
「糖尿病療養指導士になるにはどうすればいいの?」と悩んでいる看護師は多いのではないでしょうか。
ここでは、糖尿病指導療養士の資格を取得する方法やメリット、注意点などについて詳しく紹介します。
この記事を最後まで読み終えてもらえれば、看護師が糖尿病療養指導士になるまでの流れが分かり、資格取得に役立つでしょう。
糖尿病療養指導士の取得を視野に入れている方は、ぜひ参考にしてください。
糖尿病療養指導士(CDEJ)とは、日本糖尿病療養指導士認定機構が認定する民間資格です。
糖尿病療養指導士の概要について分かりやすくお伝えするので、資格取得を検討している方はご覧ください。
糖尿病療養指導士は、専門的な知識を活かして糖尿病患者様の療養を支援するのが主な役割です。
患者様一人ひとりの生活背景を踏まえ、下記のような継続的な支援が求められます。
また、医師や栄養士、薬剤師など多職種と連携しながらチーム医療の中心的役割も担います。
患者様の行動変容を促し、長期的な療養継続を支える存在として医療現場で期待されているでしょう。
地域糖尿病療養指導士(CDEL)は、地域ごとに認定される資格であり、全国共通資格である糖尿病療養指導士とは制度が異なります。
また、糖尿病療養指導士は、看護師、管理栄養士、薬剤師、臨床検査技師、理学療法士の5職種のみが対象です。
その一方で、地域糖尿病療養指導士は5職種に加え、医師や歯科医師、准看護師など20職種が対象となります。
ただし、研修・試験内容は地域によって異なるため、お住まいの都道府県の認定団体に確認すると良いでしょう。
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看護師が糖尿病療養指導士(CDEJ)を取得するには、一定の実務経験や学会参加などの条件を満たしたうえで認定試験に合格する必要があります。
資格を取得する前に下記の内容について把握しておくことが大切です。
それぞれの内容について詳しく解説するので確認してみましょう。
日本糖尿病療養指導士認定機構によると、糖尿病療養指導士の受験資格は下記のとおりです。
継続して6カ月に満たない実務経験は算入されませんが、異動・転職によって施設を変更となった場合でも変更前後の期間と併せて勤務期間が6カ月以上継続していれば算入可能です。
糖尿病療養指導士の資格取得までの主な流れは下記のとおりです。
| 時期 | スケジュール |
| 6~7月中旬 | ・受験者用講習会の受講を申し込む ・受講後に受講終了証を取得する |
| 10月ごろ | ・受験申請書類が手元に届く |
| 11~12月上旬 | ・受験申し込みを済ませ、受験資格審査を受ける |
| 3月上旬 | ・認定試験を受ける |
| 4月末 | ・合否の結果通知を受ける |
| 5月末 | ・認定証や認定バッジ、CDEJカードを取得する |
認定試験をを受けるには、実務経験のほか、症例経験や所定の講習への参加なども求められ、条件を満たすまで時間がかかるため、早めの情報収集・準備が必要です。
糖尿病療養指導士の認定試験では、糖尿病に関する幅広い知識と実践力が問われます。
ここでは、認定試験の概要についてお伝えするので確認してみましょう。
糖尿病療養指導士の認定試験は、最新年度の「糖尿病療養指導ガイドブック」から出題されます。
ガイドブックの内容をしっかり学ぶことで、試験対策だけでなく、糖尿病療養指導士として求められる知識の定着にもつながるでしょう。
また、試験形式はパソコン画面に表示された問題をマウスで選択するCBT方式・多肢選択式で全120問です。
全国のCBTセンターが試験会場となっています。
合格基準は非公開となっていますが、合格率は例年90%前後で推移しているとされています。
合格率は高いものの、試験の難易度に直結するとは限りません。
ただし、計画的に学習を進めれば合格は十分に狙えるレベルであり、継続的な勉強が重要となるでしょう。
糖尿病療養指導士を目指すのにかかる費用と内訳は下記のとおりです。
講習会の受講から受験までにおよそ60,000円ほどかかり、合格後は5年ごとの更新時に更新料として5,500円必要となります。
糖尿病療養指導士の資格は取得して終わりではなく、定期的な更新が必要です。
5年ごとの更新制度が採用されており、継続的な自己研鑽が欠かせません。
日本糖尿病療養指導士認定機構によると、更新は下記のすべてを満たす必要があります。
また、3回の認定更新で金色の認定バッジを取得でき、金色の認定バッジの取得を目指す糖尿病療養指導士は少なくありません。
糖尿病療養指導士の資格を取得することで、さまざまなメリットが期待できます。
看護師が糖尿病療養指導士を取得するメリットは下記のとおりです。
各メリットについて紹介するので、どのようなメリットが期待できるのかチェックしてみましょう。
糖尿病療養指導士の取得を通じて、食事療法や運動療法、薬物療法などの知識を体系的に学ぶことができ、患者様への指導に自信を持てるようになります。
また、個々の患者様に合わせた生活指導につながり、より質の高い看護の提供を目指せる点も大きな魅力です。
臨床現場での判断力や対応力の向上など、現場で活躍するのに役立つ知識・スキルが身につくでしょう。
糖尿病療養指導士の資格は、専門性の高さを証明するものとして評価されやすく、キャリアアップにつながります。
特に糖尿病専門外来や指導・教育入院を行う病院など、専門性を活かせる部署への異動や昇進のチャンスが広がるでしょう。
また、チーム医療の中で重要な役割を担うことで、職場内での評価も期待できます。
