
「給与明細書はどうやって見たらいいの?」「自分の給与は看護師の平均よりも安い?」と気になっている看護師は多いのではないでしょうか。
ここでは、看護師の給与明細の見方や平均年収、給与アップを目指す方法などについて詳しく紹介します。
この記事を最後まで読み終えてもらえれば、給与明細書の見方が分かり、適切な給与が支払われているのか確認するのに役立つでしょう。
給与明細書の見方で悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
所定内給与とは、労働契約や雇用契約に定められた所定労働時間内の労働に対して支払われる賃金で、毎月決まって支払われます。
特に基本給は、昇給額や賞与、退職金の計算にも影響するため、内訳をしっかり把握しておくことが大切です。
ここでは、所定内給与に関する給与明細書の見方を解説するので、早速チェックしてみましょう。
基本給は勤務先の給与規定に従って毎月固定で支給され、残業手当や夜勤手当などの各種手当は含まれません。
勤続年数や経験年数、役職などによって決まり、昇給や賞与、退職金の算定基準となります。
基本給が低く手当で補っている職場は、賞与や将来的な年収に影響する可能性があるでしょう。
諸手当とは基本給とは別に支給される各種手当の総称で、下記が挙げられます。
| 手当の種類 | 詳細 |
| 通勤手当 | 通勤にかかる交通費を補助する |
| 家族手当 | 家族を扶養している場合に支給される |
| 住宅手当 | 住宅ローンや家賃などを補助する |
| 役職手当 | 看護主任や看護師長、看護部長といった役職者に支払われる |
| 資格手当 | 所有している資格に対して支払われる |
| 交代勤務手当 | 夜勤と日勤の交代勤務による身体的負担に対して支払われる |
支給される手当の種類や金額は病院によって異なり、毎月固定で支給されるものもあれば、条件を満たした場合のみ支給されるものもあります。
所定外給与とは、基本給や毎月固定で支給される手当とは別に、勤務状況に応じて支給される給与です。
所定外給与の内容として下記の項目が挙げられます。
それぞれの項目の給与明細の見方を詳しくお伝えするので確認してみましょう。
残業手当とは、所定労働時間を超えて勤務した場合に支給される手当です。
また、労働基準法では、法定労働時間を超えた時間外労働に対して、法定労働時間内の賃金より25%割増の割増賃金を支払うことが義務付けられています。
看護師は急変対応や記録業務、申し送りなどで残業が発生しやすいため、給与明細で残業時間や支給額を確認しておきましょう。
休日手当は、勤務先が定める休日や法定休日に勤務した際に支給される手当です。
法定休日とは、1週間に1回以上付与される(例外として4週間を通じて4日以上)休日を指し、35%以上の割増賃金が支払われます。
また、勤務先独自の休日勤務手当を支給している職場もあり、支給条件は勤務先によって異なるでしょう。
土日祝日の勤務が多い看護師は、休日手当が適切に支給されているか給与明細で確認しておくと安心です。
夜勤手当は、夜勤勤務を行った際に支給される手当です。
病院によって二交代制・三交代制など勤務形態が異なるほか、支給される夜勤手当にも差があります。
ただし、夜勤回数が多いほど収入が上がりやすいですが、生活リズムが乱れ、身体的な負担が大きくなる点に注意してください。
インセンティブ手当は、個人の成果や病院・クリニックなどの業績に応じて支給されます。
美容クリニックや訪問看護ステーションなどで導入されていますが、支給される金額は事業所によって異なるでしょう。
インセンティブ手当が充実している職場では、頑張り次第で収入アップが目指せます。
配属される部署によっては、下記のような手当が支給される場合があります。
| 手当の種類 | 詳細 |
| 危険手当 | 感染症病棟や精神科病棟、手術室など、看護師が業務を行う際に危険や危害が及ぶ可能性が高い場合に支給される |
| 年末年始手当 | 年末年始に勤務した際に支払われる |
| オンコール手当 | 勤務時間外に緊急時に呼び出しに応じる勤務形態で支給され、待機手当と出動手当がある |
| エンゼルケア手当 | 看取りの際にエンゼルケアを行った際に支払われる |
| 車両手当 | 自家用車を業務に使用した場合に、ガソリン代や車両維持費の一部として支給される |
支給条件や金額は病院ごとに異なるため、転職時には求人票や面接で確認しておきましょう。
給与明細の「控除」欄には、給与から差し引かれる社会保険料や税金などが記載されており、総支給額が高くても、控除額が多ければ実際の手取り額は少なくなります。
そのため、「思っていたより給与が少ない」と感じる看護師は多いです。
ここでは、控除される項目とおおよその金額を紹介するので、給与明細書と比較してみましょう。
健康保険は全国民に加入が義務付けられており、病気やけがをした際に医療費負担を軽減できます。
また、傷病手当や出産手当金といった給付を受けられるのも、健康保険の恩恵の一つです。
条件を満たすことで勤務先の健康保険に加入でき、職場と折半して健康保険料を負担します。
健康保険料は給与額によって異なるものの、1カ月に1~2万円前後が毎月の給与から自動的に控除されるでしょう。
厚生年金保険料は、老後の年金や障害年金、遺族年金などの給付を受けるために納める保険料です。
