
「ハードワークによる体調で看護職を離れた」3年のブランクがあるAさん(35歳/女性)の場合
10年間の看護師経験を積んだのち、不動産会社へ転職して3年目のAさん。担当したお客さんが、新人看護師のころに支えてもらった患者さんと似ていたことから「看護師として人を支えたい」といった決意を思い出します。
しかし、「ハードワークによる体調不良で離職したこと」や「3年のブランクがあること」から、転職に大きな不安を抱えているようでした。そこでアドバイザーは、ある条件が整った職場の求人を提案します。
35歳のAさんは、10年の看護師経験を積んだのちに不動産会社に転職し、営業の仕事をしていらっしゃる方でした。
不動産会社で営業の仕事をする前は総合病院に勤務しており、看護業界において2回の転職歴があるとのこと。しかし、どの病院でもハードワークによる過労で体調を崩してしまい、退職を余儀なくされてきたそうです。3度目の転職では不動産会社に就職し、看護師からしばらく離れることにしたと話してくださいました。
不動産の営業になって3年。体調を崩すようなことはなく、それなりに楽しくお仕事をされてきたAさんですが、「やっぱり看護の仕事がしたい」と思い出すことが起きたのだそうです。
それは、部屋探しを担当したお客さんが、ある印象に残る患者さんにとても似ていたからでした。
少し古いデータになってしまいますが、厚生労働省の調査(p2)によると、潜在看護師は約71万人だとあります。Aさんのように、看護師免許を持ちながらも看護職を離れている方は、少なくないようです。
また、医療は日々進歩していることや一定の手技スキルが求められるため、一度看護職を離れてしまった看護師にとって復職のハードルは高く感じてしまうもの。ブランクが長くなるほど、不安も大きくなるでしょう。
もし、ブランクから復職を考えている場合は、「復職支援に力を入れているか」「看護師として働いていたときの経験を活かせるか」に焦点を当てて求人を探すと良いでしょう。また、回復リハビリテーション病棟や健診(検診)センターといった、患者さんの緊急度や重症度が高くない職場は、ブランクがあっても仕事に慣れていきやすいでしょう。
Aさんがまだ新人ナースだった頃、人手不足のため教育もろくに受けられないまま、ある患者さんの担当をさせられたことがあったそうです。
その患者さんは病棟の中でも、とくに苦情が多いことで有名な方でした。
Aさんは、とにかく必死に言われるがまま患者さんの世話をしましたが、何しろまだ経験が浅く要領が悪かったので、何度もその方に怒られたり看護師長を呼びつけられたるしたこともあったそうです。
そのため、Aさんはひと気のない場所でよく泣いていたといいます。
それでもAさんが頑張れたのは、脚を切断された女性患者さんのおかげだったそうです。
その方は、畑で耕運機をバックさせる際に転んでしまい、脚を巻き込まれてしまった患者さんでした。脚を失うなど想像を絶する辛い思いをされているのに、いつも穏やかで、ナースが何かをするたびに「ありがとう」と言ってくれたそうです。
その患者さんの「ありがとう」に支えられながら、苦情の多い患者さんを無事に送り出すことができたAさん。そのときに、看護師としての自信が少しついたと言います。
そして、「足がなくなったというのに、こんなに心強く生きている人がいる。自分は看護師として専門的な知識を持って人を支えることができるのだ。看護師として彼女のように人に暖かさを与えたい」と決意したようです。
しかし、それから10年間看護師として頑張ってきましたが、ハードワークから体調を崩してしまい、看護師から離れ不動産会社に転職することになりました。
その後、不動産会社で足を切断された女性患者さんに似たお客さんの部屋探しを担当することに。そして、最後に「ありがとう」と言われた際に、新人看護師だった頃の決意を思い出して「もう一度、看護師として人を支えたい」とレバウェル看護にご相談くださったのでした。
Aさんは「ハードワークによる体調不良で退職していること」や「3年のブランクがあること」に不安を感じているようだったので、私は無理のない勤務形態で働くことができる職場で勤務をすることをおすすめしました。
