看護師は面接で長所や短所をどう伝える?アピールのポイントや例文をご紹介

2022.11.1

笑顔で会話をしながら面接を受けているスーツの女性のイメージ

看護師が面接で長所や短所を回答するとき、どのように伝えれば良いのか疑問に思う方もいるでしょう。長所や短所について答える際は、具体的なエピソードを交えつつ簡潔に、意欲的な言葉で締めくくるのがポイントです。
この記事では、看護師が面接時に長所や短所を聞かれる理由やその伝え方、強みごとの例文などをご紹介しています。面接対策に力を入れたいと考える看護師は、ぜひ参考にしてください。

看護師が面接で長所や短所を聞かれる理由

看護師の面接で長所と短所を聞かれる理由は、応募者の人柄を知るためです。面接官は、「誠実な姿勢で看護の仕事に向き合える人か」「自身を客観的に見つめられるか」といったポイントから、応募者の人となりを判断しています。また、短所をどのように長所へ変えるべく、努力をしているかもチェックしているようです。

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看護師の面接における長所や短所の伝え方

看護師が面接で長所や短所を伝える際は、「結論」「具体的なエピソード」「入職後の意欲を示す言葉」の3つが重要です。以下で詳しく解説するので、面接で長所をアピールするときの参考にしてください。

結論から話す

面接で長所や短所を伝えるときは、「自分の長所は〇〇で、短所は〇〇です」というように、結論から述べましょう。その次に理由や根拠を話すよう順序立てると、採用担当者に何を伝えたいのかを明確にできます。また、結論は簡潔に話すことも重要な要素です。

具体的なエピソードを交える

看護師が面接官に長所や短所を伝えるときは、具体的なエピソードを交えるようにしましょう。職場であった経験やトラブル、ボランティア活動などを踏まえて簡潔に話すのがおすすめです。学生時代であれば「アルバイト経験」「ゼミ」「サークル」「部活動」「イベント」などからエピソードを抽出できます。素晴らしい経験である必要はありません。
なお、複数のエピソードが盛り込まれたり話が長かったりすると、何を伝えたいのかが不明になってしまうので注意が必要です。

職場に貢献できる強みをアピールする

看護師が長所や短所を伝えるときは、職場に貢献したいという意欲・姿勢を示します。面接の回答をするうえで重要なのは、自身のアピールポイントが採用する側のニーズに沿っているかどうかです。「協調性があることが長所です」と伝えるだけでは、効果的なアピールとはいえません。長所を活かして働くことで、職場にどのようなメリットが発生するのかを言葉で明示しましょう。

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看護師が面接で長所や短所を伝えるときの注意点

面接官から長所や短所について聞かれたら、正直に話したり前向きな意思が伝わる内容で答えたりするようにしましょう。この項では、看護師が面接で長所や短所を伝えるときの注意点を4つ解説します。

嘘はつかないようにする

看護師が長所や短所を伝えるときは、嘘をつかないようにしましょう。面接では無理に印象良く見せようと考えず、誠実な回答をすることが大切です。嘘の内容を話してしまうと、その後の面接の流れで矛盾が発生する可能性もあります。嘘をついていたと判断されれば、面接での印象は悪くなってしまうので注意が必要です。

マイナスな印象を与える内容にしない

看護師が面接で回答をするときは、マイナス印象につながる内容を避けるようにします。たとえば、時間にルーズだったり、ケアレスミスが多かったりすることを短所として伝えると、業務に支障をきたすと判断される可能性も。短所を伝えるときは、改善できるものを選ぶのがポイントです。改善するために努力していることを合わせて話せると、頑張りを評価してもらえるでしょう。

仕事と関連性のないものを避ける

看護師の面接で長所や短所を伝えるときは、仕事と関連性のない内容を避けます。「友達が多いです」「料理が得意です」というような話を面接でしても、転職活動の場ではアピールにつなげられません。採用担当者により良い印象を与えるためにも、長所や短所は看護業務に関連する回答を用意しておくのがおすすめです。