糖尿病療養指導士の資格は、転職活動において強みとなるスキルの一つです。
特に糖尿病専門クリニックや内科系病棟、訪問看護ステーションなどでは高く評価される傾向があります。
実務経験に加えて資格を持っていることで、即戦力としてアピールできる点も大きなメリットです。
日本生活習慣病予防協会によると、厚生労働省の令和5年度の「患者調査」において、糖尿病で治療を受けている患者様の総数は552万2,000人でした。
令和2年度の調査では579万1,000人であり、26万9,000人減少したものの、依然として550人を超える患者様が糖尿病の治療を継続していることが分かります。
糖尿病は長期的な治療が必要となるため、糖尿病療養指導士の需要は今後も安定して見込まれるでしょう。
したがって、糖尿病療養指導士は長期的に活かせるスキルとして、将来性のある資格と言えます。
糖尿病療養指導士の資格を取得すると、職場によっては資格手当が支給されます。
金額は施設によって異なり、数千円~2万円程度が資格手当の相場です。
また、資格取得を評価する制度が整っている職場では、昇給や役職登用に影響する可能性もあります。
糖尿病療養指導士は魅力的な資格ですが、取得前に知っておきたい注意点もあります。
資格取得後にミスマッチが生じないためにも、注意点を把握しておくことが大切です。
ここでは、看護師が糖尿病療養指導士を目指す際の注意点を紹介するので、前述したメリットと比較してみましょう。
糖尿病療養指導士は取得して終わりではなく、常に最新の知識を学び続ける必要があります。
糖尿病治療は日々進歩しており、新しい薬剤や治療法、ガイドラインの更新に対応しなければなりません。
また、資格更新のために学会参加や研修受講が求められるため、継続的な自己研鑽が必要不可欠です。
糖尿病療養指導士の資格は、すべての医療機関で十分に活かせるとは限りません。
特に糖尿病患者様が少ない病棟や専門外来がない職場では、資格を活用する機会が限られる可能性があります。
そのため、取得後のキャリアプランを見据え、糖尿病専門外来や内科系病棟、訪問看護など活躍できる職場を選ぶと良いでしょう。
糖尿病療養指導士は専門性が高い分、周囲から期待される役割も大きくなります。
患者様への指導内容が療養継続や血糖コントロールに直結するため、責任を強く感じやすいです。
また、チーム医療の中で意見を求められる場面も増えるため、プレッシャーを感じることも少なくありません。
糖尿病療養指導士以外にも、看護師のスキルアップやキャリア形成に役立つ資格は多くあります。
糖尿病領域の看護師におすすめの資格を紹介するので、どのような資格があるのか確認してみましょう。
フットケア指導士は、日本フットケア・足病医学会による認定資格で、糖尿病患者様に多い足病変の予防やケアに特化しています。
糖尿病による神経障害や血流障害が原因で起こる足のトラブルに対して、早期発見・予防的ケアを行うスキルを身につけることが可能です。
フットケア指導士の認定試験を受けるには、3年以上の実務経験や認定セミナーの受講、日本フットケア・足病医学会の学会員であることが求められます。
糖尿病療養指導士に比べて取得ハードルがやや低く、准看護師でも取得できるのはうれしいポイントです。
糖尿病認定看護師は日本看護協会による認定資格で、より高度な知識と実践力を養うことができます。
患者様の指導だけでなく、スタッフ教育や看護の質向上にも関わる役割を担うため、キャリアアップを目指す看護師におすすめです。
糖尿病療養指導士よりも取得難易度は高いものの、専門性の高さや評価は非常に高く、糖尿病分野で長く活躍したい看護師に適しているでしょう。
管理栄養士は食事療法の専門家として、糖尿病患者様の血糖コントロールに大きく関わる職種です。
看護師として働きながら取得するにはハードルが高い資格であるものの、食事指導の知識を深めたい人にぴったりでしょう。
栄養面に関する専門的な知識を活かし、より多角的なアプローチが可能になります。
ここでは、看護師と糖尿病療養指導士についてよくある質問を紹介します。
糖尿病療養指導士は、原則として看護師や保健師、薬剤師などの国家資格を持つ医療職が対象となっています。
したがって、准看護師は受験資格を満たしません。
准看護師が糖尿病療養指導士を目指したい場合、まずは正看護師の資格取得を検討する必要があるでしょう。
糖尿病療養指導士は、糖尿病患者様の療養全般を支援する総合的な資格であるのに対し、フットケア認定士は足病変の予防やケアに特化した専門資格です。
また、糖尿病療養指導士では対象疾患が糖尿病ですが、フットケア認定士は糖尿病に限らず、リウマチ、抹消動脈疾患など幅広い疾患を対象としています。
求められる役割がそれぞれ異なるため、併せて取得することで、より質の高いトータルケアの提供が目指せるでしょう。
糖尿病療養指導士は日本糖尿病療養指導士認定機構が認定する民間資格であり、糖尿病患者様の療養生活を支援する役割を担います。
看護師が糖尿病療養指導士を取得することによって、糖尿病指導に関する専門性が高まり、キャリアアップや転職にも役立つでしょう 。
資格取得後は5年ごとの更新や学習の継続が必要となりますが、患者様に寄り添った質の高い看護の実践につなげることができます。
糖尿病領域で活躍できる資格は、フットケア指導士や糖尿病認定看護師などもあるため、自身のキャリアパスに合わせた資格取得を検討することが大切です。
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