看護師がチャイルドカウンセラーになるには?向いている看護師の特徴も紹介

チャイルドカウンセラーとは資格に向いている人も紹介のイメージ

「チャイルドカウンセラーはどんな資格?」「どんな看護師におすすめ?」と気になっている看護師は多いのではないでしょうか。
ここでは、看護師がチャイルドカウンセラーになる流れや取得するメリット、向いている看護師の特徴などについて詳しく紹介します。
この記事を最後まで読み終えてもらえれば、チャイルドカウンセラーが自分に向いている資格であるか分かり、前向きに取得を検討できるでしょう。
チャイルドカウンセラーの取得を通じて、スキルアップを目指したい方はぜひ参考にしてください。

※1※2 調査方法:インターネット調査/調査期間:2024年2月7日~2月13日/調査概要:「看護師転職サイト」を対象としたユーザー満足度調査/調査対象:男女、全国、看護師・准看護師資格保有者かつ対象看護師転職サイト利用経験者、20~29歳 107s(※1)、20~34歳 175s(※2)/調査実施:株式会社エクスクリエ/比較対象サービス:「看護師転職サイト」主要10サービス(専用サイトのあるサービスのみ・求人結果の表示ページは除く)

目次

チャイルドカウンセラーとは

チャイルドカウンセラーは日本能力開発推進協会 (JADP) の公認資格です。
子どもの心理や発達に関する専門知識を活かし、子育てや学校、福祉の現場などで子ども・ご家族の相談やカウンセリングを行います。
そこで、チャイルドカウンセラーの役割・仕事内容や主な活躍の場所などについて、分かりやすく解説するのでご覧ください。

出典
日本能力開発推進協会 (JADP)「JADP認定チャイルドカウンセラー®」(2026年5月18日参照)

役割・仕事内容

チャイルドカウンセラーは、子どもの悩みやストレスに寄り添いながら、心のケアを行います。
不登校やいじめ、発達に関する悩み、家庭環境によるストレスなど、子どもが抱える問題はさまざまです。
したがって、子どもの気持ちを丁寧に聞き取り、安心して話せる環境づくりが求められます。
また、保護者への助言やサポートを行うこともあり、子どもだけでなくご家族全体を支援する役割も担うでしょう。

主な活躍の場所

チャイルドカウンセラーは学校や児童養護施設、子育て支援センターなどで活躍しています。
ただし、チャイルドカウンセラーを取得するだけで、必ずしも心理支援の現場で活躍できるとは限りません。
実務経験やこれまでの経歴、取得しているほかの資格なども加味されるため、どのような職場で活躍したいのか把握したうえで、チャイルドカウンセラーの取得を検討しましょう。

年収・給与相場

チャイルドカウンセラーの資格取得によって高収入を目指すというより、現在の職種に知識やスキルをプラスする形で活かされることが多いです。
そのため、チャイルドカウンセラーの給与水準は、勤務先や保有資格によって異なります。
看護師として小児科や発達支援分野で働きながら活かすケースも多く、専門性を高めることでキャリアアップにつながる可能性があるでしょう。

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チャイルドカウンセラーに需要がある理由

「チャイルドカウンセラーは需要のある資格なの?」と疑問に感じている方は少なくありません。
チャイルドカウンセラーに需要がある理由として、下記が挙げられます。

  • 子育てに悩む親世代のサポートが求められているから
  • ストレスや悩みを抱える子どもが増えているから

統計データに基づいて、チャイルドカウンセラーに需要があるとされている理由をお伝えするので確認してみましょう。

子育てに悩む親世代のサポートが求められているから

現代は、核家族化や共働き世帯の増加などにより、子育ての悩みを一人で抱え込みやすい環境となっています。
こども家庭庁の「調査研究概要(妊婦や乳幼児とその保護者を取り巻く生活実態調査)」によると、子育てで困っていること・不安なことに関する回答は下記のとおりです。

0~5歳児の保護者が子育てで困っていること・不安なこと割合(%)
子育て・教育の費用や育休中の経済的負担が大きい44.2%
子育ての心身への負担が大きい28.3%
職場で仕事と育児の両立を支える環境が十分整っていない19.8%
家事・育児の協力者がいない14.7%
他の保護者や子育て経験者との交流の場が身近にない13.7%
子育てに関する情報や知識が入手しにくい10.5%
子育てについての相談相手が身近にいない9.1%
子育てをサポートする医療や支援、保育・幼児教育が十分受けられない8.7%
こどもとの関わり方やこどもの育て方がわからない8.6%
こどもの発達の遅れや障害、医療的ケアの必要性がある7.0%
そのほか5.9%
特にない21.4%

