看護師の年収をランキングで紹介!夜勤や転職で給料は上げられる

2022.11.1

積み重なった札束のイメージ

「看護師の年収は平均いくらなんだろう?」と気になる方は多いのではないでしょうか。看護師の年収は、年齢や働く病院、正看護師か准看護師かなどによっても異なります。
この記事では、看護師の平均年収をいくつかに分類してご紹介。また、看護師の年収の内訳や、年収アップの方法についても解説します。看護師の年収について知りたい方は、ぜひご一読ください。

看護師の年収ランキング

厚生労働省の「令和3年賃金構造基本統計調査」によると、看護師全体の平均給与は34万4,300円となっています。ただし、年齢別や設置主体別などで見てみると、給与には多少の差が出てくるようです。ここでは、看護師の平均年収について、ランキング形式でご紹介します。看護師の年収について詳しく知りたい方は、ぜひご参照ください。なお、当記事でご紹介する平均年収は「平均給与×12ヶ月+年間賞与その他特別給与額」で割り出した数値となっています。

年齢別

ここでは厚生労働省の「令和3年賃金構造基本統計調査」のデータを参考に作成した年齢別の平均年収ランキングをご紹介します。結果は以下のとおりです。

順位年齢平均年収
1位55~59歳563万2,500円
2位50~54歳553万9,100円
3位45~49歳541万200円
4位40~44歳534万8,100円
5位35~39歳497万9,000円
6位30~34歳478万6,400円
7位60~64歳465万8,200円
8位25~20歳460万1,100円
9位65~69歳416万1,800円
10位20~24歳388万4,420円
11位70歳~369万円

引用:厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査

基本的には年齢が上がるにつれて年収も増えていき、55~59歳で最高額になる場合が多いようです。60歳からは年収が下がる傾向にあり、70歳以降の年収が最も少額になります。

出典
厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査」(2022年10月26日)

設置主体別

日本看護協会の「2021年病院看護・外来看護実態調査」のデータを参考に作成した、設置主体別の勤続10 年、31~32歳看護師の平均年収ランキングは以下のとおりです。
なお、設置主体別と後述する病床規模別、都道府県別の平均年収は、厚生労働省の「令和3年賃金構造基本統計調査」による30~34歳の平均賞与を加えた結果を算出しています。

順位設置主体平均年収
1位私立学校法人509万6,774円
2位会社502万1,168円
3位日本赤十字社495万6,716円
4位社会保険関係団体 493万8,176円
5位公立484万9,808円
6位国立480万3,056円
7位厚生連468万7,964円
8位済生会467万1,608円
9位社会福祉法人464万6,168円
10位医療生協463万8,956円
11位その他の法人461万1,884円
12位個人460万3,472円
13位公益法人457万7,768円
14位その他公的医療機関 452万1,536円
15位医療法人449万672円

引用:日本看護協会「2021年病院看護・外来看護実態調査 統計表 52 設置主体・勤続 10 年、31~32 歳、非管理職の看護師の月額給与
厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査

設置主体別の場合、平均年収が最も高いのは私立学校法人で509万6,774円、最も低いのは医療法人で449万672円でした。全体的な平均年収は400万円台の設置主体が多く、金額に大きな差がないようにも見えますが、1位の私立学校法人と15位の医療法人では年収に60万円近くの差があることが分かります。

出典
日本看護協会「2021年病院看護・外来看護実態調査」(2022年10月26日)

病床規模別

日本看護協会の「2021年病院看護・外来看護実態調査」のデータを参考に作成した、病院規模別の勤続10 年、31~32歳看護師の平均年収ランキングは以下のとおりです。

順位病院規模平均年収
1位500 床以上499万6,736円
2位400~499 床480万2,588円
3位300~399 床479万7,656円
4位200~299 床466万3,508円
5位100~199 床 456万5,360円
6位99 床以下 445万748円

引用:日本看護協会「2021年病院看護・外来看護実態調査 統計表 53 病床規模・勤続 10 年、31~32 歳、非管理職の看護師の月額給与
厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査

病床規模別では、規模の大きい施設ほど年収も高い傾向にあることが分かりました。年収アップを狙って転職したい場合、求人情報に加えて転職先の病床規模も参考にすると良いでしょう。

出典
日本看護協会「2021年病院看護・外来看護実態調査」(2022年10月26日)

