
美容看護師の仕事に興味があり、年収や給料が気になるという方もいるでしょう。美容看護師の年収相場は、日勤のみで働く看護師の中で高水準といわれています。
この記事では、美容看護師の年収・給与の相場や、高収入な傾向にある理由を解説します。美容看護師なる年収面以外のメリット・デメリットや、転職を成功させるコツも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
美容看護師の年収相場は450~600万円程度が目安です。職業情報検索サイトjob tagの「看護師」によると、看護師の平均年収は約524.7万円なので、全体の中で見ると美容看護師の年収は平均的といえます。
ただ、美容クリニックは日勤のみの職場が多いことや、働く看護師の年齢層が若い傾向にあることを踏まえると、条件的に美容看護師は高収入といえるでしょう。
現在出されている求人の傾向を参考にすると、美容看護師の給与は25万円〜35万円ほどが相場です。給与から社会保険料を控除した「手取り」は、一般的に額面金額の8割程度になるため、給与が30万円と仮定すると24万円ほどになります。
美容看護師の給与水準は職場や勤務地によっても異なり、都市部のエリアだと40万円以上のクリニックもあるようです。経験や実績によっては、給与アップも可能でしょう。
以下は、「レバウェル看護」の独自調査(2024年3月)をもとに、外来や病棟で働く看護師の平均年収をまとめたものです。美容看護師の年収相場と比較して、参考にしてみてください。
| 職場 | 平均月給 | 平均賞与 | 年収相場 (月給×12+賞与) |
| 外来の看護師 | 27万7,380円 | 65万8,750円 | 398万7,310円 |
| 病棟の看護師 | 32万8,615円 | 77万66円 | 471万3,446円 |
美容看護師は日勤のみの働き方がほとんどです。同じく日勤で働く外来看護師と比べると、美容看護師の年収が高水準だと分かります。職場によっては、夜勤がある病棟看護師よりも高年収になる美容看護師もいるかもしれません。
▼関連記事
美容看護師とは?仕事内容や年収相場、向いている人の特徴も解説給与アップ方法も解説
美容看護師の年収が高めな理由には、美容クリニックが自由診療を中心に実施していることや、インセンティブ制度を導入している職場もあることが挙げられます。以下で詳細を確認してみましょう。
美容クリニックは、価格を独自に設定できる自由診療も提供するのが特徴です。また、ドクターズコスメや美容器具といった商品を販売できます。美容クリニックでは、自由診療や治療・施術以外の収益が反映されて、勤務する看護師の給与が高くなる傾向にあるようです。
美容クリニックでは、物品販売や施術の提案などのノルマを達成すると、インセンティブ(報奨金)が支給されることもあります。ただし、看護師個人にノルマを課すのではなく、事業所全体の目標を掲げている場合がほとんどです。
また、美容看護師の指名制度を導入している職場もあります。患者さんから指名を受けた美容看護師には、指名料や手当が支給される場合もあるようです。美容看護師は、個人の努力や工夫が収入アップにつながりやすい仕事といえるでしょう。
▼関連記事
美容看護師のインセンティブ制度とは?支給される職場・相場や種類も紹介
美容外科では整形や脂肪吸引、豊胸などの手術による治療・施術を行います。美容クリニックの中でも、手術室配属の美容看護師は手術室勤務手当(特殊勤務手当)が支給される傾向にあるようです。手当の支給額はクリニックによって異なりますが、給与にプラスされる要素になります。
▼関連記事
美容看護師の仕事内容とは?1日の流れや採用に近づくためにできる転職準備
ここでは、美容看護師への転職を成功させる方法を紹介します。希望条件に合う美容クリニックへ転職したい方は、参考にしてみてください。
美容医療が未経験の看護師は、転職活動を始める前に、美容クリニックでサービスを受けてみたり、美容看護師として働いている方に話を聞いたりして、美容医療業界に対する理解を深めておくのがおすすめです。
応募したい美容クリニックが決まったら、求人情報や公式Webサイトを確認して情報収集しましょう。可能なら、見学に行くと職場の雰囲気が分かります。美容未経験の方は、教育体制が充実しているかどうかにも注目することが大切です。
美容看護師は難しい医療的処置を行う機会が少ないものの、基本的な看護スキルがあると採用に有利に働く可能性があります。転職先の選択肢を増やすためにも、美容クリニックで必要になる注射技術や、患者さんへの接遇スキルを身につけるようにしましょう。
▼関連記事
美容皮膚科の看護師になるには?必要な資格や経験を解説!
