
「看護師の年収はどのくらい?」「給与アップするには?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。この記事では、看護師全体の平均年収と、年齢・性別・職場の種類や規模などさまざまな観点で年収を紹介します。高収入を得やすい職場の特徴や年収アップの方法も解説しているので、これから転職を検討している方もチェックしてみてください。
厚生労働省の「令和7年賃金構造基本統計調査」によると、看護師の平均年収は525万7,200円です。年収の手取額は、全体から税金や社会保険料などを引いた額になり、約75%~80%で計算すると約394万円〜420万円となります。
| きまって支給する現金給与額 | 年間賞与その他特別給与額 | 平均年収 | 手取り年収相場 |
| 36万5,900円 | 85万6,400円 | 525万7,200円 | 約420万円 |
参照:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査 職種(小分類)別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)」
※年収は「決まって支給する現金給与額」×12+「年間賞与その他特別給与額」で計上
※参照元データの定義に従い「きまって支給する現金給与額=基本給、職務手当、精皆勤手当、通勤手当、家族手当、超過労働給与額などを含む」として計上
看護師全体の年収・手取り相場となっており、実際には職場や経験年数によって差があるため、参考程度に留めてください。
看護師の年収の内訳は、主に「基本給+夜勤手当+各種手当+残業代+賞与」になります。
日本看護協会の「2024年度看護職員の賃金に関する実態調査 結果概要」を参考に、それぞれの相場をまとめました。
| 基本給(勤続10年、31~32歳、非管理職) | 夜勤手当(正規雇用フルタイム・病院勤務者の夜勤手当の平均総額) | 各種手当(職務手当や家族手当、住宅手当など) | 賞与(正規雇用フルタイム勤務) |
| 25万2,450円 | 4万3,806円 | 2万5,000円~3万3,000円 | 114万7,093円 |
参照:日本看護協会「2024年度看護職員の賃金に関する実態調査 結果概要」
手当や夜勤、賞与に関しては看護師の働き方によっても差があります。特に賞与は、職場によって「基本給の3ヶ月分が年に2回」「基本給の2.5ヶ月分とインセンティブ」などさまざまなケースがあるでしょう。自身の状況を比較してみて、「今の給与は一般的」と考える際の参考にしてみてください。
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ここでは、男女別や年齢別、職場の規模別などいくつかの状況別で看護師の年収を紹介します。今後どのように年収が変化するか気になる方は、ぜひご確認ください。
厚生労働省のデータによると、男性看護師のほうが女性看護師より年収が高く、約30万円の差があることが分かりました。
| 男性看護師の平均年収 | 女性看護師の平均年収 |
| 552万円 | 521万1,200円 |
参照:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査 職種(小分類)別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)」
女性は、妊娠や出産といった生活の変化で働き方を制限する場合があったり、男性は家族手当が支給されたりするなどの背景が関係しているかもしれません。
看護師の年収は年齢とともに上がる傾向にあり、ピークは50〜54歳のようです。以下で年齢別の平均年収をチェックしていただき、自身が平均的かどうかの参考にもしてみてください。

| 年齢 | 平均年収 |
| 20~24歳 | 440万1,400円 |
| 25~29歳 | 501万4,900円 |
| 30~34歳 | 490万5,200円 |
| 35~39歳 | 518万8,600円 |
| 40~44歳 | 548万3,800円 |
| 45~49歳 | 561万1,800円 |
| 50~54歳 | 577万7,000円 |
| 55~59歳 | 573万5,300円 |
| 60~64歳 | 502万8,700円 |
| 65~69歳 | 424万500円 |
参照:政府統計の総合窓口(e-Stat)「令和7年賃金構造基本統計調査 / 職種(小分類)、年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)」