そのほか、Aさんの希望を伺いながら夜勤回数や残業が少ない、プリセプターがつくなどのフォロー体制が整っている総合病院をご提案。Aさんは納得し、数日後に面接に行くことになりました。
しかし、Aさんのお母さんが看護師への復職を不安がり、Aさんは面接をキャンセルすることになってしまいます。
私はAさんの看護師への思いを伺っていたので、「このままあきらめてはAさんが後悔するのでは」と思い、「転職はしなくてもいいです。でも、面接に行き、病院を見て話を聞くだけでも、違うのではないですか?」と提案をしました。
いざ面接に行くと、Aさんも病院の担当者の方も互いに好印象で、入職の話はトントン拍子に決まったのです。
Aさんは「やっぱり病院の空気は気が引き締まる」とおっしゃっていました。
また、無理のない勤務条件を聞いたAさんのお母さんも、病院への転職に了承して下さいました。Aさんのイキイキした笑顔が嬉しかったのかもしれません。
現在、Aさんはプリセプターについて、研修の日々を送っているようです。
私が「体調は大丈夫ですか」とお伺いすると、「力仕事はまだ慣れないものの看護師の仕事にやりがいを感じている」と話してくださいました。
新人看護師時代にAさんを支えてくれた患者さんの存在は、きっと生涯Aさんの支えとなることでしょう。
時々、看護師さんたちから日々の支えとなっている患者さんの存在をお聞きすることがあります。
看護師でいるからこそ経験できる出会いや感謝の言葉。ほかの職業では味わえない、看護師ならではの魅力なのかもしれませんね。
ブランクがある看護師さんが復職を成功させるポイントには、「離職理由を洗い出して明確にする」「復職支援制度が充実している職場を探す」「見学に行って実際の現場を見てみる」などが挙げられます。復職に不安を抱えている方は、下記を参考にしてみてください。
もし、離職理由を明確にしないまま転職した場合、過去の離職理由と同じ理由で退職してしまう可能性が高くなってしまいます。そのため、転職活動を始める際は、過去の離職理由を洗い出し、明確にしておくことが大切です。
今回の相談者さんの主な離職理由は、「ハードワークによる体調不良」だったため、アドバイザーは夜勤回数や残業が少ない職場を提案しました。このように、過去の離職理由は、転職先の候補を絞る際の足がかりにもなります。
ブランクがある看護師さんは、復職支援制度の充実度に着目すると良いでしょう。中途採用の多くは即戦力として採用されるので、プリンターがつくなどの手厚いサポートは基本的にありません。しかし、復職支援制度がある病院なら、中途採用でもプリンターがつくなどのフォロー体制が整っている傾向があります。
ブランクが長くなるほど、「職場についていけるのか」といった不安は大きくなるもの。復職支援制度が充実している職場なら、安心して看護師としての感覚を取り戻していけるでしょう。
見学に行って実際の現場を見ることで、その職場で働く人の価値観を把握できます。また、「これまでの自分の経験を活かせるか」「入職までに準備しておくことはあるか」なども推測できるので、復職に対する不安を軽くできるでしょう。もし、自分に向いていなかった場合は入職前に把握できるので、納得のいく転職に近づけるはずです。
「看護師への復職に不安がある」「自分に向いている職場を知りたい」という方は、看護業界の転職に特化した「レバウェル看護」にご相談ください。レバウェル看護は、これまでの経歴や希望、あなたの特性などを丁寧にヒアリング、把握したうえで、条件に合った求人をピックアップしてご提案いたします。また、復職支援が充実している職場の求人情報も豊富にあるので、ブランクがある方でも広い選択肢から応募先を選べるのも魅力です。
「転職するか迷っている」といった段階の相談でもOK。サービスはすべて無料なので、お気軽にご相談ください。
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