
転職を考えている看護師のなかには「とりあえず3年は続けた方が良いの?」と悩んでいる人も多いでしょう。一人前の看護師として認められるには、3年間の経験が必要と考える人が多いようです。この記事では、看護師が「とりあえず3年」といわれる理由について解説。看護師を3年続けた方が良い人とそうでない人の特徴も紹介していますので、自分と照らし合わせてみて、転職するかどうかの判断にお役立てください。
看護師が「とりあえず3年」と言われるのは、3年続けることで、一人前の看護師として認められる、仕事の選択肢が広がるといった理由が挙げられます。ここでは、看護師が「とりあえず3年」といわれる理由について、メリットも合わせてまとめました。
看護師を3年間続けると、一人前の看護師として認められる傾向にあるようです。レバウェル看護公式 Instagramにて実施したストーリーズアンケートで、「何年目から一人前だと思う?」の質問に対し、「4〜5年目」と回答した看護師は約50%でした。
参考: レバウェル看護公式Instagram(2024年1月30日参照)
「1年目」の新人看護師は、先輩や上司から仕事を教わり、必死に覚える時期だといえます。「2年目」になると、先輩からの目が少し離れてくるでしょう。ただし、まだ不慣れな業務も多く、覚えたことを1人で実践する時期だといえます。
「3年目」になると、自分のことだけではなく周りを見て仕事ができるように。そのため、看護師として自立したと認められるには、3年間の経験が必要だといえるでしょう。
入職後研修のプログラムは、3年目までを区切りとしている病院も多いようです。そのため、3年間続けると、看護師として基本的な業務が習得できると考えられています。病院の研修プログラムに合わせて、「とりあえず3年」といわれることもあるでしょう。
看護師を3年続けると、気持ちや業務に少し余裕が出てくる時期です。そのため、プリセプターなど、新人看護師の指導や教育的な役割を任されることが多いといえるでしょう。指導の経験をとおし、自分自身もさらに成長できるメリットがあるといえます。
臨床経験が3年あると、求人の選択肢が多くなり、採用に有利になるメリットがあります。臨床経験を必要としている求人の多くは、2〜3年の経験年数を目安としているようです。転職を検討している看護師は、3年以上経験を積んでおくと、希望どおりに転職が叶うかもしれません。
厚生労働省「看護師等(看護職員)の確保を巡る状況(p.14)」で、20代看護師に多い離職理由は、以下のとおりです。
| 退職理由 | 割合 | |
| 第1位 | 結婚 | 13.1% |
| 第2位 | 転居 | 12.7% |
| 第3位 | 看護職のほかの職場への興味 | 11.5% |
| 第4位 | 自分の健康(主に精神的理由) | 8.9% |
| 第5位 | 夜勤の負担が大きい | 7.8% |
参考:厚生労働省「看護師等(看護職員)の確保を巡る状況(p.14)」2023年9月1日(2024年1月30日参照)
結婚・転居などのライフイベントによる退職に次いで、「看護職のほかの職場への興味」が多い理由となっています。看護師として働くなかで、自分が本当にしたかったことに気づき、転職に至る人も多いといえるでしょう。
日本医療労働組合連合会「報告書(p.13)」によると、現在の職場での勤続年数は、以下のようになっています。
| 現在の職場での勤続年数 | 割合 |
| 1年未満 | 5.9% |
| 1~3年未満 | 14.6% |
| 3~5年未満 | 12.3% |
| 5~10年未満 | 19.4% |
| 10~15年未満 | 15.9% |
| 15~20年未満 | 10.6% |
| 20~25年 未満 | 8.8% |
| 25~30年 未満 | 5.8% |
| 30年 以上 | 6.7% |
参考:日本医療労働組合連合会「2022年 看護職員の労働実態調査報告書(p.13)」2023年8月(2024年1月30日参照)
平均勤続年数が3年未満の看護師は20.5%でした。5年未満になると約3割を占め、同じ職場で働き続ける看護師はさほど多くないことが分かります。
「とりあえず3年」と思いながら看護師を続けていると、退職しづらくなったり、第2新卒として扱ってもらえなかったりなど、デメリットが生じます。ここでは、今の職場を「とりあえず3年」続けるデメリットをまとめました。
在籍する期間が長くなるほど、退職がズルズル伸びてしまう場合があります。3年続けると、プリセプターや委員会など、役割を与えられる可能性も。退職を言い出すタイミングを逃さないように、期限を決めておいた方が良いでしょう。