経済面や心理的負担、仕事と育児の両立などが挙げられていることが分かります。
保護者の不安に寄り添いながらサポートを行えるチャイルドカウンセラーは、育児に悩む保護者が気軽に相談できる存在として需要が高まっていると言えるでしょう。

ストレスや悩みを抱える子どもが増えているから

学校生活や家庭環境、SNSによる人間関係など、子どもを取り巻くストレス要因は増加しています。
不登校や自己肯定感の低下、発達に関する悩みなどを抱える子どもも少なくありません。
こども家庭庁の「第2部 調査結果の概要1」によると、10~14歳を対象とした調査において、今現在やこれまでにものごとがうまくいかずに落ち込んだ経験について、下記のように回答しています。

回答割合(%)
あった(または、現在ある)34.9%
どちらかといえば、あった(ある)32.9%
どちらかといえば、なかった(ない)17.2%
なかった(ない)9.1%
わからない、答えられない4.6%

過半数を超える子どもが、これまでに落ち込んだ経験があったことが分かるでしょう。
子どもの気持ちに寄り添いながら支援できる専門家として、チャイルドカウンセラーの必要性が高まっています。

出典
こども家庭庁の「第2部 調査結果の概要1」(2026年5月18日参照)

看護師がチャイルドカウンセラーになるには

チャイルドカウンセラーは、独学で取得することのできる資格ではありません。
看護師がチャイルドカウンセラーになるには、下記の流れに従いましょう。

  1. 協会認定のカリキュラムを受講する
  2. 資格試験に合格する

カリキュラムの内容や資格試験の難易度などについても併せてお伝えするので、資格取得を検討している方はお役立てください。

1.協会認定のカリキュラムを受講する

看護師がチャイルドカウンセラーを取得するには、まず協会認定のカリキュラムを受講する必要があります。

履修内容

日本能力開発推進協会 (JADP) によると、履修内容は下記のとおりです。

  • チャイルドカウンセリングの役割と理念
  • 現代社会における子どもの問題行動
  • 子ども理解のあり方
  • 連携とは
  • 家族問題との関わり
  • 来談者との関わり
  • 問題行動
  • 障害

講座を通じて、子どもの発達や心理支援の基礎から実践までしっかり学ぶことができます。

出典
日本能力開発推進協会 (JADP)「JADP認定チャイルドカウンセラー®」(2026年5月18日参照)

受講期間

チャイルドカウンセラーの講座は、効率よく学べるようにカリキュラムが組まれており、4カ月が標準学習期間とされています。
テキストやWEB教材を活用することで、自宅学習を進められるため、毎日短時間の学習であっても4カ月で修了を目指せるでしょう。
通学の必要がないため、自分のペースで学んでいけるのはうれしいポイントです。

受講費用

チャイルドカウンセラーの受講費用は、およそ70,000~10,000円が目安とされています。
ただし、受講費用はサポート体制や教材の内容によっても異なるため、一概には言えません。
費用面だけではなく、十分に合格を目指せる講座であるかもしっかり見極めることも大切です。

2.資格試験に合格する

指定のカリキュラムを全て修了後、協会ホームページの「検定試験申し込み」にて必要記載事項を入力・申請し、受験料の5,600円を支払うと検定試験問題が発送されます。

試験の内容

チャイルドカウンセラーの試験では、講座の内容に基づいた問題が出題されます。
子どもの心に寄り添う力を評価する試験内容となっており、比較的取り組みやすいとされているでしょう。
重要なポイントを意識しながら、日々の学習を積み重ねていくことで試験対策につながります。

試験の合格率・難易度

チャイルドカウンセラーの合否判定は70%以上が合格とされ、合否判定は答案受付から1カ月ほどで送付されます。
合格率は公表されていないものの、在宅で受験できるため、テキストを確認しながら落ち着いて試験を進められるでしょう。
学習した内容をしっかり理解していれば合格を目指せます。

看護師がチャイルドカウンセラーを取得するメリット

チャイルドカウンセラーは子どもの心理・発達について学ぶことができるため、小児領域で働く看護師が取得するとさまざまなメリットが期待できます。
看護師がチャイルドカウンセラーを取得するメリットは下記のとおりです。

