美容看護師とは?仕事内容や年収相場、向いている人の特徴も解説

美容看護師とは?仕事内容を解説のイメージ

「美容看護師はどんな仕事?」と気になっている方もいるでしょう。美容看護師は、美容皮膚科や美容外科といった診療科目を有し、美容医療を提供する機関で働く看護師のことです。
この記事では、美容看護師の仕事内容や1日のスケジュール例、給料事情を紹介します。美容看護師として働くメリット・デメリットや、向いている人の特徴も解説しますので、参考にしてみてください。

※1※2 調査方法:インターネット調査/調査期間:2024年2月7日~2月13日/調査概要:「看護師転職サイト」を対象としたユーザー満足度調査/調査対象:男女、全国、看護師・准看護師資格保有者かつ対象看護師転職サイト利用経験者、20~29歳 107s(※1)、20~34歳 175s(※2)/調査実施:株式会社エクスクリエ/比較対象サービス:「看護師転職サイト」主要10サービス(専用サイトのあるサービスのみ・求人結果の表示ページは除く)

目次

美容看護師とは

美容看護師とは、美容を目的とした治療・施術を提供する医療機関で働く看護師です。診療科目は、シミや色素沈着の除去、医療脱毛、ピーリングなどを行う「美容皮膚科」、脂肪吸引、美容整形手術などを行う「美容外科」の2種類に分けられます。

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美容看護師と一般の看護師の役割の違い

一般診療科目では、患者さんは疾患の治療や健康維持を目的に受診し、医療費の自己負担は1~3割です。
一方、美容看護師が働く美容クリニックでは、主に外見の美しさを追求する目的で皮膚処置や外科的手術が行われます。美容医療は自費診療となり、健康保険が適用されません。そのため、美容クリニックでは、受診した方を「お客さま」として接する傾向にあります。美容看護師は、より高い接遇スキルが求められるでしょう。

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美容看護師の仕事内容

美容看護師の仕事内容や役割には、「施術・医師の診察介助と準備」「予約管理」「カウンセリング業務」「ドクターズコスメの営業」があります。美容看護師への転職を検討している方は、詳細をあらかじめ把握しておきましょう。

美容に関する施術

美容クリニックで働く美容看護師は下記のような施術に対応します。

美容皮膚科美容外科
・色素沈着やシミ・しわの除去の施術や介助
・ニキビ跡など皮膚に関する処置の施術や介助
・飲み薬や塗り薬の処方
・レーザー照射
・美容注射や美容点滴の施術
・フェイスリフトや眼瞼下垂の手術の介助
・脂肪吸引の介助
・医療脱毛の施術
・整形手術の介助
・豊胸手術の介助

医師の診療介助

美容看護師の業務には、医師の診療介助も含まれます。医師がスムーズに診療を進められるよう、案内・説明やカルテ記入といった診察時のサポート、医師が行う施術の介助を行うのが美容看護師の役割です。医療器具の消毒や薬剤の管理も美容看護師が行います。

手術の準備や介助

美容整形や脂肪吸引といった外科手術を提供する美容外科の美容看護師は、手術の準備や介助の役割を担うケースもあります。イメージとしては、病院の手術室で働くオペナースの仕事と同様です。手術で扱う機械・器具の準備、医師のオペ介助を行います。

カウンセリング業務

カウンセリングによって、患者さんの要望や悩みを聞き取るのも美容看護師の仕事の1つです。また、施術前後の説明やケアも美容看護師が行います。患者さんからの疑問や相談に対応する機会も多いかもしれません。
ただし、大手の美容クリニックの中には「カウンセラー」や「コンシェルジュ」と呼ばれるカウンセリング専門スタッフが在籍しているケースもあります。その場合、美容看護師は施術や医師の介助に専念する形になるでしょう。

予約対応や管理

多くの美容クリニックは、完全予約制を取り入れています。患者さんの予約対応や管理も美容看護師の役割です。大規模なクリニックであれば受付業務全般を担う事務スタッフがいるケースもありますが、そうでなければ電話応対や予約管理といった事務的な業務も美容看護師が担うことになるでしょう。

ドクターズコスメの販売や営業

美容看護師ならではの業務の一つに、ドクターズコスメの営業が挙げられるでしょう。ドクターズコスメとは、医師の開発や監修のもと作られた化粧品を指し、フェイスマスクや美容クリーム、化粧水といった幅広い種類があります。それらの商品の中から、美容医療の専門家として最適な商品を提案するのが美容看護師の役目です。

