
「そろそろ復職したいけれどハードルが高い」と悩んでいる潜在看護師は多いのではないでしょうか。
ここでは、潜在看護師がスムーズに復職する方法や復職しやすい職場の特徴、復職で失敗しないための対策などについて詳しく紹介します。
この記事を最後まで読み終えてもらえれば、復職への不安が和らぎ、前向きに復職を検討できるようになるでしょう。
復職するか迷っている潜在看護師の方は、ぜひ参考にしてください。
潜在看護師とは、衛生行政報告例で報告されている就業場所で働いていない看護師もしくは准看護師を指します。
「新たな看護職員の働き方等に対応した看護職員需給推計への影響要因とエビデンスの検証についての研究(P12)」によると、平成30年度の65歳以上を含めた看護職員全体の潜在数は793,885名となっており、潜在率は32.98%でした。
ここでは、潜在看護師の離職理由や年齢層などについて分かりやすく解説します。
厚生労働省の「多様な勤務形態の促進における 日本看護協会の取り組み」によると、看護師の離職理由について下記のように報告しています。
| 離職理由 | 割合(%) |
| 妊娠・出産 | 30.0% |
| 結婚 | 28.4% |
| 勤務時間が長い・超過勤務が多い | 21.9% |
| 子育て | 21.7% |
| 夜勤の負担が大きい | 17.8% |
| 自分の健康 | 16.4% |
| 転居 | 15.8% |
| 責任の重さ・医療事故への不安 | 14.9% |
| 休暇が取れない | 14.4% |
| 配偶者の転勤 | 13.5% |
多くの看護師が結婚や妊娠・出産といったライフイベントを離職の理由として挙げていることが分かるでしょう。
出産
看護師は女性が多いため、結婚や妊娠・出産といったライフイベントが仕事に影響しやすい
潜在看護師は全年齢層で一定以上の人数がいるものの、特定の年齢層では割合が増えます。
「新たな看護職員の働き方等に対応した看護職員需給推計への影響要因とエビデンスの検証についての研究(P8)」によると、潜在看護師の年齢層は下記のとおりです。
| 年齢層 | 人数(名) | 割合(%) |
| 25歳未満 | 33,206名 | 22.38% |
| 25~29歳 | 66,819名 | 27.63% |
| 30~34歳 | 97,950名 | 36.91% |
| 35~39歳 | 109,610名 | 36.01% |
| 40~44歳 | 73,321名 | 23.90% |
| 45~49歳 | 71,428名 | 25.25% |
| 50~54歳 | 66,383名 | 26.05% |
| 55~59歳 | 77,318名 | 33.17% |
| 60~64歳 | 99,426名 | 50.30% |
| 65歳以上 | 98,424名 | 57.41% |
潜在看護師が多い年齢層は、定年退職を迎えた60歳以降が多いです。
また、30~39歳も潜在看護師が多く、結婚や出産・育児を理由に現場を離れるためと考えられます。
厚生労働省の「看護職員就業状況等実態調査結果(P17)」によると、潜在看護師の再就職希望について下記のように報告しています。
| 今後の再就職希望 | 割合(%) |
| 看護職員として働きたい | 36.1% |
| 未定 | 24.0% |
| 看護職員以外として働きたい | 19.6% |
| 就職希望なし | 17.5% |
潜在看護師の中には、看護師として勤務していない方もいる一方で、「いずれは看護師として働きたい」と考えている方も少なくありません。
中には医療以外の業種で活躍したり、看護の知識を役立てて働いたりと、離職後のキャリアは人それぞれ異なります。
潜在看護師が離職した理由は人それぞれですが、復職をためらう理由も人によって異なります。
潜在看護師が復職をためらう原因は下記のとおりです。
復職をためらっている潜在看護師の方は、当てはまる特徴があるかチェックしてみましょう。
看護師が働く医療・介護の現場では、常に知識をアップデートさせていく必要があります。
長期間にわたってブランクが空いていると、知識やスキル面の遅れから自信を持てないケースは多いです。
また、「これまでに培ってきた経験やスキルが通用しないかもしれない」と復職へのハードルが高くなり、踏み出せないこともあるでしょう。
