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2013年10月29日

病院が変わっていくとき

お気に入りだった店が閉店したり、
応援していたスポーツ選手が引退したり、
しかたのないことで、
自分ではどうしようもできないですけど、
とても寂しいものですよね。


今回のケースも、
そんな自分ではどうしようもない変化によって
転職を余儀なくされたMさんからのご相談でした。

それは13年勤務してきた総合病院が
勤務体制を変えることとなり、
仕事と家庭の両立が難しくなってしまうという理由でした。

「本当は職場を変えたくないんだけど」
とおっしゃるMさん。

病院が体制を変えることにしたのは、
看護師の夜勤勤務の負担を減らすためでした。

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ここ数年、
看護師の離職率自体は減ってきたものの、
夜勤勤務に負担のある病院では
顕著に高い離職率が表れている
という数字が出ています。

看護協会は、
体力的、精神的に負担の大きい夜間勤務時間を13時間以内にする
というガイドラインを作成し、
これを受け、多くの病院が夜勤勤務の改善に乗り出しました。

しかし一方で、夜間勤務を減らすために、
ロング日勤を導入する事業所も出てきたことで、
育児や介護などと仕事を両立してきた看護師さんにとって、
厳しい環境になっているという一面も出てきたのです。

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Mさんも日勤の日にお子さんのお迎えに行ったり、
晩御飯を作って家族と一緒に過ごせたりしていたからこそ、
今まで旦那さんの理解と協力を得て、
夜勤にも入ってバリバリ勤務に入れていたのだそうです。

しかし、ロング日勤が導入されると、
家庭との両立ができなくなるので、
旦那さんに仕事をすることを反対されたというのです。

新卒からずっと勤めてきた総合病院で
今後も看護師の仕事を続けたいと考えていたMさんにとって、
この変化はショックで、困った事態でした。

やむを得ず転職をされるのなら、
Mさんがよかったと感じられるような転職にしたい。
私はそう思いました。

それから様々なお話を伺っているうち、
Mさんが今までの総合病院にはなかった緩和ケアに
強い興味をもたれていることがわかってきました。

そこで、今までの急性期での経験を生かせて
時間的にも無理のない2交代制の
緩和ケアのある一般病院をご提案してみました。

この病院は非常勤や短時間正社員制度を取り入れ、
それぞれのライフスタイルに合わせた
融通の利くシフトを実践しています。

Mさは「辞めたくない」という気持ちから、
「やってみたい」という前向きな気持ちになられて、
面接に向かうことができました。

面接して下さった看護部長さんも、
Mさんの経歴や人柄を高評価して下さり、
まず一般病棟で慣れてから、
いずれ緩和ケア病棟へ移るということで、
内定を下さりました。

「転職しなきゃいけなくなったからこそ、
 新しいチャンスができたのかも」
とMさんは喜んで下さいました。


転職には様々理由があります。

今回のように病院の体制が変わったり、
あるいは閉院してしまうために
転職を余儀なくされることもあります。

そんな時は、ショックを受けられると思います。

でも、転職しなければならないのならば、
その転職がご本人や周囲の方にとって
プラスの出来事になるといいですよね。

慣れ親しんだ職場を離れることは寂しいことですが、
新しい場所で、今までの積み重ねたものが力になります。

Mさんはきっと、
緩和ケアという新しいステージで、
がんばっていかれることと思っています。

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