現役看護師さんが送る!患者さまとのコミュニケーション!☆入門・応用編☆

2015.3.4

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看護師さんも、看護学生さんもみなさんの課題といえる問題について、これからお話させていただこうと思います。私は看護師歴20年になる現役看護師です。この場をお借りして、

『患者さまとのコミュニケーション』

についてお話します。このテーマについては、ありとあらゆる情報や資料があると思います。ですから、ここでは現場から見た”生の声”として、よりリアルにお伝えしていきたいです。

患者さまとのコミュニケーション“入門編”

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話すことだけがコミュニケーションではありません

患者さまとのコミュニケーションについて、”会話する”ということだけに意識を集中させてしまう看護師さん(特に新人看護師さん)が多数見受けられます。患者さまとのコミュニケーションは、会話だけではないことを思い出してください。いろいろな場面にコミュニケーションがあります。

例えば、清拭など患者さまの体に触れることもコミュニケーションの一つですね。接することがコミュニケーションだと考えてよいと思います。会話はなくともアイコンタクトでもコミュニケーションです。たくさんコミュニケーションの機会はありますので、見逃さないように意識してみてくださいね。

コミュニケーション時の留意点”まとめ”

・患者さまの状態を把握する

⇒辛い・痛いなどの身体面、精神面を配慮したコミュニケーションを図る

・身体介助など体に触れたりする場合の声かけ等

⇒一方的に行なっては患者さまもびっくりしますね。十分に配慮してください

・自分自身の準備はできていますか?

⇒どんな声かけを行いますか?コミュニケーションの意図は?しっかり確認しておいてください

・最低限のマナーはできていますか?

⇒身だしなみ・言葉遣い・敬語・態度などに気を付けたいですよね

 
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患者さまとのコミュニケーション”応用編”

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情報収集も大事。でももっと大事なこと

情報収集は看護師にとってとても重要です。しかし、コミュニケーションで情報収集にばかり気を取られている方、気を付けてください。情報収集と共に重要なこと。それは、患者さまとの関係性の構築です。

コミュニケーションは、患者さまとよい関係性を築くために行うもの。看護師と患者さんのよりよい関係性が築かれていると、看護にも患者さまの回復にも良い影響を及ぼします。言葉を変えると”信頼関係”が築けていけるとよいですよね。

コミュニケーションスキルはあるのに何故?という場面

看護師さんとしてのコミュニケーションスキルに問題はないはずなのに、なぜか患者さまとのコミュニケーションがうまくいかない。そんなこともしばしばあるかと思います。

看護師サイドが一生懸命説明や指導をしているのに、患者さまはよく理解されていない。こんな場面、ありませんか?そんな時は、患者さまが看護師の説明がよく理解できない状態にあることが多いんです。

患者さまは医療に関しての知識は殆ど持っていらっしゃらないことが多いですよね。

看護師は日常的に使用している専門用語なため、特に意識せずに専門用語で説明や指導をしてしまい、知らないうちに患者さまをおいて話を進めてしまっているということが実際に起こりえます。

もし、患者さまが説明や会話についてきていないと感じたら、一度、話をストップして、患者さまが理解している場所まで戻ってみてください。説明や指導で一番、大切なことは、患者さまに伝わり、理解されること。

人間はみな、同じではないですので、その人、その人に合ったコミュニケーション、患者さまの理解度に応じたコミュニケーションを模索していく必要があるのです。

おわりに…

ここまで短いながら、患者さまとのコミュニケーションについておさらいしてみました。

きっと、看護師のみなさんならうなずかれるような基本中の基本だったかと思いますが、看護学生さんには参考になれば良いかと思いますし、新人看護師さんには今一度、コミュニケーションの基礎としてみていただけると嬉しく思います。

コミュニケーションは奥深い看護学の一つ。それも重要な要素です。苦手意識を持たないで、日々取り組んでいっていただきたいと思います。

 
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