
看護師のなかにはダブルライセンスを取得したい方もいるかもしれません。看護師のダブルライセンスには「給与や年収アップ」「スキルや専門知識」などのメリットがあります。この記事では、看護師が取れるダブルライセンスの資格や挑戦するメリット、目指す際の注意点を解説。おすすめ資格や転職の体験談も紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
ダブルライセンスとは、2つ以上の資格を持つことです。ダブルライセンスを実現させることで、仕事量を大きく増やさず、効率良く収入を増やすことにつながります。複数の資格を取得するダブルライセンスは、看護師としての働き方の選択肢を広げるといえます。
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この項では、看護師のキャリアアップにおすすめのダブルライセンスとして、「認定看護師」「専門看護師」「認定看護管理者」などを紹介します。
認定看護師は、19種類の看護分野において高い専門性を持ち、現場で発揮できる高い看護技術や知識の獲得を目指す資格です。「実践」「指導」「相談」の役割を担います。認定看護師の資格を取得するには、一定の実務経験をクリアして認定看護師教育機関を修了、認定審査に合格することが必要です。認定看護師の教育課程は、合計でおよそ800時間程度といわれています。カリキュラム(B課程)には、特定行為研修も含まれています。
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専門看護師は、14種類の専門看護分野において高度な専門性を有し、病院全体の看護の質向上や地域医療に貢献できる知識やスキルを身に付けることが目的の資格です。認定看護師との違いは、「研究」と「教育」の役割も担うこと。専門看護師になるには、専門領域における一定の実務経験を満たし、大学院の修士課程(約2年)を修了後、認定審査への合格が必要です。大学院への入学が求められるため、試験勉強の時間や経済的なハードルも高めになります。
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認定看護管理者は、日本看護協会の認定資格です。組織の発展をサポートすることで、看護の質の維持や向上に寄与する看護管理者の資質を有すると認められた看護師に与えられる資格です。看護師の業務管理や人材育成、環境整備といった管理者に必要な知識・スキルが身につきます。役職に就き、看護管理者として活躍したい方は。試験を受け取得を検討してみてください。
日本看護協会「資格認定制度」(2026年7月24日参照)
NP・NDC研修センター/地域医療振興協会「診療看護師(NP)とは」(2026年7月24日参照)
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診療看護師は、国立病院機構による認定資格です。医学的な知識を持ち、医師の手順書に従って特定行為を行えることから、取得により一般の看護師よりも裁量の幅が広くなります。取得には、「看護師としての5年以上の実務経験」「大学院修士課程(2年)の修了」「NP認定試験の合格」が必要です。「特定看護師」と混同されることもありますが、認定機関や必要な実務経験、実践できる特定行為に違いがあります。
救急救命士は、重症度・緊急度の高い患者さんの生命危機や、著しい症状の悪化を回避するための救急処置を行います。救急救命士の資格を持っていると、医師の指示の下で一部の特定行為が行えるようになるため、救急医療の現場で働く看護師に役立つ資格です。厚生労働省「救急救命士について(3p)」によると、救急救命士の資格保有者の16%(平成30年時点)は看護師等とのダブルライセンスだといいます。
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保健師には、勤務先によって「行政保健師」「産業保健師」「学校保健師」「病院保健師」といった種類があります。保健師のダブルライセンスを取得すると、自治体等に所属して保健師業務を行う働き方ができるほか、看護師の役割と並行して病院保健師としての活躍を期待されることも。看護免許を持つ看護師が保健師の資格を取得するには、まず保健師を養成する教育機関におよそ1年間通った後、保健師国家試験に合格します。看護師が保健師の資格を取るメリットは、「キャリアプランの選択肢が広がる」「給料アップの可能性がある」といった点です。