勤務先の健康保険と同様に、一定の条件を満たすと厚生年金に加入でき、毎月給与から控除されます。
給与が高くなるほど保険料も増えますが、その分、将来受け取る年金額にも影響するでしょう。
雇用保険料は、失業した際の失業給付や育児休業給付、教育訓練給付といった保障を受けるための保険料です。
健康保険料や厚生年金保険料に比べると負担額は少なく、毎月1,000~3,000円程度が控除額の目安となります。
転職や育児休業を予定している人は、雇用保険の給付内容についても理解しておくと安心です。
介護保険料は40歳以上になると原則として徴収される保険料であり、20代や30代では控除されていないのが一般的です。
40歳になると健康保険料とあわせて徴収され、将来的に介護サービスを利用する際の財源となります。
勤務先の健康保険に加入していると、毎月3,000~4,000円程度が給与から控除されるでしょう。
所得税は1年間の所得に対して課税される国税で、給与によって所得を得ている者が対象です。
毎月の給与から概算額が源泉徴収され、年末調整や確定申告によって最終的な税額が調整されます。
夜勤手当や残業代が増えて給与額が高くなると、所得税額も高くなる傾向にあるでしょう。
住民税は、都道府県や市区町村へ納める地方税で、自治体によって金額は異なります。
前年1年間の所得をもとに税額が決定されるため、新卒1年目は原則として住民税が控除されません。
2年目以降になると給与から毎月天引きされるようになり、「急に手取りが減った」と感じる看護師もいるでしょう。
給与明細には、勤務先独自の控除項目が記載されていることがあります。
代表的なものとして、職員食堂の食事代、財形貯蓄、生命保険料の団体控除などです。
勤務先によって内容が異なるため、「何の控除か分からない」という項目があれば、給与規程や総務担当者へ確認すると良いでしょう。
給与明細の「勤怠」欄には下記のような項目があり、その月の勤務状況が記載されています。
| 項目 | 詳細な内容 |
| 労働日数 | 実際に勤務した日数 |
| 有給取得日数 | 有給休暇を取得した日数 |
| 労働時間 | 実際に働いた時間 |
| 残業時間 | 所定労働時間または所定労働時間を超えて働いた時間 |
| 深夜労働時間 | 22時~翌5時までの深夜に働いた時間 |
| 休日労働時間 | 労働基準法で定められている休日に働いた時間 |
| 遅刻・早退時間 | 遅刻や早退で働かなかった時間 |
看護師はシフト勤務や夜勤が多いため、勤務実績と給与明細の内容に相違がないか毎月確認するように習慣づけることで、未払い賃金の防止につながるでしょう。
毎月受け取る給与明細には、給与の内訳や控除額、勤務実績など重要な情報が記載されています。
給与明細をもらってまず確認すべきポイントは下記のとおりです。
「給与明細書を受け取ったらどうすればいいの?」と疑問に感じている方は、早速読み進めてみましょう。
給与明細を受け取ったら、出勤日数や残業時間、夜勤回数、有給休暇の取得日数などが実際の勤務内容と一致しているか確認すると良いでしょう。
シフト制で働く看護師は勤務形態が複雑なため、入力ミスや計算ミスが発生する可能性もあります。
もし誤りを見つけた場合は、タイムカードや勤務表を確認したうえで、早めに総務担当者や上司へ相談することが大切です。
残業手当や休日手当、深夜勤務手当などの所定外給与は、法律で定められた割増賃金率に基づいて計算されます。
給与明細に記載されている時間外労働時間や夜勤時間が正しく反映されているかを確認しておくのがおすすめです。
特に残業が多い職場では、未払い残業代が発生していないかチェックすることで、自身の権利を守ることにつながります。
不明な点がある場合は、給与規程もあわせて確認しておきましょう。
給与明細は、受け取ったらすぐに処分するのではなく、少なくとも3年程度は保管しておきましょう。
給与額の推移や未払い賃金、社会保険料などを確認できるほか、住宅ローンや各種手続きの際に提出を求められることもあります。
電子明細の場合もデータを保存しておくと、いざという時に安心です。
看護師の平均年収は、勤務先や地域、経験年数、夜勤回数などによって異なりますが、一般的には約500万円前後とされています。
日本看護協会の「2025年 病院看護実態調査結果(P12) 」によると、勤続10年の非管理職看護師の平均税込給与総額は340,278円です。
病院勤務の看護師は夜勤手当や各種手当が加算されるため、クリニックや介護施設などと比べて年収が高くなる傾向があります。
その一方で基本給が低く、夜勤手当への依存度が高い職場も少なくありません。
給与を比較する際は年収や月収だけでなく、基本給や賞与、各種手当の内容まで確認しておきましょう。
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看護師の給料は安い?割に合わないと感じる理由や年収アップの方法を解説
看護師は専門職でありながら、給与が大幅に上昇しにくい職種と言われています。
そのため、「夜勤を増やしているのに思ったほど給与が上がらない」「経験年数を重ねても年収があまり変わらない」と感じる看護師は少なくありません。
そこで、看護師の給与が上がりにくい理由を詳しく紹介するので確認してみましょう。
