
回復期リハビリテーション病棟の看護師について気になる方はいるでしょう。回復期リハビリテーション病棟の看護師の役割は、在宅復帰に向けた患者さまの入院生活を支援することです。この記事では、回復期リハビリテーション病棟の看護師の仕事内容やスケジュール、向いている人の特徴を解説。キャリアの例や求人応募のポイントも紹介しますので転職を検討している方は、ぜひご一読ください。
回復期リハビリテーション病棟とは、急性期を終えて回復期にいる患者さまが、身体機能の回復を図ったり寝たきりを防いだりしながら、在宅復帰や職場復帰を目指す場所です。日常生活に最低限必要な基礎的身体動作であるADL(食事や排泄、移動、着替えなど)を主にリハビリで改善します。
治療後のリハビリで症状が安定してくると、患者さまは回復期リハビリテーションのリハビリに移ります。回復期リハビリテーション病棟では、障害の改善やADLに集中したリハビリを実施するのが特徴です。
厚生労働省「令和4年度診療報酬改定の概要(59p)」によると、回復期リハビリテーション病棟の入院対象となる主な疾患は、脳梗塞や脳出血などの脳血管疾患や大腿骨頸部骨折、廃用症候群などです。定められた入院日数内に在宅復帰ができるよう、リハビリや在宅環境の調整などをスケジュールに沿って進めます。疾患による言語・運動機能の障害がある患者さまや歩行が難しい方などを支援します。
回復期リハビリテーション病棟の看護師は、患者さまが自分のペースで生活できるよう、リハビリや日常的なケアで心身の回復を促します。看護師は退院調整や在宅・職場復帰に向けた支援、ADL(日常生活動作)支援を実施。理学療法士や作業療法士、言語聴覚士、介護職、ソーシャルワーカーなどチーム医療のなかで多職種をつなぐ役割を担います。
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回復期リハビリテーション病棟は、療養病棟や地域包括ケア病棟などとの共通点もある一方で、在院日数や病床機能、人員配置基準などに違いがあります。急性期病棟、慢性期(療養型)病棟、地域包括ケア病棟との違いは、以下の表をご覧ください。
| 回復期リハビリテーション病棟 | 急性期病棟 | 慢性期(療養型)病棟 | 地域包括ケア病棟 | |
| 目的 | 機能回復、ADL向上 | 救命、治療 | 長期療養、生活維持 | 在宅復帰の準備や調整 |
| 看護師の主な役割 | リハビリや自立支援 | 全身管理や医療処置 | 療養上の世話 | 退院支援 |
| 看護職員の人員配置 | 13対1か15対1 | 7対1か10対1 | 20対1 | 10対1 |
| 平均入院期間 | 60~180日(疾患によって異なる) | 16~21日以内 | 152.6日(約4ヶ月) | 原則20日(85歳以上の患者割合が2割増えるごとに+1日) |
参照:厚生労働省「 医療施設(静態・動態)調査・病院報告の概況」「令和4年度診療報酬改定の概要(p59)」「令和6年度診療報酬改定説明資料等について(p47)」「令和8年度診療報酬改定説明資料等について(p31,p49)」
回復期リハビリテーション病棟は、対象疾患が限られているのが特徴です。急性期病棟は生命維持や治療を第一目的としながら急変対応を行う職場といえます。慢性期(療養型)病棟は、急性期の治療後、容態は安定したものの継続的な医療管理を必要とする方が入院する病棟で、入院期間が長いのが特徴です。地域包括ケア病棟は、自宅や介護施設からの緊急時の受け入れにも対応しています。
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ここでは、回復期リハビリテーション病棟で働く看護師の仕事内容・スケジュールを解説します。
回復期リハビリテーション病棟で、看護師は以下のような仕事を担当します。
| 全身状態の観察、医療的ケア | ・問診、バイタルサインチェック、採血など |
| ADL改善の支援、日常生活介助 | ・移乗、移動のサポート・食事、入浴、清潔、排泄などのケア |
| リハビリ支援、環境整備 | ・リハビリ前後の声掛け・起立、歩行訓練 |
| 他職種との情報共有 | ・カンファレンスへの参加 |
| 退院支援や転科調整 | ・患者さまやご家族への説明、連携・看護計画の立案 |
| 患者さまやご家族へのメンタルケア | ・身体機能の変化への寄り添い |
看護師は、異常の早期発見・対応によって、合併症予防や在宅復帰に向けた期間延長にならないようにします。リハビリでは患者さま個人の残存能力を見極めて援助することが大切です。患者さまにとって身近な存在として長期入院の不安に寄り添ったり、医療関係者やご家族との橋渡し役になる場面も多いでしょう。
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回復期リハビリテーション病棟に勤務する常勤看護師のシフト形態は、2交替制もしくは3交替制が一般的です。この項では、2交替制の回復期リハビリテーション病棟で働く看護師の1日のスケジュールを、日勤帯・夜勤帯ごとに紹介します。働くイメージをつかむ参考にしてみてください。
