小学生ママ看護師の働き方を紹介!子育てと両立しやすい職場の解説も

小さな子どもとオフィスカジュアルの装いをした女性が笑顔で手をふり合っている様子

「春から子どもが小学校に入学するけれど、どんな働き方をすれば育児と両立できるの?」とお悩みの看護師ママは多いのではないでしょうか。
ここでは、小学生の子どもがいる看護師ママに向けて、仕事を続けるために確認することやおすすめの働き方などについてご紹介していきます。
この記事を最後まで読み終えていただければ、小学生の子どもがいても看護師として働ける職場の特徴や働き方について分かります。
子どもの小学校入学を機に働き方を見直したい看護師ママは、ぜひ参考にしてください。

※1※2 調査方法:インターネット調査/調査期間:2024年2月7日~2月13日/調査概要:「看護師転職サイト」を対象としたユーザー満足度調査/調査対象:男女、全国、看護師・准看護師資格保有者かつ対象看護師転職サイト利用経験者、20~29歳 107s(※1)、20~34歳 175s(※2)/調査実施:株式会社エクスクリエ/比較対象サービス:「看護師転職サイト」主要10サービス(専用サイトのあるサービスのみ・求人結果の表示ページは除く)

目次

小学生の子どもがいる看護師ママの悩み

子どもが小学校に上がると、様々な理由からこれまでのような働き方が難しくなります。
そのため、小学校入学を前に、働き方に悩む看護師ママは少なくありません。
そこで、どのような理由によって、「仕事を続けるのが難しい」と感じるのかご紹介していきます。

学童保育に預けられる時間が短い

祖父母に子どもを預けられない家庭は、学童保育を利用する場合が多いです。
しかし、学童保育は保育園に比べて、預けられる時間が短いのがネックとなるでしょう。
学童に預けられる時間は地域や自治体によって異なるものの、17時や18時ごろに締まってしまう学童もあります。

保育園時代よりも夜勤に入りづらくなる

「夜間保育に預けられるのは未就学児のみ」という職場が多く、就学すると夜間保育を利用できなくなってしまいます。
パパが学童のお迎えの時間に間に合わなかったり、家を出る時間が朝早かったりすると、夜勤中パパに子どもを任せるのは難しいでしょう。
看護師ママが夜勤中に子どもを預ける先が見つからないので、保育園時代よりも夜勤に入りにくくなります。

小学校の宿題や準備など子どもをサポートする時間が増える

学童保育では宿題を行う時間が設けられているので、宿題を学童保育で終わらせてくる子が大半です。
しかし、中には友達と話している間に勉強の時間が終わってしまい、手つかずの宿題を持ち帰ってくる子もいます。
また、音読や丸付けなど、帰宅後に保護者が対応しなければならないものも少なくありません。
宿題をしていて分からなかった箇所を教えていると、思っている以上に時間をとられるものです。
さらには、プリント類の見逃しや紛失が原因で、授業に必要なものを急遽用意しなければならないというケースもあります。

PTAや学校の行事など昼間の用事が増える

保育園は共働き世代やひとり親世帯に配慮して、年間行事数が少なく、土日に開催されるものが多いです。
しかし、PTA役員の仕事や、学校の授業参観・懇談会といった行事は、平日の日中に開催されます。
特にPTA役員の仕事は、子ども1人につき1回は必ず参加しなければならないなど、地域によってはルールが厳しいです。
また、登校中の旗振り当番やベルマークの集計、学校行事のサポートなど、割り振られる役割の種類は多岐にわたります。
夜勤明けや貴重な休日に、PTAや学校の行事に参加しなければならないので、体力面での負担が大きいと言えるでしょう。

平日の習い事をさせてあげたくてもできない

小学校に上がると習い事の幅が広がるので、周囲で習い事を始める子が増えます。
しかし、小学生の習い事は平日の午後に多く、フルタイムで働く看護師ママは送迎に間に合わない場合があります。
送迎の時間の都合により、スイミングなど送迎バスが出ている習い事に通う子も少なくありません。

子どもの日中の様子を把握しにくい

保育園時代は、日中の様子や友達との関係などについて、送迎時に先生から聞く機会がありました。
一方、小学校に上がると子どもから直接話を聞かなければ、学校生活の様子や交友関係が分かりません。
その理由は以下の通りです。

