
「学会認定・自己血輸血看護師の資格が気になる」という方もいるかもしれません。学会認定・自己血輸血看護師とは、自己血輸血の実施に関する知識と技術を認められた看護師です。この記事では、学会認定・自己血輸血看護師の役割や、資格を取得するまでの流れを解説します。学会認定・自己血輸血看護師になるメリットとデメリットも紹介するので、ぜひご一読ください。
学会認定・自己血輸血看護師とは、自己血輸血を実施するために必要な知識や技術を有すると認定された看護師です。学会認定・自己血輸血医師看護師制度によって定められる民間資格になります。
厚生労働省「輸血療法実践ガイド(p83)」によると、学会認定・自己血輸血看護師の役割は、安全で正しい自己血輸血への寄与・推進です。自己血輸血とは、患者さん自身の血液をあらかじめ採取して病院で保管し、手術の際の輸血に用いる方法のことを指します。献血で集めた血液を輸血する同種血輸血の短所を補う方法として、幅広い病院で行われているようです。
自己血輸血のために行う採血では、患者さんに血圧低下や血管迷走神経反射が起こることもあります。そのため、採血を実施する看護師は、細菌感染がないよう管理しつつ、患者さんの様子の変化があれば中止するといった対応が必要です。学会認定・自己血輸血看護師は、看護師が臨床で行う輸血方法の指導的な役割も担います。
厚生労働省「輸血療法実践ガイド(p83)」によると、2025年4月時点で学会認定・自己血輸血看護師の数は1,018名です。学会認定・自己血輸血看護師の資格を取得するための試験は、合格率が高めだと言われています。取得要件に自己血輸血の実施経験は問われず、これから輸血業務に携わる看護師も対象となるので、目指しやすい資格かもしれません。
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学会認定・自己血輸血看護師の資格を取得する流れは、「受験申請(Webと郵送)」「オンラインミーティング実施(試験の説明)」「オンラインで合同講義」「会場で筆記試験の流れ」です(2025年度の場合)。以下で、取得までの流れを詳しく解説します。
学会認定・自己血輸血看護師を目指すには、受験資格を満たすことが必要です。受験申請をする際に資格審査があり、勤務先の施設長と看護部長(または任命権者)、自己血輸血を担当する医師の推薦が求められます。
そのほかの受験資格は以下のとおりです。
また、学会の指定セミナーを受講したことがない人は、筆記試験後にセミナーを受ける必要があります。
学会認定・自己血輸血看護師の合同講義はオンラインで行われるため、自宅や職場で受講が可能です。二日間にわたって講義が実施されます。指定参考書と講義の内容が筆記試験で出題されるため、合同講義を通してしっかりと学習することが大切です。
合同講義を受講したあと、指定の会場に行って筆記試験を受験します(2025年度は青森県で開催)。筆記試験は一般問題と臨床問題がマークシート方式で、出題されるのはカリキュラムの全範囲です。一部、小論文記述問題もあります。合格基準は60点以上です。
筆記試験終了後に、同じ会場で学術総会とセミナーが開催されます。
学会認定・自己血輸血看護師になった後も、資格を保持するためには5年ごとの更新が必要です。更新手続きには、学会やセミナーへの参加、論文執筆・発表などの実績が求められます。
この項では、学会認定・自己血輸血看護師になるメリットとデメリットを紹介します。資格取得を検討している方は、参考にしてみてください。
厚生労働省「輸血療法実践ガイド(p27)」によると、貯血式自己血輸血は多くの医療機関で実施されています。学会認定・自己血輸血看護師の資格を保有するメリットは、さまざまな病院で専門性を活かして働けることでしょう。
特に、輸血が必要な予定手術を実施する、産婦人科や心臓血管外科、整形外科などの看護に役立てられる知識と技術です。教育的な役割へのキャリアアップや転職でも、専門性が評価されやすくなる可能性があります。
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学会認定・自己血輸血看護師の資格を取得するには、申請料と受講・受験料、登録料だけでも4万円ほど費用がかかります。講義はオンラインで受講できますが、筆記試験は現地まで自費で行くことが必要です。遠方から受験するなら交通費や宿泊費もあわせて、少なくない出費になるでしょう。
また、自己血輸血に伴う採血自体は、看護資格があれば実施が可能です。職場の状況によっては、資格を取っても業務に専門性を活かせるかどうか分からない点がデメリットといえます。
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ここでは、学会認定・自己血輸血看護師についてよくある質問を、Q&A形式で紹介します。
厚生労働省「輸血療法実践ガイド(p83)」によると、学会認定・自己血輸血看護師は、自己血輸血が多くの医療機関で実施されている背景から、適正な方法を推進する看護師を養成するために2009年に作られた民間資格制度です。2014年から自己血輸血責任医師の資格も加わりました。
学会認定・臨床輸血看護師は、正しい知識と技術で輸血の安全性向上に寄与する看護師の養成のために、日本輸血・細胞治療学会が主体となって2010年に設立されました。認定条件は、輸血治療を行う施設に勤めていて3年以上の臨床経験があることで、指定施設での研修も必須です。キャリアによっては、自己血輸血看護師の資格よりも取得が難しいかもしれません。
学会認定・自己血輸血看護師とは、日本自己血輸血・周術期輸血学会によって、自己血輸血に関する必要な知識や技術を持つと認められた看護師に与えられる資格です。学会認定・自己血輸血看護師は、専門性を活かして安全で正しい自己血輸血を行い、推進する役割を担います。資格を取得するには、受験資格を満たしたうえでオンライン講義を受講し、筆記試験に合格することが必要です。
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