日勤帯で働く看護師のスケジュール例は、以下のようになっています。

日勤帯は、看護師1名あたり5〜10名の患者さんを受け持つことが多いようです。患者さまの生活ペースやリハビリのスケジュールに合わせて看護業務を実施。理学療法士や作業療法士といったリハビリスタッフによる訓練で可能になった動作を、看護師はリハビリ外の時間で積極的に実践・定着させます。退院後を見据え、リハビリの一環である普段着への着替えや食堂への移動、食事中の動作、排せつなどをケアするのが看護師の役目です。
以下は、回復期リハビリテーション病棟で働く看護師の夜勤スケジュールです。

一般的に、夜勤では看護師1人につき、20〜25人程度の患者さまを受け持つことが多いようです。患者さまによっては、食事前に血糖測定やインスリン投与が必要な場合もあります。
ここでは、回復期リハビリテーション病棟の看護師に向いている人と向いていない傾向にある人の特徴を解説します。
回復期リハビリテーション病棟の看護師に向いている人には、以下のような傾向があるといえます。
合併症予防や機能回復には、バイタルサインやリハビリの進捗など、観察力を活かした支援が役立つでしょう。回復期リハビリテーション病棟では、個人の回復を見守る看護を実践します。一人ひとりの患者さまに寄り添った支援をするには、多職種との連携も大切です。
回復期リハビリテーション病棟が向いていない傾向にある人には、以下のような特徴があるかもしれません。
回復期リハビリテーション病棟の患者さまは、基本的に容態が安定しているので、看護師は主に身の回りのケアや回復をサポートします。患者さまの自立を促しながらも、生活のなかで必要な身体介助をする機会も多いので、体力的な負担が大きいと業務が合わないと感じるかもしれません。
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以下のような目標を掲げながら働くことで、「回復期リハビリテーションの看護師になるには」だけでなく、その先の「経験を活かす」ことにまで視野を広げられるでしょう。
資格には、回復期リハビリテーション病棟協会の「回復期リハビリテーション看護師」や日本看護協会の「認定看護師」などがあります。転職先の例としては、地域包括ケア病棟や訪問看護などが挙げられるでしょう。
一般社団法人 回復期リハビリテーション病棟協会「学ぶ・レベルアップ『回復期リハビリテーション病棟協会認定コース』」(2026年9月3日参照)
日本看護協会「認定看護師」(2026年9月3日参照)
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ここでは、看護師が回復期リハビリテーション病棟の求人に応募するポイントを紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
回復期リハビリテーション病棟の求人を探す際は、看護師の配置と入院患者さんの人数にバランスが取れているかどうかを確認することも大切です。回復期リハビリテーション病棟の看護師配置基準は以下のようになっています。
| 看護師の配置基準 | 13対1以上(7割以上が看護師) | 15対1以上(4割以上が看護師) | |||
| 施設基準 | 入院料1 | 入院料2 | 入院料3 | 入院料4 | 入院料5 |
参照:厚生労働省「令和6年度診療報酬改定の概要(p6)」
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自分が働きやすい職場かどうか見定めるには、実際に足を運んで確認することも大切といえます。気になった回復期リハビリテーション病棟(病院)があれば、病院見学を依頼してみましょう。見学でチェックするポイントは、「看護師の患者さんとの関わり方」「他職種連携」「雰囲気」「新人教育の体制」などです。確認したいことは、見学時に担当者へ積極的に質問してみてください。
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回復期リハビリテーション病棟に転職する際の志望動機では、回復期を選ぶ理由を明確にし、「なぜその病棟(病院)で働きたいのか」「どのような看護をしたいのか」を伝えましょう。「生活支援に力を入れている」といった独自の特徴を踏まえつつ、経験してきたことや長所をどう活かしていきたいかを盛り込むと具体性が増し、意欲をアピールできます。
今まで、脳神経疾患の患者さんが多く入院する急性期病棟で看護を実践してきました。そのなかで、急性期だけでなく患者さまの回復期移行後のケアにも関心を持つようになったことがきっかけで、貴院の回復期リハビリテーション病棟を志望いたしました。入職後は、これまでの経験をアセスメントに活かし、ADL支援を通して患者さんの自宅復帰を見据えたサポートに尽力したいと考えております。