看護経験が浅めな20代前半の年収は約440万円ですが、20代後半になると一気に60万ほどアップします。この期間の看護師は夜勤回数が増えたり、業務の幅が広がったりすることで、待遇面に反映されているのかもしれません。50代の看護師はこれまでの実績や経験の豊富さから基本給が高かったり、役職に就いたりしている方も多く、高年収な傾向にあります。
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日本看護協会の資料によると、新卒看護師の平均初任給(税込給与総額)は、3年課程卒が約27万円、大学卒が約28万円、大学院卒が約28万円です。
| 新卒看護師の学歴 | 高卒+3年課程卒 | 4年生の大学卒 | 大学院卒 |
| 平均年収 | 329万8,080円 | 338万9,436円 | 345万5,232円 |
参照:日本看護協会「2024年度看護職員の賃金に関する実態調査報告書(p.4)」
上記の平均年収は、給与×12ヶ月で計算しています。新卒看護師の年収は高卒と大学院卒では約15万円の差がありますが、学歴によって大きな差はないようです。
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日本看護協会の資料によると、看護部長相当職(看護部長専任)の平均税込給与総額は約54万円、看護師長相当職は約46万円、主任相当職は約41万円という結果です。役職ごとの平均年収は以下になります。
| 看護部長相当職 | 看護師長相当職 | 主任相当職 | |
| 役職別の平均年収 | 652万1,556円 | 560万6,916円 | 501万2,112円 |
参照:「2024年度看護職員の賃金に関する実態調査報告書(p.58~62)」
病院や施設の看護部門のトップである看護部長は、ほかの役職と比べて高年収なことがうかがえます。看護師は役職によって業務の範囲や責任が異なるため、給与にも差が出るでしょう。
看護師の年収は、勤務先の規模が大きいほど高くなる傾向にあります。以下の表でまとめているので、参考にしてみましょう。
| 施設規模数 | 平均年収 |
| 10~99人 | 469万8,200円 |
| 100~999人 | 506万2,800円 |
| 1,000人以上 | 569万8,700円 |
参照:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査/職種(小分類)別きまって支給する現金給与額、所定内給与額および年間賞与その他特別給与額(産業計)」
施設規模10〜99人と1,000人以上を比べると、約100万円の差があります。規模の大きな職場は病棟や急性期機能を備えている場合が大半で、夜勤回数が多かったり緊急入院や急変などで残業が発生したりすることも多く、看護師の年収も高めなようです。
病院の種類別では、大学病院が高年収な傾向にあります。以下で病院種類別の年収比較を見てみましょう。
| 病院の種類 | 平均年収 |
| 大学病院 | 約537万円 |
| 国立・公立病院 | 約510万円 |
| 一般急性期病院 | 約484万円 |
| ケアミックス病院 | 約461万円 |
| 回復期リハビリ病院 | 約452万円 |
| 精神科病院 | 約430万円 |
※レバウェル看護独自で収集した調査結果(2024年3月時点)
※月給やボーナスは転職時期や入職タイミングによっても異なります
年収順にすると、大学病院の次に、国立・公立病院、一般急性期病院となっています。急性期機能を有する病院は、看護師の基本給が高めであったり、職務に関する手当が支給されたりしやすく、年収にも反映されるのかもしれません。
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ここでは厚生労働省のデータを参考に、いくつかの都道府県を挙げて看護師の年収相場を紹介します。
| 都道府県 | 平均年収 |
| 北海道 | 約519万円 |
| 福島県 | 約454万円 |
| 東京都 | 約578万円 |
| 千葉県 | 約547万円 |
| 埼玉県 | 約533万円 |
| 神奈川県 | 約543万円 |
| 愛知県 | 約546万円 |
| 大阪府 | 約540万円 |
| 福岡県 | 約482万円 |
| 沖縄県 | 約486万円 |
参照:厚生労働省「職業情報提供サイトjobtag 看護師」
看護師の年収は、首都圏や人口の多い都道府県は年収が高い傾向にあります。大都市には高度な医療を提供している大きな病院が集まりやすく、給与水準も高めなことが理由の1つでしょう。また、都心部は物価高の対策として手当を支給する職場もあり、年収にも関係しているといえます。
看護師の平均年収は、ほかの医療・福祉職のなかではやや高めな傾向にあります。ここでは、看護師と他職種との年収の違いをまとめました。
