
医療現場で業務に向き合っている看護師のなかには、医師や患者さんによるセクハラ被害に困っている人もいるでしょう。看護現場では、男性・女性問わずセクハラを受ける可能性はあります。
この記事では、看護師が受けがちなセクハラの概要、セクハラを受けやすい場面、被害を受けたときの対処法をご紹介。これ以上被害を拡大しないためにも、本記事にまとめた情報を参考にしてみてください。
厚生労働省の「職場におけるハラスメントの防止のために(セクシュアルハラスメント/妊娠・出産・育児休業等に関するハラスメント/パワーハラスメント)」によると、職場におけるセクシャルハラスメントには対価型と環境型があります。
看護師が受ける「対価型セクシャルハラスメント」は、上司・医師が性的な言動をし、看護師が拒否や抵抗をすると不利益な対応を受けることを指します。具体的な例としては、解雇・降格・減給・労働契約の更新拒否・不利益な配置転換などです。
看護師が受ける「環境型セクシャルハラスメント」は、看護師の意に反する性的な言動を受け、職場が不快になることを指します。具体的には、看護師としてのスキルが発揮できなくなったり、業務を進めるうえでの支障が生じたりすることです。
| 対価型セクシュアルハラスメント | ・医師や上司が看護師に性的な関係を要求したが、拒否されたので解雇する ・医師や上司が腰や胸部に触ったが抵抗されたので看護師に不利益な配置転換をする ・医師や上司が職場で日頃から性的な事柄を発言していたところ抗議され、抗議した看護師の立場を降格する |
| 環境型セクシュアルハラスメント | ・患者や同僚、上司に腰や胸部を触られて看護師の就業意欲が低下する ・同僚が上司や患者さんに自分の性的な情報を流布したのが苦痛で仕事に手がつかない ・同僚が職場で性的なWebサイトを閲覧していることを苦痛に感じている |
そのほかにも、「身体的な特徴について言及される」「パートナーの有無をしつこく問われる」といったセクハラ行為を受けるという場合があります。
看護師は、患者さんや医師からセクハラを受ける可能性があります。ここでは、看護師がセクハラを受けやすい場面についてまとめました。
患者さんから看護師に向けられるセクハラには、以下のような内容が挙げられます。
看護現場では、身体的な接触が発生することで、勘違いによる好意をもたれることもあるようです。性的な接触や個人的な関係を迫られると、仕事に対するモチベーションが低下してしまうでしょう。
看護師は、医師によるセクハラを受ける場合もあります。具体的な例は下記のとおりです。
医師によっては強い立場を利用し、看護師が断れないことを想定してセクハラをしてくる場合もあります。また、「このくらいは大丈夫だろう」という認識で、ハラスメント被害に対するアップデートをしていない人もいるでしょう。
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医療現場では服を脱いだり、治療のためにプライベートゾーンを見せたりと、ほかの職場よりもセクハラが起こりやすいといえるかもしれません。この項では、看護師が受けるセクハラの実態を解説いたします。
看護現場ではどうしても患者さんとの距離が近くなるため、どこからがセクハラになるのかの線引が難しいといえます。看護師側も身体に触れられたり会話をするのに慣れてしまい、自身がセクハラを受けていると気づかずに常態化する場合もあるでしょう。患者さんによる言動で不快に感じることがあれば、セクハラの事実として受け止め、我慢しないようにすることが大事です。
交際関係を迫られたり、過剰なスキンシップをされたりと、看護現場におけるセクハラは男性・女性問わず受ける可能性があります。異性間だけでなく、同性間によるセクハラが起こることも考えられるでしょう。セクハラを受けてしまったときは、男女問わず正しい対処法を実行することが求められます。
看護師がセクハラを受けたときは、根本からトラブルを解消することが重要です。常態化してしまう前に、自分にできる対処法を知っておきましょう。
患者さんや医師からセクハラを受けたときは、「それはセクハラです」と指摘します。なかには悪ふざけのつもりで看護師にセクハラをする人もいるので、嫌悪や不快な気持ちをはっきりと示すことが大事です。無視や我慢を続けて無理をしてしまうと、セクハラ被害が悪化する可能性もあるので注意しましょう。
セクハラを受けてつらいと感じている看護師は、その気持ちを1人で抱え込まないことが大切です。「ほかの人に公言しない」と信頼できる上司や同僚がいれば、セクハラ被害について相談してみましょう。悩んでいることを相談するだけでも気持ちが落ち着き、次に取るべき行動が見えてくるかもしれません。
患者さんからセクハラを受けている看護師は、医師や上司に直接注意してもらうと効果的です。上の立場にある人が患者さんに指摘すれば、セクハラの状況が改善される可能性が高まるでしょう。
厚生労働省の都道府県労働局雇用均等室によると、職場がセクハラから職員を守ることは義務化されています。セクハラ被害から看護師を守ってくれる職場なら、再発防止や働きやすさの向上に取り組んでもらえるでしょう。
職場内での相談が難しかったり、相談しても状況改善が見込めなかったりする場合は、外部の窓口や弁護士に相談するのも手です。外部のサービスなら相談内容やプライバシーが厳守され、情報が漏れることはありません。また、セクハラを受けている証拠の情報収集や実践的なアドバイスをしてくれます。
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ここでは、看護師がセクハラを受けることに関する質問を、Q&A形式で回答していきます。
患者さんとの距離が近く、身体に直接触れる機会が多いからという理由が考えられます。加えて、医師や患者さんと密室になること、女性が多いことも要因として挙げられるでしょう。看護師が受けるセクハラの実態については、本記事の「医療現場ではセクハラが起こりやすい?」も合わせてご一読ください。
可能です。医療現場では難しい場合もありますが、映像や音声といった証拠があれば、裁判で有利にはたらくでしょう。ただし、セクハラで看護師が訴えるのは時間もお金もかかるので注意が必要です。「法的措置を取ります」と宣言するだけでも、被害の牽制になる可能性があります。
看護師がセクハラを受けると精神的な苦痛を感じたり、仕事に集中できなくなったりします。医師や患者さんからセクハラを受けていても、看護現場では仕事に向き合わなければなりません。セクハラを受けた看護師は、被害者であることを自覚し、自分を守るための行動に移すことが大事です。上司・同僚に悩みを打ち明けたり、外部サービスに相談したりと、無理や我慢を続けないようにしましょう。
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