看護実習で患者とコミュニケーションを取る方法は?ポイントを詳しく解説

2015.6.28

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看護実習をしている学生の中には、患者とのコミュニケーションの取り方がわからないという人もいるでしょう。また、先輩看護師への接し方がわからないという方もいるはず。このコラムでは、患者とコミュニケーションを取る方法やポイントを紹介します。また、先輩看護師と接する際のポイントも解説。看護実習でのコミュニケーションに不安のある方はぜひ参考にしてください。

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「レバウェル看護」編集部
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看護実習で患者とコミュニケーションをとるには?

看護実習では1人の患者を担当し、コミュニケーションを取っていきます。しかし、看護学生の中には初対面の患者とどうコミュニケーションを取ればいいのか分からないという人も。ここでは、患者とのコミュニケーションで意識したいことを解説します。

初日は日常会話からコミュニケーションを取る

看護実習の初日や2日目など、担当患者を受け持って日が浅いうちは日常会話でコミュニケーションを取るようにします。
日常会話で当たり障りのない内容であれば、初日でも素直に受け答えをしてくれる患者は多いでしょう。会話の内容に困るといったことも避けられます。ただし、患者が会話したくなさそうなときは無理に話しかける必要はありません。時間を置いてから話しかけるようにしましょう。

言葉遣いに気をつける

患者と話すときは言葉遣いに注意し、丁寧な話し方を心掛けるようにしましょう。
話しかける際は、患者の実年齢に合わせた話し方ではなく、それより10歳ほど年上の方と話すようなつもりで接します。

患者に拒否されても気にしない

看護実習で受け持ちの患者に拒否されても気にしないようにしましょう。
基本的に病院側は、患者に担当看護師が看護実習生になってもいいか確認しています。そのため、担当する患者に拒否されるケースは多くはないようですが、人によっては看護学生が関わることを嫌がる場合も。完璧な医療を求める患者は、看護学生を拒否する傾向にあるようです。患者は病気を治すために入院しているため、拒否されても仕方ないと思って対応すると、精神的な負担が減るでしょう。

笑顔がなくても当たり前と思う

担当患者に笑顔がなくても当たり前だと思うようにします。
病気で入院し、治療を続けている患者の中には、精神的・身体的負担から不機嫌な人もいるでしょう。そのため、無理に笑ってもらう必要はありません。看護学生からすると、笑顔がないのは気にかかります。しかし、適切なコミュニケーションを取っていれば、笑顔を見せてくれる機会はいずれ訪れるはず。患者の笑顔が見れれば、実習のモチベーションも上がるでしょう。

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看護実習で患者とコミュニケーションをとるポイント

ここでは、看護実習で担当患者とコミュニケーションをとるポイントを解説します。担当患者とのコミュニケーションで不安がある方や、困っている方は参考にしてください。

事前に患者について知り質問を用意しておく

患者と話す前に質問を用意するようにすると、コミュニケーションを取りやすくなるでしょう。
患者の情報は、基本的にカルテから得られます。また、指導担当の看護師に患者の疾患や治療について聞くのも良い方法です。このとき、患者のプロフィールについても聞くようにします。これらの情報と、普段の患者の様子から質問を考えれば、会話のきっかけに悩むことも減るでしょう。

質問攻めはしない

患者とコミュニケーションを取りたいがために、質問攻めにするのは避けましょう。
患者と会話を続けるために質問攻めにすると嫌がられる可能性があります。話しやすい患者でも、質問はほどほどにしましょう。患者と良好な関係を作りたいのであれば、何気ない会話からコミュニケーションを取るようにします。

患者と仲良くなりたいことをアピールする

看護実習では、担当患者に仲良くなりたい気持ちをアピールすることが大切です。
患者と話す際は、笑顔で対応するようにし、適切なタイミングで相槌を打つようにしましょう。そうすることで、患者の会話に興味があると示せます。また、爪切りや足浴などをする際は、何気ない会話を通して患者との距離を縮めていきましょう。

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看護実習の患者とのコミュニケーションで得られること

看護実習中、患者とのコミュニケーションで得られることは多くあります。中には、看護実習だからこそ得られるものもあるでしょう。ここでは、患者とのコミュニケーションで得られることをご紹介します。

1人の患者と深く関われるのは看護実習のメリット

看護実習のメリットは、1人の患者と深く関われるということです。
看護師として働くようになると、担当患者は数人。対して看護実習中の学生の担当患者は1人です。そのため、看護実習は1人の患者の看護に集中できる良い機会となります。看護学生の間に、1人の患者と十分なコミュニケーションが取れると、看護師として働くようになってから活かせる経験が増えるでしょう。1人の患者と親密な関係を築けるのは、看護学生だからできることといえます。

患者に合った看護を実践できるようになる

看護実習で経験を積むことで、患者一人ひとりに合った看護を実践できるようになるでしょう。
看護実習では1人の担当患者に専念するため、数日あれば患者の1日の過ごし方を知れます。患者の生活リズムが分かれば、負担の少ないコミュニケーションを考え、実践することができるでしょう。また、患者の病状に合わせたコミュニケーションの実践もできます。患者に合わせたコミュニケーションは看護師として働くには必須なため、看護実習で経験を積むようにしましょう。

アセスメントや看護計画の参考にできる

患者とのコミュニケーションで得た情報は、アセスメントや看護計画の参考になります。
患者と話す内容はさまざま。その日の調子を聞くほかに、五感を使って季節や天気の話をしたり、患者がしてきた経験や趣味について話したりできます。そのため、アセスメントや看護計画を考える際は、何気ない会話から自分ができる看護を見つけていきましょう。

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看護実習では先輩看護師とのコミュニケーションも大切

看護実習では患者との関わりのほかに、先輩看護師とのコミュニケーションも重要です。ここでは、先輩看護師と円滑なコミュニケーションを取るポイントを解説します。

挨拶はしっかり行う

先輩看護師に挨拶するときは、ハキハキと話すようにします。挨拶をする際は「本日もご指導よろしくお願いします。」など、一言付け加えると良いでしょう。
患者とのコミュニケーションでも挨拶は必須です。印象が良くなるように丁寧な挨拶を心がけます。

プレッシャーを感じてもやるべきことはしっかりやる

看護実習中に先輩看護師からプレッシャーを感じても、やるべきことはきちんと行いましょう。
実技をする場面では、先輩看護師の視線に耐えられない人や、プレッシャーを感じて上手く出来ない人もいます。また、報告や申し送りの場面では、先輩看護師からの鋭い質問にしどろもどろになってしまう人もいるでしょう。しかし、看護師であればプレッシャーを感じる場面に必ず遭遇します。そのため、看護学生のうちにプレッシャーを感じることに慣れ、いつでも普段通りの看護を実践できるようにしましょう。

 
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「レバウェル看護」は累計利用者数47万人(※)を超える看護師専門の転職支援サービス。 編集部の制作体制には看護師経験者や現役看護師を交え、これまでに1,000記事以上(※)を執筆。看護師にとっての悩み・不安・疑問を一番に相談する"相談窓口"になることを目指し、医療・介護の現場で尽力している方々をサポートするためのコンテンツを発信中。 (※)2023年6月時点

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