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美容看護師の1日のスケジュール例

ここでは、美容看護師の1日のスケジュール例をみてみましょう。

時間仕事内容
10:30出勤後、予約スケジュールを確認。施術やオペの準備
11:00午前の診察開始
12:00処置の準備や実施、美容外科手術の介助
15:00昼休み
16:00午後の診察開始
17:00処置の準備や実施、美容外科手術の介助
19:30物品の片付けや補充、洗浄。明日の予約スケジュールを確認
20:00退勤

基本的に美容クリニックは完全予約制のため、その日のスケジュールや来院する患者さまの人数を事前に把握できます。そのため、美容看護師は、一般的なクリニックで働く看護師に比べても残業は少なく、定時に退勤しやすいです。ただし、美容クリニックの診察時間に合わせて、退勤が遅めの時間帯になっているケースも多いため、確認しましょう。

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美容看護師の給料事情

この項では、美容看護師の年収相場や給与の特徴について解説します。美容クリニックに転職を考えている方は、参考にしてみてください。

美容看護師の年収相場は450~600万円ほど

美容看護師の年収相場は、およそ450~600万円ほどだといわれています。一般的に美容クリニックは、自由診療が多いことで高い収益が見込まれるため、看護師も高給与な傾向です。美容看護師は基本的に夜勤がないため、高めの給与水準で日勤のみの働き方をしたい人に向いているといえるでしょう。

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美容看護師の給与の特徴

美容看護師の職場では、年俸制を導入しているクリニックも多い傾向にあります。職場によっては月々の給与に賞与が含まれている場合もあり、別途賞与の支給がないケースも。高額な賞与は見込めなくても、毎月安定して高い給与が支払われることに魅力を感じる美容看護師もいるでしょう。
美容クリニックによっては、クリニックや事業所全体での売り上げ目標を立て、目標を達成した際に、スタッフ全員の給与がアップされる形を取っている場合もあるようです。頑張り次第でインセンティブが発生する職場では、収入アップを目指すことも可能かもしれません。

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美容看護師として働く5つのメリット

美容看護師として働くと「美容の知識を磨ける」「社員割引きで施術を受けられる」など、さまざまなメリットがあります。ここでは、美容看護師ならではのメリット・やりがいを詳しく解説しますので、参考にしてみてください。

1.美容医療に関する知識・スキルを磨ける

美容医療は、新たな技術や機器が頻繁に開発される業界です。美容クリニックは、美容に関する最新の情報や技術、機器について積極的に学べる環境であるといえます。そのため、美容ジャンルに興味や関心が高い看護師は、やりがいをもって働きやすいでしょう。

2.ワークライフバランスを保てる

美容クリニックは、基本的に夜勤がなしで残業も少ないため、規則正しい生活リズムで働くことが可能です。退勤後の時間を充実させたい方や、夜勤ありの働き方が辛い方に向いているといえます。美容クリニックは基本的に予約制のため、突発的な対応が少ないのが特徴です。そのため、落ち着いた環境で働けるのも魅力でしょう。

3.設備のキレイな職場で働ける

美容クリニックは、患者さんが快適に過ごせるように、院内の設備や内装に力を入れている傾向にあります。美容看護師は、キレイで快適な職場で働ける可能性が高いでしょう。
また、多くの美容クリニックは、患者さんが来院しやすいよう駅周辺に立地しています。アクセスが良好なので通勤しやすく、退勤後はそのままショッピングといった楽しみもできるかもしれません。

4.社員割で施術を受けられる

美容クリニックでは、福利厚生の一つに社員割引き制度が導入されているのが一般的です。
美容への関心が高い看護師にとっては、低コストで美容医療の施術を受けたり、ドクターズコスメを買えたりすることはメリットが大きいでしょう。
社内研修として、スタッフ同士で美容医療の施術を行うこともあります。また、身に付けた美容の知識を自宅でも実践すれば、働きながら美しくなっていく自分を実感できるのも魅力的です。

5.早期のキャリアアップが望める

厚生労働省の職業情報提供サイト「看護師」によると、看護師全体の平均年齢は41.9歳です。一般的な病院やクリニックで働く看護師に比べ、美容看護師はスタッフの年齢層が低いといえます。そのため、一般病院で働く看護師よりも、美容看護師は比較的早くから管理職に就けるチャンスをつかみやすいといえるでしょう。

出典
職業情報提供サイト(日本版O-NET)「看護師」(2025年3月24日参照)

