地域包括ケア病棟で働く看護師とは

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2014年に地域包括ケア病棟(病床)が制定され、約4年が経過しました。少しずつ各病院でも検討され、認知度も上がってきました。高齢化社会の中で、地域包括ケア病棟は今後もさらに注目されていくことが予想されます。そんな地域包括ケア病棟とはどのようなものなのでしょうか。地域包括ケア病棟での看護師の仕事について紹介します。

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地域包括ケア病棟の届出基準


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まず、地域包括ケア病棟とはどのような特徴を持つのか見ていきましょう。施設基準は以下のようなものが挙げられます。

・特定機能病院以外の保険医療機関である
・疾患別リハビリテーションまたはがん患者リハビリテーションの届出をしている

・看護師配置13対1以上、専従の常勤理学療法士・作業療法士または言語療法士が1人以上配置されている
・専任の在宅復帰支援担当者が1人以上配置されている
・リハビリテーションを提供する患者について、1日平均2単位以上提供している

また、入院日数は病状に応じて調整されるが、保険診療上最大60日までとなっている。

地域包括ケア病棟入院料(入院医療管理料)としては、
1.2558点
2.2058点
に分かれています、また1には、在宅復帰率7割以上という基準も存在します。

これらのことから、地域包括ケア病棟の役割として以下の3つが挙げられます。
1.急性期からの受け入れが可能な状況であること
2.在宅・生活復帰支援を行うこと
3.緊急時の受け入れに備えること

地域包括ケア病棟は急性期から在宅復帰支援まで、幅広い患者さんを看護することになります。そのため、さまざまな知識と技術が必要とされるのです。

それぞれの特徴


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1.急性期からの受け入れ


地域包括ケア病棟では院内や他院から急性期の患者さんを受け入れることができるので、そのような入院ニーズを高めていくことが必要になります。そのため、看護師は急性期の看護についての知識と技術が求められます。

ただ、院内の急性期病棟とは別の病棟という扱いであり、診療点数上対象となる患者さんが転科することになります。すべての急性期疾患が対象ではありませんが、術後の管理などを求められることもあるので、知識として身につけておくといいでしょう。

また、他院からの受け入れも対象になるため、他施設や他院との連携も必要になります。患者さんの状態をアセスメントし、60日以内で退院できる目処があるのかなどを見ていくことも必要です。60日以内の退院が難しいのであれば、さらに次のことも考えてケアにあたらなければならないので、オールマイティに対応できる力が求められます。

2.在宅・生活復帰支援の看護


地域包括ケア病棟は60日以内の入院しか認められていないため、長期入院が必要な患者さんは対象にならない可能性があります。

しかし、その他の施設に転院することを考えれば、早い段階での調整が必要となるでしょう。

どこの施設も空いていないという状況も多いので、次の施設を探すのが難しい場合、入院する患者さんを選ばなくてはいけない場合も出てくるでしょう。

そして、多くの病院で課題となっているのが「退院支援」です。退院し自宅に帰ったものの、生活できるレベルまでまだ達していなかったというケースも見受けられます。入院が60日以内と決まっていればなおさらこのようなケースが増えることが考えられます。そのため、ケアマネージャーや在宅医療スタッフなどと密に連携を取り合い、退院後の生活に支障がないように支援することが非常に重要なのです。

病院によっては短期外泊を繰り返し退院に結びつけるという方法や、退院後、訪問看護を一定期間続けるなどの方法で、患者さんの満足度を高めているようです。患者さんとしては、退院後の生活における支援も気になるはずです。ですから、介護サービスとしっかり連携を取れているかという点も大事なポイントです。

在宅復帰に向けて、総合的にケアしていくので、退院に向けての準備における窓口がひとつになっていることは患者さんとしてもメリットでしょう。患者さんのご家族から見ると、やるべきことを把握しやすいという利点もあります。一方、看護師としてはリハビリ期から退院支援まで幅広く対応することになるので、幅広い知識が必要になってきます。

緊急時の受け入れ


地域包括ケア病棟では、在宅療養中の患者さんや、介護施設からの患者さんの受け入れが可能です。院内や他院からの受け入れのの場合は、サマリーや紹介状などによってそれまでの患者さんの様子がわかりますが、在宅では状況が把握できないこともあり、臨機応変な対応能力も求められるでしょう。主治医についてや、時間外での入院対応の方法など、院内体制もよく理解しておく必要があります。
この部分が、これから高齢化が進むにつれて、最も求められていくことになるのではないでしょうか。

地域包括ケアに対応できるよう勉強を!


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これから高齢化が進むにつれ、地域包括ケア病棟はますます需要が増えていくでしょう。地域包括ケア病棟で働くには、急性期から慢性期、在宅支援と幅広い知識や技術が必要になるため、オールマイティに対応できる能力が求められます。まだまだ課題がある制度ですが、今から勉強しておけば今後の活躍につながるかもしれませんね。

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