看護師の人間関係はドロドロってほんと?改善方法や転職時のポイントを解説

2022.10.26

仲が悪そうな男女の看護師のイメージ

「看護師の人間関係って、どうしてドロドロしてるんだろう」とお悩みの看護師もいるのではないでしょうか。人間関係の問題は看護師に限らずどのような職場でも起こりうることですが、看護師特有ともいえる問題もあるようです。

この記事では、看護師の人間関係がドロドロになる理由についてご紹介します。人間関係の悩みを持つ看護師の方は、ぜひ参考にしてみてください。

看護師の人間関係がドロドロになる理由

ここでは、看護師の人間関係がドロドロになる理由について解説します。職場の人間関係について悩んでいる方は、心当たりがあるかチェックしてみましょう。

派閥や上下関係がある

人間関係がドロドロになる背景には、ベテラン看護師による派閥や過度に厳しい上下関係が関わっていることがあります。ベテラン看護師に逆らわない、派閥に属していない看護師とは仲良くしないなど、看護師間で暗黙の了解とされるルールが職場にあることも。そのため仲間外れや人の悪口などが職場内で発生し、人間関係がドロドロになってしまいます。

仕事の忙しさで余裕が持てない

看護師は慢性的な人手不足が続いており、毎日忙しいとほかの看護師を気遣う余裕がない病院もあります。余裕が持てないとほかの看護師に対して冷たく当たったり、些細なことで怒ったりなど、人間関係のトラブルに発展しやすくなるでしょう。その結果看護師同士が不仲になり、人間関係がドロドロになることも。

責任重大な仕事のためピリピリしている

看護師は患者さまの命を預かる責任重大な役割を担っているため、常に気を張ってピリピリしている方もいます。特に小さなミスも許されないような緊急性の高い現場では、看護師同士でお互いを厳しい目で見ることもあるでしょう。その厳しさを看護師同士の不仲と捉えてしまうことも、人間関係がドロドロに感じてしまう原因の一つです。

看護観の違い

看護師による看護観の違いも、人間関係がドロドロするきっかけとなるケースもあります。「患者さまにじっくり向き合うこと」「効率良く仕事をこなすこと」など、大切にしている看護観は人それぞれ。そのため、看護観の違いが仕事の進め方に影響することがあり、自分が理解できない価値観の相手に対し苦手意識や対抗心が生まれてしまい、人間関係を悪化させてしまうこともあります。

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人間関係がドロドロしやすい病院の特徴

ここでは、人間関係がドロドロしやすい病院の特徴についてご紹介します。

人手不足

仕事の忙しさで余裕が持てないで触れたように、人手不足な病院は看護師の人間関係がドロドロしやすい傾向にあります。人を気遣うためには、まず自分に余裕があることが前提です。人手が足りない病院では自分のことだけで手一杯になってしまうため、ほかの看護師のことには気が回らず、人間関係が良くない職場環境になってしまっていることがあるでしょう。

ほかの人の悪口を耳にする

看護師や医師、ときには患者さまの悪口まで耳にするような職場は、表面上は仲良く見えても実情は人間関係がドロドロであるケースが見られます。人の悪口をいう人は、自分もほかの人から悪口をいわれている可能性が高いものです。また、悪口でつながるような人間関係は長続きしないパターンが多く、いつのまにか仲の良い人がいなくなっていることがあります。

師長さんの意見に反論できない

師長やリーダーなど、立場が上のベテランに看護師が反論できないことも、人間関係がドロドロになりやすい職場の特徴です。反論すると仲間外れにされたり、陰で嫌がらせをされたりなどの問題がある職場もゼロとはいえません。

ドロドロな人間関係を改善するには?

ここでは、ドロドロな人間関係を改善する方法について解説します。人間関係の悩みを持つ看護師は、まずできることから試してみましょう。

仕事中の自身の言動を振り返る

もし自分に対してつらくあたってくる看護師がいるときは、仕事中の自身の言動を振り返ってみてください。たとえば、指示を受けたときの返事が小さい、不明点を自己判断で解決してしまうなど、思い当たることはないでしょうか。相手は嫌がらせをしているつもりはなく、当たり前のことに対して注意しているだけの可能性もあります。自分に悪気がなくても、相手に快く思われていない行動がなかったか振り返り、問題を意識して直すことで人間関係の改善につながることもあるでしょう。

相手の看護観を理解する

看護観の違いが人間関係の悪化につながっているときは、相手の看護観を理解するように努めてみましょう。看護観の違いでも触れたように、患者さま重視の看護をしたい方と効率重視の看護をしたい方とでは、仕事の進め方も異なってきます。相手の看護観を否定するのではなく、価値観やなぜそのような看護観を持っているのかを聞いてみることで、自分にはない視点に気付けることも。お互いの考えを理解したうえでどのような看護をしていくべきか話し合えれば、ドロドロだと感じていた人間関係が緩和される可能性が出てきます。

仲の良い人に相談する

人間関係の悩みを仲の良い人に相談することで、思わぬアドバイスをもらえることもあります。また、業務に差し支えるレベルで人間関係が悪化していたり、嫌がらせを受けていたりする場合は、早めに上司に報告してください。自分だけで解決しようとせず、困ったときは他者の力にも頼りましょう。

必要以上に関わらない

何をしても関係の修復が見込めない相手がいるときは、こちらから必要以上に関わらないのも一つの手です。ドライな考え方になりますが、仕事さえできていれば、同僚や先輩看護師と無理に仲良くすることはありません。仕事上最低限のコミュニケーションだけとって、あとは一定の距離を取るのも場合によっては大切です。

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どうしても看護師の人間関係が改善しないときは?