美容看護師として働く3つのデメリット

美容看護師として働くとメリットが多い一方で、デメリットもあります。先述したメリットと比較して、美容看護師の働き方が自分に合っているのかチェックしてみましょう。

1.採用倍率が高い

美容医療への関心が高まる昨今、美容クリニックが出す看護師求人数は少なくないといえます。一方で、美容看護師は人気の職種のため、入職・転職を成功させるには、より高い接客スキルやマナーなどが求められることも。クリニックの雰囲気や理念に合った人材を確保するために、選考に力を入れている傾向にあり、採用倍率は高めです。

2.土日や大型連休は休みにくい

美容クリニックは、平日に働いている方も通いやすいように、土日祝日も営業している職場がほとんどです。ゴールデンウィークやお盆・年末年始などは繁忙期のため、美容看護師は休みを取りにくいでしょう。
また、美容クリニックでは、看護師の人数に合わせて患者さんの予約受入数を決めており、急なシフト変更が難しい面もあります。「土日・祝日に休みの家族や友人と予定を合わせて休みたい」「小さな子どもを育てている」といった看護師には不向きかもしれません。

3.キャリアの選択肢が限られる可能性がある

病棟での臨床経験がある看護師なら、美容クリニックから再び一般病棟へ戻る際のハードルはさほど高くありません。しかし、美容看護師が行う処置は限定的なため、転職の際にブランクと捉えられる可能性はあります。
新卒で美容クリニックに入職した場合、病院で必要な基本の看護技術を習得していないため、キャリアの選択肢が限定されてしまうケースもあるでしょう。

美容看護師になるには?採用で重視されるポイント

美容看護師への転職の実際が気になっている方は、「美容クリニックへの転職ってどうなの?【看護師の成功するキャリアパスVol.1】人気の美容看護師に必要なスキル・経験、ウワサの真相」でも、詳しく解説していますので、ぜひご一読ください。

厚生労働省の「令和5(2023)年医療施設(静態・動態)調査・病院報告の概況(p.10)」によると、一般診療所の美容外科は前年より612施設増えています。それに伴って、美容看護師の求人も増加傾向です。しかし、一般の診療科に比べると美容看護師の求人数は少なく、応募者は多いので、倍率は高めになっています。
美容看護師の募集要項で、年齢制限は公に記載することは基本的にありません。ただ、長期のキャリア形成を見据えて、ある程度年齢を意識して採用している美容クリニックもあるようです。美容外科では、年齢よりもオペ介助のスキルや経験が重視されるケースもあるでしょう。

基本の看護スキルがある方が有利

美容看護師になるには、特別な資格は必要ありませんが、注射や点滴などの基礎的な看護技術は求められる傾向です。クリニックによっても異なりますが、病院で2~3年ほどの臨床経験がある方が採用に有利になるかもしれません。
美容外科では、看護師がオペ中のサポートや、医療機器の準備や操作をする場面もあります。穿刺やオペ介助の経験があると、転職時に採用につながりやすくなるでしょう。

コミュニケーション能力が求められる

美容看護師は、カウンセリングで患者さんの美容に関する悩みをヒアリングしたり、施術内容を説明をしたりといった役割を担います。患者さんの話を傾聴し、丁寧かつ親しみやすさを感じられるコミュニケーションをすることが求められるでしょう。聞き上手で、人との会話を楽しめる人は美容看護師として活躍できるといえます。

出典
厚生労働省「医療施設調査・病院報告(結果の概要)」2023年10月(2025年3月24日参照)

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美容看護師に向いている人の特徴

「自分は美容看護師に向いている?」と不安に感じている人もいるかもしれません。以下に、美容看護師に向いている人の特徴をまとめましたので、参考にしてみてください。

  • 美容に強い関心がある
  • 美容医療を積極的に学び続けられる
  • コミュニケーションや接遇スキルに自信がある
  • 売り上げも意識して努力できる
  • 日勤で給与水準を落とさず働きたい

美容クリニックを受診する方は、美容に関心があり、知識も豊富な方も多い傾向です。美容に強い興味があり、美容医療について積極的に知識を身に付けたいという気持ちがある人は、患者さんの悩みに寄り添いやすく、美容看護師に向いているといえます。

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夢だった美容クリニックに転職を成功させた看護師さんの体験談