美容外科看護師になるには?必要な経験・採用条件や美容皮膚科との違いも
美容クリニックの選考は、一般病院に比べて倍率が高くなる傾向にあります。内定を得るには応募書類や面接でしっかりと自己PRすることが大切です。応募先の美容クリニックを選んだ理由や、活かせるスキルで貢献したいことを明確に述べられるようにしておきましょう。
美容看護師の自己PR例文は、「美容看護師向けに自己PRの例文を解説!転職先にアピールできる書き方とは」の記事を参考にしてみてください。
美容医療業界では、治療を受けられる方を「お客さま」として扱うのが特徴です。美容看護師の丁寧な接遇は、クリニックの売り上げにも影響するかもしれません。そのため、美容看護師の面接では、ビジネスマナーや身だしなみが重視される可能性があります。面接で好印象を残せるよう、準備をして臨みましょう。
▼関連記事
美容看護師の面接で聞かれる質問は?実践的な回答例と選考通過のコツを紹介
美容看護師の選考対策に不安がある場合は、転職エージェントを利用するのもおすすめです。転職エージェントに登録すると、応募書類の添削や面接練習などのサービスを受けられる場合もあるため、活用を検討してみてください。
レバウェル看護が提供するコンテンツでは、「美容クリニックで働く看護師さんのキャリア図鑑」として美容看護師として働く方の経歴や年収を紹介しています。ぜひ、転職を検討する参考にお役立てください。
ここでは、「レバウェル看護」に相談して、1年目で病棟から美容ナースに転職して年収もアップしたTさんの体験談を紹介します。
▼詳しくはこちらから
新卒2ヶ月で、病棟から“美容ナース”へ転身!転職で「やりたい仕事」「年収2倍」を叶えた話
この項では、美容看護師として働く年収面以外のメリットについて紹介します。美容看護師へ転職するか迷っている方は、判断の参考にしてみてください。
美容看護師の勤務時間は「午前10時〜午後7時」前後が多いようです。出勤の時間が朝早くない美容クリニックがほとんどで、朝が苦手な方にも働きやすいかもしれません。帰りの時間は遅めですが、基本的に夜勤がないため体に負担がかかりにくいといえます。また、美容クリニックは完全予約制で業務の見通しが立てやすく、残業も少ない傾向にある点もメリットです。
美容看護師は、患者さんの命に関わるような業務や緊急対応もほとんどないのが特徴です。美容医療の現場は、病棟に比べて精神的な余裕を持って働ける環境だといえます。急変時の緊張感やプレッシャーが苦手な方も、美容看護師として活躍しやすいはずです。
美容看護師は、美容に関する最新の知識や技術を身につけられます。美容クリニックは美意識が高い患者さんが多いため、豊富な知識があれば営業にも役立てられるでしょう。また、美容クリニックで働く看護師は、ホスピタリティや接遇スキルを高められます。的確なヒアリングや状況に合わせた心遣いを追求したい方は、美容看護師の仕事にやりがいを感じられるかもしれません。
▼関連記事
美容看護師に向いている人とは?向いていない人の特徴や転職ポイントも紹介
看護師が美容クリニックで働く場合、デメリットや大変な面もあります。美容看護師に転職しようかどうか迷っている方は、年収面だけでなく自分に向いているかどうかも検討しましょう。
美容看護師は、疾病に対する一般的な看護技術やアセスメント、緊急対応などの臨床経験を積みにくいといえます。また、美容クリニックから一般病院へ転職する場合、ブランクとみなされる可能性も否定できません。キャリアプランを立てたうえで転職を検討することが大切です。
美容看護師の年収が高めなことにも関係している要素ですが、美容クリニックは売り上げを意識した運営をしている場合が多い傾向にあります。売り上げ目標が達成できるよう、営業所ごとでノルマが設定されているケースもあるようです。患者さんに、施術やドクターズコスメの営業をかけることが負担だと感じる美容看護師もいるかもしれません。
美容看護師は、予約が多い土日・祝日は休みを取りにくい環境です。そのため、ゴールデンウィークやお盆に連休を取るのは難しい職場もあり、家族や友人と予定が合わせにくい点がデメリットといえます。