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助産師は、病院の産科や助産所、自治体の保健センターなどで働きます。看護師が助産師の資格を取得すると、助産行為を行えるようになり、助産院の開業も可能です。産科で働く看護師にとっては、今まで担えなかった分娩介助ができるようになることで、仕事のやりがいに繋がるかもしれません。看護師がダブルライセンスを保有して助産師として働くと、各種手当の支給から給与アップも期待できます。
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作業療法士・理学療法士・言語聴覚士は、いずれも患者さんのリハビリテーションを支援するための資格です。勤務先によっては、看護師とも関わりのある職種かもしれません。これら資格を取得するには、それぞれの養成機関を入学・卒業し、国家試験に合格する必要があります。看護師免許を持っていると一部の科目が履修免除されます。
臨床工学技士は透析装置や人工呼吸器などを扱う資格です。医療機器の操作・保守管理などを行えるようになるので、業務範囲が広がります。看護師の場合、臨床工学技士の専攻科で1年学ぶと、臨床工学技士の国家資格の取得に挑戦可能です。
看護師免許以外に資格取得を検討している場合、転職やスキルアップに役立つ介護系の資格もおすすめです。この項では、ダブルライセンスを希望する看護師におすすめの、介護・福祉の資格をご紹介していきます。
精神保健福祉士とは、精神保健福祉分野に専門性を持つソーシャルワーカーです。精神疾患や障害のある方とそのご家族を対象に、社会福祉サービスを通して支援します。精神科や心療内科で働く看護師は、精神保健福祉士の資格取得を目指すことで福祉分野の知識も身に付けられるでしょう。看護師が精神保健福祉士になるには、いくつかルートがあります。看護師の免許を取った際の卒業した学校の種類や実務経験によって異なるため、取得の条件について調べてみてください。受験に必要な条件を満たし、国家試験に合格すると資格を取得できます。
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介護福祉士は、介護施設や障害者の支援施設などで、利用者さんの身体的介助や日常生活支援などを行う資格です。利用者さんの生活に重きを置いたサポートを提供するのが特徴的です。利用者さんやご家族への助言・指導、関係施設との連携や調整も担います。
看護師がダブルライセンスで介護福祉士を取得した場合、医療的な知識に加えて、介護に関する知識・スキルが身に付くことで、日常生活のサポートに役立つでしょう。介護福祉士になるには、介護に3年以上従事し、厚生労働省指定の養成施設を卒業する必要があります。
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社会福祉士は介護系の国家資格の一つ。介護施設だけでなく、福祉系の施設や医療機関でも幅広く活躍でき、「医療ソーシャルワーカー」として勤務できます。高齢者・障がい者の支援施設や児童福祉施設、医療機関などで、利用者さんへの助言や指導、ほかの施設との連携・調整などが役割です。
看護師免許とのダブルライセンスなら、看護師として医療行為も兼任できるので重宝されるといえます。社会福祉士の資格取得方法は、最終学歴により異なりますが、いずれも養成課程の修了が必要です。
ケアマネジャーとして勤務する場合、活躍の場は居宅介護支援事業所もしくは介護施設となります。主な業務は、利用者さんや施設入居者さんのケアプランの作成です。ダブルライセンスの看護師の場合、医療的な視点からケアプランを作成できるようになります。看護師としての経験を活かせるので、医療機関や訪問看護ステーションとの連携もスムーズに行いやすいでしょう。
看護師がケアマネジャーの資格を取得するには、実務経験の条件を満たし、介護支援専門員実務研修受講試験に合格後、介護支援専門員実務研修(87時間以上の講習と3日の実習)の受講が必要です。
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看護師がダブルライセンスに挑戦する際、「患者さんへのケアや今後のキャリアに活かせるだろうか?」といった不安もあるかもしれません。ここでは、看護師がダブルライセンスを取得するメリットについて紹介していきます。
ダブルライセンスを取得することで、基本給アップや手当の支給が期待できる可能性があります。日本看護協会の「2022年病院看護・助産実態調査報告書(31-32p)」によると、複数の病院が、専門看護師や認定看護師の資格保有者に対して、基本給の評価方法を「等級・号俸上げる評価をしている」「上位の職位(主任や部長等)の賃金表で評価している」と回答しました。毎月支給される手当は、専門看護師だと41.0%、認定看護師だと44.4%で「ある」との回答も。ダブルライセンスの取得を目指す場合は、それを評価してもらえる環境へ転職することも大切です。
