢者の心身機能の維持回復、そして自宅での生活に戻れるように支援をする施設です。そのため、老健では介護や日常生活のケアを行うほか、機能訓練をはじめとしたリハビリやレクリエーションを行っています。
老健の職員は1日の多くの時間を使って行われるリハビリやレクリエーションのサポートや、日常生活のケアを24時間体制で交代で実施。入居者の健康管理を行いながら、在宅復帰に向けたリハビリを進めています。

老健の設備

老健の居室には主に3種類のタイプがあります。1つ目は定員4名以下で大きな療養室を利用する「従来型多床室」。2つ目はひとつの部屋を1人で利用する「従来型個室」です。そして3つ目は個室と共有の生活設備を完備する共同生活室がセットの「ユニット型施設」。どのタイプの老健でも、療養室のほかに機能訓練室や医務室などが設置されています。

職員の配置

老健には常勤の医師が1人以上いて、入居者の健康状態の把握や、それに基づいたリハビリ指示を行っています。また、介護職員・看護師の人数は入居者数に対して3対1以上を配置。このほかに理学療法士や作業療法士などのリハビリスタッフや、支援相談員、栄養士などが配置されています。また、ユニット型施設ではおおむね10人以下を一つのユニットとし、昼間は1ユニットごとに介護職員または看護師を常に1人以上配置。また、夜間は2ユニットごとに1人以上の介護職員または看護師を配置しています。

参照:厚生労働省「介護老人保健施設(参考資料)

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老健の看護師の仕事内容

老健の看護師の仕事は、入居者の健康管理を行うことです。医療行為はもちろん、施設によっては食事や入浴のケアなども介護職員とともに行います。また、散歩やレクリエーションなどに参加することもあり、看護師の仕事内容は幅広いです。

医療行為

老健の入居者には服薬管理や点滴などの医療ケアを必要とする人が多いです。そのため、老健の看護師はバイタルチェックや褥瘡ケアを行います。また、医師の指示があった場合には、痰の吸引や採血なども実施。さらに感染症発生の予防や急変時の対応なども老健の看護師の仕事の一つです。老健の看護師は、医師や介護職員などのスタッフと連携し、入居者に安全で質の高い医療を提供する役割を担います。

非医療行為

老健の看護師の仕事には非医療行為も含まれる場合があります。爪切りや歯磨きなどの日常生活のサポート、体温測定や軟膏の塗布などです。特に入居者の健康管理に関するケアは、非医療行為であっても看護師が行うことが多いといえるでしょう。

病院と介護施設の違い

病院は患者に対して必要な治療を行う場ですが、介護施設は入居している高齢者の日常生活のケアを行う場です。そのため、病院では入院患者のケア全般は看護師が行いますが、介護施設では介護ケアを主に行う介護職員と、医療ケアを行う看護師が施設に配置されています。
介護施設では入居者がより良い生活を送れるようにすることが重要です。そして同時に入居者の介護レベルや病状に合わせたケアも重要となります。そのため、入居者の希望と身体の状況に合わせたケアプランを作らければなりません。また、医療ケアや日常生活のケアだけでなく、入居者が楽しく生活できるようにサポートすることも看護師の仕事の一つといえるでしょう。

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老健の看護師の給料・年収

厚生労働省が発表した「令和元年賃金構造基本統計調査」によると、企業規模10人以上の事業所に勤める看護師の平均月収は約33万4,400円、賞与などを含む平均年収は約482万9,100円です。
ただし、老健などの介護施設で働く看護師の給料は、病院で働く看護師の給料と比べ、やや低めの傾向にあるとされています。特に夜勤がない施設の場合は、夜勤手当の分も差し引かなくてはいけないので、上記の平均給料よりは低めの金額を目安にしましょう。

参照:厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査

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老健の看護師の夜勤はどんなもの?

