
集中治療室(ICU)において急変や緊急入院が日常的。
忙しい毎日でICU看護師の方の中には「辞めたい」と悩んでいる方もいるかもしれません。辞めたい理由は人によって様々ですが、「辞めたい」気持ちが先行し、意外と理由が明確になっていないことも。
理由を明確化する事で、後悔しない対処方法を考えることができます。
この記事では、ICU看護師を辞めたい理由の明確化や対処方法について具体的に解説します。
▼看護師として自分らしく
長く働きたい方ご相談ください
集中治療室(以下ICU)は、生命の危機状態にある重篤な患者さんを、24時間を通して全身管理し集中的に治療する医療現場です。
ICUのようなクリティカルケアの現場では、患者さんの異常の早期発見、的確な判断・対応が看護師に求められます。
急変のリスクが高い対象がほとんどで、勤務時間中、一時も気が抜けないという緊張感の高い環境。
そんなハードな職場の中では、看護師としてのやりがいを感じつつも様々な理由でICU看護師を辞めたいと感じている人もいるようです。
その理由を掘り下げてみると、ICUで働くことが問題なのか、職場環境が問題なのかがわかってくるはず。
「ICU看護師を辞めたい」と感じた時は、辞めたい理由が何かを明確にし、自分がどう行動すべきかを検討することが大切です。
看護師の転職をサポートするレバウェル看護は、「転職してもいいの?」といった相談も受け付けています。転職を希望する場合は、転職のプロの目線で、あなたの特性や性格に向いている仕事をご提案いたします。あなたの状況を踏まえた上で転職をしない方が良い場合には、無理な求人の紹介はいたしません。お気軽にお問い合わせください。
重症の患者さんの全身状態を24時間体制で管理し、集中的に治療するICUでの看護師の仕事内容はハードと言われています。
緊張感が高く、精神的にも体力的にも負担がかかるので、ICU看護師の仕事を続ける事に辛さを感じている人も。
その結果「ICU看護師を辞めたい」と考えるようになっているかもしれません。
ここでは、ICU看護師の仕事の辛さに関連した辞めたい理由を紹介します。
ICUに入室している患者さんは、いつ状態が悪化してもおかしくない状況の方ばかり。
急変や緊急入院の対応には、医師が中心になって看護師に指示を出すことがほとんどで、指示にしたがって医療機器や薬剤、物品を素早く準備することが看護師には求められます。
しかし、ICUに配属されたばかりの新人看護師や異動してきたばかりの看護師は、即座に対応することが難しいことも。
重大な場面でチームの力になれなかったと感じやすく、「ICU看護師には向いていないかも」と悩む方もいるようです。
また、どの勤務帯であっても緊張感の高い状態が続くため、ICU看護師の経験が長い場合でも、途切れない緊張感にさらされ疲弊しがちで、辞めたいと考えるようになることがあります。
ICUは慢性疾患の悪化や手術直後、急性期にある患者さんなど、生命の危機状態にある方が多く入室しています。
医師や看護師など医療従事者の判断や対応一つひとつが、患者さんの状態に大きく影響するのがICUの特徴の1つ。
このため一般病棟に比べて、「自分の判断や対応のせいで悪くなったのかも?」「自分のせいで」とプレッシャーを感じやすい環境で辞めたい理由の1つになっているようです。
また、JIPAD (日本 ICU 患者データベース)の「最新のレポート(2020年度版)」によると、ICU死亡率は3.9%、病院死亡率は8.7%と報告されています。
ICUでの死亡率は病院全体での死亡率より低いものの、救命の場面は一般病棟より多い点も精神的な負担になるでしょう。
どの部署に配属されていても、看護師は生涯学習が必要です。
中でもICUは、最先端の治療や技術が導入され、より専門性が高い領域の1つ。
さらに入室している患者さんの診療科は、外科から内科まで幅広く、看護師が学習すべき範囲は集中治療に関する知識、各診療科の知識など膨大で、専門性が高いのが特徴です。
このため、効果的な勉強方法を実践できず、仕事についていけないと感じることもあるでしょう。
また、毎日忙しい業務に追われながら勉強を続けることも難易度が高く、ICU看護師を辞めたいと思う理由になるようです。
日本集中治療医学会の「集中治療部設置のための指針 2022 年改訂版」では、ICUの看護師配置は、1 日の平均で患者 1.5 人に対し看護師 1 人以上の割合で勤務していることを推奨しています。