「特にありません」という回答はしない

面接官から長所や短所について聞かれたとき、「特にありません」といった回答はしないように心がけましょう。質問に対して明確な回答ができないと、採用担当者から「面接対策が不十分なのでは」「熱意がないのでは」と思われてしまう可能性があります。長所や短所を伝えるときは、無理に印象に残ろうとせず、応募者の人柄が伝わるような回答を用意することが重要です。

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看護師が面接で伝える長所を見つける方法

「特にありません」という回答は避けたいものの、面接で伝えられるような長所が見つからない看護師もいるでしょう。以下では、看護師が面接で伝える長所を見つける方法についてまとめました。

自己分析をする

面接で伝える長所が見つからない看護師は、自己分析を行ってみましょう。自己分析を通じて過去の経験を振り返ってみると、自身の性格や得手不得手をあらためて理解できます。印象的なエピソードを洗い出し、そこから自分が前向きに取り組んだことを掘り下げられれば、面接で伝えられる長所を見つけられるはずです。

友人や家族に聞いてみる

友人や家族に、自身の長所について聞いてみるのも手です。自分では気づかなかったポイントが長所に見られていたり、特別に感じられていたりすることもあります。また、他者から長所として挙げられることで、面接で伝えるときの説得力を増せるでしょう。

短所を反転して考える

看護師が面接で伝える長所を見つけるには、短所を反転して考える方法も挙げられます。たとえば、短所が「物事を進めるのが遅い」なら「仕事が丁寧」というような変換が可能です。そのほかにも、「落ち着きがない」という短所なら「好奇心が旺盛」、「1人で抱え込みがち」なら「責任感が強い」というような長所に言い換えができます。

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看護師が面接で長所を回答するときに役立つ8つの例文

ここでは、看護師が面接で長所を回答するときに役立つ例文を、8つご紹介します。例文を参考に、自分なりの言葉で面接突破を目指しましょう。

1.真面目な性格

私の長所は真面目なところです。
決められたルールや約束ごとをきちんと守ります。前の職場では、担当する患者さんの薬の時間や量を正確に記憶していました。これまで大きなミスなく看護師として働いてこれたのも、この真面目な性格があったからだと思います。
ときには、「真面目過ぎる」「鬱陶しい」と、周りに思われているのではないかと不安になることもありました。しかし、自分の長所を卑屈に捉えずに、この真面目さを活かして医師の協力を得ながら、看護師としてさらに成長していきたいと考えています。

2.コミュニケーション能力が高い

私の長所は、誰とでも親しくなれるコミュニケーション能力の高さです。
どのような年代・立場の人とも瞬時に打ち解けられます。相手がして欲しいことをすぐに察して、行動に移すのが得意です。
学生時代は児童養護施設でボランティアをしていましたが、心を閉ざしてしまった子どもたちも、私にすぐに笑顔で打ち明けてくれたり、悩みごとを相談してくれたりしました。看護師になるためにボランティアが続けられなくなる旨を伝えたところ、「さみしい」といって泣き出してしまう子ども達が多くいたことは、今でも私の誇りです。持ち前のコミュニケーション能力を活かし、患者さんに信頼される看護師になりたいと考えています。

3.向上心がある

私の長所は向上心があり、常にチャレンジすることを忘れないところです。
看護師として勤務しているなかで、寝たきりの患者さんや高度医療を必要とする患者さんに対し、専門的な知識と技術を身につけたいと考えるようになりました。専門外来のある貴院で看護の技術を高め、専門看護の資格を取得し、貢献したいと思っています。