看護師がダブルライセンスに挑戦するメリットの一つが、スキルや専門知識の習得でやりがいを追求できることです。がん看護や小児看護といった専門領域の知識を得て臨床現場で活躍したり、介護・福祉分野のスキルによって介助を円滑にしたりできます。資格を取る過程で身についた知識を患者さんのケアに活かせると、ダブルライセンスのメリットをより感じられるはずです。
ダブルライセンスに挑戦することで専門性を証明できると、管理職のポジションに就いたり、より専門的な部署で働けたりする可能性が高まります。ジェネラリストやスペシャリスト、管理者などキャリアの選択肢が広がることで活躍の場が増え、やりがいや充実感につながるのもダブルライセンスを取得するメリットです。
看護師の免許を活かせる職場は、医療機関に限らず、保育園や企業、介護施設など幅広いです。ダブルライセンスを保有すれば、病院の患者さん以外にも幅広くケアを提供しやすくでしょう。看護師がプラスの資格を持っていることで、知識やスキルがあると認められやすくなるため転職で有利になる可能性も。
高い専門性を評価されれば、転職の際の条件交渉もしやすくなります。保健師や社会福祉士といった専門職として採用されることも。介護施設は配置基準を満たすために人材を募集する場合もあるので、活躍の場が広がります。
ここでは、看護師がダブルライセンスを目指す4つの注意点を解説します。「資格試験に受かるか不安」といった方は、ぜひ参考にしてみてください。
看護師がプラスの資格を取得する際は、目的を明確にすることが重要です。ダブルライセンスを看護師の仕事やキャリアに活かす場合、取得後のキャリアプランについても同時に考えましょう。仕事に繋がらなくても、関心がある領域の知識を深めるために資格を取るという選択肢も。目指す将来像によっては、管理栄養士や簿記、社労士といった看護とは直接関係のない分野の試験を受け、資格取得を目指す選択肢もあります。
資格取得には、ある程度の時間と費用がかかる場合もあります。特に、大学といった教育機関への入学が必要な上位資格を取得するには、資金や時間の確保が必要です。都道府県の看護師等修学資金貸与制度や、日本学生支援機構の奨学金を利用するのも一つ。職場によっては、病院独自の費用援助の制度を設けていることも。資格取得の環境が整った職場や、資格取得後に活かせる職場も中にはあるため、転職するのも手といえます。
看護師がダブルライセンスを目指す際は、合格日から資格勉強開始の時間を逆算するのがポイントです。特に、教育機関への入学が必要な資格を取得するには、多くの勉強時間が必要です。試験日を意識して、1日・1週間に取り組む試験問題の量を決めたり、過去の試験問題に取り組んだりするなど、スケジュールを立てましょう。
看護師がダブルライセンスを目指す際は、仕事と勉強の両立方法をイメージすることも大切です。動画教材を活用した復習や通信講座の検討など、無理なく試験勉強と仕事を両立する方法をイメージしておきましょう。シフトの調整を依頼したり、時短勤務を活用したりする方法もあります。キャリアプランや現在の職場の忙しさによっては、資格取得の環境が整った職場に転職して勉強するのも手です。資格取得を目指しやすい職場への転職も検討している方は、転職エージェントの活用も検討してみてください。
ここでは、ダブルライセンスを取得したい看護師におすすめの選び方を解説します。取得する資格に迷いがある方は、参考にしてみてください。
医療分野でエキスパートを目指したい場合は、保健師や助産師などの資格取得がおすすめです。保健師は予防医療に携わる専門職として、地域に貢献できる職種。自治体や企業に属して働く場合は日勤のみで生活リズムを整えながら働けます。助産師は通常分娩の助産行為ができ、より幅広く妊産婦や新生児の健康を支えられるはずです。
地域医療や高齢者支援に力を入れたい場合は、ケアマネジャーや社会福祉士といった資格もおすすめです。ケアマネジャーや社会福祉士は、病院の医師や看護師、訪問看護ステーション、介護施設など、幅広い職種と連携を取る仕事です。看護師の経験を土台に、患者さんの入退院や自宅療養などをつなぐ役割を担えます。
患者さんの機能回復を見守りたい場合、理学療法士をダブルライセンスの資格として選ぶのも一つです。理学療法士の専門知識は、病院のリハビリテーション科をはじめ、介護施設や訪問看護の現場などで役立てられます。看護師として培ってきたアセスメントスキルに加え、理学療法士の知識で、患者さんの筋力強化や歩行の訓練などを支援できます。
