2023.11.13
「定年近くの転職でも収入は下げたくない」クリニックで20年勤務のAさん(女性)の場合
クリニックで勤続20年のAさんは介護のご経験もあり、ケアマネージャーの資格も持つベテランナースです。「65歳の定年まで働きたい」と考えるAさんですが、60歳を目前に体力の限界を感じ、負担なく働ける職場を探したいとのご相談でした。今より収入を下げたくないという条件があり、なかなか希望の職場が見つかりません。パワフルで看護の仕事の好きなAさんの転職をサポートしようと、アドバイザーがとある提案をいたしました。
みなさんは看護師の仕事は好きですか?看護師1年目の大変さや、初めてプリセプターになった年の忙しさ、仕事に慣れて自信がついたころの日々。そして、ベテランの域に入り、さまざまな経験を積んだ自分の看護。辞めたいと思った日や看護師で良かったと思う日、そんな看護師としての日々も、いつかは終わりを迎えるんですよね。
今回、ご紹介するAさんは、看護歴35年のベテランナース。介護のご経験もあり、ケアマネージャーの資格を持ち、現在はクリニックで勤続20年という看護師さんでした。
「65歳の定年まで働きたい」と考えるAさんですが、60歳を目の前にして、体力の限界を感じるように。
65歳まで働くための転職を考え、今回、ご相談くださいました。
「仕事を辞めようと思ったことは一度もないんですよ」と話すAさんは、早くにご主人を亡くされ、女手1つで2人のお子さんを育ててきたパワフルな方です。
ただ、今までのような週5プラス半日の週6勤務で65歳まで走り続けることに、不安を感じているようでした。
「まさか看護師としての最後を考える日が来るとは…」と話すAさんからは、看護師の仕事が好きだという気持ちがうかがえました。
Aさんが65歳まで安心して続けられる、そんな職場を探したい!
そう思いましたが、Aさんはお子さんのために、「今より収入を下げたくない」というご条件。
勤続20年と同じ年収を稼げる日勤常勤を見つけるのは、容易ではありません。
なぜなら、大半の事業所が60歳定年のため、65歳までとなると再雇用となり、どうしても給与が下がってしまうのです。
次第にAさんからも「今まで頑張ってきたことは評価されないのでしょうか……」という元気のない声が。
Aさんに諦めてほしくないと、希望の通勤距離をもう少しだけ広げさせていただくことに。
すると、全国に福祉施設を展開する法人で、「59歳までの入職ならば、60歳以降も嘱託社員として勤務可能」という求人が見つかったのです。
さっそく連絡を取り、Aさんの人柄や経歴などを伝え、給与や賞与を交渉しました。先方も、「Aさんのような方なら」と言ってくださいました。
しかも、この施設には定年がないのです!
そのことをAさんにお伝えすると、Aさんの表情がぱっと明るくなりました。
「実は65歳までと考え、あと何年とカウントダウンするのが、なんだか寂しかったのです」というAさん。
65歳になったとき、まだ働きたい思いがあれば看護師を続けられるという事実に、Aさんは希望をもたれたようでした。
そして、面接と見学を経て、Aさんはそちらの施設に入職。入職後に状況を伺ったところ、「人間関係も雰囲気も良く、先のことも心配せずに安心して働けて良かったです」とうれしいお言葉をいただきました。
長く頑張ってきた看護の仕事。さまざまな出来事を乗り越えてきた看護師としての最後をどう迎えるのか、そのお手伝いが良い形でできたことを、本当にうれしく思います。
Aさん、これからも応援しています!
ここでは、定年間近で転職を検討している看護師さんに向けて、仕事探しのポイントを紹介します。納得できる職場へ転職できるよう、ぜひご一読ください。
希望条件にぴったりの求人がなかなか見つからない場合は、仕事探しの幅を広げることをおすすめします。今回紹介したAさんのように、「給与は下げたくないけど通勤範囲は広げてもOK」など、転職の条件を見つめ直すことで、選択肢は増えていくでしょう。まずは自身で優先順位を考えて、譲れないポイントと譲れるポイントを整理してください。
一般的な定年間近の方が転職する際は、これまでのキャリアや具体的な実績とともに、看護への思いや熱意を伝えることが大切です。転職するということは、年齢に関わらず「新しい環境で働く」ということです。経験豊富なベテランナースの方は即戦力となり活躍できるはずですが、「看護師の仕事が好き」という気持ちをアピールできると、さらに好印象でしょう。前向きな姿勢が伝わることで、より採用に近づくかもしれません。
「これから先の働き方もこのままでいいのか」「希望条件に合った求人を一人で探すのは難しい」と不安な方は、転職エージェントを利用するのも一つの方法です。「レバウェル看護」では、求職者のキャリアをふまえ、個々に合った働き方を提案することが可能です。専任のアドバイザーが条件交渉も行うため、希望条件にぴったりの職場へ転職できるでしょう。希望条件が整理できないとお悩みの場合も、生活スタイルやキャリアプランも考慮してともに考えますのでご安心ください。
「レバウェル看護」を使うと、より詳しく話を聞くことができます。どんな転職先があるのか等も事前に知ることができます。
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