病院で働く22歳の看護師Mさんには、美容クリニックで働きたいという夢がありました。現在の病院を退職したいと思ったことをきっかけに、「レバウェル看護」へ転職相談します。キャリアアドバイザーが話を聞くと、Mさんは美容看護師になりたいと思いつつも、どこか諦めている様子。というのも、インターネットで美容クリニックの採用はビジュアル重視だという言葉を目にして、「自分では無理かも」と感じてしまったことがMさんの気持ちにブレーキをかけてしまったようです。サポートを続ける中で、一度は「諦める」と決めたものの美容クリニックへの強い憧れを捨てきれないMさんに、キャリアアドバイザーはある提案をします。

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美容看護師のキャリアプランの選択肢

「美容看護師になった先にはどんなキャリアプランがあるの?」と気になる方もいるでしょう。ここでは、美容看護師が目指せるキャリアプランの選択肢について解説します。

クリニックの運営本部で働く

美容看護師のキャリアプランの一つが、クリニックの運営本部で働くことです。規模によりますが、美容クリニックの中には、複数のクリニックを管理する運営本部を配置している場合も。運営本部では、物品や売り上げの管理、クレーム処理のほか、人員管理や各クリニックの戦略まで行います。現場経験を活かし、人員管理や組織のマネジメントなどに関わりたい方に向いた働き方でしょう。

勤務先の役職に就く

現場で美容看護師としての経験を積んだ看護師には、勤務先の役職に就くという道も。美容クリニックの中には、現場の人員管理や売り上げアップの施策を適切に実行するために、マネージャーや主任・看護師長などの役職を設けている場合があります。複数の店舗を管理する運営本部との橋渡し役として活躍したい方には、やりがいを感じられるポジションです。

美容系の一般企業に転職する

美容看護師として積んだスキルを活かして、美容系事業を行っている一般企業に就職する選択肢もあるでしょう。美容医療の専門知識や現場での経験がある美容看護師は、美容系の企業でも活躍できる可能性があります。

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美容看護師に関するよくある質問

ここでは、「美容看護師とは?」と関心をもっている方に、よくある疑問についてQ&A形式でお答えします。

美容看護師求人に応募する際の志望動機・自己PRは?

美容看護師の求人に応募する際の志望動機や自己PRでは、美容分野や応募先を選んだ理由をできるだけ具体的に伝えると良いでしょう。自身の経験やエピソードを交えて、患者さんにどうアプローチしたいかをまとめると、説得力が増すアピールになります。「美容クリニックの志望動機の書き方のコツとは?経験別や職場別の例文を紹介」も参考にしてみてください。

美容看護師は新卒でもなれる?

美容クリニックの中には、看護師の新卒採用を行っている職場もあります。特に、大手の美容クリニックは、美容看護師の早期キャリア形成を見据えて、経験が浅くても応募可としているケースがあるようです。新卒で美容看護師を目指す場合、教育制度が充実している職場を選ぶようにしましょう。詳しくは「美容看護師は新卒でも目指せる?求人の傾向や向いている人の特徴、給料も」もご覧ください。

美容看護師になるにはプラスの資格が必要?

看護師または准看護師の免許以外に、美容看護師になるために必須の資格はありません。美容看護師になる前に勉強や資格取得をしたい方は、化粧品検定やスキンケアアドバイザーがおすすめ。通信教育や独学でも取得できるので、働きながらでも無理なく取得しやすい資格です。美容系資格に興味がある方は「美容外科で働きたい看護師向けの資格9選!必要なスキルや転職のコツも解説」も、参考にしてみてください。

まとめ

美容看護師が働く美容皮膚科や美容外科は、美容を目的とした診療科目なので医療保険が適用されない施術がほとんどです。そのため、高い接遇スキルや美容施術の知識・技術が求められます。美容看護師の業務は、日勤帯のみの勤務で夜勤やオンコール対応の必要がなく、残業がほとんどない点が魅力です。一方で、行う処置が限定的なため、一般的な看護スキルの向上は難しく、将来的なキャリアが限られる場合もあることはおさえておきましょう。
社員割引きで施術を受けられる美容クリニックも多いため、美容に興味・関心が高い方は、美容看護師への転職を検討するのも良いかもしれません。

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この記事を書いた人
「レバウェル看護」編集部
「レバウェル看護」は累計利用者数47万人(※)を超える看護師専門の転職支援サービス。 編集部の制作体制には看護師経験者や現役看護師を交え、これまでに1,000記事以上(※)を執筆。看護師にとっての悩み・不安・疑問を一番に相談する"相談窓口"になることを目指し、医療・介護の現場で尽力している方々をサポートするためのコンテンツを発信中。 (※)2023年6月時点
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