
「看護師の給与アップのために資格を取得したい」「どんな資格が良いかわからない」と悩んでいる方もいるかもしれません。資格を取得することによって、資格手当が支給されますが職場によっては異なります。本記事では、資格取得によるメリットとデメリット以外にも、資格の種類についてまとめました。資格以外の給与アップの方法についても解説しているので、ぜひご一読し、参考にしてください。
看護師が資格を取得すると、資格手当の支給により給与アップを目指せます。しかし、実際に資格手当を支給している職場は少ないです。日本看護協会は、看護職員の処遇に関して高度な専門性を有する看護職員を適切に処遇できる賃金体系の導入を推進しています。
日本看護協会の「看護師の処遇改善に向けて~看護管理者の皆さまへ~(p21)」によると、専門看護師に対する資格手当は「ある」が35.3%に対して、「なし」が64.7%でした。また、認定看護師に対する資格手当は「ある」が41.0%に対して、「なし」が59.0%であり、手当の支給は全体の約4割です。職場によっては、資格を取得しても手当が支給されないことがあるため規定を確認しましょう。
資格を取得しても、必ずしも昇給や昇進が保証されるわけではありません。資格は評価の一要素に過ぎず、実務経験や業績など複数の要因が総合的に判断されます。そのため、資格を持っていても組織の昇進基準や人事方針、ポストの空き状況など外部要因に左右され、資格取得が直接的なキャリア形成に結びつかない場合があります。
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看護師が資格を取得することで、資格手当をもらえるのは大きなメリットの一つです。しかし、資格手当以外にも、スキルの向上や転職で有利になるなどの利点があります。
日本看護協会の「看護師の処遇改善に向けて~看護管理者の皆さまへ~(p21)」によると資格手当月額は専門看護師が平均11,566円であり、認定看護師が平均8,556円でした。特定分野における専門知識を身につけられるだけではなく、年間10万円以上の収入アップを見込めます。
資格取得することで、最新の医療知識や技術、実務に直結する専門スキルを体系的に学ぶ機会が得られます。現場での迅速な判断や効果的なケア提供に役立ち、他スタッフとの情報共有にも寄与するでしょう。結果的に、患者さんへ質の高い看護の提供につながります。
資格は自分の専門性を裏付ける証明となるため、管理職や専門看護師、あるいは他施設への転職時に大きなアドバンテージとなります。昇進や、転職市場での差別化を図れ、自己のキャリアプランに応じた道が開けるでしょう。専門分野のエキスパートとして評価されることで、仕事に対する自信と意欲が向上する効果も期待できます。
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資格を取得することにはメリットだけではなく、デメリットも存在します。経済的・時間的負担以外にも、継続的な努力が必要であり、資格取得が昇給や昇進につながるわけではありません。
資格取得には、講習料や受験料、教材費などの初期投資が必要です。経済的な負担が大きいと、取得後のキャリアアップや給料増加を実感しにくいと感じる可能性もあり、事前に資金計画を立てると良いでしょう。職場によっては、資格取得に関する資金を支給される場合もあり、職場の規則を確認することがおすすめです。
資格取得のための勉強や研修は、通常の勤務時間外や休日に行われることが多く、仕事と学習、家庭生活のバランスが崩れる可能性があります。日本看護協会の「専門看護師」によると、看護系大学院の修士課程修了者である必要があり、「認定看護師」も600時間以上の認定看護師教育を納めなければなりません。十分な時間を確保するためには、自己管理や計画的なスケジュール調整が必要です。
取得後も多くの資格は、定期的な更新や継続教育が義務付けられており、常に最新の知識や技術の習得が求められます。これにより、時間的・経済的な負担が継続するため、長期的なキャリア形成を考える場合、時間管理が課題となるでしょう。
給与アップにつながる日本看護協会の資格には、専門看護師や認定看護師、認定看護管理者などがあります。
認定看護師とは、熟練した高度な看護技術と知識を有する看護師に与えられる資格です。特定の看護分野において、複雑な看護問題を抱える患者さんやその家族に対して、より質の高い看護ケアを効率良く提供できます。実践、指導、相談の3つの役割を通じて、看護の質向上に努めるとともに、救急看護や訪問看護など、約20前後の分野においてほかの看護師の育成や支援にも力を発揮するでしょう。
【資格取得までの流れ】
看護師免許取得後、通算5年以上の実務経験が必要であり、その内少なくとも3年以上は認定看護分野における実務経験が求められます。また、教育機関で定められたカリキュラムを修了し、600時間以上の認定看護師教育を受講したうえで、認定審査に合格しなければなりません。取得後は資格に有効な期限があり、5年ごとに更新審査を受ける仕組みとなります。
【資格取得にかかる費用】
約100万円
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専門看護師とは、特定の専門看護分野(全13分野のうち、がん看護などを含む)において、患者さんやその家族へ質の高いケアを提供します。卓越した知識・技術・臨床実践能力を備えていなければなりません。実践、相談、調整、倫理調整、教育、研究の6つの役割を果たし、施設や地域全体の看護の質向上に寄与します。
【資格取得までの流れ】
看護師免許取得後5年以上の実務経験(その内3年以上は専門看護分野の実務経験)が求められます。さらに、教育機関での所定の単位を修得し、看護系大学院の修士課程を修了しなければなりません。その後、書類審査および論述形式の筆記試験(専門看護師認定審査)に合格することで資格が授与されます。資格の有効期限は5年であり更新審査が必要です。
【資格取得にかかる費用】
約200万円
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認定看護管理者とは、組織的な改革や看護師の育成、連携強化などの役割を担う看護師に与えられる資格です。病院や介護老人保健施設などの医療・福祉現場において、患者さんや家族、地域住民に対して質の高い看護サービスを提供します。具体的には、組織の課題を明確化し、適切な働きかけを行うことで看護水準の維持・向上や地域全体の医療、看護の質向上に貢献します。
【資格取得までの流れ】
