看護師が転職後に感じるギャップにはどのようなものがある?対処法も解説

2022.9.29

困った顔の看護師が矢印のカードを両手に持っているイメージ

転職を検討しているけれど、「入職の前と後で勤務条件や雰囲気にギャップがあったらどうしよう」と悩んでいる看護師や、希望を膨らませて転職したのに「こんなはずじゃなかった」と実際にギャップを感じ悩んでいる看護師は少なくないのではないでしょうか。

そこで今回は、看護師が転職後にギャップを感じやすい場面やギャップへの対処法、ギャップを回避する方法について詳しく解説します。

転職前後で悩んでいる看護師は、ぜひ最後までご読んで参考にしてみてください。

看護師が転職後にギャップを感じる場面とは?

まず、看護師が転職後にギャップを感じやすい場面について確認してみましょう。

求められる看護スキルにギャップ

看護師に求められる看護スキルは施設や対象となる診療科によって大きく異なりますが、「聞いていたのと違う」と、入職前に耳にしていた情報と入職後に求められる看護スキルのレベルに差異が生まれてしまうことがあるようです。

同じ業務であっても、施設によってマニュアルややり方が異なることに戸惑ったり、初めて経験するスキルであるにも関わらず「できて当たり前」と判断されてしまったりすることもあるかもしれません。

給与など待遇に関するギャップ

給与や待遇などに関してギャップを抱く看護師もいます。

具体的には次のようなことが考えられます。

  • 給与の手取り額が聞いていたより少ない
  • 条件以上の回数の夜勤を求められる
  • 休み希望が通らない
  • 有給休暇を取得できない

勤務条件や給与が聞いていた条件と異なると、困ってしまいますよね。

求人情報の内容と実際の待遇が異なることは本来ならば発生してはならない重大な問題ですので、放置せずに上司に相談するようにしましょう。

業務内容や残業に関するギャップ

業務内容に関してギャップが生じやすいのが、病院からクリニックへ転職したケースです。

クリニックでは、電話対応や清掃、カルテ整理など、病院では行わなかったことも看護師の業務として組み込まれることがあります。「これも看護師の仕事なの?」と不満に思う人もいるかもしれません。

また、残業に関してはどの施設への転職でもいえることです。「残業がないと聞いていたのに実際は残業だらけ」「残業代をつけさせてもらえない」などの不満が募ることがあります。

人間関係に関するギャップ

人間関係に関しては、入職前には実情が見えてこないことが多いこともあり、入職後にギャップを感じて落胆してしまうこともあるでしょう。

前職での人間関係が良かった場合には特に、転職先で人間関係に関するギャップを感じやすいかもしれません。

教育に関するギャップ

「技術を教えてもらえない」「指導者がおらず誰に相談していいか困る」などと、教育に関するギャップに悩まされる看護師もいます。

入職前に「丁寧に指導します」などといわれていた場合には、特にギャップを感じやすいでしょう。

経験があることで、即戦力としてみられてしまうこともあるようです。

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転職後のギャップへの対処法

転職後にギャップを感じたからといって、すぐに再度転職することになると自分のキャリアに傷をつけてしまうことになりかねません。

なかには、自分の努力や職場の協力によって解消できるギャップもあるかもしれませんので、対処法を確認しておきましょう。

看護スキルに関するギャップへの対処法

求められる看護スキルに関するギャップがある場合には、まずは「郷に入っては従え」という言葉のように、新しい職場でのやり方に順応できるよう努力してみましょう。

病院や施設によって業務の仕方やマニュアルが異なるのは当然のことです。最初は誰しもが戸惑いますが、徐々に新しいやり方に慣れていけるとよいです。

自分のスキル以上のことを求められた場合には、相談できる人をみつけ、自分にはまだできないスキルであること、教えてほしいことを素直に伝えてみましょう。

待遇に関するギャップへの対処法

給与に関してギャップを感じた場合には、まずは給与明細の内容をしっかりと確認してみましょう。使用期間中は減給となるところや、残業がなかったために給与を少なく感じることもあるかもしれません。

給与明細のうちどの項目が少ないのかを確認し、納得できない場合には師長など上司に相談しましょう。その際、怒りを向けるのではなく、冷静に穏やかに話し合いができるよう工夫が必要です。

給与だけでなく休暇や勤務に関することでも、自分の中で不満を募らせていても解決にはつながりません。勇気を出して上司に相談してみましょう。いきなり上司に相談するのはハードルが高いという場合には、まずは信頼できる同僚に相談してみてもいいかもしれません。

