
「デイケア看護師はどんな仕事をするの?」「勤務中のスケジュールについて知りたい!」と気になっている看護師の方は多いのではないでしょうか。
ここでは、デイケア看護師の仕事内容・役割や、1日のスケジュール例などについて詳しくご紹介していきます。
この記事を最後まで読み終えていただけたら、デイケア看護師がどのように働いているのか分かり、転職後の働き方についてイメージしやすくなるでしょう。
デイケア看護師への転職を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
「そもそもデイケアはどのような職場なの?」と疑問に感じている方は少なくありません。
ここでは、デイケアとはどのような施設なのか、解説していきます。
デイサービスとの違いについてもお伝えしていくので、希望に合った職場なのか確認してみましょう。
デイケアは、要介護認定を受けた自宅療養者が日帰りで通い、心身の機能回復・維持、日常生活の自立をサポートするためのリハビリテーションを行う施設です。
通所系の介護サービスの一つで、「通所リハビリテーション」とも呼ばれます。
デイケアの中には、「精神科デイケア」や「認知症デイケア」などもありますが、「通所リハビリテーション」を指すのが一般的です。
通所リハビリテーションは、病院や診療所、クリニック、介護医療院、介護老人保健施設に併設されています。
また、リハビリ以外にも入浴や排せつ、食事の介助なども提供しているのが特徴的です。
デイケアの利用者様は、要支援1~2または要介護1~5の認定を受けている高齢者で、医師からリハビリの必要があると判断された方となります。
厚生労働省の「通所リハビリテーション (P13)」によると、要介護者の割合は以下のとおりです。
| 要介護度 | 要支援1 | 要支援2 | 要介護1 | 要介護2 | 要介護3 | 要介護4 | 要介護5 |
| 割合 | 12.3% | 17.3% | 25.2% | 22.7% | 12.3% | 7.3% | 2.9% |
要介護1〜2の方がおよそ半数を占めており、比較的要介護度が軽い方が多く利用していることが分かります。
デイケアとデイサービスは、通所で利用できる介護施設であるという点は共通していますが、利用目的やサービス内容などが異なります。
デイケアとデイサービスの違いは以下のとおりです。
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デイサービス |
デイケア |
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目的 |
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施設数 |
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運営主体 |
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緊急対応 |
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デイサービスでは、身体機能の減退を防止するために、リハビリ職員や看護師、あん摩マッサージ指圧師、柔道整復師といった医療従事者が、利用者様の機能訓練を行います。
一方、デイケアにおける利用目的は、利用者様の身体機能維持・回復です。
医師の指示に基づき、リハビリ職員が専門的な知識やスキルを活かして、リハビリを提供します。
デイサービスに比べて、デイケアは医療やリハビリに特化していると言えるでしょう。
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デイサービス勤務の看護師の仕事内容とは?役割や転職するメリットも解説
デイケアに勤める看護師は、病棟やクリニックの看護師とは異なった仕事内容や役割があります。
デイケア看護師の仕事内容・役割は以下のとおりです。
それぞれについて解説していくので、デイケアへの転職を検討している方は参考にしてみましょう。
デイケア看護師の主な仕事は、到着した利用者様から順にバイタルサイン測定や問診などを行い、利用者様の健康管理を行うことです。
また、健康状態からリハビリの可否を判断し、気になることがあればリハビリを担当するリハビリ職員と情報共有します。
リハビリ後も体調の変化が生じないか見守り、必要に応じて再度バイタルサイン測定を行い、利用者様の健康管理に努めましょう。
デイサービスに比べて、デイケアは医療依存度の高い利用者様が多い傾向にありますが、専門性の高いスキルは求められないのが一般的です。
医師の指示に基づいて、デイケア看護師は以下のような医療行為を実施します。
デイケアで行う医療行為は施設によって異なるものの、施設によっては簡単な医療処置に対応できるアイテムが揃っていることも少なくありません。
デイケアにおいて食事介助や入浴介助、排せつ介助といった身体介助は、介護職員が行います。
したがって、身体介助を看護師メインで行うことは基本的にありません。
しかし、看護師も身体介助を補助し、利用者様の身の回りをサポートします。
また、利用者様の機能回復のために、残存機能を見極めて、できる範囲のことは自分で行うように促すことが大切です。
デイケア看護師は、利用者様の食前・食後薬を管理します。
持参薬をチェックし、適切なタイミングで服用できるように配薬や与薬を行いましょう。
