
「INE看護師ってどんな役割があるの?」「INE看護師になるにはどうすればいいの?」と疑問に感じている看護師の方は多いのではないでしょうか。
ここではINE看護師の仕事内容・役割やメリット、取得までの流れなどについて詳しくご紹介していきます。
この記事を最後まで読み終えていただけたら、INE看護師について分かり、取得を検討するのに役立つでしょう。
INE看護師に興味がある方はぜひ参考にしてください。
INE看護師(インターベンションエキスパートナース)は、不整脈治療や脳血管内治療、下肢血管治療など、血管内治療における看護のエキスパートです。
血管内治療に携わる診療科目だけでなく、周手術期や救急など、幅広い診療科目で活躍が期待されます。
ここでは、INE看護師について分かりやすく解説するので、詳細を確認してみましょう。
INE看護師とは、日本インターベンショナルラジオロジー学会と日本心血管インターベンション治療学会の合同認定による資格です。
インターベンションエキスパートナースの「規約」によると、「インターベンション治療の専門知識と看護技術をそなえ、かつ積極的にインターベンション治療業務に従事する看護師を養成し、学識技能に優れたもの」として定義されています。
カテーテルを用いる治療についてハイレベルなスキルや知識を身に着けたい看護師にぴったりです。
インターベンション治療とは、心臓や血管にカテーテルを挿入して治療を行う術式です。
冠動脈形成術(PCI)や血管内治療(EVT)などが挙げられるでしょう。
治療の進行をモニタリングし、次に必要なものを予測しながら準備するほか、患者様への薬剤投与、デバイスの準備、感染管理なども担います。
医師が治療を行う際、INE看護師がいることで作業が進みやすくなり、精度のアップにつながるでしょう。
また、医師の指示に基づいて行動するだけでなく、患者様のパートナーもINE看護師の重要な役割です。
治療を前に不安を抱える患者様に対して、丁寧な説明を行い、不安の軽減に努めます。
日本循環器学会の「循環器疾患診療実態調査報告書(P9)」によると、2016年~2020年の5年間にわたるカテーテル治療件数は下記のとおりです。
| 2016年 | 2017年 | 2018年 | 2019年 | 2020年 |
| 71,799件 | 74,169件 | 76,807件 | 78,420件 | 79,472件 |
カテーテルの件数は毎年増加傾向にあり、今後も増加が見込まれます。
また、近年では動脈硬化やドレナージなど幅広い分野で需要が高いです。
INE看護師は、看護師であれば誰でも取得できるというわけではありません。
INE看護師になるには、下記の内容を把握しておくことが大切です。
受験資格を満たしているのか、費用は予算内に収まるのかなど確認してみましょう。
INEの受験資格は、インターベンションエキスパートナースの「試験のご案内」によると、下記のとおりです。
ただし、造影検査、血管造影、リザーバーからの造影、再造影はIVRの症例からは除外されます。
また、学会の会員である必要はありません。
インターベンションエキスパートナース講習会を2年間で1回以上受講しなければなりません。
講義は専用のテキストを中心に進められ、受講内容は下記のとおりです。
Web上で受講できるため、通学の手間や時間がかからないでしょう。
全プログラムを視聴後、修了証をダウンロードできます。
講座を受講した後、下記のような必要書類を提出して認定試験の申し込み手続きを行います。
提出から2ヶ月ほど書類審査が行われ、審査の結果が分かるでしょう。
書類審査に合格すれば、事務局から受験票が送付されるので、試験を受けます。
試験は50問の択一問題と記述式で構成されており、合格発表は5月末頃です。
6月末までに認定証が送付されます。
資格取得後は5年ごとに更新が必要で、更新費用として5,500円がかかります。
対象となる学術集会への参加や発表などを行い、50単位以上取得していなければなりません。
INE講習会を受講すると20単位の取得が認められます。
医療現場で活躍する看護師がINEを取得すると、さまざまなメリットが期待できます。
そこで、INEを取得するメリット・魅力は下記のとおりです。
INEの魅力ややりがいについてもお伝えするので確認してみましょう。