「とりあえず3年」看護師を続けるデメリットは、時間が無駄になってしまうことが挙げられます。したくないことを我慢し続けると、仕事のパフォーマンスも落ちてしまうでしょう。貴重な時間を無駄にしないためにも、3年続けるかどうかの決断は早めにした方が良いかもしれません。
3年目になってしまうことで、第2新卒を対象としている求人に応募できないデメリットがあります。社会人経験があり、基本的な看護スキルが身についている第2新卒を歓迎している病院もあるようです。第2新卒だと教育をしっかり受けられる場合もあるため、転職を考えている看護師は、3年を待たずに転職した方が良い場合もあります。
自分に合わない職場で働くことで、ストレスが溜まり続ける可能性があります。あと数か月ならまだしも、1年目の看護師の場合は、あと2年我慢し続けなくてはなりません。業務に慣れることで、ストレスが減り、辞めたいという気持ちが薄れる場合もあります。自分が感じているストレスは一時的なものなのか、改善の見込みがないのか、見極める必要があるでしょう。
ブラックな職場に勤めている、スキルアップを目標としている看護師は、3年待たずに転職した方が良いかもしれません。ここでは、3年待たずに転職した方が良い看護師によくある特徴を解説します。
心身を崩すような環境の場合は、3年を待たずに早めに退職した方が良いでしょう。職場環境の改善は、自分の力だけではなかなか難しいかもしれません。我慢し続けていると、今の職場だけではなく、看護師として働けなくなる可能性もあります。
3年を待たずに転職した方が良い看護師の特徴として、スキルアップを目標にしている場合が挙げられます。認定看護師などは、取得したい分野での実務経験が必要です。目標が明確であれば、行動に早く移した方が良いといえるでしょう。
看護師経験が必要ない職種に転職する場合は、3年待たずに転職しても問題ありません。社会人経験こそ役に立つかもしれませんが、看護スキルが活かしにくい職種であれば、我慢して看護師を続ける必要はないでしょう。次の仕事の経験を長く積むために、早く転職した方が良いといえます。
前項とは反対に、看護師が3年未満で転職するデメリットについて解説します。3年未満で転職を検討している人は、デメリットも理解したうえで転職するかどうか判断をしましょう。
看護師を3年未満で転職するデメリットに、転職先で苦労する可能性が挙げられます。3年未満だと、看護スキルが十分に身についていない場合が多いでしょう。転職先で、入社後研修を受けられる場合もありますが、病院によって教育カリキュラムは異なります。同じ経験年数の看護師より遅れている場合は、引け目を感じてしまうかもしれません。
転職で不利になる可能性があるのも、看護師を3年未満で転職するデメリットでしょう。
早期離職は、採用側から続かない人というイメージを持たれる可能性があります。看護師は需要がある仕事のため、さほど心配はないかもしれませんが、転職を繰り返すと確実に影響が出てくるといえます。長続きできる職場に転職できるよう、転職先は慎重に選びましょう。
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看護師の転職時期は何年目がベスト?経験年数ごとのメリット・デメリット
職場環境が良かったり、転職先が決まっていなかったりする場合は、とりあえず今の職場を続けた方が良いかもしれません。とりあえず3年は看護師を続けた方が良い人の特徴について、以下に解説します。
人間関係に悩む看護師も多いなか、職場環境に不満がないのは良い条件だといえるでしょう。辞めたい理由が業務的な内容の場合は、もう少し退職を先延ばししても良いかもしれません。仕事に慣れてくると、楽しさを感じ辞めたいという気持ちが薄れる場合もあります。
転職先が決まっていない場合は、とりあえず看護師を続けた方が良いといえます。やりたいことが決まらないまま退職すると、思うように転職活動が進まないだけでなく、ブランクができる可能性も。転職活動は、在職中にするのがおすすめです。
人間関係の悩みや今の業務に自信がないなどが辞めたい原因となっている看護師は、病院間の異動で解決する可能性もあるでしょう。異動は、転職よりハードルが低く、病院側も受け入れやすいといえます。今の職場に改善の余地がある場合は、とりあえず3年は看護師を続けて良いかもしれません。