4.前向きで明るい

私の長所は何事にもポジティブに考えられるところです。
看護師の仕事をしていると、ときにはネガティブな気持ちになってしまうこともあります。しかし、いつも明るく患者さんと接することを考えて、前向きな言葉をかけられるよう気を配るように心掛けています。
以前働いていた職場では、「あなたのおかげで頑張ろうと思えた」「いつも明るい笑顔で接してくれてありがとう」といった感謝の言葉をいただいたことも数多くあります。私の強みであるポジティブさを活かして、患者さんやそのご家族のサポートをしていきたいと思います。

5.協調性がある

私の長所は協調性があることです。
前職では、チームの行動や意見をまとめるボジションとして努めてまいりました。持ち前の協調性を活かし、先輩職員の意見を取り入れつつ、後輩職員の様子を見守り、チームワークの流れが良くなるよう取り組んできました。医療現場では、医師や看護師のチームワークを徹底することが大事だと考えております。このような経験から、貴院でもより良い看護を提供していきたいと思っております。

6.責任感が強い

私は責任感が強い人物であると自負しています。
自分に与えられた仕事は最後まで完璧にやり遂げるよう努めています。私は3人兄弟の長女で、仕事で忙しい両親の代わりに、家事全般を担っていました。学生時代は学校や部活動との両立が辛いこともありましたが、手は抜かないと決めてやり抜きました。
その経験から、責任感が強くなりました。看護師の仕事は大きな責任が伴う仕事であると考えます。私は自らの強みを活かし、自分の仕事に責任を持って取り組み、より質の高い看護を実践できるよう努力します。

7.傾聴力がある

私の長所は人の話を聞くのが好きなところです。
以前勤務していた病院では、「またあの子と話したい」「いつも話を聞いてくれて元気が出る」と言ってもらえることもありました。一人ひとりの患者さんと向き合い、話を聞くことで信頼関係を築けると考えています。また、チーム医療をスムーズに行ううえで、医師やほかの看護師の話をよく聞くことは非常に大切だと実感しています。貴院でも傾聴力があることを活かして、チームに貢献したいと思います。

8.忍耐力がある

私の長所は忍耐力があり、何事にも粘り強く取り組めるところです。
以前勤務していた病院は、常に慢性的な人手不足の状態で、一人当たりの業務量も多く大変でした。しかし、患者さんが回復し、ご家族とともに笑顔を取り戻す姿を見て、7年間働くことができました。自分自身の体調管理も徹底しながら、目の前の看護に集中するという忍耐力がついたと考えています。貴院でも忍耐力を活かし、一人ひとりの患者さんやご家族と向き合っていきたいです。

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看護師の面接でアピールしたい長所についてよくある質問

ここでは、看護師が面接でアピールする長所についてよくある質問を、Q&A形式で回答していきます。

「明るい」や「思いやり」は看護師としての長所になりますか?

なります。「明るい」という長所は、どのような明るさがあるのかを具体的に伝えることが重要です。具体性を帯びるには、前向きな思考やムードメーカー、挑戦する精神があるなどの言葉で言い換えてみましょう。長所が「思いやり」なら、「患者さんの気持ちに寄り添える」「相手の立場になって考えられる」といった強みをアピールするのがおすすめです。

看護師として評価されやすい長所ってなんですか?

コミュニケーション能力や協調性、傾聴力のあることなどが挙げられます。自分の性格や強みから、仕事において前向きに伝えられる長所を明示することが大切です。本記事の「看護師が面接で長所を回答するときに役立つ8つの例文」で紹介している内容を参考に、伝え方を掴みながら面接で自身の長所をアピールしましょう。

まとめ

看護師の面接では、応募者の人柄を知るために、長所や短所について質問される場合があります。面接で長所や短所について回答するときは、結論から完結に伝えることが重要です。具体的なエピソードを添えて入社後の意欲につなげれば、応募先に看護師として働く熱意を伝えられるでしょう。
ただし、長所や短所を伝えるときに嘘をついたり、マイナス印象につながる内容にしたりするのは避けるのが賢明です。面接で回答できるような長所が浮かばない場合は、自己分析や周囲への相談、短所を反転して考えるなどの方法で見つけられます。

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