ここでは、ダブルライセンス取得という目標を叶えるために転職した2人の看護師さんの体験談をご紹介します。
Tさんは、新卒で入職した総合病院の急性期病棟で1年間勤務してきた看護師さんです。リエゾンナースになりたいという夢があったものの、看護教員に「まずは3年、急性期で経験を積んだ方が良い」といわれて就職先を決めたといいます。しかし、看護師として働くうちに「早く精神看護に携わりたい」という思いが強くなったため、3年を待たずに転職するかどうか迷い「レバウェル看護」に相談しました。
相談に対応したキャリアアドバイザーは、今の時点で転職した場合としなかった場合のキャリアプランについて、Tさんが具体的にイメージして検討できるようにサポートします。その後、最終的に転職することを決意したTさんに、精神科病床のある大規模な医療機関の中でも、資格取得支援制度がある病院の求人を提案しました。
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2年目で転職するのは早すぎる?目標があれば転職は成功させられる
産科クリニックに6年間勤務する看護師Tさんは、忙しいながらも、出産の瞬間に立ち会い喜びを共有できる仕事にやりがいを感じていました。そんななか、あるきっかけから「生まれてくる赤ちゃんの命を一人でも多く助けたい」と考えるようになり、新生児集中ケアの認定看護師を目指すことを決意。
資格取得のために必要な実務経験を積むべく、NICUの求人を探して「レバウェル看護」に相談します。しかし、NICUの求人は少なく、県内では見つかりませんでした。「NICUで働けるなら全国どこでも構わない」というTさんの熱意を受けたキャリアアドバイザーは、社内の他エリア担当者に協力を呼びかけ、全国から6件のNICU求人を探し出します。
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「新生児集中ケアの認定看護師になりたい!」求人の少ないNICUへの転職
ここでは、看護師のダブルライセンスに関するよくある疑問に、Q&A形式でお答えします。
資格によっては、通信教育でもダブルライセンスを実現できます。ただし、スクーリングや実習が必要な場合もあります。たとえば、ケアマネジャーは受験資格を満たしていれば通信講座で在宅学習できますが、指定会場で介護支援専門員実務研修の実習を受ける必要があります。
医療や福祉分野以外で看護師に役立つ資格には、栄養士や管理栄養士、歯科衛生士などが挙げられます。栄養士や管理栄養士の資格をダブルライセンスとして持っていると、栄養指導や食事管理にその知識を活かせるでしょう。歯科衛生士の資格があると、口腔外科の歯科衛生士として働く道もあるかもしれません。
今すぐ収入を増やしたい方はダブルワークが向いているでしょう。数年後の年収アップや働き方の変更など、長期的な希望がある方はダブルライセンスがおすすめです。ダブルワークは、収入アップを短期間で叶えやすかったり、気分転換になったりします。体力の負担を抑えたい場合は、ダブルライセンスで将来的に働く環境を変えるのも一つの手です。
看護師になる際、大学でダブルライセンスを狙うことは可能です。看護師と保健師、看護師と助産師といった組み合わせでダブルライセンスに挑戦できます。保健師、助産師のいずれも、看護系の大学で必要な課程を修了し、看護師資格と該当の国家資格に合格することで取得可能です。
看護師には、ダブルライセンスを取得するという道もあります。キャリアアップなら「認定看護師」や「専門看護師」、介護・福祉分野で活躍したいなら「精神保健福祉士」「介護福祉士」などに挑戦するのも一つです。
看護師がダブルライセンスを保有するメリットは、「給与や年収アップが期待できる」「スキルや専門知識の習得でやりがいを追求できる」などの点です。キャリアの幅が広がったり、応募できる求人の選択肢も増えるでしょう。
ダブルライセンスに挑戦する際、受験資格があったり、費用や時間がかかったりする場合も多くあります。ダブルライセンスを取得する目的や目指すキャリアを明確にし、勉強の仕方や仕事との両立方法をイメージしてから臨みましょう。
とはいえ、「今の働き方・職場では、資格を取るのが難しい」「取得した資格の活かし方や挑戦できる求人が分からない」とお悩みの方もいるかもしれません。そうした方は、ぜひ「レバウェル看護」にご相談ください。
看護師に特化した転職支援サービスの「レバウェル看護」では、キャリアアドバイザーが、キャリアに合った資格や求人のアドバイスをいたします。登録は無料で相談のみの利用も可能ですので、ぜひお気軽にご相談ください。
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