看護師を辞めたいと感じたときは、身近な人に相談したり、休職したり、退職前にできる対処法をとってみましょう。ここでは、看護師が3年以内に辞めたいと感じたときの対処法について、解説します。
看護師を辞めたいと感じたとき、自己分析をしてみると良いでしょう。3年目は仕事に余裕を持てる時期でもあるため、今後のキャリアを考える良いタイミングだといえます。これまでは必死に仕事をしてきたかもしれませんが、自分には何が合っているか、一度じっくり考えてみるのも良いかもしれません。
周りに相談できる人がいれば、相談してみましょう。転職経験のある先輩や友人なら、解決に繋がるアドバイスがもらえるかもしれません。ただし、場合によっては「とりあえず3年は続けた方が良い」と言われる可能性も。相談相手を選ぶときは、自分の状況を客観的にみてくれる人を選びましょう。
体調を崩すような状況なら、休職してみるのも選択肢の1つです。辛い原因が自分でも分からないときもあるでしょう。一旦休養をとり、気持ちを整理する時間を作ってあげても良いかもしれません。
上記の対処法を試し、自己解決が難しい場合は、退職を検討してみましょう。引き止められる可能性もありますが、改善が見込めない場合は、環境を変えることで解決することも。退職までに時間がかかる場合もあるため、辞めると決めたら早めに退職の意思を伝えておくと良いかもしれません。
看護師を辞めたい気持ちがどうにもならないときには、転職活動を一旦始めてみると、自分は転職するべき状況かどうか気づけるかもしれません。転職活動をするときには、転職サイトや転職エージェントの活用がおすすめです。
転職サイトは、自分のペースで求人検索ができ、探していくなかで「こんな求人もあるんだ」と、自分が興味を持てる仕事が見つかる可能性も。転職エージェントは、キャリアアドバイザーに悩みを相談することが可能です。アドバイスを受けるうちに、転職しない方が良いと思い直すこともあるでしょう。転職のプロであるキャリアアドバイザーに相談することで、モヤモヤした気持ちが解消し、自分の状況を整理できるかもしれません。
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看護師が短期退職すると転職に不利?職場が合わなかったときの対処法とは
看護師が「とりあえず3年」といわれるのは、3年続けることで一連の業務が可能になり、看護師として独り立ちできたと判断されるためです。看護師を3年続けると、転職の選択肢が広がるなどのメリットがありますが、第2新卒枠で転職ができないなどのデメリットもあります。反対に、看護師を3年未満で転職するのにもメリット・デメリットが伴うため、自分の状況を把握し、転職の時期を判断することが重要です。
「辞めたい気持ちをどうしたら良いか分からない」という看護師は、レバウェル看護にご相談ください。キャリアアドバイザーが、現在の状況をヒアリングし、転職した方が良いかどうかアドバイスいたします。今の職場を続けた方が良い場合もあります。その場合は、無理に転職を勧めることはありません。キャリアプランも含めて、最善の解決方法を一緒に探しましょう。サービスはすべて無料で利用できますので、1人で悩まずご相談くださいね。
ここでは、「とりあえず3年」の区切りに悩む看護師によくある質問について、Q&A形式で回答していきます。
日本看護協会「報告書(p.7)」によると、新卒採用者の離職率は 10.3%となっています。男性・女性を問わず、新卒看護師の約10人に1人が退職を選んでいることが分かります。
また、厚生労働省の「新規大学卒業就職者の産業別離職状況」では、2020年の医療・福祉分野における3年目までの離職率は、38.8%でした。これは、離職率の高い産業の上位5位に入る結果となっています。
可能です。新卒看護師が転職するには、第2新卒枠で求人を探すのが良いでしょう。第2新卒だと教育体制も整っている場合が多いため、転職のメリットは大きいといえます。しかし、場合によっては、短期離職に良い印象を持たれない可能性もあります。そのほかのデメリットについて、本記事の「3年未満で転職する看護師のデメリット」で解説していますので、ご覧ください。
厚生労働省「看護師等(看護職員)の確保を巡る状況(p.7)」で、看護師の有効求人倍率は2.20倍と、職業計の1.19倍に比べて高くなっています。臨床経験が3年以上の看護師に比べて求人の選択肢は狭くなるが、3年未満でも需要はあるといえるでしょう。
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