看護師の給与が上がりにくい理由の一つに、医療業界の収益構造が挙げられます。
病院の収入の多くは公的医療保険制度に基づく診療報酬で決まっており、自由に価格を設定できません。
そのため、病院の利益には限りがあり、大幅な賃上げを実施することが難しいです。
また、人件費は経営に占める割合が大きく、地方や中小規模の医療機関・施設は給与の引き上げが容易ではありません。
各病棟では看護師長、看護副師長、主任といった管理職が配属されるものの、長年にわたって役職を勤める人が多いです。
看護師は管理職のポストが限られており、誰でも昇進できるわけではありません。
多くの看護師は一般スタッフとして勤務を続けることになり、大幅な昇給を期待しにくいのが現状と言えるでしょう。
医療は日々進歩しており、新しい知識やスキルを身につけるため、自己研鑽に励む看護師は多く、中には、認定看護師や専門看護師を取得する人もいます。
しかし、高度な知識やスキルを持っているにも関わらず、資格手当が支給されなかったり、少額にとどまったりする職場は少なくありません。
そのため、「自己研鑽を重ねても収入アップにつながりにくい」と感じる傾向にあるでしょう。
病院を始めとした交代制勤務の職場で働く看護師の多くが、夜勤手当によって月収を維持しています。
そのため、基本給があまり高くなくても、夜勤回数を増やすことで収入を補うことが可能です。
その一方で、夜勤による生活リズムの乱れは身体的な負担が大きく、ライフイベントの変化や加齢によって夜勤を続けるのが難しくなると収入の減少につながります。
安定した年収を目指すためには、夜勤手当に依存するだけでなく、基本給や賞与が高い職場への転職も選択肢の一つです。
看護師は給与が上がりにくい傾向があるものの、工夫や頑張り次第で給与アップを目指すことが可能です。
給与アップを目指す方法について具体的に紹介するので、積極的に給与アップを目指したい方は参考にしてみましょう。
認定看護師や専門看護師、特定行為研修修了者などの資格を取得することで、看護師としての専門性を高められます。
勤務先によっては資格手当が支給されるほか、専門部署への配属や昇進につながる可能性もあるでしょう。
ただし、資格取得後の待遇は職場によって異なるため、資格手当や評価制度の有無を事前に確認しておくことが大切です。
長期的に収入アップを目指したい方や、マネジメントに興味のある方は、管理職を目指すのがおすすめです。
看護主任や看護師長などの管理職になると、役職手当が支給されるため年収アップが期待できます。
今の職場でキャリアアップが難しい場合、管理職候補と記載されている求人に応募することで、転職先で管理職を目指せるでしょう。
比較的短期間で収入を増やしたい場合は、残業や夜勤回数を増やす方法があります。
夜勤手当や時間外手当は所定外給与として支給されるため、月収アップにつながりやすいです。
しかし、過度な夜勤や残業は心身への負担が大きく、体調不良や離職の原因になる可能性もあるため、収入だけでなく健康面とのバランスも考慮すると良いでしょう。
現在の職場で大幅な昇給が見込めない場合は、給与水準が高い職場への転職も有効です。
特に急性期病院や大学病院、美容クリニック、訪問看護ステーションなどは、勤務条件によって高収入を目指せる場合があります。
転職によって年収が数十万円以上アップするケースは珍しくありません。
また、同じ業務内容でも地域や病院によって給与に差があるため、複数の求人を比較すると良いでしょう。
ここでは、看護師の給与明細についてよくある質問を紹介します。
資格手当の支給有無は勤務先の給与規程によって異なるものの、常勤のみを対象としている職場が一般的です。
しかし、パートタイム勤務の看護師にも資格手当が支給される職場もあります。
求人票だけでは詳細な給与体系が分からないため、面接時や入職前に確認しておきましょう。
副業によって所得が増えると前年度に比べて住民税額が高くなるほか、SNSへの投稿や職場での会話から副業が判明するケースがあります。
しかし、得られた収入について自分で確定申告を行えば、経理担当者に知られる可能性は低いです。
副業を禁止または制限している職場もあるため、あらかじめ就業規則を確認しておくことでトラブルを避けられるでしょう。
看護師の給与明細の項目は、所定内給与と所定外給与、控除されるものに大きく分けられます。
また、看護師はシフト勤務や夜勤が多く、勤務形態が複雑であるため、入力ミスや計算ミスが生じているかもしれません。
したがって、給与明細の項目だけでなく、労働日数や有給取得日数、労働時間など、その月の勤務状況が実働内容と合っているか確認することも大切です。
「平均年収と比べて給与が低い」「給与アップが見込めない」といった場合、資格取得やキャリアアップ、給与水準の高い職場への転職なども視野に入れてみましょう。
「勤務年数を重ねてもなかなか給与が上がらない」「収入アップが目指せる職場で働きたい」という方は、レバウェル看護にお任せください。
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また、登録後は人気の非公開求人もチェックできるため、より好条件の職場への転職が目指せます。
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