
「医療行為の少ない施設で働きたい」 3年半の急性期経験のあるFさんの場合
3年半の急性期経験のあるFさんは、数年前の事故によって細かな作業が不可能な程度の障害が手に残ってしまいました。転職活動をしているものの、不採用が続いているとのことでした。常勤勤務は可能とのことで、「医療行為が少なめ」といった条件の合う職場を紹介したものの、また不採用となってしまったのです。そこには、「やりたい仕事があるものの、不採用続きで自分を見失っていたこと」が影響していたのでした。そこでアドバイザーから、ある提案をさせていただきました。
先日、就職活動をしている後輩がOB訪問に来ました。連続不採用ですっかり意気消沈していたので、「数多く受けても、どれも中途半端になれば、余計に自信をなくすよ」とアドバイスしました。
その後、内定が決まった後輩から「あのときは、内定をもらうことが目的になっていたと気づき、働くイメージを考え直したら内定が決まりました!」と御礼の葉書をもらい、ホッとしました。
さて、今回ご紹介するFさんは、数年前に事故に遭われてしまい、物は握れるけれど、細かい作業ができない程度の障害が左手に残ってしまった看護師さんでした。
Fさんは自分で求職活動をしましたが不採用が続き、今回「医療行為の少ない施設を紹介して欲しい」とご相談下さったのでした。
Fさんは3年半の急性期の経験があり、常勤勤務も可能だったので、左手の障害のことを伝えたうえでも、医療行為の少ない施設から面接OKをもらえました。
Fさんが「一人で大丈夫です」と言うので面接への同行はしませんでしたが、なんと面接した3つの施設全てから不採用の連絡がきたのです。
担当者に不採用の理由を聞いてみると、どの施設でも面接の間、Fさんの言葉の中に「自分は病院で働けないから、施設で働く」というニュアンスが伺えたというのです。施設の方にしてみると、採用したくないと感じられたことでしょう。
不採用のことをお伝えすると、Fさんは「看護師を続けられるならどこでもいい」と、どこか投げやりな言い方をされました。
Fさんが本音をこぼされたように感じた私は、そこからじっくりお話しを聞かせて頂きました。
看護師になったきっかけ。学生時代のこと。急性期で仕事していた頃のこと。事故で手が使えなくなったときのこと。不採用が続いたときの気持ち・・・。
「私、どうしたらいいでしょうか?」というFさんは、自分を見失ってしまっていたことに気づかれたようでした。
Fさんのお話の中で感じたことは、病気になってしまった患者さんに対して、病気の知識や予防法を伝えることに、自信とやりがいを持っていたということ。そこで、「どこで看護師をやるかではなく、その場所で何ができるかが大切なのではないですか?」とお話しし、Fさんに少し考えてもらうことになりました。
後日、Fさんから面接した施設に謝罪したいというお電話をいただきました。「自分にチャンスをくれたのに失礼な態度だった」とおっしゃるのです。
3つの施設に連絡を取ると、1つの施設から「もう一度、面接をしてもいい」と言ってもらえました。
2度目の面接には私も同行しました。Fさんは、不採用続きで自分のことも周りのことも見えなくなっていたこと、本当にやりたいことは健康な生活をサポートすることだと正直な気持ちをアピールできたようでした。
担当の方からは、「うちの職場はチームワークが必要なので、一人でも気持ちが向いていない人は入れたくない。でも、しっかり考え直して来てくれたFさんなら歓迎します」と言っていただくことができ、採用が決まったのでした。
入職後、Fさんからメールをいただきました。
左手を怪我したことは悲しかったけど、そのおかげで変われた気がすると書いてありました。
「『どこで』じゃなく、『ここでできること』を頑張っていきます」と言ってくださったFさん。
もう自分を見失うことはないだろうと思いました。
不採用が続くと自己否定された気持ちがしてしまい、本来の目標や自分らしさを見失ってしまうこともあります。でも、もしかしたらそれはチャンスなのかもしれません。
一人で心細いときは、相談してください。誰かに話すことで、見えなくなった自分の中にもう一度、本当の自分を見つけられるかもしれませんよ。
「不採用が続いてネガティブになっている」「自身の事情で転職先が限られてる」といった看護師は、どこで働くかではなく、何をしたいかを考えてみることも大切です。看護師としてどのような仕事をしたいのかを明確にすることで、応募先にも看護への思いが伝わり内定に近づけます。以下でポイントを確認してみましょう。
不採用が続いている場合、単に応募先と条件がマッチしていない可能性もありますが、自身が何かしらの原因を作っているのかもしれません。面接でどのような態度を取っていたか、応募先で働きたい気持ちはアピールできていたかなどを振り返ってみましょう。冷静に見つめ直すことで、「転職への強い気持ちがなかったので態度に出ていたのでは」「とにかく内定をもらいたかったのが話し方で伝わっていたのでは」など、原因が見えてくることもあります。
転職活動は上手くいかず自信を失ってしまいがちな状況だからこそ、本当にやりたい仕事や目指している看護を整理することが大切です。特に自身の抱えている事情で仕事内容が限られている場合、「○○ができないから○○で働くしかない」という気持ちになってしまうもの。しかし、そのような気持ちで転職活動を続けても、仕事への意欲は伝わりません。何にやりがいを感じるのか、今の自分にできる看護は何かを明確にしてみましょう。
不採用が続き、「何が原因なのか分からない」「とにかく内定が欲しくて焦っている」とお悩みの方は、レバウェル看護に相談してみませんか?レバウェル看護では、専任のアドバイザーが、現状を丁寧にヒアリングします。仕事探しから面接対策までプロの目線でサポートいたしますので、効率良く転職活動が進められますよ。やりたい仕事がはっきり決まっていない方も、これまでのキャリアや適性などを考慮して、ぴったりの職場をご提案します。転職相談のみも可能なので、「不安な気持ちを誰かに話したい」と考えている方もお気軽にご活用ください。
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