厚生労働省の「令和7年賃金構造基本統計調査 産業大分類」によると、全産業の平均年収は545万5,600円であり、看護師の525万7,200円より高いことが分かりました。全産業と看護師と比較すると、就業人数の男女割合に差があることも影響しているでしょう。看護師は勤務先の規模や夜勤の有無で給与が大幅に異なる職種のため、働き方によっては高年収なケースもあります。
看護師は、病院や施設で勤務する他職種のなかでは高年収な傾向にあるようです。
| 職種 | 年収 |
| 看護師 | 525万7,200円 |
| 准看護師 | 427万5,200円 |
| 看護助手 | 337万800円 |
| 助産師 | 566万7,000円 |
| 保健師 | 551万3,800円 |
| 保育士 | 427万6,300円 |
| 介護支援専門員 | 441万3,400円 |
参照:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査 職種(小分類)別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)」
正看護師と准看護師では、約98万円の年収差があります。国家資格である看護師は業務の幅が広く、役職に就く機会が多いことも高年収な理由といえるでしょう。さらに高い専門性が求められる助産師や保健師は、給与水準が高いようです。
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ここでは、看護師が高年収を目指しやすい職場の特徴を解説します。給与アップのために転職を検討している方は、ぜひチェックしてみましょう。
難病の治療や高度な医療技術などを提供している病院は、専門性の高さから高年収な傾向にあります。具体的には、再生医療や幹細胞治療などを実施している病院です。難易度の高い治療や手術を担う職場の場合、基本給が高めなだけではなく、職務に関する手当も支給されるかもしれません。
ICUやCCU、救命救急センターといった急性期を扱う部署は、看護師の夜勤手当の額も高めな傾向にあります。的確かつ迅速な対応や高度なスキルが求められるため、一般病棟よりも手当が高く設定されている可能性があるでしょう。病棟勤務の場合は、運営基盤が安定している法人や大学病院だと、手当も手厚いかもしれません。
これまでのキャリアに左右されず、今の現場での頑張りを評価してくれる職場であれば、高年収に近づけるかもしれません。具体的には、「インセンティブ制度がある」「年に数回昇給の機会がある」「年齢に関係なく役職に就ける」などの特徴が挙げられます。そのような職場なら、今の仕事で実績を残すことで、収入アップを目指せるでしょう。
認定看護師や専門看護師といった上位資格を取得すると、資格手当が支給されたり基本給が上がったりして、年収アップにつながります。介護施設で勤務している方は、初任者研修や実務者研修、認知症ケア専門士といった仕事に活かせる資格を取得すると、資格手当がもらえる場合も。講座の受講のみで得られる民間資格もあり、働きながら取得を目指せるでしょう。
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看護師が給与アップする資格とは?具体例や高収入につなげる方法を解説
夜勤の回数を増やすことで、夜勤手当や深夜労働の割増賃金などによって年収アップが目指せるでしょう。日本看護協会「2024年度「看護職員の賃金に関する実態調査」結果(p.12)」によると、1回あたりの夜勤手当の平均額は、2交替が11,815円、3交替の深夜勤が5,715円、準夜勤が4,567円です。夜勤回数の限度は職場や規則などによって異なりますが、効率的に収入アップを目指すなら2交替の職場で夜勤に入ったり、夜勤専従で勤務するのもおすすめです。
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先述したように、看護師は管理職に就くことで年収アップを目指せます。以下では、日本看護協会のデータを参考に、役職の有無による看護師の給与差をまとめました。
| 税込給与総額 | 非管理職 | 看護部長相当職 | 看護師長相当職 | 副看護師長相当職 | 主任相当職 |
| 33万9,979円 | 54万3,463円 | 46万7,243円 | 45万4,421円 | 41万7,676円 |
参照:日本看護協会「2024年度看護職員の賃金に関する実態調査報告書(p.56~p.62)」
非管理職と看護主任とは約7万7,000円の給与差があります。看護部長や看護師長になると、
約13万円〜約20万円も給与アップするようです。今の職場で着実に年収を上げたい方は、実績を積んだり昇格試験を受けたりして、管理職を目指すのも1つの選択肢です。
