子育ても家計も…シングルマザー看護師が転職で気づいた頼ることの大切さ

2023.6.9

木のサイコロにトラスト(信頼)という言葉が入っているイメージ

「娘が学校に行く時間だけ働きたい」15年のブランクがあるシングルマザーのNさん(女性)の場合

離婚を機に復職を検討し、15年ぶりに看護師として働くことを決めたシングルマザーのNさん。小学4年生の娘さんが学校に行っている間に働ける日勤のみで職場をご自身で探したそうですがなかなか見つけられず、今回ご相談してくださったのです。できるだけ希望条件に沿った求人をご紹介できるよう、アドバイザーがある提案をしてみました。

日勤でも稼げる病院を紹介してほしい

先日、友人の子供が小学校に入学しました。シングルマザーとして頑張っている友人をずっと見てきたので、誇らしげに見せてくれた成長した子供の写真には、深い感動を覚えました。

今回、ご紹介するNさんも離婚を機に復職を考え、15年ぶりに看護師として働くことを決めたシングルマザーでした。

小学4年生の娘さんが学校に行っている間に働ける日勤のみで職場をご自身で探したそうですが、なかなか見つけられず、今回、ご相談くださったのです。
確かに日勤常勤の求人は夜勤有りの常勤に比べてあまり出てきません。加えて、希望する給与の条件によっては、選択肢はさらに狭まってしまいます。

いくつかの病院に声をかけ、日勤のみでOKをくれた病院はあったのですが、Nさんの希望給与額には交渉しても届きませんでした。

家計を背負い、娘さんの今後の教育費等も考えると少しでも多く稼ぎたいところですが、日勤のみの働き方では限界があります。

それでもエリアを拡げて探すと、春に日勤の看護師が辞めるという1件の病院が見つかりました。春までは夜勤ありの勤務形態で、・その後は月1~2回の夜勤に入るという条件なら給与もNさんの希望額でOKを頂けたのです。

両親には甘えられないという想い

そのことをNさんにお伝えし、月に1~2回だけ夜勤中に娘さんのことをまかせられるご家族の方は近くにいないか伺ってみました。

するとNさんから、「両親には離婚を反対されたので、 絶対に甘えたくないんです!」という強い反応が返ってきたのです。

夜勤なしのほかの求人を探す約束はしましたが、Nさんの強い語調が気になり、「お子さんと二人で生きていくのなら、 人に頼ることも必要だと思いますよ」とお伝えさせて頂きました。Nさんが娘さんと一緒に頑張っているとわかっているからこそ、言わずにはいられなかったのです。

私は長くアドバイザーの仕事をしてきた中で、シングルマザーの看護師さんにも多く出会いました。そして、みなさんからあることを学ばせて頂きました。

「シングルマザーだからこそ、人に頼れるようになることが大事」

人に頼ることの大切さは、私が出会ったシングルマザーの看護師さんに教えていただいたことのひとつです。

それを伝えるとNさんは、「やっぱり難しいと思います…。でも、一応両親に話だけはしてみますね」と言ってくださり、その日の相談は終了しました。

思いきって両親に頼ることで開けた転職への道

翌日、 Nさんからお電話があり、「思い切って両親に話してみたら、『どんな時もあなたの味方だよ』って言ってもらえたんです」と泣きながら話してくださったのです!

ご両親も実は心配していたけれど、うまく話せなくなっていたそうで、Nさんからの連絡を機にようやくお互い意地を張らずに話し合えたそうです。

そして、Nさんは将来のことも考え、ご両親に頼りながら夜勤有りの常勤で働くことに決めました。

夜勤有りにしたことで、Nさんのご希望給与額を満たし、身体的な負担の少ない慢性期病院と療養病院の2ヶ所をご提案することができました。

最終的にNさんは、自身に合っていると感じた慢性期病院へ入職を希望し、無事に転職することができました。

その後、Nさんから「あの時、思い切って両親に頼るきっかけができて良かったです」と感謝の言葉を頂きました。

シングルマザーとして生きる決断は、本当に大変なことだと思います。そんな時、「看護師資格を持っていて良かった」と話される方がほとんどです。

それでも、仕事や育児のすべてを1人で行なっていくには限界があります。

お子さんにとって、頼れるお母さんは世界でたった1人。だからこそ、お母さんも1人で無理をせず、周囲の助けを借りても良いと思います。

Nさんは、15年のブランクからの復職。簡単なことではありませんが、お子さんとの幸せのために、ご両親に程よく頼りながら、頑張っていってくださいね。

誰かに聞いて欲しい悩みはありませんか

転職成功のポイント

Nさんのようなシングルマザーの方や、身近に頼れる人がいないという方は、悩みを1人で抱えてしまいがち。その結果、時として転職の選択肢が狭まってしまうこともあります。ここでは転職成功のポイントをご紹介するので、お悩み解決の参考にしてみてください。

待遇だけを優先し過ぎない

「夜勤なし」「給与は◯◯万円以上」などの待遇面を優先し過ぎると、選べる求人が少なくなってしまいます。それだけでなく、好待遇の職場に転職できたとしても、仕事内容や職場によってはやりがいがもてない・自分の看護観と異なるなどの理由から、ミスマッチで早期離職につながる恐れがあるので気を付けましょう。

大切にしたいことに優先順位をつける

転職の際は、自分が大切にしたいことに優先順位をつけましょう。給与額やキャリアアップ、ワークライフバランスなど、転職に求める条件はさまざま。しかし、すべての条件を叶えられる転職先を探すのは難しいため、最優先したい条件を叶えられるように優先順位をつけることが大切です。また、仕事における条件だけでなく、今の生活で優先したいことの順位も決めておきましょう。転職と生活のなかでの最優先事項をすり合わせながら求人を選ぶと、仕事とプライベートの両方を充実させられる転職を叶えることができるでしょう。

希望条件を叶えるために頼れる先を検討する

希望条件を叶えるために、頼れる先について検討することも大切です。転職活動中はもちろん、転職後も何かあったときに頼れる人やサービスを見つけておくことで、仕事の不安を軽減することができます。そのため、転職活動では求人を探すことのほかにも、以下の点について意識しておきましょう。

  • 家族や両親、公共や民間のサポートサービスなどを頼る
  • 家庭と仕事の両立のために頼れる先を検討しておく
  • 転職先で現在の自分の状況を理解してもらえるかをチェックする

転職活動は1人で行い、内定獲得まで完結させられるという看護師もいるでしょう。しかし、Nさんのように家庭の事情がある方や、1人では解決が難しい問題に直面している方は、周囲や職場の助けを借りて転職することを考えてみてくださいね。

レバウェル看護に相談する

「なるべく稼げる職場で働きたい」「夜勤なしの職場を探している」など、条件に合った求人が見つからない方はレバウェル看護にご相談ください。
レバウェル看護は、看護師向けの求人に特化した転職エージェントです。希望条件に沿った求人紹介はもちろん、どうしたらより希望の働き方ができるかを一緒に考え、これまでのサポート経験からアドバイスもさせていただきます。
まずはアドバイザーとのカウンセリングで希望を丁寧にヒアリングしてから求人をご紹介するので、1人で行う転職活動よりもミスマッチの可能性を限りなく減らすことが可能です。サービスはすべて無料なので、まずはお気軽にお問い合わせください。

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