  • 自宅学習型の講座が多い
  • 小児の心理について学べる
  • 転職活動で有利にはたらきやすい
  • 自分の育児に活かせる

具体的な内容について詳しく紹介するので、チャイルドカウンセラーに興味を持っている方は確認してみましょう。

自宅学習型の講座が多い

チャイルドカウンセラーの資格講座は、eラーニングに対応している講座が多く、自宅で学びやすい

シフト勤務の看護師でも、自分のペースで学習を進めやすいため、仕事と両立しながら資格取得を目指せる

また、通学による負担が少なく済むため、子育て中の看護師も挑戦しやすい資格と言える

小児の心理について学べる

チャイルドカウンセラーでは、子どもの発達段階や心理状態、ストレスへの対応などについて学ぶ

小児科では治療や入院に不安を感じる子どもと接する機会も多いため、心理面への理解が深まることで、より適切な関わりにつなげやすくなる

また、チャイルドカウンセラーの資格取得を通じて得た知識は、保護者への声かけや支援にも活かせる

転職活動で有利にはたらきやすい

チャイルドカウンセラーは国家資格ではなく、カウンセリング自体は資格がなくても行うことができる

しかし、チャイルドカウンセラーを取得することで、子どもの心理に関する知識を評価され、転職活動で有利にはたらきやすい

専門性を高めたい看護師にとって、キャリア形成における強みとなる

自分の育児に活かせる

チャイルドカウンセラーで学ぶ知識は、仕事だけでなく日常生活や育児にも活かしやすい

子どもの気持ちの理解や関わり方、コミュニケーション方法など、自身の子育てにも役立てられる

特に子どもの成長段階に応じた接し方を知ることで、育児への不安軽減につながる場合もある

看護師がチャイルドカウンセラーを取得する際の注意点

チャイルドカウンセラーは子どもの心理や発達について学べる資格ですが、中には「思っていたとおりの働き方ができなかった」と感じる人もいます。

したがって、あらかじめどのような注意点があるのか把握しておくことが大切です。
そこで、看護師がチャイルドカウンセラーを取得する際の注意点を紹介するので、前述したメリットと比較してみましょう。

スキルとして評価されにくい

チャイルドカウンセラーは民間資格であり、医療現場では必須資格として扱われるケースは多くありません。
そのため、資格取得が必ずしも給与アップや昇給につながるとは限らない点に注意が必要です。
ただし、チャイルドカウンセラーの資格取得を通じて得た知識を現場で活用し、小児患者様や加速との関わりに活かすことで評価につながる可能性があります。

国家資格・専門資格の方が評価されやすい

心理支援において、国家資格である公認心理士や、専門資格である臨床心理士といった公的資格があります。
いずれも独占業務はなく、カウンセリングそのものは資格を有していなくても行うことが可能です。
しかし、医療機関や公的な相談機関では、国家資格・専門資格の方が高く評価される傾向にあり、チャイルドカウンセラーの資格だけでは対応できないケースも考えられるでしょう。

▼関連記事
看護師が公認心理師になるには?受験資格やダブルライセンスのメリット

独占業務・名称独占がない

チャイルドカウンセラーには、独占業務・名称独占がありません。
資格がなくても似た名称を使用して活動できる場合もあり、資格自体の認知度や評価は勤務先によって差が生じます。
取得を検討する際は、「どのように仕事へ活かしたいか」を明確にしておくと良いでしょう。

チャイルドカウンセラーに向いている看護師の特徴

チャイルドカウンセラーは子どもとそのご家族を対象とした相談・カウンセリングに特化しているため、凡庸性の高い資格とは言えません。
チャイルドカウンセラーに向いている看護師の特徴として、下記が挙げられます。

  • 子どもと関わるのが好き
  • 守秘義務を保持できる
  • 気持ちに寄り添うのが得意である

それぞれの特徴について紹介するので、当てはまる特徴があるかチェックしてみましょう。

子どもと関わるのが好き

チャイルドカウンセラーは、子どもと関わるうえで信頼関係の構築が必要不可欠です。
そのため、子どもと接することが好きで、一人ひとりに合わせた関わりができる看護師に向いています。
子どもは年齢や発達段階によって対応方法が異なるため、柔軟にコミュニケーションを取れる力も求められるでしょう。

守秘義務を保持できる

子どもや保護者から相談を受ける中で、家庭環境や学校生活などデリケートな内容を聞く機会も少なくありません。
しかし、カウンセリングを通じて知った情報が外部に漏れたり、SNSに書き込んだりすることでさまざまなトラブルへの発展が予想されます。
そのため、守秘義務を守り、安心して相談できる環境作りを意識することが大切です。