受講費用は5,500円、受験料は6,050円となっています。
したがって、初期費用を押さえながら資格取得が可能です。
5年ごとの更新費用も5,500円とリーズナブルなので、資格維持の経済的負担が少なく済むでしょう。
Webにて開講されている講習会を1回受講すれば、受験資格を得られます。
年に1回、3月に受験日が設けられているので、試験に合格すればINE看護師を取得できるでしょう。
認定看護師のように数年間通学する必要がないため、できるだけ早めに資格取得したい看護師に適しています。
INE看護師は、インターベーション治療に関する専門的スキルや知識を身に付けられます。
特にインターベーション治療は脳梗塞の治療でも適応となりますが、心筋梗塞や不整脈など循環器内科の疾患が対象となるケースが多いです。
循環器ナースとして専門性を高めたい方にぴったりでしょう。
また、インターベンション治療は需要の高さから日々進歩しており、INE看護師を必要とする医療機関は増加しています。
専門性を高めることで、活躍の場を広げることができるのも魅力です。
IVR専門医もしくはCVIT専門医の下で100例以上の看護経験や3年以上の看護師経験が求められます。
職場によっては必要な症例数を満たせず、転職を余儀なくされることもあるでしょう。
また、5年ごとの更新も必要となるため、忘れずに行わなければなりません。
循環器ナースが資格取得を検討する場合、選択肢はINRのみではありません。
そこで、INE看護師以外に循環器ナースにおすすめの資格をご紹介していくので、スキルアップにお役立てください。
心不全看護認定看護師は、日本看護協会で定められた認定資格です。
心不全や心筋梗塞、不整脈といった循環器疾患を抱える患者様やそのご家族を対象に、質の高い看護・ケアやスキルを実践できると認められた看護師に限ります。
看護師として5年以上の実務経験(うち3年以上はイン亭看護分野の実務研修)のほか、教育課程を履修し、認定審査を受験しなければなりません。
INE看護師に比べて取得のハードルが高く、費用も高くつく傾向にあるため、取得は慎重に検討するのがおすすめです。
循環器専門ナースは、臨床心臓病学教育研究会(ジェックス)によって認定されている資格です。
循環器疾患の患者様に対して、実践的な知識やスキルを持つと認められた看護師を指します。
正看護師として1年以上の実務経験のほか、全8日の「循環器専門ナース研修コース」の受講が必要です。
ジェックス会員は170,000円、非会員は180,000円の受講費用がかかります。
できるだけ費用負担を抑えたい看護師には不向きと言えるでしょう。
人工心臓管理技術認定士は、日本人工臓器学会を始めとした4学会1研究会の共催で認められている資格です。
心臓移植患者様や補助人工心臓を使った患者様の退院プログラムの管理や日常生活支援を行います。
また、看護師としての3年以上の実務経験だけでなく、下記の条件を満たす必要があります。
受験のために満たさなければならない要件は複雑ですが、費用は受験料の10,000円程度かかります。
取得コストが比較的低い循環器の資格を探している看護師におすすめです。
ここでは、INE看護師についてよくある質問をご紹介していきます。
合格率は90%以上とされています。
講習会で筆記試験対策のテキストを受け取れるので、テキストを中心に学習を進めれば充分合格を目指せるでしょう。
中には、INE看護師として資格手当が支給されていたり、基本給が高かったりする病院もあります。
また、専門性を発揮して大規模な病院や高給与の病院へ転職しやすいです。
より好待遇な職場で働きたい看護師は、チャンスが増えるといえるでしょう。
INE看護師は血管内治療における看護のエキスパートとして、治療現場に立ち会うほか、患者様の不安軽減に努める役割があります。
また、INE看護師になるには、受験資格を満たし、講習会の受講が必要です。
受講費用や受験料、5年ごとの更新費用がリーズナブルなので、コストがかかりにくいのは大きな魅力といえます。
カテーテル治療の件数は年々増加傾向にあり、循環器ナースとして専門性を高めたいと考えている看護師は取得を検討してみましょう。
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