ブランクと育児中で不安だった仕事復帰「働きやすい環境を作ってもらえました」訪問看護師インタビュー・部村 由美子さん

在宅医療の最前線で活躍する訪問看護師へのインタビューシリーズ。今回は「株式会社ライトニングライフサポート  訪問看護ステーション リンク」に勤務する部村 由美子(ぶむら ゆみこ)さんを取材。10年のブランクを経験後、訪問看護師の道への挑戦を決めた理由や仕事への思いについて伺いました。

プロフィール

部村 由美子(ぶむら ゆみこ)さん

「株式会社ライトニングライフサポート  訪問看護ステーション リンク」(広島県)勤務。看護学校卒業後、急性期の総合病院に入職し5年勤務。結婚を機に退職してから3児を出産。10年間は育児に専念していた。2020年9月より仕事復帰し現職に。趣味は家族で身体を動かすこと。休日は山登りやサイクリング、ランニングなどアクティブに過ごしている。

※1※2 調査方法:インターネット調査/調査期間:2024年2月7日~2月13日/調査概要:「看護師転職サイト」を対象としたユーザー満足度調査/調査対象:男女、全国、看護師・准看護師資格保有者かつ対象看護師転職サイト利用経験者、20~29歳 107s(※1)、20~34歳 175s(※2)/調査実施:株式会社エクスクリエ/比較対象サービス:「看護師転職サイト」主要10サービス(専用サイトのあるサービスのみ・求人結果の表示ページは除く)

■訪問看護は利用者さま一人ひとりとしっかり向き合える

——現在の仕事について教えてください。

現在は週3日、4時間のパートで働いています。1日の訪問件数は2~3件程度です。スタッフごとの担当エリアは決まっていないので、当ステーションのある東広島のほぼ全域を回ります。私が訪問している利用者さまは、糖尿病や認知症を患っている方、間質性肺炎で酸素療法されている方、ALSといった難病を抱えた方などさまざまですね。ステーション全体では、ALSや多系統萎縮症、ガン末期の方やパーキンソン病など特定疾患を抱えた方も利用しています。

——訪問看護師になるまでの経歴を教えて下さい。

看護学校を卒業したあと、急性期の総合病院に入職し、5年間働いてから結婚を機に退職しました。その後、3人の子どもを出産して、10年ほど子育てに専念していましたね。仕事に復帰しようと思ったのは、子育てが落ち着いたからです。子どもたちが成長して自立していく姿を見て、自分も自立した人生を歩もうと考えるようになりました。人材紹介会社に「株式会社ライトニングライフサポート  訪問看護ステーション リンク」を紹介してもらい、入職を決めました。

——なぜ訪問看護師になろうと?

利用者さま一人ひとりと、しっかり関わることができるからです。仕事復帰をするにあたり、「自分にできる社会貢献は何か」と考え、看護師に戻ることは決めていました。ただ、看護師としての働き方は病院以外にもあるので、情報を集めることにしたんです。そこで、SNSのコラムやYouTubeの動画、本などから訪問看護師の仕事について詳しく知り、訪問看護の「利用者さま一人ひとりとしっかり向き合える」という点に魅力を感じましたね。病院で働いていたころ、忙しくて患者さまときちんと向き合えなかったので、やってみたいと思いました。

 
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■「10年のブランク」を経験しても「育児中」でも働きやすい環境があった

——訪問看護師になるのに不安はありましたか?

ありました。10年のブランクで仕事についていけるか、仕事と育児が両立できるか不安でしたね。ただ、職場のスタッフにしっかり配慮してもらえたので、働くなかで不安は解消されていきました。先輩スタッフは何度も同行してくれて、不安に思うところをよく聞いてくれたので安心しましたね。それに「どんなことでも不安だったら連絡して」と言ってもらえたので心強かったです。当ステーションには8人の訪問看護スタッフがいますが、全員が30~40代の子育て世代で年が近かったので、仕事のことだけでなくプライベートのことも相談しやすい環境でしたね。

また、育児を配慮した勤務時間にしてもらえたのも助かりました。週3回、4時間勤務のパート職にしてもらえたので、仕事終わりに幼稚園のお迎えや子どもの習い事の送迎に行く余裕があります。子どもたちと過ごせる時間が作れるので、自分らしく働けていると思いますね。

——訪問看護師になって病棟での勤務時代との違いを感じましたか?

はい。病気の治療が最優先ではなく、利用者さまが病気と上手く付き合っていけるように支援する点が、病棟での看護と違うと感じました。病院では治療が優先なので、患者さまに「◯◯しては駄目」「◯◯するべき」と指導をすることが多いのですが、訪問看護は治療よりも病気とうまく付き合っていくことが重要な場合もあるんです。そのため、何でも「駄目」と制限するのではなく、病気との付き合い方を利用者さまと一緒に考えるようにしています。

■ご自宅だからこそ緊張しないで接してもらえる。「相談しやすい人」になりたい

——訪問看護師の面白いところややりがいは何ですか?

治療の場が病院ではなくご自宅なので、利用者さまに緊張しないで接してもらえるところです。医師に言いにくいことでも、身近な訪問看護師なら相談してもらえます。また、利用者さまやご家族からもらえる感謝の言葉がやりがいですね。利用者さまとのコミュニケーションのなかで「あなたの声で元気になった」「次会える日まで元気でいないと」と言ってもらえるとうれしいです。ご家族からは、排泄ケアや保清のあとに「訪問看護師がいないとできなかった」と感謝されることもありますね。

——訪問看護師として大切にしていることを教えてください。

利用者さまにとって接しやすい相手になれるよう意識しています。医療従事者として接すると緊張する人も多いので、「相談しやすい人」と思ってもらえたら良いですね。また、元気を届けたいと思っているので、笑顔は常に心がけています。

■ブランクや育児中で仕事復帰を悩んでいる方にもおすすめ

——これから訪問看護師としてどんなことに⼒を⼊れていきたいですか︖ 

より幅広い利用者さまを担当できるようになりたいです。今のところ精神科の知識がないので、まずは精神科訪問看護の勉強をして、修了証が取得できたら精神科の疾患を持つ利用者さまを担当したいですね。また、効率よく業務ができるようになって、プラスアルファのケアをしたり、利用者さまやご家族と話す時間を作ったりしていきたいと思っています。

——訪問看護に興味がある看護師へ⼀⾔お願いします。

訪問看護はブランクがある人や育児中の人でも挑戦しやすい仕事だと思います。ブランクがあると技術面に不安を感じるものです。しかし、困ったら先輩スタッフに相談できますし、点滴や注射があればやらせてもらえるので、看護の業務を思い出せます。また、育児中でも、勤務時間の調整ができたり、子どもの行事や発熱で帰宅できたりと融通が利くので、仕事と家庭の両立がしやすいですね。もちろん、ステーションによって体制の違いはあると思いますが、私は訪問看護師になって良かったと思います。

ブランクがあったり、育児中だったりして仕事に復帰するか悩んでいる方は多いのではないでしょうか。訪問看護師ならそういう方でもやっていけると思いますよ。

——ありがとうございました。

 
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