潜在看護師の離職理由として、子育てや介護が多く挙げられています。
特に、小さな子どもを育てているママ看護師の場合、子どもの急病や園・学校の行事などで、休みが多くなってしまうことに不安を感じやすいです。
プライベートを優先するために復職を断念するケースは珍しくありません。
看護師は座って行う業務が少なく、立ち続けたまま勤務する時間が長いです。
また、患者様の身体介助や不規則な勤務形態も体力面でのタフさが必要となります。
「現場から離れて体力が落ちた」と感じている場合、復職に難色を示す看護師が多いでしょう。
潜在看護師がスムーズに復職するには、いくつかのポイントを押さえることが大切です。
ここでは、潜在看護師がスムーズに復職するにはどうすれば良いのか、下記のとおりに紹介します。
「復職で失敗したくない」「スムーズに復職を進めたい」という方は早速実践してみましょう。
各都道府県のナースセンターでは、ブランクがある看護師向けに研修を開催しています。
注射や採血、点滴といった基礎的な看護技術のほか、感染予防や急変時対応など、さまざまな分野の研修が受けられるでしょう。
座学でしっかり学ぶのが難しい実践的な講習を受けられるのはうれしいポイントです。
医療の進歩は早く、現場から3年離れていると知識が古くなっています。
そのため、多くの潜在看護師は「最新の医療や看護に対応できない」という悩みを抱えやすいでしょう。
復職を決意したら、専門書やインターネットを活用して、最新の知識をアップデートすることが大切です。
オンライン講座なら自宅にいながら手軽に学ぶことができ、自分に合った学習方法を選ぶと良いでしょう。
看護師に復帰すると、これまでとは生活リズムが変わるため、家事・育児や介護などプライベート面にも変化が生じます。
仕事とプライベートを両立させるうえで、思いがけないトラブルが起こる可能性もあるでしょう。
あらかじめ家族と話し合い、協力を得られるように体制を整えておくことで、スムーズな復職につながります。
復職への不安が強い潜在看護師にとって、職場における働きやすさは重要なポイントです。
潜在看護師が復職しやすい職場の特徴として、下記が挙げられます。
それぞれの内容について詳しく解説するので、自分に合った復職先を選ぶ際の参考にしてみましょう。
離職後は体力が低下していることもあるため、フルタイム勤務で復職するのはおすすめしません。
パートや時短社員など、プライベートと両立しやすい働き方から始めると、身体が慣れやすいでしょう。
また、座学や講習で補いきれない実践面も、働きながら学べるのは大きな魅力です。
ライフスタイルに合わない職場や働き方を選択すると無理が生じてしまい、短期間での離職につながる可能性があります。
希望する労働条件や環境、待遇面などを明確にし、優先順位を立てておくと、ライフスタイルに合った職場を探しやすくなるでしょう。
例えば、小さな子どもを育てているママ看護師の場合、子どもの預け先の近くや預けられる時間帯で無理なく働ける職場を探すのがおすすめです。
多くの病院・施設では新人看護師向けの教育制度が整っていますが、中途採用者へのサポート体制は整っていないこともあります。
そこで、求人案件に「ブランク歓迎」と記載されている職場なら、ブランクのある看護師を受け入れる体制が整っていることが多いです。
ブランクによって知識やスキルに自信がない看護師でも、安心して働くことができるでしょう。
「子どもの預け先が見つからない」という場合、託児所や保育施設が完備されている職場を選ぶのがおすすめです。
子どもの体調不良にも対応しやすく、勤務時間を配慮してもらえることもあります。
ただし、対象年齢や料金、利用時間などは託児所によって異なるため、あらかじめ確認しておくと安心です。
専門性の高い職場や最新の医療技術が求められる職場への復職は、潜在看護師にとって「ハードルが高い」と感じるかもしれません。
ここでは、潜在看護師が復職しやすい職場を紹介するので、転職時の参考にしてみましょう。
多くの介護施設は看護師が不足しており、通年看護師の求人を出しています。
短時間勤務や週に1日からの勤務など、希望条件が通りやすいのが特徴です。
施設によって利用者様の介護度や提供するサービスが異なるため、自分に合った働き方ができる施設を選ぶと良いでしょう。
例えば、デイサービスなら土日・祝日が固定休が多く、介護度の低い利用者様が多いので、専門的な医療スキルは求められない傾向にあります。