  • 出欠席の管理はアプリや連絡帳を通じて行っている
  • 学校からの連絡事項は、プリントの配付で済まされてしまう

また、小学生はプライベートで遊ぶ時間が増え、子ども同士の交友関係が複雑になります。
思いがけないトラブルに発展するケースもあるので注意しましょう。

春休み・夏休み・冬休みがある

多くの学童は日曜・祝日、年末年始を除いて開所しており、春休みや夏休み、冬休みなどの長期休み中も、安心して預けることができます。
しかし、学校の長期休み中に閉所してしまう学童保育もあるので、あらかじめ確認しておきましょう。
また、長期休みに学童に預けられても、毎日弁当や勉強道具、読書用の本などを持たせなければなりません。
特にお弁当は栄養バランスや嗜好に配慮しなければならないので、負担に感じる看護師ママは多いです。

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子どもが小学生になっても仕事を続けるために確認すること

「子どもが小学生になっても、看護師として働き続けたい」と考える看護師ママは少なくありません。
そこで、子どもが小学生になっても仕事を続けるために、確認しておきたいポイントをご紹介していきます。

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学童が終わる時間に退勤を合わせられるか

パパや祖父母が学童のお迎えに対応できない場合、学童が終わる時間までにお迎えが間に合うように、ママが退勤を合わせる必要があります。
できるだけ残業が長引かない職場や、他のスタッフに残業を頼める職場なら、学童のお迎え時間に間に合うように退勤しやすいでしょう。

平日の学校行事に合わせて休みはとりやすいか

小学生の子どもがいると、学校行事に合わせて平日の昼間に休みを取る機会が増えます。
そのため、休日の希望が通りやすい職場や、平日に休みを取れる職場なら働きやすいです。
特に、他にも看護師ママが働いている職場は、育児中のスタッフへの配慮が行き届いており、融通を利かせてもらいやすいと言えるでしょう。

通勤時間が長すぎないか

通勤時間が長すぎると、退勤後、学童に向かうまでに大幅な時間のロスが生じます。
働ける時間が短くなるだけでなく、お迎え時間ぎりぎりになってしまうかもしれない焦りやイライラは、看護師ママの負担につながるおそれがあります。
できるだけ負担を感じることなく働くには、通勤時間が長すぎない職場がおすすめです。

小学生の子どもがいる看護師ママにおすすめの働き方

小学生の子どもがいる看護師ママは、預け先を確保しにくく、夜勤や残業の対応が難しくなります。
家族のサポートが得られにくい場合、働き方を変える必要があるでしょう。
そこで、おすすめの働き方について詳しく解説していきます。

短時間で働けるパートタイム

小学生の子どものサポートを優先したい看護師ママは、パート勤務に切り替えるのも有効な手段です。
給料が下がってしまいますが、定時で退勤しやすく、仕事中のストレスも減ります。
「子どもの小学校入学のタイミングに合わせた転職は、負担が大きいのでハードルが高い」という看護師ママは、同じ職場で勤務形態を変えるのがおすすめです。
子どもが高学年に上がってから、常勤に戻りやすいのも魅力的と言えるでしょう。

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夜勤がなく有給がとりやすい職場の正職員

規模の大きい病院に勤務しているなら、外来や内視鏡室など、夜勤のない診療科への異動を検討してみましょう。
勤務時間は8時から17時までの場合が多く、小学生の子どもがいる看護師ママでも働きやすいです。
スタッフの人数が多いので、急な休みや早退もお互いにサポートし合っています。
外来が長引いて残業が発生した際は他のスタッフに代わってもらえるか、あらかじめ確認しておくと安心です。

決まった条件で働ける派遣看護師

今働いている職場で、育児への理解を得るのが難しいという場合、思いきって転職を検討するのも選択肢の一つです。
特に、残業が少なく定時で上がれる派遣看護師なら、学童保育のお迎え時間に間に合います。
特に週3〜4日の少ない勤務日数なら負担が少ないので、子どもが学校でトラブルに遭った際も寄り添ってしっかりサポートしやすいでしょう。

子育て中の働き方の悩みはありませんか?

小学生の子どもがいても働きやすい職場は?