もしも持参薬を忘れた場合、ご家族やケアマネジャーに連絡し、対応を確認するのもデイケア看護師の大切な役割です。
また、医師が処方されている薬に変更がないか、定期的にチェックするのも欠かせません。
デイケアでは医師が1名配属されますが、あくまで専任であり、常駐は義務付けられていません。
併設している介護医療院や介護老人保健施設などの常勤医師と兼務することが可能です。
そのため、利用者様の体調不良など緊急時は、看護師の迅速な判断や対応が求められます。
状況を冷静に見極め、必要に応じた処置や医師・ご家族への連絡などを行いましょう。
ここでは、デイケア看護師の1日のスケジュール例をご紹介していきます。
入職後の勤務内容について把握しておきたい方はチェックしてみましょう。
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8:30 |
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9:00 |
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9:30 |
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11:30 |
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12:00 |
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13:00 |
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14:00 |
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15:00 |
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16:00 |
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16:30 |
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17:30 |
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デイケアは6時間以上7時間未満で利用している方が多く、利用時間が終われば自宅まで送迎します。
交通事情によって送迎者がなかなか戻ってこないケースはあるものの、基本的に定時で退勤しやすいです。
また、オンコールや夜勤の対応がなく、日勤のみで働くことができます。
ただし、併設している施設の看護師も兼務する場合、施設によっては夜勤やオンコールに対応しなければならないケースもあるので注意してください。
厚生労働省の「令和4年度 介護事業経営概況調査の概要 (P4)」によると、デイケア常勤の正看護師の給与は427,175円、准看護師の給与は365,138円です。
一方、同じく日帰りの通所介護サービスであるデイサービス常勤の正看護師の給与は372,883円、准看護師の給与は334,391円となっています。
デイケアの場合、併設されている運営施設の看護師も兼務する場合、夜勤やオンコールの対応を求められることも多く、夜勤手当やオンコール手当が支給されます。
給与面を重視したい場合、併設施設の看護師と兼務するのか、勤務形態に夜勤やオンコールは含まれるのかなど確認しておくのがおすすめです。
デイケア看護師として働くとどのようなメリットが期待できるのか気になるところです。
デイケア看護師のメリット・魅力は以下のとおりです。
詳しく確認してみましょう。
デイケアでは、加齢や疾患に伴って身体機能が低下し、介護を必要とする高齢者にリハビリサービスを提供します。
利用者様の中には、軽度の認知症を患っているケースも少なくありません。
そのため、デイケア看護師は高齢者特有の疾患や認知症の看護について、積極的に学ぶことができます。
比較的要介護度の軽い方が多いので、初めて介護施設で働く看護師でもハードルが低いのも魅力的です。
看護師はリハビリや身体介助について基本的な知識は持っていますが、リハビリ職員の方が専門性を極めています。
デイケアでは、作業療法士や理学療法士、言語聴覚士といったリハビリ職員が常駐しているので、リハビリや身体介助について気軽に相談することが可能です。
介助者にとって負担の少ないリハビリや身体介助の方法を身に付けることができれば、他の職場に転職する際も重宝されやすいでしょう。
リハビリや身体介助のスキルを磨けるのは、デイケア看護師ならではのメリットと言えます。
デイケアでは、利用者様に対して医療行為を行う場面はあるものの、専門性の高いスキルは求められない傾向にあります。
基本的な看護技術を身に付けていれば、業務に差支えがないケースが多いです。
ブランク明けの看護師や、臨床経験の浅い看護師でも働きやすい職場でしょう。
デイケアの利用者様は疾患や加齢に伴った身体機能低下によって、リハビリを必要としている状態にあります。
基本的に容体が落ち着いており、穏やかに自宅で生活できる方がほとんどです。
そのため、利用中に容体が急変するリスクは少なく済みます。
ただし、感染症や持病の悪化、リハビリ後の疲労などによって、体調を崩してしまう利用者様も少なくありません。
利用者様が急変しても落ち着いて対応できるように、急変対応の知識やスキルは備えておく必要があるでしょう。