気持ちに寄り添うのが得意である

チャイルドカウンセラーには、相手の気持ちを受け止めながら丁寧に話を聞く姿勢が求められます。
子どもは自分の気持ちを上手く言葉にできないことも多いため、表情や行動の変化に気づく観察力も欠かせません。
小児患者様だけでなく、不安を抱える保護者にも寄り添える看護師に向いている資格と言えるでしょう。

チャイルドカウンセラー以外に看護師におすすめの資格

子どもやご家族の心理支援に役立つ資格はチャイルドカウンセラーだけではありません。
したがって、支援したい対象や働き方に合わせて、自分に合った資格を選ぶことが大切です。
チャイルドカウンセラー以外に看護師におすすめの資格を紹介するので、自分に合った資格を選ぶのにお役立てください。

家族療法カウンセラー

家族療法カウンセラーは、日本能力開発推進協会 (JADP)による認定資格です。
ご家族の関係性に着目して支援を行い、ご家族単位での関わり方を学べます。
自宅学習で指定のカリキュラムを受講することができ、修了後は在宅で試験を受けられるでしょう。
小児科では保護者支援が重要になる場面も多く、ご家族全体をサポートしたい看護師におすすめの資格です。

出典
日本能力開発推進協会 (JADP)「家族療法カウンセラー資格」(2026年5月18日参照)

チャイルド心理カウンセラー

チャイルド心理カウンセラーとは、日本メディカル心理セラピー協会が定める資格で、子どもの心理や発達について専門的に学ぶことができます。
自宅にいながら受講から試験まで完結するため、仕事や家庭と両立させながら資格取得を目指せるのが魅力です。
子どもが抱えるさまざまな問題への理解を深められるため、子どもの気持ちを理解する力を養うのに役立ちます。

出典
日本メディカル心理セラピー協会「チャイルド心理カウンセラー®とは?仕事内容や、向いている人の特徴について解説 」(2026年5月18日参照)

チャイルドコーチングアドバイザー

チャイルドコーチングアドバイザーは、日本能力開発推進協会 (JADP) による認定資格です。
個人の能力を最大限引き出すコミュニケーションを重視しており、子どもの成長をサポートする視点を学べます。
自宅で1日15分自宅学習を進めることで、3か月でカリキュラム修了が目指せるため、初学者でも安心です。
小児患者様との関わりだけでなく、自身の育児や保護者支援にも活かしやすい資格と言えるでしょう。

出典
日本能力開発推進協会 (JADP)「チャイルドコーチングアドバイザー資格」(2026年5月18日参照)

看護師のチャイルドカウンセラーについてよくある質問

ここでは、看護師のチャイルドカウンセラーについてよくある質問を紹介します。

チャイルドカウンセラーの転職先は多いですか?

チャイルドカウンセラー単独で働ける求人は多くないものの、小児科や児童福祉施設、発達支援分野などで知識を活かせる可能性があります。
特に、子どもや保護者とのコミュニケーションを重視する職場では、心理支援に関する知識が役立つでしょう。
看護師資格と組み合わせることで、専門性をアピールでき、さまざまな職場での転職を目指せます。

チャイルドカウンセラーは小児科領域で活躍するのに役立ちますか?

チャイルドカウンセラーで学ぶ内容は、小児科領域でも活かしやすいです。
入院や治療に不安を感じる子どもへの関わり方や、保護者支援の視点を学べるため、日々の看護に役立つ場面も多いでしょう。
また、発達段階に応じたコミュニケーションを意識しやすくなる点も強みと言えます。

まとめ

チャイルドカウンセラーはJADPの認定資格で、子どもの心理や発達について深く学ぶことができます。
講座の受講から認定試験までが在宅で完結するため、看護師として働きながらでも無理なく取得を目指せるのが大きな魅力です
小児領域に特化した資格なので、子どもと関わるのが好きな方や、子どもの気持ちに寄り添うのが得意という方に向いています。
また、子ども・ご家族のメンタルケアに役立つ資格はチャイルド心理カウンセラーだけではないため、自分の目的に合った資格を選ぶことが大切です。

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この記事を書いた人
村山 夕梨恵
看護師ライター
看護学校卒業後、公立病院の循環器内科・脳神経内科の混合病棟に配属。特別養護老人ホームやデイサービス・訪問看護の事業所への転職を経験する。 現在はフリーランスの看護師ライター/Webディレクターに転向。看護師転職/美容医療/審美歯科/介護分野に関するコンテンツ作成に従事。
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