仕事の量に応じて働く人員を調整する傾斜配置を可能としています、患者 2 人に対して看護師1 人以上の配置が下限条件です。
このようにICUは、1人の患者さんに対する看護師の人数配置が手厚いのが特徴。
夜勤でも患者2人に対して1人以上の看護師配置が必要になるため、夜勤回数が一般病棟に比べて多くなりがちです。
3交替では、日勤が終わって帰宅した何時間後には深夜勤務に入るため、身体が休まらないままのことも。
2交替の場合は夜勤が12時間や16時間体制。緊張感の高いICUでの長時間勤務が、精神的・身体的に負担が大きいと考えられます。
このような背景から、ICUでは夜勤が多く体力的にきついと悩むICU看護師の方もいるようです。
ICU看護師を辞めたい人の中には、「ICUの仕事は好きなのに辞めたい」と感じている人も。
仕事が好きなのに、職場に行きたくないと感じてしまうのは、職場環境に関連した辞めたい理由があると考えられます。
せっかく仕事が好きであるにもかかわらず、辞めてしまうのはスキルアップやキャリアアップのためにもったいないことです。
辞めたい理由を整理して解決策を考えることで、自分の好きな仕事を続ける対策を講じられるでしょう。
ICUの看護師配置は、1 日の平均で患者 1.5 人に対し看護師 1 人以上の割合を推奨しているため、夜勤の回数が増え、勤務間の休息が確保しにくい場合も。
重症の患者さんのバイタルサインの測定は、頻回に行う必要があり、ケアや治療の補助も膨大なため業務に追われがち。
急変の対応や急患の受け入れなどで、十分な休憩時間が確保できないこともあるようです。
ICUの特徴が関連する場合もあるが、休憩時間の確保や業務量の多さは、職場の労働環境の整備、業務改善で解決できる内容でもあります。
辞めたい理由が、業務が多いことや休憩時間が確保できないことであれば、本当にICU看護師を辞めたいのかどうかを考える必要があるでしょう。
忙しさのあまりに十分な教育や指導を受けられないと悩んでいる看護師の方もいます。
ICUではスピーディーな判断と実践が求められ、わからないままに対応してしまうと、患者さんを生命の危機に招くことになります。
しかし忙しい業務の合間に、先輩看護師に質問や確認をしにくかったり、自分自身にも余裕がなく十分な指導を受けられない場合も。
ただし、このような問題は教育方法を整えたり、質問・確認をしやすいサポーティブな雰囲気を作るような環境改善の努力があれば解決できることです。
教育や指導を十分に受けられないことが辞めたい理由かどうか、しっかり判断すべきでしょう。
ICUをはじめとするクリティカルな領域では、異常発見とスピード間のある対応が必要とされます。
このため厳しい態度になってしまう先輩看護師の方もいるでしょう。
患者さんを守るための対応で「先輩の怖さ」を感じるのか、それとも単に「怖さ」を感じさせる態度なのか、という点を見極める必要があります。
患者さんを守るための厳しさは、ICUに限らず多くの看護師の根本にあるので、ICU看護師であるかどうかはあまり関係なく、先輩にも悪気がないことがほとんど。
もし自分にばかり厳しく、理不尽に感情をぶつけられて精神的に辛いという状況であれば、それは職場の人間関係の問題と言えるでしょう。
ICU看護師を辞めたい理由は様々です。
配属希望や異動希望に書いていないのに、ICUに配属されたというパターンもあるかもしれません。
本当にICU看護師を辞めたいのか、ICU看護師の仕事は好きだが辞めたいと思うのか、頑張ってみたいという気持ちがあるのかなど、後悔しないように一旦自分の素直な気持ちを整理してみることをおすすめします。
まずICU看護師を辞めたいと思っている場合は、その理由を書ける分だけ紙などに書き出してみましょう。
思いつく内容はなんでも書きだしてかまいません。
自分の置かれた現状を見える化していくのです。
書き出すと「ICU看護師をしたくないからなのか」「職場環境が嫌なのか」など、自分が悩んでいることを整理できます。
感情的になっている時でも、理由を書きだすことで一旦冷静になって、辞めたい理由の本質を明確にできるでしょう。
辞めたいと感じる理由に対して、まずは「自分が解決できるもの」「自分では解決するのが難しいもの」をわけて整理しましょう。
辞めたい理由が人間関係であれば、人との接し方を変えたり、距離をおくなど対処ができます。