デイケア専任の看護師は、オンコール対応や夜勤がなく、働くのは日勤帯のみです。
利用者様は利用時間が決まっているため、基本的に定時で退勤することができます。
また、日曜・祝日は休業している施設も多いです。
プライベートな時間をしっかり確保できるので、ワークライフバランスを重視している方にぴったりでしょう。
デイケア看護師にはメリットだけでなく、デメリットや注意点もあります。転職前に、下記のデメリットがあることを把握しておきましょう。
先述したメリットと比較して、デイケア看護師は自分に合った職場なのか検討してみてください。
デイケアの利用者様の人数が多い施設では、デイケア専任の看護師として働くことも可能です。
しかし、デイケアの利用者様の人数が少なければ、併設されている運営施設の看護師と兼務しながら働く場合があります。
そのため、運営施設の看護業務も担わなければなりません。
面接時や施設見学時に、看護師の業務内容について確認しておくと安心です。
デイケアはデイサービスに比べて医療行為は多いものの、病棟や介護医療院などよりも医療行為は少ないです。
そのため、「最新の医療に携わりたい」「看護師としてのやりがいを感じたい」という看護師だと、物足りなさを感じやすいでしょう。
また、医療的処置に関して新しく習得できるスキルも少なく、キャリアパスへの不安につながることもあります。
ただし、医療的なスキルに自信のない看護師だと、「安心して働きやすい」と感じられるかもしれません。
厚生労働省の「令和3年 介護サービス施設・事業所調査の概況(P1)」によると、デイケアを含む介護施設に従事する看護師の数は以下のとおりです。
| 施設 | 正看護師 | 准看護師 |
| 介護老人保健施設 | 29,732名 | 19,344名 |
| 介護医療院 | 6,072名 | 3,987名 |
| デイサービス | 38,225名 | 25,845名 |
| デイケア(介護老人保健施設) | 3,903名 | 2,310名 |
| デイケア(介護医療院) | 86名 | 35名 |
| デイケア(医療施設) | 4,330名 | 1,955名 |
同じ通所サービスのデイサービスと比べて、従事する看護師の人数が少ないのは一目瞭然です。
デイケア看護師の求人枠は希少なので、希望する条件に合う求人案件を見つけたら、転職のチャンスを逃さない方が良いでしょう。
「自分はデイケア看護師に向いているの?」と不安に感じてしまう方も多いのではないでしょうか。
デイケア看護師に向いている人の特徴は以下のとおりです。
それぞれについて解説するので、あてはまる特徴があるかチェックしてみましょう。
利用者様の人数は施設の規模によって異なるものの、利用者様が楽しみながらリハビリやレクリエーションに参加できるように、和やかな雰囲気づくりがされています。
そのため、利用者様一人一人とじっくり向き合いながら、関わることができるでしょう。
また、病院の入院患者様のように出入りが激しくないため、患者様の回復していく様子を見守れるのも嬉しいポイントです。
病棟看護師は、退院後の患者様の生活について知る機会がありません。
一方、デイケア看護師は利用者様やご家族とコミュニケーションをとることで、在宅で療養している高齢者の暮らしぶりについて知ることができます。
住み慣れた自宅で穏やかに生活する療養者の様子が分かるのは、通所施設であるデイケアならではです。
「訪問看護にも興味がある」「退院後の患者様の生活をサポートしたい」という看護師は、やりがいを感じやすいでしょう。
デイケアは、急性期病棟のように時簡に追われてケアを提供する必要がありません。
「忙しい職場の方がやりがいを感じる」という看護師は、入職後のミスマッチにつながりやすいです。
そのため、ゆったり働きたいと考えている方なら、入職後も長く働くことができるでしょう。
ここではデイケア看護師についてよくある質問をご紹介していきます。
厚生労働省の「通所リハビリテーション (P4)」によると、デイケアでは利用者様10名につき1名以上、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、看護師、准看護師、介護職員のいずれかを配置するように定められています。
別途でリハビリ職員も配置されているので、「医療従事者が自分しかいない」というケースはほぼないでしょう。
また、常駐ではないものの、専任の医師の配属が義務付けられているのも安心ポイントです。
デイケア看護師は高い専門性やスキルを求められないので、臨床経験が浅くても働きやすい職場です。
ただし、利用者様の突然の体調不良や、入浴・リハビリの可否など看護師の判断を求められる場面はゼロではありません。
もしもスキルや知識に自信がない場合、入職後に外部のセミナーや研修会などを利用して積極的に学ぶようにすると良いでしょう。
デイケア看護師は、利用者様の体調管理や医師の指示に基づいた医療行為などを担い、通所リハビリを受ける利用者様様の健康面をサポートする役割があります。
特に、医師が1名配属されるものの、常駐が義務付けられていないため、利用者様の体調不良や急変といった緊急事態では、看護師の迅速な判断や対応が求められるでしょう。
ただし、専門性の高いスキルを必要とされる場面は滅多にないため、ブランク明けの看護師や臨床経験の浅い看護師でも働きやすい職場と言えます。
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