
「透析技術認定士ってどんな資格?」「どうすればなれるの?」と気になっている看護師は多いのではないでしょうか。
ここでは、看護師が透析技術認定士になるまでの流れや取得するメリット、勉強方法などについて詳しく紹介します。
この記事を最後まで読み終えてもらえれば、透析技術認定士が自分のキャリアに合った資格なのか分かるでしょう。
透析技術認定士の取得を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
透析技術認定士とは、透析療法合同専門委員会(日本腎臓学会・日本泌尿器科学会・日本人工臓器学会・日本移植学会・日本透析医学会から選出された委員により構成)が認定する民間資格です。
透析に関わる医療従事者が専門的な知識とスキルを証明するのに役立ちます。
透析技術認定士の役割・仕事内容や主な活躍の場について、分かりやすく解説するのでご覧ください。
透析技術認定士の主な役割は、透析療法が安全かつ適切に行われるよう、専門的な視点で医療を支えることです。
「臨床工学技士が取得する資格」というイメージが一般的ですが、実際は看護師や准看護師であっても条件を満たせば取得できます。
基本的に人工透析は一生涯にわたって定期的に受け続けなければならないため、患者様の負担が大きいです。
透析技術認定師は患者様のQOLが向上するように、日々自己研鑽が求められています。
透析技術認定士の主な活躍の場は、透析クリニックや総合病院の透析室、腎臓内科病棟などです。
主に、透析治療を行う機会の多い職場で役立ちます。
「将来的に透析分野で長く働きたい」「専門性を強みに転職やキャリアアップを目指したい」という看護師にとって、活躍の幅を広げる資格と言えるでしょう。
▼関連記事
看護師向けの「プラスの資格」24選!取得方法やメリットを知ろう!
透析技術認定士は認定講習会と試験を受け、合格することで資格を取得できます。
透析技術認定士を目指したい方は、あらかじめ下記の流れを把握しておきましょう。
具体的な日にちもお伝えするので、資格取得のスケジュールを立てるのにお役立てください。
看護師が透析技術認定士の認定講習会を受講するには、下記の透析業務の経験を満たさなければなりません。
なお、実務経験は常勤のみであり、アルバイトは認められません。
「将来的に透析技術認定士を目指したい」という看護師は、計画的に透析患者様の看護や透析業務に関わると良いでしょう。
透析技術認定士の取得において、必須となるのが認定講習会の受講です。
透析療法の基礎から応用までを体系的に学び、透析医療に必要な知識が整理できます。
認定講習は、例年3月頃に4週間ほどeラーニングで開催され、令和8年度の開催期間は2月2日~2月27日です。
自宅にいながら認定講座を受講できますが、開催期間外は視聴できないので注意してください。
また、原則として定員は設けられていないものの、申込者数によっては定員を設ける可能性もあるため、早めに申し込みを済ませておきましょう。
透析技術認定士の講義内容は下記のとおりです。
日常業務と結びつけて理解できる内容となっており、試験対策だけでなく、スキルアップにも直結します。
認定講座を受講したら、認定試験を受けて合格する必要があります。
認定試験を受験するためには、認定講習会を修了していることが必須条件です。
認定講習会を修了していない方は、認定試験を受験できないので注意してください。
ただし、前5回のうちいずれかの認定講習を受講していれば、直近の認定講座を受講していなくても構いません。
認定試験は例年、認定講習会終了後に実施され、年1回の開催が基本です。
令和8年度は5月中旬~6月上旬の日曜に開催されており、試験会場は東京が予定されています。
試験日はあらかじめ公表されているので、受験を決めた段階で試験日を見据えたスケジュール管理を行いましょう。
認定試験は認定講習の講義内容に沿って出題され、マークシート方式で全100問です。
医療機器センターによると、透析技術認定士認定試験の合格率は、下記のように報告されています。
| 年度/回数 | 受験者数(名) | 合格者数(名) | 合格率(%) |
| 令和1年/第40回 | 1,139名 | 802名 | 70.40% |
| 令和2年/第41回 | 543名 | 389名 | 71.64% |
| 令和3年/第42回 | 567名 | 398名 | 70.19% |
| 令和4年/第43回 | 943名 | 657名 | 69.67% |
| 令和5年/第44回 | 1,035名 | 707名 | 68.31% |
| 令和6年/第45回 | 956名 | 658名 | 68.83% |
| 令和7年/第46回 | 728名 | 535名 | 73.49% |
医療や工学に関する専門的な内容が多く、難易度は低くないとされていますが、合格率70%前後で推移しており、十分な試験対策によって合格を目指せます。
透析技術認定士の合格率は毎年大きく変動しておらず、計画的に学習を進めれば合格は可能とされます。
認定試験は認定講座で使用する「血液浄化療法ハンドブック」から出題されており、まずはテキストの内容をしっかり把握しておくことが大切です。
また、過去問は公開されていませんが、予想問題集は販売されているため、出題内容を理解したい方は取り入れてみましょう。