一方、ICU特有の業務内容が自分には合っていないことや、職場環境の悪さが辞めたい理由であれば、自分だけでの解決は困難なので、他者の協力が必要でしょう。
自分1人で辞めたい理由の整理をしたり解決策を考えると、行き詰ってしまう事があります。
そんなときは信頼できる人に相談してみるのもおすすめ。
人に話すことで自分の気持ちを整理できたり、冷静になって考えるきっかけになるでしょう。
人に話すことでストレス解消にもつながり、辞めたい気持ちに変化が現れることもあるかもしれません。
辞めたい理由がいかなる内容で合っても、辞めたいほどに追い込まれている状態であることは間違いありません。
その状態を1人で抱え込むのは、身体的にも精神的にも良いとは言えず、場合によっては業務にも支障を来す可能性も。
まずは、今の状況を改善するために行動する必要があるでしょう。
辞めたい理由について、まずは師長に相談しましょう。
もし人間関係や休憩時間などの職場環境が辞めたい理由であれば、師長への相談をきっかけに、部署全体で改善に向けて取り組めるかもしれません。
ICUで働くこと自体にストレスを感じている場合も、師長に相談することで配置換えなどの解決策に繋がるかもしれません。
どうしてもICUで働くことが難しい、辛いという状況であれば一旦部署を異動することを検討するのも1つの方法。
事前に師長に相談しておくと部署移動の希望について、スムーズに検討してもらえると期待できます。
異動のタイミングは病院の運営状況によって違い、すぐには部署移動ができないこともあるでしょう。
しかし師長に異動希望、希望する理由をなるべく早めに具体的に伝えておくと、早いタイミングで異動させてもらえるかもしれません。
自分なりに行動しても、勤務している病院では改善を期待できないこともあるでしょう。
辞めたい理由が明確になっているのに、良くない状況が長引くのは身体的・精神的な負担がかかり良くありません。
そんな時は退職して環境の良い職場に転職するのがおすすめです。
ICU看護師の経験があることは、転職にも有利なポイントの1つ。
転職する場合は病院の雰囲気、教育体制が整っているかなど、具体的な病院の情報を確認しミスマッチがないようにすることが重要です。
転職成功のためにはミスマッチを防ぐのがポイントです。
病院の教育体制やスタッフの雰囲気、労働環境に関する事前の情報収集は、現在の職場での問題を引きずらないために重要。
ここでは、効果的な情報収集の方法などをご紹介します。
職場探しをする前に、改めて自己分析して転職先に求める希望条件を明確にしておくことが大切です。
仕事で忙しい中、自己分析はおろそかになりがちですが、ミスマッチで後悔しないために行っておくべきコツの1つ。
ICUで働きたいのか、ICU以外の場所が良いのかなど、どんな職場環境を求めているのか明確にしましょう。
自分の希望条件が明確になれば、それに合った職場探しをします。
近くのハローワークでは、自分の居住地区周辺の転職先の情報収集が可能です。
ただし看護師に特化していないので、病院の雰囲気や内情については情報が豊富とは言えません。
インターネットでは病院の公式ホームページやSNSなど情報量が多く、情報収集に役立つでしょう。
しかし書き手によって情報が偏っている可能性があり、信頼できる情報かどうかの判断が必要です。
転職エージェントによっては、病院の採用情報からは分からない職場の体制や福利厚生や給与などの具体的な情報をもっていることがあります。
実際に登録すると、転職先に関するより具体的な情報を得ることも可能。
自分の希望を伝えることで、数ある求人情報から適した転職先を提案してくれるので、非常に効率的です。
「レバウェル看護」では、看護師の転職に特化したアドバイザーが納得のいく転職をサポートいたします。
求人の職場情報に詳しいので、今の職場よりも良い環境でICU看護師が続けられそうか、ほかの配属や担当業務の看護師を検討したほうがいいのかといった相談にものれます。
病院への取材や訪問を積み重ねており、具体的な病院の内情にも精通しているのが特徴。
実際に人間関係や、職場環境が自身に合わないと悩んでいた方も転職に成功しています。
ICU看護師を辞めたいと悩んでいる方、転職を検討している方は、ぜひ一度ご相談ください。
記事の制作について
「レバウェル看護 看護師さん向けお役立ち情報」では、
記事の制作・公開にあたってのポリシーを定めています。
詳細は下記よりご確認いただけます。
キャリア
働く場所
選考対策
資格
その他
読みもの
連載