
採血は、医師の指示により看護師が行える医療行為です。
採血の頻度は、勤務している診療科によって違いはありますが、手技と目的を理解して安全に必要な量の採血が行えるようにしたいですね。
ここでは静脈採血についてご紹介します。
採血とは、病気の診断、治療の経過を知るために体内から血液を採取することです。静脈からの静脈採血と動脈からの動脈採血があります。
採取した静脈血の成分や性状を分析して、患者の健康状態、疾病の診断、治療経過などの診断に用います。
・ディスポーザブル手袋
・採血針(20~22G)
・アルコール綿(アレルギーのある場合は代替の消毒綿)
・駆血帯
・肘枕
・採血管(検査の項目により必要な本数を準備)
・注射器(ディスポーザブル注射器)
・廃棄物処理容器(使用済みの針を入れる)
・絆創膏
・乾綿
・必要に応じて蒸しタオル(静脈が拡張し血管が出やすくなるよう温める)
検査用採血管は検査内容に適したものを準備し、ラベルを確認して貼付します。
検査内容によっては、採血時間や採血後の検体の取り扱いに注意を必要とするものがあるので確認しておくと良いです。
1.採血する患者であるか確認する。患者に検査の目的や方法を説明し、同意を得る
2.物品の準備
3.以前の検査結果がある場合は感染症の有無を確認、結果がない場合にも感染予防策をとる
4.採血しやすいように必要物品を配置する
5.患者の状態を確認し穿刺する静脈を決める
・深部にある血管は、神経や筋肉の損傷をおこす危険性が高まるので注意する
・上皮の皮静脈を選択する(どの血管を選択しても、神経損傷には注意する)
・血管の走行を観察し、できるだけまっすぐな血管を選ぶ
・触診し、血管の弾力、血管が逃げるかなど感触を確認する
6.適切に駆血する
・穿刺部位から7~10㎝程度中枢側を駆血する。
・長時間駆血することによるうっ血で、検査結果に影響がでる危険があるので1分以内にする(強く締めすぎない)
・採血する血管を決めるのに時間を要する場合は、駆血しなおす
・親指を中にして軽く握ってもらう
7.穿刺部位の消毒をする
・アルコール過敏症の有無を確認し、アルコール過敏症の患者には他の消毒を使う
・アルコール綿等で穿刺部を中心から円を描くように消毒する
8.静脈を固定するために、穿刺時に下側の皮膚を少し手前に引く
9.静脈の走行に沿って、30度以下の角度で穿刺する
・患者に声掛けをしながら穿刺する
・刺入したら痛み、しびれ、もれがないかなどを確認する
・針先が動かないようにしっかりと固定する
・血管がわかりづらい時は、蒸しタオルで温めるなどするとよい
10.静脈内に穿刺し、検査に必要な採血量を確保する
11.駆血帯を外す
・患者に握っていた手を開いてもらい力を抜いて楽にしてもらう
・必ず針を抜く前に駆血帯を外す
12.抜針し、穿刺部位を圧迫する
・患者にも協力を得て、抜針後は5分程度圧迫止血
13.止血用テープを貼る
14.片付け
・使用した針はリキャップせず、廃棄物処理容器に入れる
1.室温程度になった採血管を準備(採血管内の温度変化により採血管内の圧力が変化し採血管内の内容 物が患者の体内に逆流するのを防ぐ為)
2.ホルダーに採血針を装着する
3.駆血帯をし、静脈を怒張させ穿刺する血管を選ぶ
4.採血管を血管内に刺入し固定する
5.採血管をホルダーにまっすぐに完全に押し込む
6.採血管内の血流が停止したら、採血管をホルダーから外し、駆血帯を外す
・複数本の採血を行う場合は、採血管を交換する
・最後の採血管をホルダから外した後に、患者に手を開いてもらい、駆血帯を外す
7.ホルダーごと採血針を抜針し、医療廃棄物容器に破棄する
8.穿刺部をアルコール綿で軽く押さえ、手前に静かに針を抜く
9.止血は確実に行う(皮膚は揉まず、5分程度母指で圧迫止血)
10.採取した血液は適切に取り扱う
11.感染に注意し、使用済み物品を処理する
・患者の年齢、性別、体格など
・基礎疾患と内服薬(抗凝固剤など)、感染症の有無、アルコールやラテックスのアレルギーの有無
・血管の走行などと動脈硬化の有無
・乳房切除、ペースメーカー埋め込み、シャントやシャント増設など手術既往の有無
・採血中と採血終了後の患者の状態(ショック症状、皮下血腫、神経や動脈の損傷の有無、止血の状態など)
・採血前、過去に採血中に気分が悪くなったことがないか確認する(血管迷走神経反射など)
・血管→年齢、性別、疾患により血管の弾力の低下と出血傾向などがある場合があるので、採血時に患者から情報収集し慎重に行う。
・神経損傷→どの血管を選択しても神経損傷の可能性はあるため、穿刺をしたらしびれなどがないか確認する。
・止血→十分な止血を行えないことにより内出血をし、内出血が広範囲になることや痛みを伴うことがある。
・失敗した時→失敗し2度くらい行っても無理な場合、患者に謝る。患者の精神的な負担を考えて無理せず交代してもらう。
採血は、看護の現場では、医師の指示により患者の起床時や慌ただしい業務の間に行わなければならず、新人のうちにたくさん経験して、緊急時迅速に対応できる看護師になることが望ましいです。
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看護師から寄せられる“よくある質問”
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Q. お礼奉公中でも転職は可能?
お礼奉公の途中でも、看護師が仕事を辞めることは可能ですが、途中で退職してトラブルに繋がるケースもあるので、辞める場合は注意が必要です。「お礼奉公中だけど辞めたい看護師へ!奨学金に関する疑問に答えます」では、「お礼奉公中の看護師は仕事を辞めても良いか」「途中で辞めると奨学金の支払いはどうなるのか」といった疑問や不安にお答えしています。また、奨学金の一括返済を求められたときや、退職を拒まれたときの対処法についてもご紹介しているので、お礼奉公がネックで前に進めずにいる方は、ぜひ参考にしてください。
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