業務内容や残業に関するギャップへの対処法

業務内容や残業に関するギャップの場合、自分の中で受け入れられることに関しては受け入れていきましょう。すべてを自分の思い通りにすることは難しいものです。

しかし、入職前に聞いていた話と実情が大きく異なる場合など、業務内容や残業について納得できない場合には、同僚や上司に相談してみましょう。

人間関係に関するギャップへの対処法

人間関係に関するトラブルは、どこの職場へいってもつきものです。スタッフ全員と良好な関係が築ければそんなによいことはありませんが、なかなかそうはいかないもの。

可能であれば、人間関係について気にしすぎず、与えられた仕事を淡々とこなしていくことをおすすめします。人事異動などでスタッフ編成が変わることもありますので、そのようなタイミングを待ってみましょう。

しかし、なかにはどうしても許せないことや気になってしまうこともあるかもしれません。その際は、気の許せる同僚がみつかったら、その同僚に相談してみるか、上司に相談してみることをおすすめします。その際、陰口のようにならないように注意しましょう。

教育に関するギャップへの対処法

教育に関してできる限りギャップを少なくするためには、転職前にどのような教育体制をとっているのかを詳しく確認しておくことをおすすめします。

入職前に確認していたにもかかわらず、新しい職場で困った場合には、「聞いていたのと違う」ということを柔らかく上司に伝えてみましょう。伝えることで、なにか対策をとってもらえることもあるかもしれません。

転職後のギャップには嬉しいものもある

ここまでは、転職の際に感じやすいマイナスなギャップについて解説してきましたが、転職に関するギャップは悪い事だけではなく、いい意味でのギャップもあります。

  • 想像以上に人間関係がよかった
  • 残業があると聞いていたのに、実際はほとんどなかった
  • 丁寧に教育してもらえた

転職においては、前職と比較してよくなったことや働きやすくなった条件が少なくとも一つはあるはずです。

よい変化に目を向けることで前向きに頑張れることもあるでしょう。

マイナスな問題があるとどうしてもそちらに気を取られてしまいますが、新しい職場のよいところ探しも忘れずにしてみましょう。

看護師が転職後のギャップを回避する方法

これまでに紹介してきたような転職に関するマイナスなギャップを回避するためには、転職前の準備が肝心です。ポイントをいくつか解説します。

自己分析を徹底的におこなう

転職の際に最も重要なのが、自己分析です。転職の目的や動機を徹底的に考え、転職の方向性を定めましょう。

考えや軸がぶれてしまうと、思うように転職活動がすすまなくなってしまう可能性があります。

転職の目的や求める条件を明確にする

転職先に求める条件ついてできる限り詳しく洗い出し、条件に合った職場をみつけていくことが大切です。

  • どのような看護がしたいのか
  • どのような施設で働きたいのか
  • どのような診療科で働きたいのか
  • 夜勤はしたいのか、したくないのか
  • 看護師業務以外の業務(事務、清掃など)をしてもよいのか、したくないのか

細かい事まできちんと考えておくことで、転職後のギャップを軽減できる可能性があります。

情報収集を念入りにおこなう

転職先に関する情報収集も重要です。紙面やネット上での求人情報では情報に限界があるため、可能であれば職場見学をおすすめします。実際に職場を目にすることで初めてわかることがたくさんあるからです。

看護師が実際に働いている現場を見せてもらえるのがベストですね。

転職エージェントを活用する

そして、転職時になによりもおすすめしたいのが看護師専用転職エージェントの活用です。

転職エージェントは、求人情報や各施設の細かな部分について、自分で調べてわかるよりはるかに多い情報をもっており、自分の希望に合わせた求人を多数紹介してもらうことができます。非公開求人数も多いため、より自分の希望に合った転職先が見つかりやすいでしょう。

レバウェル看護では10万件以上の豊富な求人数に加え、職場の詳しい話しが聞け、面接対策も受けられます。キャリアアドバイザーとの連絡はLINEでも可能であるため、仕事の合間を縫って効率的に転職活動をすすめることができるのも嬉しいポイントです。

まとめ

今回は、看護師が転職後に感じるギャップについて、その特徴や対処法、またギャップを回避する方法を解説しました。

転職時のギャップを少なくするためには、転職活動のすすめ方が重要になります。転職エージェントの力を借りて、自分の希望に合った素敵な転職となるよう、準備してみましょう。

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