病歴が理由で転職活動に不安…悩みながらも見つけた自分に合った職場

2023.12.7

一般病院の待合室のイメージ

「病歴が理由で転職活動に自信がない」急性期病院に入職後激務で体調を崩し退職した看護師Eさん(24歳/女性)の場合

正看護師のEさんは、新卒で急性期病院の外科病棟に入職。しかし、激務で体調を崩してしまい2年後に退職しました。休養後に、病状が落ち着いてきたためご相談くださいました。真面目で礼儀正しいEさんですが、病歴を非常に気にされ、考えがまとまらず悩んでいるご様子。そんなEさんの転職を背中を押そうと、アドバイザーがサポートしました。

体調不良から休養後に転職を検討するも病歴が気がかり…

先日、いつもの美容室で、新人の美容師さんにシャンプーしてもらいました。「手際が悪くてすみません」と言いながら、時間をかけて丁寧に洗ってくれる美容師さん。

ぎこちない手つきに一生懸命さを感じ、私がアドバイザーとして駆け出しの頃に担当させていただいた、ある看護師さんを思い出しました。

24歳の正看護師Eさんは、新卒で急性期病院の外科病棟に入職。激務で体調を崩されて自律神経失調症になり、2年後に退職されました。

しばらく休養した後に、病状が落ち着いてきたため私どもにご相談くださったのですが、不安が強いご様子だったので、直接お話を伺うことにしました。

お会いしてみるとEさんは、とても真面目で礼儀正しい方。しかし、病歴をとても気にされ、何をしたら良いか考えがまとまらず、何度も「すみません」と言うのです。“私がしっかりとサポートしなければ!”と強く思いました。

まずは、「病歴も含めて交渉にあたるので安心してください」とお話し、急性期やリハビリ、療養、透析専門など多様なタイプの病院をご提案しました。

その中でEさんが惹かれたのは、福利厚生が充実し、急性期の経験も生かせるA総合病院です。

本当は別の病院をおすすめしたかったのですが、Eさんがとても意欲的になられたので、A総合病院を第一希望とし、面接にご同行しました。

Eさんは緊張しながらも、看護部長の質問にきちんと答えられ、配属部署まで伝えることができ、面接はとても好感触でした。「結果が楽しみです!」と喜ぶEさんに、私もホッと一安心しました。

しかし、結果はなんとNG。看護部長さんは好感を持ったのですが、病歴のために最終の稟議が通らなかった、ということでした。

無理なく働ける病院を紹介し面接に同行

「Eさんの期待を裏切る結果になってしまった…」と私は責任を感じ、Eさんに何度も謝りました。しかしEさんは、「気にしないでください、また頑張ります!」と明るく言われたのです。私はホッとして「実はEさんには、B病院をおすすめしたかったんです」と、切り出しました。

B病院は、内科を中心とした地域密着型の一般病院です。スタッフの人間関係が良く残業も少ないので、病歴が気になっているEさんも、無理なく働けるのではないか、と考えていました。

Eさんが改めてB病院を希望されたので、再び面接にご同行しました。

Eさんは終始落ち着いた笑顔で、仕事の抱負を明確に語られ、病気についても自らご説明されました。Eさんの堂々とした態度に、私は驚いてしまいました。

内定が決まった後も状況を確認しサポート

看護部長もEさんの人柄を理解され、その場で内定が決まりました。「受け入れてもらえて良かったです!」と朗らかな笑顔のEさん。私も一緒に大喜びしました。

しかし私はその後も、“職場の雰囲気になじめるだろうか”“また体調を崩してしまわないだろうか”と、Eさんのことを心配していました。

するとEさんは、こんなメールをくださったのです。

「私のために一生懸命になってくださって、本当にありがとうございます。親身になって支えてくださったから、面接でも勇気が出ました。まだまだ不安だらけなので、辛くなったらまた相談させてくださいね」

思わず目頭が熱くなりました。Eさんが不安なときに少しでも力になれたのなら、こんなに嬉しいことはありません。アドバイザーとしてはまだまだ未熟ですが、Eさんをサポートさせていただけて、本当に良かったです。

Eさん、いつまでも応援しています!

誰かに聞いて欲しい悩みはありませんか

転職成功のポイント

ここでは、体調不良や疾患などで退職経験のある方が、転職を成功させるポイントを紹介します。無理なく働ける職場を見つけるために、大事なポイントを押さえておきましょう。

根気よく自分に合った求人を探す

前職を体調不良で退職した方の看護師さんの中には、「経歴がネックになるのでは…」と不安になる方も多いでしょう。もし求人探しや選考が上手くいかなくても、焦る必要はありません。諦めずに自分に合った職場を探すことが大切です。応募可能な求人があった際は面接で仕事への意欲をアピールしてください。

面接では病歴についても説明する

病歴がある方は、面接で正直に伝えることが大切です。具体的には「通院の有無や頻度」「服薬の有無」など、症状について正しく伝えてください。今は落ち着いていて仕事にも支障がない場合は、その旨を話しましょう。また、仕事するうえで不安なことがある場合は、想定されることや、対応策をあらかじめ伝えておくとスムーズです。面接で病気のことを話すときは、「マイナスに見られるのでは?」と思いがちですが、自信のある姿勢で臨むことが大切です。自信がないように見えると、仕事を任すのは不安と感じさせてしまう恐れも。「経歴は関係なく、今のこの状態で採用したい」と感じてもらえるよう、看護業務への強い意志をアピールしてみましょう。

レバウェル看護に相談する

「前職を辞めた経緯が気になり転職できるのか不安…」「自分に合った求人を見つける自信がない」とお悩みの方は、レバウェル看護にご相談ください。レバウェル看護では、キャリアアドバイザーが退職理由や今のお悩みをヒアリングし、働きやすい職場を提案します。久しぶりの仕事探しで、「何から始めたら良いのか分からない」という方も、選考対策や面接日の調整、条件交渉など幅広くサポートしますよ。

働くうえでの悩み相談してみませんか?
看護師さんのお悩み相談窓口」では働くうえでのまざまな悩みに寄り添います。看護師のキャリアパスに詳しいアドバイザーが1人では解決しにくい悩みにお答えします。
\転職するか決めなくても大丈夫/

この情報はお役に立ちましたか?

無料でさらに聞いてみる

「レバウェル看護」を使うと、より詳しく話を聞くことができます。どんな転職先があるのか等も事前に知ることができます。

インタビュー参加者全員にギフト券3,000円分プレゼント!