「透析技術認定士になるとどのようなメリットがあるの?」と疑問に感じている方は少なくありません。
看護師が透析技術認定士になるメリットは下記のとおりです。
具体的なメリットをお伝えするので、資格取得の参考にしてみましょう。
透析技術認定士を目指すにあたり、透析療法の原理や合併症、機器管理に関する知識を体系的に学ぶことができます。
5年ごとに更新が必要となるため、学会や講習会への参加、論文発表などを通じて最新の知識をアップデートするのに役立つでしょう。
また、専門性を深めることで、医師や臨床工学技士との連携もよりスムーズになります。
透析中の急変対応やトラブル時には、根拠に基づいた判断が可能となりますが、知識や経験の少ないと不安が伴います。
その一方で、透析技術認定士の資格を取得することで、透析業務に対する理解が深まるでしょう。
日々の業務に対する不安や迷いが減り、自信をもって患者様の対応ができます。
透析技術認定士は、透析分野における専門性を示す指標の一つとして評価されやすいです。
透析クリニックや透析室では、即戦力となる人材が求められるため、資格を持つことで選考時のアピール材料になります。
また、病棟勤務を続けながら専門性を高める選択肢としても有効です。
「透析分野で長く働きたい」「ライフステージの変化に合わせて働き方を調整したい」といった看護師にとって、キャリアの選択肢を広げる資格と言えるでしょう。
腎・泌尿器に関する資格は透析技術認定士だけではありません。
そこで、透析技術認定士以外に腎・泌尿器領域の看護師におすすめの資格をいくつか紹介します。
透析技術認定士以外の資格も気になっている方はチェックしてみましょう。
慢性腎臓病療養指導看護師は、慢性腎臓病について質の高い看護ケアの提供を目的に、看護技術と知識を用いて高水準な看護実践を行える看護師です。
日本透析医学会・日本腎臓学会・日本移植学会・日本泌尿器科学会・日本腹膜透析医学会の6学会によって認定されます。
2017年までは「透析療法指導看護師」という名称でしたが、2018年より「慢性腎臓病療養指導看護師」に変更されました。
受験資格は看護師であること以外に、下記のとおりです。
出題範囲の「慢性腎臓病看護」は慢性腎臓病に関する専門的な知識が載っているうえ、受験資格のハードルも高いことから、難易度の高い資格と言えるでしょう。
日本糖尿病指導療養士は、糖尿病指導のエキスパートを目指し、日本糖尿病療養指導士認定機構によって定められている民間資格です。
看護師免許の他、下記の条件を満たす必要があります。
腎・泌尿器病棟や透析室での実務経験を活かしながら、より包括的な支援を行いたい看護師におすすめです。
フットケア指導士は日本フットケア・足病医学会による認定資格で、足病変の予防・早期発見・ケアに関する専門知識を有することを証明します。
受験条件は下記の全てを見たさなければなりません。
慢性腎不全の合併症を起こしやすい糖尿病の患者様は末梢循環障害によって、足潰瘍や壊疽のリスクが高まるため、フットケアの重要性は非常に高いです。
透析中の観察や日常ケアの中で、足の異常に気づけることは、重症化予防につながります。
▼関連記事
看護師が給与アップする資格とは?具体例や高収入につなげる方法を解説
ここでは、看護師の透析技術認定士についてよくある質問を紹介します。
腎・泌尿器病棟などで透析患者様の看護に継続的に携わっている場合は、条件を満たす可能性があります。
透析技術認定士の認定講習会を受けるには、職場の署名がされている透析業務経験年数証明書を提出しなければなりません。
「透析医療に携わっていた」と職場で証明してもらえるか、あらかじめ確認しておきましょう。
原則として透析技術認定士は常勤看護師として実務経験がなければ、透析技術認定士の受験資格は得られません。
しかし、パート勤務でも勤務日数が常勤並みであると判断された場合、受験資格が得られる可能性があります。
受験資格について詳しく知りたい場合、問い合わせてみましょう。
透析技術認定士とは、透析に関わる医療従事者を対象とした民間失火鵜で、専門的な知識やスキルを証明するのに役立ちます。
特に看護師の場合、透析を受ける患者様に直接かかわる機会が多いため、透析技術認定士を取得することで、自信を持って普段の業務に取り組めるでしょう。
看護師が透析技術認定士になるには、透析業務の経験を満たすほか、認定講習会と認定試験を受けなければなりません。
要件を満たすのが難しい場合や、腎・泌尿器領域の幅広い知識・スキルを身につけたい場合は、慢性腎臓病療養指導看護師や日本糖尿病指導療養士など他の資格の取得を検討してみましょう。
「透析看護の知識を深めたい」「スキルアップできる職場で働きたい」という方は、レバウェル看護がおすすめです。
レバウェル看護では、すぐに転職したい方から、時間をかけて自分のペースで転職活動を進めたい方まで、一人一人に合った転職をサポートします。
資格を活かした転職を考え始めた段階での相談や情報収集をしていただくことも可能です。
自分に合った職場を探したいなら、お気軽にレバウェル看護にご相談ください。

記事の制作について
「レバウェル看護 看護師さん向けお役立ち情報」では、
記事の制作・公開にあたってのポリシーを定めています。
詳細は下記よりご確認いただけます。
キャリア
働く場所
選考対策
資格
その他
読みもの
連載