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看護師は「基本給が高い」「手当が充実している」「昇給しやすい」といった好条件の職場へ転職することで、年収アップする可能性が上がります。以下で、高年収を得やすい職場の例をまとめました。
規模が大きい病院は患者数や病床数が多く、職員の待遇面が充実しているといえるでしょう。美容外科のクリニックは自由診療がメインのため、看護師の給与にも反映されやすいようです。
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看護師が転職する際は、給料だけではなく勤務形態や教育体制、看護師同士のフォロー体制なども重視すると、長く安定して働けるでしょう。
勤務時間や夜勤の休憩時間を考えた際、給料とのバランスが取れているかは重要なポイントです。年収が高い職場でも、「残業が多い」「休憩時間にしっかり休めない」「時間外手当のつかない早出勤務がある」といった状況が続くような職場だと、疲れやストレスが溜まり働きにくさを感じるかもしれません。労働条件が気になる場合は、面接時に質問してみましょう。
看護師の教育体制や研修制度がしっかりしていると、業務に必要な知識や技術が着実に身につき、スキルアップにつながります。仕事へ貢献できると賞与アップにつながったり、将来的にキャリアアップも望めたりもするでしょう。未経験の部署へ転職する方や看護経験の浅い方が転職する際は、応募先の教育制度にも注目してみることをおすすめします。
看護師同士がチームワークを大切に働ける職場は、「業務を効率化できる」「安全で質の高いケアを提供できる」「人間関係が良好になる」といったメリットがあります。このような環境だと看護師もモチベーションを維持しやすく、「この職場で長く働きたい」と感じられるかもしれません。
住宅手当や看護師寮、院内保育所、特別休暇などの幅広い福利厚生があると、生活面も安定して働けるでしょう。また、転職先に資格支援制度があれば、働きながら認定看護師や専門看護師といった資格を取得しやすく、手当によって年収アップにもつながります。
一般的に高給与というイメージの職場も、実際は勤務先によっても差があります。条件に合った求人を探したい看護師の方は、転職エージェントへ相談するのも効果的です。転職エージェントでは、今までの経歴や適性もふまえたうえで、マッチする求人を紹介してもらえます。「年収◯◯◯万円以上」「夜勤なしで高給与」といった条件で絞って職場を探すことも可能です。
レバウェル看護では給与アップを実現させた転職事例を紹介しています。転職を検討する際の参考にしてみてください。
ここでは、看護師の年収についてよくある質問に対して、Q&A方式で回答します。
働き方や職場、キャリアによっては、看護師が年収1000万円に近づくことは可能です。看護師が年収1000万円を超えるには、月収70〜80万円ほどが必要でしょう。具体的には、「勤務年数を重ねる」「役職に就く」「給与水準の高い職場に転職する」などが挙げられます。詳しくは「看護師が年収1000万円を稼げる職場はある?給与アップの方法や求人も紹介」の記事でも解説していますので、ご覧ください。
レバウェル看護独自のデータによると、日勤のみの年収は約417万円、夜勤ありの年収は約490万円です。現在日勤メインの方が収入アップを目指すのであれば、夜勤ありの病棟や専門性の高い部署(手術室やICU)へ異動を希望する方法があります。今の状況で部署異動が難しい場合は、好待遇な職場への転職を検討するのも手です。
看護師の平均年収は約525万円で、年代が上がるにつれて年収も高くなる傾向にあります。規模が大きな病院や都心部の職場に勤務している看護師は、比較的年収が高めなようです。看護師の給与は職場や働き方によっても差があり、年収を上げるには「上位資格を取得する」「夜勤回数を増やす」といった方法があります。また、求人を選ぶ際には、福利厚生の種類や職場環境もチェックすることが、長く安定して働けるコツです。
とはいえ、希望条件に合った職場を一人で探すのは難しいかもしれません。レバウェル看護では、業界を熟知したキャリアアドバイザーが、数多くの求人のなかから希望に沿った仕事をご紹介します。非公開求人をふくめ、条件にマッチする職場を提案しますので、効率的に転職活動を進められますよ。キャリアアドバイザーが応募先へ条件交渉することも可能です。
「好条件でも働きにくい職場だったらどうしよう…」と不安な方もご安心ください。有給休暇の取得率や職場の雰囲気など、幅広い視点で情報をお伝えします。
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