訪問入浴は、自宅での入浴が困難な方に対して入浴サービスを提供します。
介護職員も同行するため、看護師1名での訪問ではない安心感があるでしょう。
介護度の高い利用者様が多いので体力が求められる一方、最新の医療知識を詰め込まなくても働くことができます。
慢性期・回復期の病院は、急性期での治療を終えた患者様が在宅復帰を目指す場です。
急性期病院に比べて急変リスクが少なく、専門性の高い知識・スキルが求められにくいうえ、ゆったり働きやすいでしょう。
基本的な看護技術について幅広く学べるので、「ブランクが空いても医療スキルを落としたくない」と考えている看護師に向いています。
「復職で失敗したくない」と考える潜在看護師は少なくありません。
ここでは、潜在看護師が復職で失敗しないためにはどうすればいいのか、分かりやすく解説するので、安心して復職の準備を進めましょう。
復職するにあたって、転職先に求める条件をあらかじめ明確にしておくと、転職活動がスムーズに進みやすくなります。
職場に求める条件の例は下記のとおりです。
希望する条件に合った職場なら、入職後のミスマッチを防げるでしょう。
看護師に復職すると生活リズムが変わるため、さまざまな課題を抱えることとなります。
例えば、小さな子どもがいるママ看護師の場合、子どもの預け先や送迎、体調不良時の対応などが懸念点です。
復職時の課題は面接でも聞かれる可能性が高いため、解決策を提示できるように家族と話し合っておきましょう。
人間関係や職場の雰囲気などは、求人案件から把握するのは難しいですが、長く働き続けるうえでは重要な要素です。
特に、人間関係が原因で離職につながった看護師は、あらかじめ人間関係が良好な職場を選ぶことで、再度離職するリスクを減らすことができます。
転職エージェントやインターネットの口コミサイトを活用し、職場の雰囲気や人間関係といった内部情報をリサーチしたうえで、転職活動を進めると安心です。
採用担当者にとって、潜在看護師の離職理由や復職したい理由について気になるところです。
しかし、人間関係や給与面などに関するネガティブな離職理由を伝えると、「嫌なことがあるとすぐに辞めてしまう人かもしれない」という印象を持たれる可能性もあります。
本来、離職理由は正直に話すことが望ましいですが、前向きさが伝わるような内容に言い換えましょう。
ここでは、潜在看護師の復職についてよくある質問を紹介します。
長期間ブランクが空いている看護師は心理的なハードルの高さから、復職しにくいと感じることもあります。
しかし、ブランクが空いていても、長年かけて積み重ねた知識や経験を評価してもらえるケースは多いです。
自分のペースで学びながら働ける職場を選び、ゆっくり業務に慣れていけば問題はありません。
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看護師のブランクは何年までOK?復職の準備やおすすめの転職先を紹介
看護助手は新たに資格を取得しなおす必要がなく、看護師が看護助手として働くことは可能です。
しかし、面接時に「なぜ看護助手として働きたいのか」と質問されるケースが多く、採用担当者が納得できるような回答が望まれます。
また、看護師に比べて給与も下がる傾向にあり、業務内容も異なるため、ミスマッチが生じないかあらかじめしっかり確認しておきましょう。
潜在看護師はブランクによる自身の喪失や、プライベートとの両立に対する不安など、さまざまな原因から復職をためらう傾向にあります。
したがって、潜在看護師が復職する際は、ブランクに対する不安を解消できる職場選びが大切です。
研修制度やサポート体制が整っている職場なら、ブランクが空いていても安心して現場に戻ることができます。
自分のライフスタイルに合った働き方を見つけ、無理なく看護の仕事を再スタートさせましょう。
転職活動のサポートを受けたいなら、レバウェル看護がおすすめです。
レバウェル看護は、面接対策や面接の日程調整のほか、転職先への条件交渉なども担います。
ブランクの空いた看護師の復職をサポートした実績もあり、転職に伴う不安や悩みにもしっかり寄り添います
入職後のアフターフォローも充実しているので、ぜひお気軽にご相談ください。

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