
看護師のなかには、コミュニケーションが苦手と悩む方もいるのではないでしょうか。看護師はさまざまな方と関わる仕事です。人によっては、苦手意識から「看護師に向いていないのでは」と不安になるかもしれません。本記事では、看護師にコミュニケーションが必要な理由や大切なことを解説。苦手意識の理由や、相手別の上手なコミュニケーションの方法もまとめていますので、参考にしてみてください。
看護師にとって、コミュニケーションは「患者さまへの適切な看護の提供」「仕事を円滑に進める」ために欠かせません。患者さまやそのご家族は、診察や治療に不安を抱えているため、誤解やストレスを与えないコミュニケーションを心がけましょう。
また、看護師は日勤から夜勤への申し送りや多職種を交えたカンファレンスなど、先輩看護師や多職種とも多く関わる仕事です。スタッフ間の連携で業務効率をアップさせるためにも、コミュニケーションは大切といえます。
▼関連記事
看護師同士のコミュニケーションで大切なことは?おすすめの対処法も紹介
沈黙が続いたり上手に話せなかったりすると、コミュニケーションに苦手意識が芽生えます。また年上の先輩看護師や患者さまが多い職場だと、気を使う場面が多いかもしれません。特に、新人看護師は、スキル不足から自信が持てず、質問や相談がしにくい場合もあるでしょう。「何を話していいかわからない」「報告が上手にできない」といった場合、準備不足な可能性もあるので、コミュニケーションの基本や手法を学ぶと良いでしょう。
▼関連記事
新人看護師が一番辛い時期はいつ?1年目の転職や悩みの乗り越え方を解説
「コミュニケーションが苦手だと、看護師に向いていない?」と悩む方もいるかもしれません。そうした看護師に向けて、知っておくと良い大切なコミュニケーションの考え方を紹介します。
内気な性格や人見知りをする方は、「患者さまや先輩看護師と上手に会話できない」といった悩みを抱えがちかもしれません。そうした看護師は、信頼関係を築くために、まずは話すことよりも相手の話を聴くスキルを優先して磨くのがおすすめです。相手の話を丁寧に聴く「傾聴」スキルを磨いたり、長所や共通点を見つけて共感したりするなどから始めると良いでしょう。
看護師は医師と患者さまの橋渡しのような役割でもあるため、情報は具体的に話しましょう。相手と同じ目線に立った言葉選びや、適切な情報量で話すことが大切です。患者さまが理解できるように専門用語をかみ砕く、ほかの看護師への連絡事項を漏れなく分かりやすく伝えるようにしてください。
コミュニケーションが苦手な場合、「自分から話しかけられない」という悩みを抱えている看護師もいるでしょう。しかし、聞き取れなかった指示や理解できなかった指示は、早めに聞き返すことが大切です。
患者さまの体調は常に変化するため、ほかの看護師やスタッフとの情報共有が患者さまの容体を把握する手がかりになることも。事前に先輩看護師に質問したいことをまとめておくのもおすすめです。
患者さまやご家族とのコミュニケーションで重要なポイントは、次のとおりです。
まずは穏やかな表情で相手の話をしっかり聞くようにしましょう。患者さまやご家族には職員同士で話すような専門用語は避け、分かりやすい説明を心がけることも大切です。信頼を得るために、普段から話しやすい雰囲気を作ったり、身だしなみにも気を配ったりしましょう。
▼関連記事
看護師が身につけたい医療接遇の5原則とは?マナーのポイントも紹介
ここでは、先輩看護師や同僚、多職種など「スタッフ間のコミュニケーションが苦手で辛い…」という方向けに、改善方法をご紹介します。
多くの業務を抱える先輩看護師や多職種のスタッフ、医師に話しかける際は、目的や結論から話しましょう。「報告・連絡・相談のどれなのか」「緊急かそうでないのか」といった目的から話すと、相手も聴く準備ができます。
