「子供が欲しい」けれどもなかなか妊娠の兆候がない。不妊治療を考える方が増えている中、看護師のみなさんは、不妊治療と仕事をどのように両立しているのでしょうか?
今回は、「不妊治療と仕事を両立」について話を絞って考えてみたいと思います。
まず不妊治療をしながら仕事を続けることは可能です。ただ夜勤は生活リズムが不規則になりホルモンバランスが乱れます。また、睡眠もしっかり取れないため妊婦には負担が大きすぎます。妊娠を目指すのであれば、出来る限り夜勤は避けた方が良いと思います。
そうは言っても、「出産後のためにお金をためておきたい」という方が多いのも事実。
そこで転職のタイミングについて考えてみたいと思います。
まず「不妊治療の方法を何にするか」ということでも変わってきます。
不妊治療を行う前には、まずは不妊検査を行います。妊娠できる可能性がどのくらいなのか、妊娠しづらいとしたら、その原因は何かを調べることになります。
女性だけでなく旦那さまも検査を受けますが、今回は女性視点で話を進めさせていただきたいと思います。
女性の不妊検査を行う場合、生理による影響を受けるため検査自体に1、2ヶ月かかってしまうことがあります。原因によっても、どの不妊治療が適しているのかが変わってきます。
検査を受けるときは、病棟勤務であっても夜勤明けを利用したり半休を月に1、2度取ったりできる環境であれば問題なく行えると思います。
排卵日を計算して、妊娠しやすい日に性交渉を行う方法です。
生理周期がはっきりしている方は、ご自身でも計算ができるためたまの受診程度で続けられます。
そのため、病棟勤務・常勤などでもそれほど両立が難しいというわけではありません。
排卵誘発剤を使用して排卵を起こさせ、タイミングをはかって性交渉を行う方法です。
主に服薬による方法と注射によるものがあり、その頻度も薬の種類によって違います。
服用の場合は薬を処方してもらえば、あとはご自身で服薬していくので受診の頻度は低く、病棟勤務でも比較的実行しやすい不妊治療といえます。
注射の場合は定期的な受診・通院が必要となりますが、勤務先に理解がありある程度のシフトの優遇をしてくれるところであれば、職場を変えなくてもできる可能性はあります。
しかし、理解のない職場だと通院しながらの勤務によるストレスが溜まってしまう可能性があります。ストレスは妊娠するうえで良くない要因ですので、理解のない職場で無理に不妊治療を行うことはあまりオススメできません。
男性側の精子に原因がある場合や女性側の卵管に原因がある場合などに、人工的に精子を直接子宮へ送り受精の手助けを行う方法です。定期的な受診が必要で、生理によってタイミングがかわるためシフト制の勤務だと厳しいかもしれません。
不妊治療を行うクリニックに勤務している看護師さんで、理解ある勤務先で治療を行っている方もいるようですが、不妊治療をしていることを同僚に知られることに抵抗がある方の場合は、あまり向いていないかもしれません。
人工授精による不妊治療を行なっている看護師さんは、パートや派遣などの働き方をされている方が多いようです。
男女ともに原因があったり人工授精で妊娠が難しかったりする場合に、男性の精子と女性の卵子を取り出して、体外で受精させ受精卵を育てる方法です。
この場合は、排卵日を特定するための通院と卵巣を抽出するための通院が必要となります。排卵誘発が必要なケースでは、服薬や注射なども必要です。
また受精が成功したら子宮へ戻すということも必要になりますので、通院や入院などが必要な場合は、病棟勤務や常勤で両立させるのは難しいかもしれません。
こちらもシフトの融通がきく職場選び、働き方が理想です。派遣、パートなどの方が多いようです。
さまざまな不妊治療に取り組まれている方がいらっしゃいますが、おおまかに言うと「検査の段階」や「受診回数が少なく、ある程度自身で行える内容や段階」では、病棟勤務でも両立が可能な方が多くいました。
逆に、「通院頻度が多いケース」や「入院が必要なケース」、また「体調が不安定になるケース」には、パートや派遣などの働き方で不妊治療を優先している看護師が多いようです。
ただ、通院や入院を必要とする不妊治療には、それなりのお金もかかってしまうため、ムリをしてでも働こうとされる看護師がいるのも現状。しかし、赤ちゃんを生むのは偉業です。妊娠・出産という先のことを考えても、身体の健康を最優先と考え、身体に無理なく大切に過ごすことが必要だと思います。
また不妊治療の悩みとして多く聞かれたのが、「職場の無理解」と「パートナーである旦那様の無理解」という点でした。これはメンタル的にかなり辛くなってしまう問題ですよね。
不妊治療と仕事を両立させるためには、「ご自身が無理をしないこと」と「自分の意思を職場やパートナーにしっかり理解してもらう努力」も必要なようです。
不妊治療には身体的・精神的な辛さがありますが、職場や家族に理解し協力してもらうように頑張ってくださいね。
そして、いつか元気な赤ちゃんに会えることを願っています。
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