
「離婚を考え転居を伴う転職がしたい」急性期で働く勤続19年目の管理職Kさん(56歳/女性)の場合
看護歴33年のKさんは、勤続19年目の管理職で急性期で活躍しているベテランナースです。
長年溜まっていたご主人への不満が、ご主人の定年退職がきっかけで一気にピークに。転居を目指して転職したいという相談でした。
希望の勤務地や給与、やりたい仕事などを設定し、譲れるポイントまで考えているKさんは、ご自身を把握されている素晴らしい看護師さんです。しかし「焦って決めようとしているのでは…」と感じたアドバイザーは、そんなKさんにとある提案をさせていたいただきました。
先日久しぶりに実家に帰ると、両親が庭で作業をしながら、くだらないことで言い合いをしていて、「一緒に作業しなければいいのに」と思っていたのですが、しばらくすると今度は台所で一緒に作業をしていました。
夫婦というのは不思議だなあと思います。
「離婚を考えているので、仕事を探したいんです」そうご相談くださった56歳のKさんは、看護師歴33年のベテランナース。現職は勤続19年目の管理職で、今でも急性期の第一線で活躍されている、バイタリティのある方でした。
そんなKさんですが、長年蓄積していたご主人への不満が、ご主人の定年退職をきっかけに、一気にピークに。娘さんもすでに嫁がれているそうで、転居を伴っての転職相談でした。
Kさんのご希望は管理職で、可能であれば給与は現状維持したいが、下がり過ぎなければOKとのこと。急性期での採用が難しい場合、療養型病院や精神科分野への転職も検討しているとおっしゃっていました。また、娘さんが嫁がれた隣の県の周辺で、転居も同時に行いたいというご希望でした。
ただ管理職でも外部研修や会議ばかりではなく、なるべく現場に関われるような事業所がよい、とのこと。
自分の年齢や能力を的確に理解し、可能性を考えた希望を細かく設定していることは、素晴らしいことです。
しかし、転職を成功させるということは、離婚の後押しになってしまうという点がどうしても気にかかりました。
プライベートな話題であるものの、ご主人との離婚について、お話を伺わせていただくことに。
するとKさんは、溜め込んでいた憤りを淡々と語り始めました。そして、Kさんが一番許せないことは、長年に渡るKさんの仕事への無理解であることが分かりました。
Kさんの長年の思いは深く理解できました。ただ、Kさんが感情的に人生の決断をされているのではないかと気になり、「転職と転居を同時に始めるのは大変なので、 転居は落ち着いてからにされてはいかがですか?」とお伝えしました。
するとKさんは「すでに家庭内別居状態だから」とこの意見を飲んでくださり、転職活動を優先することになりました。
そして後日、給与は少し下がるものの、現職よりは残業がはるかに減り、有給消化率も高いという条件の精神科病院から連絡が。「求人は出していないけれど、管理職の方なら来てほしい」と言ってくださり、Kさんをご提案することができたのです。
現職の引継ぎに3ヶ月の猶予をもらい、Kさんは退職の準備に入られました。
そして、1ヶ月が経った頃、Kさんから「お詫びしたい」とのお電話がきました。
お話をうかがってみると、ご主人が定年退職し、はじめは好き勝手に出かけていらしたご主人が、最近はKさんに代わって家事をしてくれるようになった、というのです。
「喧嘩は相変わらずするけど、 それもなくなったら、この先寂しいのかなと思って」と離婚を思い留まったというKさん。
離婚しないのであれば、転職も必要がなく、入職は辞退となりました。入職予定だった人事の方には、事情を説明したところ、「離婚されずによかったですね」と温かい言葉までいただき、受け入れてくださいました。
Kさんが何度も謝罪の言葉を繰り返したので、私が恐縮していると、「あのとき転職と引越しを一緒にしていたら、後戻りできなくなっていた」と今度は感謝の言葉をいただきました。
「看護も夫婦も同じ。飽きるほど日々を繰り返しているのに、 同じ1日など一度もないだから、30年以上続けられたのかもしれないですね」と話すKさん。
今回転職を考えたことで、今まで積み重ねてきたものを振り返り、改めて辿ってきたものを感じる機会になったのであれば、良かったなと思います。
離婚だけではなく、出産や子育てなど私生活の変化によって、転職を検討する方も多いでしょう。ここでは、生活スタイルや家庭の変化によって転職を考える方の、お悩み解決のポイントを紹介します。
「引っ越し先で転職したい」といった希望のある方は、自身のスキルや経験などもふまえて条件の優先順位を整理してみてください。今回ご紹介したKさんの場合、当初転居先での転職を重視していたこともあり、「希望給与はあるが下がり過ぎなければOK」「急性期が良いけど精神科や療養型でも働いてみたい」など、譲歩できる部分を明確にしていました。このように選択肢が広がると、優先したい条件に近い求人が見つかりやすくなるでしょう。
プライベートや現職などに不満を抱えて転職を検討している場合、「自分にとって今のタイミングで転職することがベストなのか」を冷静に考えましょう。感情的になり焦って転職しても、仕事内容や給与などが合わずミスマッチを起こすことも。その結果、短期退職につながり「前の職場の方が良かった」という状況に陥るケースもあります。今一番悩んでいることや、今後どのような働き方がしたいのかを十分に考えたうえで、転職に踏み出すことが大切です。
「今転職すべきかタイミングか客観的に判断できない」と不安な方は、レバウェル看護の転職支援サービスを活用してみませんか?レバウェル看護では、転職のプロであるアドバイザーが現状やお悩みをヒアリングし、一人ひとりに合った転職の方法やタイミングなどをお伝えしますよ。「まずは不安な気持ちを吐き出したい」という方も、相談のみの利用も可能です。サービスはすべて無料ですので、まずはお気軽にお問い合わせください。
悩みの種類から事例を探す
記事の制作について
「レバウェル看護 看護師さん向けお役立ち情報」では、
記事の制作・公開にあたってのポリシーを定めています。
詳細は下記よりご確認いただけます。
キャリア
働く場所
選考対策
資格
その他
読みもの
連載