看護師免許取得後、通算5年以上の実務経験(その内3年以上は看護師長相当以上の看護管理経験)が必要です。さらに、日本看護協会が定める465時間以上の認定看護管理者教育を修了するか、大学院で看護管理を専攻して修士課程を修了した後、認定審査に合格しなければなりません。認定看護師、専門看護師同様に、5年ごとの更新審査が義務付けられています。
【資格取得にかかる費用】
約200万円
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ここでは給与アップにつながる医療系の資格を紹介します。興味がある資格は、Webサイトや無料パンフレットを取り寄せて調べることがおすすめです。
救急・外科系の資格は以下のとおりです。
救命処置や感染対策に関する資格で、救命救急の現場で役立ちます。
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循環器系に関する専門資格には以下のものがあります。
入院中だけではなく、治療後や退院後の生活指導、QOLに考慮した患者教育ができます。高血圧などの生活習慣病は、循環器系の疾患であり今後も必要とされるでしょう。
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呼吸器系の資格は以下のものが挙げられます。
喘息や気管支などの内科から、酸素・人工呼吸器などの重症患者の呼吸療法のケアまで幅広く活かせる資格です。
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精神科に関する資格は以下のものが挙げられます。
心理士の資格は精神科の病院だけではなく、企業や学校のカウンセラーなどでも活かせる資格です。
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収入がアップする方法は、資格を取得する以外にもあります。たとえば、夜勤回数を増やしたり、昇給を目指したりするほかにも、副業やバイトを行うことで収入を増やせるでしょう。
夜勤は通常、基本給に加えて夜勤手当が支給されるため、夜勤回数を増やすことで給与アップが期待できます。日本看護協会の「看護職の給与に関するデータ」によると、夜勤手当の平均は以下のとおりです。
| 勤務形態 | 夜勤手当 |
| 三交替制(準夜勤) | 4,234円 |
| 三交替制(深夜勤) | 5,199円 |
| 二交替制(夜勤) | 11,368円 |
ただし、連続した夜勤勤務は体調管理に影響を及ぼす可能性があるため、無理のないシフト調整が必要です。
昇給や昇進は、日々の実績やリーダーシップ、業務改善の効果が評価される結果として得られます。管理職や主任など上位のポジションに昇格することで、責任の増加とともに給料も向上するでしょう。管理職になると現場とは違う苦労があり、スタッフをまとめる立場から医療や看護に貢献したいと考えている方にはおすすめです。
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副業やダブルワークは、通常勤務外の時間を活用して追加収入を得られる方法です。看護師としての経験と専門知識を活かし、副業を通じて収入の多角化を図ることが可能でしょう。本業との相乗効果が期待できる分野での取り組みが効果的です。ただし、労働時間や体調管理など無理なく本業と両立できる環境づくりが必要です。また、職場によっては副業が行えない場合があるため、規定や規則を確認すると良いでしょう。
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企業が提供する福利厚生制度は、直接の給与アップには現れなくても、実質的な経済的メリットをもたらす可能性があります。交通費補助や住宅手当、育児支援や健康診断のほかにも、福利厚生施設の利用など職場によっても内容が異なるため確認が必要です。各種制度の内容を十分に理解し、積極的に活用することで、家計全体の負担軽減や実質的な収入の増加につながるでしょう。
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転職は、ほかの現場でより高い給与水準や好条件の労働環境を実現するための有力な手段の一つです。自分の専門知識や経験がどのように評価されているかを把握し、転職エージェントや求人情報を活用することで、希望に沿った条件の求人を見つけやすくなります。計画的な準備と情報収集により、キャリアアップと給料アップが期待できるでしょう。
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ここでは看護師が給与アップする資格に関するよくある質問に対してQ&A方式で回答します。
職場の規定により支給されるところもあれば、もらえない場合もあります。保健師の職場は、保健センターや保健所、福祉施設などが主です。夜勤がない場合があり、夜勤手当が支給されないことから、資格手当があっても給与的には看護師よりも下がる可能性があるでしょう。求人情報などを確認し、給料と資格手当の有無は事前によく調べることがおすすめです。
医療系の資格手当は内容によってさまざまです。救急系のACLSプロバイダーに対して月1万円の資格手当が支給されることもあれば、公認会計士の資格を取り専門職として働くことで月2万円支給されることもあります。募集要項だけでは詳しく記載されていないこともあるため、就職先に確認すると良いでしょう。
「看護師が給与アップする資格を知りたい」「資格を取得して収入につなげたいけどなにから始めたら良いかわからない」という方もいるかもしれません。資格を取得することで資格手当が支給されますが、すべての職場に手当があるわけではなく、規則を確認する必要があります。また、資格取得には資格手当やキャリアアップなどのメリットがある反面、経済的・時間的負担などのデメリットも存在します。どのような資格があるのか、また給料アップにつながるのかを情報収集しましょう。資格取得以外にも給料アップを目指すなら転職も一つの手段です。
「効率的に給与アップしたい」「資格取得と転職も含めて相談したい」というかたはレバウェル看護がおすすめです。レバウェル看護は転職支援サービスであり、資格取得やキャリアアップも含めて、一人で情報収集するよりも詳細な情報が得られます。キャリアアドバイザーが丁寧にヒアリングし、希望や要望を含めて求人がマッチングしてくれるため、ミスマッチが起こりにくいでしょう。相談のみでも可能なため、気軽に相談できます。
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