「子どもが小学校に上がると今の職場で働くのは難しい」「今の職場は育児への理解が得にくいので負担が大きい」という場合、転職を検討するのもおすすめです。
そこで、小学生の子どもがいても働きやすい職場をご紹介します。
どんな職場なら働きやすいのか、チェックしてみましょう。

病院の外来やクリニック

外来やクリニックは、土曜の午後や日曜・祝日が固定休みなので、週末は家族と過ごせます。
特にパートタイム勤務なら、平日の休みを取りやすいので、学校行事にも参加できるでしょう。
学童に預けながら、仕事と育児を両立しやすい職場です。

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透析クリニック

透析クリニックの患者様は、一定の通院スケジュールなので、対応する看護師の人数も決まっています。
飛び込みで受診する患者様はほとんどいないので、突発的な残業は滅多に発生しません。
学童のお迎え時間に間に合うように退勤しやすいのが魅力的です。

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訪問看護ステーション

訪問看護ステーションは、一日の訪問件数が決まっているので定時で上がりやすいです。
夜勤がないので、子どもの夜間の預け先に悩む必要がありません。
子どもが低学年のうちは、オンコールの対応が不要なパートタイム勤務もおすすめです。

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介護施設やデイサービス

夜勤やオンコールがない介護施設やデイサービスなら看護師ママでも働きやすいです。
残業も少なく、定時で上がれるのも嬉しいポイントです。
最近では、子連れ出勤に対応しているデイサービスも増えてきています。
子どもの長期休みや日曜・祝日などに、子どもの預け先を確保できない場合でも、子どもと一緒に出勤できます。

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子育て中でも働きやすい職場へ

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看護師ママが子ども優先で働ける職場の特徴

子どもの小学校入学に伴って生じるさまざまな問題は、「小1の壁」とも呼ばれます。
多くのワーキングマザーが、働き方や勤務時間を見直すタイミングとなります。
そこで、看護師ママが転職を検討する場合、職場探しのポイントをご紹介します。

育児中のスタッフへのフォローが充実している

子どもが小学校に入学してからも、育児を優先した働き方がおすすめです。
以下のようなフォローが充実している職場なら働きやすいでしょう。

  • 急な休みや早退にも対応してもらえる
  • あらかじめ休みを取りやすい
  • 退勤間近の緊急入院や患者の急変は他のスタッフに対応してもらえる

小学生に上がった子どもは1人でできることが増えてきて手が離れる反面、まだサポートが必要なことも多く、ママに甘えたい年頃であると言えます。
特に、小学校1年生は新しい環境になかなか慣れず、不登校や友人同士のトラブルに発展するケースも少なくありません。

育児中の看護師ママが多数在籍している

育児中の看護師ママが多い職場では、育児と仕事を両立できる環境や仕組みが整っていることが多いです。
小学校が違っても、入学式や卒業式、運動会といった大きな行事は時期が近いので、看護師ママ同士で協力しながら休みをとることになります。
自分一人が休みを取るわけではないので、居心地の悪さを感じにくいでしょう。
小学生の子どもを持つ、看護師ママならではの悩みを共有できるのも安心ポイントです。

希望する条件に合った働き方ができる

子どもが小学校に入学すると、仕事よりも子育てを優先したい場面が増えます。
希望する条件に合う働き方ができる職場なら、ママがストレスや負担を抱えずに働きやすいです。
都道府県ナースセンターの「看護職の再就業実態調査(P53)」によると、現在就業している看護師が現在の就業先で勤務を続けている理由を、雇用形態別に確認してみましょう。

フルタイム勤務短時間勤務非正規職員
時間外労働(残業)が少ない(ない)29.7%33.8%38.1%
夜勤・夜間対応が少ない(ない)22.6%25.7%27.3%
年間休日総数が多い11.5%9.6%7.8%
年次有給休暇が取得しやすい21.3%19.9%17.4%
1週間程度の連続休暇が取得できる6.8%9.6%10.6%
仕事に見合った給与額である13.8%31.6%23.5%
医師との関係が良好10.8%16.9%11.6%
上司との関係が良好22.4%27.9%24.7%

※複数回答可

出典
都道府県ナースセンター「看護職の再就業実態調査(P53)」(2022年12月29日)