介護施設によっては夜間に看護師がいない所もありますが、老健には24時間看護師が常駐する施設が多いため、夜勤がある場合もあります。病院でも夜勤はありますが、老健での夜勤はどのようなものなのでしょうか。

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夜勤の時の看護業務

老健には病院とは異なり、基本的には病状が落ち着いている人が入所しています。そのため、治療・処置は少なく、急変もあまりありません。介護施設のため、病院のように緊急入院を受け入れることもないため、夜勤時の看護業務は比較的落ち着いているといえます。

緊急事態の対応は看護師1人で行う

老健の多くは夜間は医師が不在、看護師は1人配置が基本です。そのため、夜間に急変があった場合は看護師が1人で対応することになります。医師に連絡をして指示を受けたりと、その時々によって対応が変わるため、判断力や行動力、観察力が求められるでしょう。
また、医療処置が必要な場合は救急搬送になるため、救急車の手配や状況説明などを行います。場合によっては病院まで同行することもあるでしょう。病院に併設されている老健であれば、併設病院に搬送し、対応することになります。
このように、臨機応変な対応が求められるため、老健の夜勤を担当する看護師にはある程度の病棟経験が求められるでしょう。

介護ケアを行うこともある

施設の夜間の人員配置や役割分担によって介護ケアの負担は変わります。しかし、夜間は施設内の職員が少ないため、看護師も介護ケアを行っている老健は少なくありません。トイレコールの対応や徘徊している入居者の対応などで忙しいこともあるようです。そのため、夜間の人員配置や介護職員との業務分担はチェックしておくと良いでしょう。

夜勤回数が多くても、病院より給与が低めになる傾向がある

老健は病院ではないため、「夜勤72時間ルール」は適用されません。職員の構成によっては夜勤の回数が多くなることもあり得ます。しかし、老健は病院と比べて給与は全体的に低めだといえるでしょう。夜勤に多く入っても、病院ほどの給与は得られないかもしれません。

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看護師が老健で働くのに役立つスキル

老健をはじめとする介護施設では「特定看護師」のスキルが役に立つでしょう。特定看護師のスキルは厚生労働省が指定した研修機関で「特定行為研修」を受け修了することで得ることができます。特定看護師は、医師が作成した手順書があれば医師の指示を待たずに、特定の医療行為を実施することが可能です。介護施設で働く特定看護師の場合、医師が不在の際の緊急時に素早く判断して医療処置を行うことができます。そのため、医師が常駐していない介護施設では、特定看護師の存在は重要といえるでしょう。

参照:厚生労働省「特定行為に係る看護師の研修制度

老健の看護師のメリット

老健の看護師の仕事内容は病院で働く看護師とは異なります。老健の場合、病院のような急患対応に追われることは少ないといえるでしょう。そのため、残業は少なく、定時で退勤できる職場も多いようです。また、看護と介護の業務分担がしっかりとされている老健では、入居者のケアは介護職員が行うため、看護師が力仕事をすることは病院より少ないといえます。体力に自信がない方でも働きやすい環境といえるでしょう。
近年の高齢化に伴い、老健をはじめとする介護施設では看護師の需要が高まっています。そのため、将来的に介護施設で働くことを考えているのであれば、老健で施設看護の経験を積むことはメリットとなるでしょう。また、看護師として培ってきた経験やスキルを活かすこともできるため、施設看護を通して看護師としての視野を広げることも可能だといえます。

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老健の看護師が抱える不安や悩み

老健の看護師が抱える不安や悩みも病院の看護師とは異なるようです。病院とは違い、老健では看護師に医療処置の判断を求められることがあります。そのため、やりがいや経験を積むことができますが、その反面、働き始めたばかりの時期は責任の大きさに悩む人が多いようです。しかし、医療処置を行う場合はあらかじめ医師から指示を受けていることが多いため、責任の大きさに不安を感じている人も安心して働くことができるでしょう。
また、入居している高齢者の生活の場である老健と治療の場である病院では、看護師を取り巻く環境は異なります。そのため、病院とは異なる老健の看護に戸惑う人もいるでしょう。しかし、老健の看護では、入居者が在宅復帰するためのサポートを行います。病院で求められる看護とは異なりますが、老健の看護師として入居者のケアを行うことは大切な仕事といえるでしょう。
そして、高齢者とのコミュニケーションに悩む人もいるようです。世代の違いや考え方のズレなどはコミュニケーションを取る上で不安な要素といえるでしょう。また、老健には認知症や障害を抱えているために、自身の状態を伝えることが難しい人もいます。しかし、老健では職員同士が協力して入居者のケアを行うため、一人で悩まず、他の職員に相談するとよいでしょう。

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