新卒看護師が面接で聞かれやすい質問と回答例を解説!注意するポイントとは

2015.8.20

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面接の準備を進めている新卒看護師のなかには、「どんな質問をされるの?」「質問にはどう回答すれば良い?」と不安に感じる人も多いでしょう。このコラムでは、面接で聞かれやすい質問や回答例を解説。また、面接時に注意するポイントも紹介しています。コラムを参考にして、面接の準備をしっかり行って不安を解消しましょう。

新卒看護師が面接で聞かれやすい質問と回答例

面接では、志望理由や自己PR、看護師になりたいと思ったきっかけなどを問われます。以下で、面接で聞かれやすい質問と回答のポイント、答え方の例を紹介します。

志望理由

志望理由はその職場の何に魅力を感じたのか、また魅かれた理由は何かを伝えましょう。新卒看護師に限らずほかの職種でも必ず聞かれる質問です。選考を受けるうえでとても重視される項目といえるでしょう。志望する職場の良さだけではなく、なぜこの職場でないといけないのかを具体的に伝えることが大切です。

回答例

子どもが好きで以前から子どもの医療に関わることができる小児科に興味がありました。学生時代に保育のボランティアに参加した経験があります。その際、子どもの発達段階の違いにとても関心を持ちました。御院では幅広い小児疾患を対象としており、特に子どもの成長に関わる診療に力を入れているところに魅力を感じました。さまざまな発達段階の子どもと関わって、小児看護の知識を深めていくことで御院で小児医療に貢献できると思い志望いたしました。

自己PR

自己PRは新卒看護師の場合、看護学校時代の実習でのエピソードや学生時代のアルバイトなどの経験から伝えます。伝える内容は、看護師の仕事で活かせる自分の強みをアピールすると良いでしょう。

回答例

医療に関する知識を深めたいと思い、学生時代に2年間老人ホームでアルバイトをしていました。日々の業務の積み重ねやたくさんの施設利用者と関わりの中で、観察力と判断力を養うことができ、きめ細かい看護や少しの異変にも気付けるようになりました。また、勉強することが好きなので仕事に必要なスキルを身に付けるための努力は惜しみません。この経験を活かして御院でも丁寧なケアを心がけ貢献したいと思っています。

長所と短所

まず自分の長所が何か結論から答えるのが大切です。具体的なエピソードと理由を伝えましょう。複数の長所を上げるのではなく1つに絞った方が印象的です。また、短所は言い切らない方が良いでしょう。言い方によっては長所になるような内容にします。短所を克服するために努力していることを加えて伝えると良いでしょう。

回答例

私の長所はサポート力で、人のために努力し続けることができるところです。学生時代にサッカー部のマネージャーを務めており、ドリンクを補充や練習用具の管理などの業務をしていました。加えて、自主的に練習記録を作成しメンバーの現状を把握できるようにしました。その結果、キャプテンから分かりやすいと褒めてもらい、メンバーの練習内容の改善や選定などに役立てることができました。短所はつい手を出し過ぎてしまうおせっかいなところです。対策として、単に自分の気持ちを押し付けるのではなく、相手の気持ちを考えて本当に求められていることを見極めるようにしています。今までの経験を活かし、御院でも自ら工夫してできることを積極的に見つけていきたいと思います。

看護師になりたいと思ったきっかけ

なぜ看護師になりたいと思ったのか、きっかけを伝えましょう。その内容が看護師の仕事に対する熱意として面接官に伝わる場合もあります。具体的なエピソードとともに、自分はどんな看護師になりたいかという思いを伝えると良いでしょう。

回答例

看護師として働いていた叔母へのあこがれがきっかけです。子どものころから祖母の話を聞いており、看護師の仕事に興味を持ちました。また、私が入院をしたときに看護師の方がとても優しく笑顔で接してくれたことで不安がなくなりました。その経験から自分も人に寄り添える看護師になりたいと思いました。

看護実習で印象に残っていること

実習の経験で特に記憶に残っているエピソードを伝えましょう。新人看護師は看護師としての経験が少ないため、実習についての質問を受けることが多いようです。応募する職場の特徴や経営理念に合わせた内容にすると良いでしょう。

回答例

実習でチームワークとコミュニケーションの大切さを学びました。担当した患者の症状はきちんと把握しているつもりでした。しかし、一人では看護を行えないので交代で看護にあたります。患者に適切な看護を行うために看護師同士で情報を共有しチームが一丸となって業務を進めていかなくてはなりません。そのために、チームワークやコミュニケーションは欠かせないものだと思いました。

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新卒看護師の面接は個人面接と集団面接がある

面接は個人面接と集団面接の2種類です。個人面接は1対1で行われる場合と、1人の応募者に対して複数の面接官で行われる場合があります。複数の場合は質問をする人と姿勢や態度などを見る人に担当が分かれているようです。質問にスムーズに答えられることも大切ですが、ほかに応募者がいないので自分の考えや思いをじっくり伝えることができるでしょう。
一方、集団面接は複数人の応募者と面接官で行われ、人数は職場によって異なります。面接官の質問に対して順番に回答したり、自ら挙手をして回答したりするケースがあります。人数が多ければ割り振られる時間は少ないので、伝えたい内容を簡潔にまとめて答える必要があるでしょう。

新卒看護師が面接前に準備しておくこととは?