これまで心臓血管外科の看護師として8年間勤務してきました。その間に、家族が脳梗塞になり、回復期リハビリテーション病院に入院したことがあります。そこで、退院後を見据えたチーム医療によるサポートや、入院する本人に加え私たち家族に対する丁寧なメンタルケアに感銘を受けました。貴院では、チーム医療や家族支援に力を入れていると伺っております。私も貴院の一員として経験を積み、患者さまとご家族を支えるリハビリ分野のプロフェッショナルを目指したいと思い志望いたしました。
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ここでは、「レバウェル看護」に相談して、自分に合う回復期病院を見つけた看護師の転職事例を紹介します。
看護師Mさんは、都内の総合病院に新卒で入職し、手術件数の多い脳神経外科病棟で3年間勤務してきました。しかし、働くうちに多忙な業務が辛くなっていき、退職して他県の実家に戻ることを決めたといいます。実家がある地域で「患者さまとじっくり関われる職場を探したい」と、「レバウェル看護」に転職相談してくださいました。
Mさんのやりたい看護や脳神経外科での経験があることを踏まえて、キャリアアドバイザーは地元で有名な回復期リハビリテーション病院を紹介します。総合病院を辛くて辞めた経験から、規模が大きい病院で働くことに不安を感じている様子に、働き方に関するある提案もすることにしました。
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忙しすぎて体調不良に…働くことに自信をなくした看護師をサポートした提案
新卒で透析室に入った看護師Nさんは、「夜勤の経験も積んでおきたい」と途中で急性期病棟に異動しました。異動後、新卒から急性期にいる同期とのスキルの差に自信をなくしてしまい、心機一転するために小児専門病院へ転職します。
しかし、そこでも小児特有の看護になかなか慣れずに悩み、「看護師に向いていないのかも」と「レバウェル看護」に相談くださいました。経験を活かして再び透析室へ転職したいと希望するNさんですが、条件に合う求人が見つかりません。話し合いを進めていくうちに、「ほかにもやりたい看護が出てくるのでは」と感じたキャリアアドバイザーは、教育体制が整った回復期病院を提案することにします。
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「看護師に向いていないのでは…」自信を失った相談者が見つけた新しい道
ここでは、回復期リハビリテーション病棟の看護師についての疑問を、Q&A形式で紹介します。
向いているかは転職の目的によるといえます。回復期リハビリテーション病棟の場合、対象疾患が限られており、患者さまの容態も比較的落ち着いています。精神的なプレッシャーを減らしたい看護師は、急変対応の機会が多い急性期病棟から回復期リハビリテーション病棟に転職することで「自分に向いている」と感じるかもしれません。詳しくは「看護師の急性期・慢性期の向き不向きを知りたい!それぞれの特徴を紹介」もご覧ください。
回復期リハビリテーション病棟看護師のやりがい・魅力には、自宅復帰を目標に患者さまの回復をサポートできる点が挙げられるでしょう。他職種と連携し、チーム医療を経験できることやワーク・ライフ・バランスを保ちやすい点に魅力を感じる看護師もいるかもしれません。
「レバウェル看護」の独自調査(2024年3月)によると、回復期リハビリテーション病院で働く看護師の平均月給は31万7,098円、平均ボーナスは71万8,000円、年収相場は約452万円です。年収は月給の12ヶ月分にボーナスを加えて算出しています。
回復期リハビリテーション病棟の看護師は、患者さまの退院調整や在宅・職場復帰に向けた支援、ADL(日常生活動作)支援を実施します。理学療法士や作業療法士、言語聴覚士、介護職、ソーシャルワーカーとの連携も重要な役割です。回復期リハビリテーション病棟の看護師の仕事内容には、「全身状態の観察や医療的ケア」「環境整備」「患者さまやご家族へのメンタルケア」などがあります。
「変化にすぐ気づく観察力がある」「チームで患者さまを支えたい」「一人ひとりに寄り添うケアがしたい」といった看護師は、回復期リハビリテーション病棟に向いているでしょう。求人に応募する際は、看護師と入院患者数のバランスを確認したり、病院見学で自分に合う職場か確かめたりしましょう。志望動機を回復期リハビリテーション病棟に特化した内容にすることもポイントといえます。
「1人では看護配置といった応募先の細かな情報を調べられない」とお悩みの方は、レバウェル看護にご相談ください。レバウェル看護では、キャリアアドバイザーによる応募先の情報提供をはじめ、見学可否の調査や交渉が可能です。 転職のプロの視点を得ることで、回復期リハビリテーション病棟を含め、自分で探すよりも条件に合ったものを見つけやすくなるでしょう。求人情報は LINEやメールで取得可能ですので、お気軽にお問い合わせください。ャリアアドバイザーが、転職や働き方のお悩みを一緒に解決します。
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