どうしても看護師の人間関係が改善しないときは、異動や転職も視野に入れましょう。それぞれ詳しく解説します。

異動ができないか上司に相談する

現在の部署でのドロドロな人間関係に耐えられない場合、異動ができないか上司に相談してみてください。同じ病院のなかでも、所属部署が変われば人間関係はリセットされます。また、異動したい理由が人間関係であることを説明すれば、上司が解決に向けて動いてくれたり、人間関係の良い部署への異動を検討してくれたりすることがあるでしょう。

転職を検討する

現在の病院に異動先がないときは、転職することも考えましょう。「人間関係が嫌で退職なんてわがままだ」と思うかもしれませんが、ストレスを溜め込み続ければ体調に影響する恐れも出てきます。自分の身を守るために転職するのは、逃げではありません。転職は必要な決断と割り切って、行動を起こすことも大切です。

人間関係がドロドロしていない職場の特徴

転職するにあたり、「どんな職場なら人間関係が良いんだろう?」とお悩みの方もいるでしょう。ここでは、人間関係がドロドロしていない職場の特徴について解説するので、転職活動の参考にしてください。

新人や若手を教育・フォローできる環境がある

新人や若手を教育・フォローできる環境がある職場は人手不足の可能性が低く、人間関係も良好であることが多いでしょう。チームワークや団結力も高い傾向にあるため、求人情報や病院のWebサイトで情報を集めてみてください。

患者さまの目に入らない場所も清潔に保たれている

患者さまが行き来する診察室や廊下、待合室が清潔なのはもちろん、ナースステーションや休憩室、会議室など、患者さまの目に触れない場所もきれいな病院も転職におすすめ。余裕のない職場は人目につかない場所の整理整頓がおろそかになりやすく、人間関係もドロドロになりがちです。可能であれば職場見学をさせてもらい、転職時の判断基準の一つにしてみてください。

上下関係の風通しが良く先輩にも話しかけやすい

上下関係があってもギスギスしておらず、先輩に話しかけやすい環境がある職場は、人間関係も良好であるといえます。上下関係があること自体は当たり前ですが、それを利用して新人や立場が下の看護師に威圧的になってしまうのが、ドロドロな人間関係が形成されやすくなるきっかけの一つです。先輩が後輩に優しい職場は雰囲気が穏やかで、誰とでも接しやすい人間関係が期待できます。

看護師の人間関係が良い職場に転職するには?

看護師の人間関係が良い職場に転職するには、病院の特徴を把握したり、転職エージェントを利用したりするのがおすすめです。以下でそれぞれ見てみましょう。

病院ごとの特徴や雰囲気を把握する

まったく同じであるとはいえませんが、病院の種類ごとに似たような特徴や雰囲気はあります。たとえば大学病院や総合病院は職員の人数が多いため、公私をしっかり割り切って適度な距離感で働けることが多いです。反対にクリニックは職員が少ないため、比較的親密な人間関係を作りやすいでしょう。また、看護師が働ける職場は介護施設や保育園など、病院以外にもさまざま。病院やクリニックだけにこだわらず視野を広げ、自分の興味のある職場について特徴を調べてみてください。

転職エージェントを利用する

転職希望先の情報を詳しく知るには、転職エージェントの利用もおすすめです。転職エージェントでは自分の希望に合わせて求人を紹介してもらえるほか、職場の情報や雰囲気も詳しく教えてもらえるので、人間関係が良好な転職先を見つけられる可能性が高くなるでしょう。転職活動がよりスムーズに進みます。

また、転職エージェントは職種や業界、年代別に特化した多くのサービスがあります。レバウェル看護では、看護師に特化した求人を多数保有。職場別、希望条件別、勤務時間帯別などさまざまな条件から最適の求人をご紹介するので、転職を検討している方はぜひご利用ください。

まとめ

看護師の人間関係がドロドロになってしまう理由は、派閥や上下関係、職場の人手不足などさまざまです。また、人間関係が良くない職場は看護師同士の悪口が多かったり、立場が上の看護師に逆らえなかったりといった特徴があります。人間関係を修復するには、仕事中の自身の言動を振り返って改善したり、業務に支障が出ている場合には上司に相談したりといった対策をしてみてください。それでもどうにもならないときは、異動や転職を検討するのも選択肢の一つです。
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