いずれの雇用形態でも、時間外労働や夜勤の少なさを重視している看護師が多いことが分かります。
どのような働き方が自分の希望に合っているのか明確にし、転職活動に活かすことが大切です。

子育てと両立しやすい体制づくりに取り組む病院の事例

育児中の看護師ママのために、働きやすい環境や仕組みを整える病院は増えつつあります。
そこで、日本看護協会の「看護職のワーク・ライフ・バランスの推進ガイドブック(P66-68)」から、子育てと仕事を両立しやすい体制づくりに取り組む病院の事例をご紹介していきます。

事例1.看護師ママが働きやすい体制づくり

大阪府のS病院では、既婚者や6歳未満の子どもを持つ看護師が多いにも関わらず、全看護職員の総残業時間が月平均で225.3時間(2011年)という背景がありました。
そこで、看護師ママが働きやすい体制として、以下のような取り組みを行い、成果を上げています。

取り組み内容

  • 「定時で帰る運動」によって上司がこまめに声をかける
  • 様々な勤務形態を導入(短時間正職員例:月120時間、144時間、150時間の3パターン)
  • 看護師ママを支援する冊子を作成し、全職員へ配布
  • 子育て支援として「ママ友会」を開催
  • 有資格者による24時間体制の院内保育・病児保育の開設

得られた成果

  • 2012年の全看護職員の総残業時間が130.2時間に減少
  • 短時間正職員制度利用者が増加
  • 「ママ友会」の開催により育休復帰後の不安を解消し、復職率100%

また、これらの取り組み後、人材の確保・定着にも成功しており、看護職員が働きやすさを実感できていることが分かります。

事例2.短時間勤務や5段階の勤務形態を設定

鳥取県のW・U病院では、人材の確保や定着のために、勤務形態や労働時間に関して、以下のような取り組みを行いました。

取り組み内容

  • 短時間正職員制度の労働時間は週30時間で、「時間短縮型(1日6時間)」と「休日拡充型(週休3日制)」の2種類
  • 勤務に制約のある看護職員は5段階の勤務形態を設定
  • 夜勤回数の制限や休日勤務の免除を選択できる
  • 夜勤や休日出勤でインセンティブを用意

得られた成果

  • 2008年以降、短時間正職員や日勤専従の看護職員は全体のおよそ40%
  • 離職者数・離職率の減少
  • 過去5年以上、結婚や育児を理由とした離職は0%で推移

得られた成果として注目したいのが、結婚や育児を理由とした離職率が0%であるという点です。
取り組みによって、結婚や育児などで働き方が変わっても、働き続けやすい職場となったことが分かります。

事例3.オリジナルナースバンク制度「くわいナース」

大阪府のS病院では、育児や介護などを理由に、働きたい意欲があるにも関わらず、勤務形態が合わなくて働けない看護師向けに、独自の「くわいナース」という制度をスタートさせました。
くわいナースの制度内容の詳細は以下の通りです。

  • 週1日2時間から勤務できる
  • 子どもの発熱や学校行事など休める
  • 院内保育を低料金で利用できる
  • 自宅で看護ケアを学べる「くわいラーニング」を導入

フルタイム勤務の看護師としても、人員が確保できることで、業務の質の向上や休みの取りやすさにつながり、メリットの多い制度であると言えます。

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まとめ

院内保育を利用して夜勤に対応していた看護師ママにとって、子どもの小学校入学は働き方を変えるターニングポイントになります。
学童保育に預けられる時間は保育園よりも短く、PTAや学校行事といった負担が増えるためです。
もしも、これまでと同じ病院・施設で働き続けたい場合、パート勤務への切り替えや夜勤のない診療科への異動を検討してみましょう。
ただし、職場で育児への理解が得にくい場合、定時で上がれる職場への転職も有効な手段です。
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この記事を書いた人
村山 夕梨恵
看護師ライター
看護学校卒業後、公立病院の循環器内科・脳神経内科の混合病棟に配属。特別養護老人ホームやデイサービス・訪問看護の事業所への転職を経験する。 現在はフリーランスの看護師ライター/Webディレクターに転向。看護師転職/美容医療/審美歯科/介護分野に関するコンテンツ作成に従事。
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