また、まず話しかけても良い状況かを確認したうえで、伝えたいことの件数と内容を簡潔に話すのがポイントです。目的・結論ファーストの考え方は、転職しても役立つ手法なので押さえておきましょう。
スタッフ間で報告する際、以下の5W1Hを意識すると、情報が漏れなく伝わりやすくなります。
看護師の場合、「日付や時間」「病室番号」「患者さまの氏名」「患者さまに説明した内容」「説明した理由」「説明後の結果」というように簡潔に報告します。5W1Hの考え方はメモに書いて報告する際にも役立つため、覚えておくと良いでしょう。
先輩からの仕事の依頼を断るなど、自分の意見を相手に言わなければいけない場合は、アサーションで伝えてみましょう。アサーションを具体的な例文にしたのがDESC法と呼ばれる方法です。DESC法では、以下の4段階に分けて相手を尊重しながら自分の考えを伝えます。
たとえば、「会議があるため、実施できるのは〇時以降になります」と事実を描写したうえで、次に「お手伝いしたいのですが、難しそうです」と感情を表現します。最後に「一部の作業であれば可能ですが、いかがでしょうか」と、相手に提案・選択肢を示してください。
今の職場で周囲とのコミュニケーションに悩み、自分の考え方や話し方など工夫しても苦手意識がある場合、環境を変えてみると解決する場合もあるでしょう。看護業界に特化したレバウェル看護では、転職によりコミュニケーションのストレスが減った事例もあります。詳細は「憧れの街に引っ越し転職したものの…人間関係に悩む看護師が選んだ職場とは」をご覧ください。
ここでは、コミュニケーションが苦手と悩む看護師によくある質問をQ&A形式でご紹介します。
看護師がコミュニケーション能力を鍛えるには、話したり聞いたりする機会を増やし慣れることが大切といえます。勤務中にできる工夫としては、病院内の委員会で積極的に発言したり、学会に参加して発表や質問をしたりすると良いかもしれません。
コミュニケーションが苦手な看護師が相手と信頼関係を作るには、会話の型を使うのがおすすめです。「アサーション」「5W1H」などを意識しながら、例文に当てはめて会話を練習してみましょう。詳しくはこの記事の「先輩看護師・同僚・他職種と上手くコミュニケーションをとる方法」をご覧ください。
産業看護師など企業に勤務することで、「患者さまと看護師」というコミュニケーションは基本的にありません。また、手術室ではオペの介助がメイン業務となり、ほかの部署よりはじっくり患者さんと関わる機会は少なめといえます。コミュニケーションへの苦手意識が強い看護師は、勤務先として検討するのも良いでしょう。
看護師が働くうえで、「患者さまへの適切な看護の提供」「仕事を円滑に進める」ためにコミュニケーションは避けては通れない問題です。しかし、周囲と上手くコミュニケーションがとれない日々が続くと、苦手意識が芽生えてしまうもの。
看護師のコミュニケーションでは、傾聴により信頼関係を築いたり、疑問は早めに質問したりする姿勢が大切です。患者さまやご家族へは、話をしっかり聞き、分かりやすい内容で説明を心がけましょう。先輩看護師・同僚・他職種には、「目的・結論ファースト」「5W1H」「アサーション」を試すのもおすすめです。とはいえ、職場の人間関係や雰囲気が良くない場合、自分の工夫だけでは問題が解決しない場合もあります。どうしても悩みが消えない方は、転職も視野に入れると良いでしょう。レバウェル看護は、職場訪問や実際にレバウェル看護のサービスを利用して転職した看護師をとおして情報を集めているため、応募者に合った雰囲気の職場を紹介できます。初回の電話ヒアリング以降はLINEやメールで対応できるため、上手く自分の希望条件を伝えられるか不安な看護師も安心してご利用いただけます。
記事の制作について
「レバウェル看護 看護師さん向けお役立ち情報」では、
記事の制作・公開にあたってのポリシーを定めています。
詳細は下記よりご確認いただけます。
キャリア
働く場所
選考対策
資格
その他
読みもの
連載