この項では、美容看護師と似た条件で働けて、かつ年収が高めな職場の例を紹介します。夜勤なしで年収水準を落とさない転職先を探したい方は、参考にしてみてください。
訪問看護ステーションで働く看護師は、基本的に日勤で、訪問スケジュールもあらかじめ決まっているため残業が少ない傾向にあります。年収相場は400〜500万円ほどで、事業所によって幅があるようです。訪問看護の求人を探す際は、オンコール対応の有無や頻度について確認することをおすすめします。
透析クリニックで働く看護師も基本的に日勤で働きます。透析の高い専門性が求められることから基本給が高い傾向にあったり、業務の特性から危険手当(特殊勤務手当)が支給されるケースもあったりすることから給与水準は高めです。年収相場は400〜450万円ほどといわれており、臨床経験を積めば給与アップも期待できる可能性があります。
▼関連記事
日勤のみで働く看護師の給料は?平均額や夜勤なしの職場例、年収アップ方法
看護師が一番稼げる科は?平均年収が高めな診療科や職場の条件別の給料比較
ここでは、美容看護師の年収について知りたい方からよくある質問に、Q&A形式で回答します。
美容看護師が年収アップを目指すには、「給与水準が高い美容クリニックの役職に就く」「インセンティブが高い職場で営業成績を上げる」といった方法が考えられます。前述のとおり、美容看護師の年収相場は450〜600万円ほどなので、年収800万円以上を目指すのは難しい可能性もあるでしょう。詳しくは「美容外科看護師が年収800万円を目指すには?高給与な看護師の特徴も紹介」の記事をご覧ください。
看護師か准看護師の資格があれば美容クリニックで就業可能ですが、応募の際には1〜3年程度の臨床経験が必要とされるケースも少なくありません。ただし、中には教育制度を充実させて、新卒看護師を採用している美容クリニックもあるようです。新卒から美容看護師になりたい方は、「美容看護師を新卒で挑戦するのは可能?就職前に仕事内容とメリットを知ろう」の記事を参考にしてみてください。
美容皮膚科は塗り薬・飲み薬の処方やレーザー照射、美容注射などを中心に実施し、美容外科では整形や脂肪吸引、豊胸など、主に手術による治療・施術を行います。手術を実施する分、美容外科の看護師のほうが専門性を求められる傾向にあるため、美容皮膚科より年収は高くなる可能性があるでしょう。
一般病院では疾患の治療や検査を中心に行うのに対し、美容クリニックでは基本的に健康な「お客さま」に対して美しくなることを目的とした施術を行います。そのため、美容看護師が実施する手技や扱う機器は一般病院と異なることも多いでしょう。看護師が看護業務以外の仕事を担う機会も多く、電話対応や受付、予約管理、カウンセリング・商品説明などを行う場合もあるようです。
美容看護師の年収相場は450〜600万円程度といわれています。美容看護師の年収が高い傾向にあるのは、自由診療や物品販売で得た収益が職員に還元されやすい仕組みになっているためです。美容看護師にインセンティブや指名料を支給するクリニックもあります。
美容看護師の仕事には「夜勤がない」「命を預かるプレッシャーがない」といったメリットがある反面、「営業トークが大変」「土日祝日に休みにくい」といったデメリットもあります。
美容看護師への転職を成功させるには、一般病院との違いをよく理解したうえで、応募先の勤務条件やノルマの制度、教育体制などを確認することが大切です。
「希望するクリニックに内定をもらえるかどうか不安」「美容未経験なので、転職活動に自信がない」という看護師さんは、レバウェル看護にご相談ください。
専任のキャリアアドバイザーが、丁寧なヒアリングに基づいてスキルや価値観、目標に合った求人を提案します。職場の特徴や求める看護師像を踏まえて、選考対策をサポートすることも可能です。
転職するかどうか迷っている看護師さんは、相談だけでもレバウェル看護をお気軽にご利用ください。
記事の制作について
「レバウェル看護 看護師さん向けお役立ち情報」では、
記事の制作・公開にあたってのポリシーを定めています。
詳細は下記よりご確認いただけます。
キャリア
働く場所
選考対策
資格
その他
読みもの
連載