ここでは、新人看護師が面接前に準備しておくべきことについて紹介ます。面接を成功させるためには事前の準備が大切です。

面接に必要な持ち物を揃える

面接時の持ち物は不備のないように揃えておきましょう。特に、履歴書や職務経歴書などに誤字・脱字がないか、日付が提出日になっているかなどの確認は重要です。そのほか、職場によって指定される持ち物もあるので忘れずに準備しておきましょう。

服装や身だしなみを整える

服装や身だしなみは面接での印象に関わる大切な要素です。女性の場合、服装は黒や紺などの控えめな色のリクルートスーツが適しています。インナーは白や淡い色を選びましょう。髪の毛が長い人は一つにまとめ、前髪は横に流したり、ピンで留めたりして目にかからないようにします。メイクは濃いメイクは避けてナチュラルメイクにしましょう。男性の場合は黒や紺などの落ち着いた色のスーツが適しています。派手な柄のワイシャツやネクタイは避けましょう。

遅れたときのために連絡先を控える

万が一遅れたときのために連絡先は必ず控えておきましょう。交通機関の遅延でやむを得ず遅れてしまう可能性もあります。どのような理由であれ面接に遅れそうなときに連絡するのは当然のマナーです。遅れることが分かった時点ですぐに連絡しましょう。また、職場までのルートや当日の交通情報などを確認をして、遅れないようにするための対策も必要です。

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新卒看護師の面接時の注意点

ここでは、新人看護師が面接時に注意すべき点を紹介します。正しい敬語で話すのはもちろん、質問の答えは自分の言葉で伝えることが大切です。

正しい敬語で話す

面接では正しい敬語を使いましょう。病院では「御院」や「貴院」といった敬称を使います。「貴院」は履歴書や職務経歴書などの書類の記入で使用する書き言葉です。「御院」は面接や電話などで話す際に使用する言葉で、「御院を志望した理由は…」という使い方をします。

質問の内容を良く聞いてから答える

面接官の質問をしっかり聞いて、内容を理解してから答えましょう。新卒看護師は面接が初めてだったり、慣れていなかったりする人がほとんどです。自分が伝えたいことで頭がいっぱいになり、良く聞かずに答えてしまうという人もいるでしょう。質問と答えにズレが生じてしまう場合があるため、面接官の話をしっかり聞くことが大切です。

答えは暗記ではなく自分の言葉で伝える

質問の答えは自分の言葉で伝えることが大切です。答えを事前に暗記しておくのは大切ですが、覚えたまま伝えてしまうと、感情が入らず棒よみになってしまうことがあります。さらに、暗記した内容を思い出しながら話すと、視線も定まらず表情も乏しくなりがちです。自分の個性や人柄を面接官に伝えるためにも、自分の言葉に変えて伝える準備しておきましょう。

逆質問されたときの答えを考えておく

面接官から「何か質問はありますか?」と逆に質問を受けたときのために、答えを考えておきましょう。応募者に疑問がないようにと面接官側の配慮もありますが、応募者の自発性や職場への熱意を見る目的がある場合も。「特にありません」という答えでは、熱意が伝わりにくくなってしまう可能性があるので逆質問の対策はしておきましょう。

面接が終わるまで気を抜かない

面接で大切なのは最初から終わりまで気を抜かないことです。面接官は面接の内容だけではなく、面接が終わるまでの応募者の様子を見ています。入室時や椅子に座るとき、退室時などは「失礼いたします」の言葉を添えましょう。また、面接終了後も「本日はありがとうございました」と感謝の気持ちを伝えることが大切です。

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新卒看護師を面接官が評価する3つのポイント

新卒看護師が面接で評価される3つのポイントを紹介します。面接官は履歴書や職務経歴書などの書類以外に応募者の人柄や仕事に対する意欲に注目しているようです。

1.人柄の対する評価

新卒看護師を採用するうえで、人柄は採用の合否に関わる重要なポイントといえます。医師やほかの看護師と円滑なコミュニケーションが取れるか、仕事を長く続けてくれるかなどを見ているのです。

2.意欲に対する評価

意欲の高さも大切な評価ポイントです。仕事に対する意欲がある人は高い評価を得ることができるでしょう。高い評価を得るためには、仕事への熱意を面接官に伝えられるかが重要です。応募する職場を詳しく知ったうえで、実際に採用された際に何ができるのかを具体的に伝える必要があります。

3.能力に対する評価

書類上で確認できない観察力やコミュニケーション能力なども評価するポイントです。面接で実際に会話する中で判断しています。看護師の仕事に活かせる能力を面接でアピールすることも大切です。

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