都道府県別

日本看護協会の「2021年病院看護・外来看護実態調査」のデータを参考に作成した、病院規模別の勤続10 年、31~32歳看護師の平均年収ランキングは以下のとおりです。ここでは、上位3県と下位3県を抜粋してご紹介します。

順位都道府県平均年収
1位東京都499万6,496円
2位愛知県493万9,820円
3位千葉県491万6,876円
45位熊本県426万3,788円
46位鹿児島県422万2,508円
47位宮崎県409万8,584円

引用:日本看護協会「2021年病院看護・外来看護実態調査 統計表 54 都道府県・勤続 10 年、31~32 歳、非管理職の看護師の月額給与
厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査

都道府県別の年収ランキングでは、上位が東京都、愛知県、千葉県。下位が熊本県、鹿児島県、宮崎県でした。この結果を見ると、九州地方に勤める看護師の年収はやや低めであるといえます。一方で、東京都や千葉県など関東圏の看護師の年収は高水準になりやすいといえるでしょう。

出典
日本看護協会「2021年病院看護・外来看護実態調査」(2022年10月26日)

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看護師を含む医療・福祉系職種の年収ランキング

ここでは、厚生労働省の「令和3年賃金構造基本統計調査」のデータを参考に作成した看護師を含む医療・福祉系職種の年収ランキングをご紹介します。結果は以下のとおりです。

順位職種平均年収
1位医師1378万2,900円
2位歯科医師787万2,400円
3位薬剤師580万5,400円
4位助産師553万8,800円
5位診療放射線技師546万6,700円
6位看護師498万6,200円
7位臨床検査技師496万4,600円
8位保健師480万6,500円
9位理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、視能訓練士426万5,400円
10位准看護師406万7,200円

引用:厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査

医療・福祉系職種の中では医師の年収が突出しており、比較すると看護師の年収は少なめです。また、看護師と准看護師は仕事内容は似ているものの、両者の年収には約90万円の差がついています。この差は、准看護師は医師や看護師の指示なしで業務ができないこと、管理職へのキャリアアップができないことが関係しているといえるでしょう。

出典
厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査」(2022年10月26日)

看護師の年収の内訳

看護師の年収は、以下のような内訳で構成されています。

  • 基本給
  • 夜勤手当
  • 残業手当
  • ボーナス(賞与)
  • 上記以外の諸手当(通勤手当、休日手当、資格手当、住居手当、呼出手当、危険手当、役職手当など)

正社員として働いている看護師は、上記の中で夜勤手当の有無が看護師の年収に大きく影響しているといえるでしょう。たとえば、年間を通して労働時間が同じであっても、日勤のみ働く看護師と日勤+夜勤で働く看護師では、後者の給与に夜勤手当がつくので、年収には差が出ます。

看護師の年収はどうすれば上がる?

ここでは、看護師の年収をあげるためにはどうすれば良いかご紹介します。「給料をもっと上げたい!」とお悩みの方は参考にしてみてください。

役職を目指す

正看護師の方は、役職に就くことで年収アップを狙えるでしょう。看護師の役職には、看護師長や看護部長などがあります。基本給アップに加えて職場によっては役職手当もつくので、年収は高くなるでしょう。

夜勤に多く入る

夜勤に多く入ることも、年収アップにつながる方法の一つです。看護師の年収の内訳でも触れたとおり、夜勤手当の有無は年収に大きく影響します。現在夜勤のある病院で働いている方は、無理のない範囲で夜勤の回数を増やせないか、上司に相談してみると良いでしょう。

資格を取得する

資格を取得することで、看護師としてのスキルアップになるだけでなく、給与に資格手当がついて年収アップにつながる可能性があります。ただし、仕事と勉強を両立しなければならないため、体力・労力をかけてでもスキルアップを目指したい方でなければ苦労するでしょう。

転職する

現在の職場は夜勤がない、手当が少ないなど年収アップを狙えそうにない場合は、転職も選択肢の一つです。その際は基本給だけを見て転職先を選ぶのではなく、諸手当の種類や福利厚生の内容などにも目を通して、総合的に判断するようにしましょう。

まとめ

看護師全体の平均年収は、約498万6,200円です。ただし、年齢や設置主体、都道府県などによって年収は異なります。現在の職場で年収を上げるには、夜勤に多く入ったり、役職を目指すのが近道。年収アップを狙って転職する場合は、基本給だけでなく手当や福利厚生もチェックし、「前職より年収が下がってしまった」という失敗がないようにしましょう。

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